実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第505回】浜千咲トランスフォームの巻(後編)


 もう3月だ。人事異動の季節ですね。私の職場では、あきれてモノも言えないような異動が発表されて……なんて話は書けないので、NHK教育テレビ『おかあさんといっしょ』の話にしようか。
 現在の第20代「うたのおねえさん」の三谷たくみおねえさん(2008年春〜)は、もうこの3月で就任7年目を終え、8年目に入ろうとしている。ちなみに、あのころ幼稚園児だったうちの息子が、この4月から中学生になる。というくらい、かつてない長期政権である。



 『おかあさんといっしょ』のおねえさんの卒業の仕方といえば、婚約を機に辞める(第16代神崎ゆうこさん)、30代に入る前に辞める(第19代はいだしょうこさん)などのパターンがあったが、たくみおねえさんは音大在学中にオーディションに受かって就任という若さゆえに、こんなに長くおねえさんを続けることになった(と思う)。とはいえ、この5月で29歳になるというから、「うたのおねえさん」としてはそろそろ限界であろう。この3月での卒業となるのか、あと1年ひっぱるのか、動きがあるとすれば近いうちに発表になるはずである。


追記】NHKのサイトに、2015年3月2日付けで「春のファミリーコンサート」の案内が出た。期日は5月2日(土)と3日(日)、出演は「横山だいすけ、三谷たくみ、小林よしひさ、上原りさ、ポコポッテイトの仲間たち」とフツーに書いてあるので、これは春からも続投が確定したと見てよいですね。




 そういえばアイドリング!!!が、この10月をもって解散するそうだ(何が「そういえば」なんだか)。総合プロデューサーの門澤清太がアイドリングを離れ、フジテレビ内のコンテンツ制作の部署に異動になったのが2013年の6月、この時点で終了のウワサが流れていたので、ついに来ましたねという感じではある。10月解散というのは、いちおう2015年の夏はTIF(Tokyo Idol Festival)を開催する、ただしこれがラスト、という含みであろうか。マイナーなわりには、TIFのヘッドライナーだったり、実はブームのカナメみたいな存在だっただけに、いわゆる「アイドル戦国時代」もこれで大きなターニングポイントを迎える、ような気もするがそうでもないか?



 それと(話は変わるけど)神田沙也加がエレベーターで『セーラームーンR』のエンディング「乙女のポリシー」を歌うCM(アサヒ「キレイな間食」)みなさんご覧になりましたか?あれイイですよね。
 神田沙也加は1986年生まれ。てことは『R』が放送されていた1993年は小学校1年生か。常識的に考えればセーラームーン世代ど真ん中なわけだ。実際には、松田聖子の娘が常識的で平穏な少女時代を送れていたとは思えないので、セーラームーンどころじゃなかったのかもしれないが、とにかくこのCM、なんかセーラームーン世代の乙女たちは、いま社会に出てこんな感じで頑張ってるんだな、なんていう雰囲気の仕上がりで、好感が持てます。ただのオヤヂの幻想かも知れないが。

 

1. 『出入禁止の女』第5話


 さて雑談はこのくらいにして、視聴率的に大苦戦だったという丸山真哉と田崎竜太の『出入禁止の女 〜事件記者クロガネ〜』。まあ今シーズンは、どのドラマも数字は振るわないらしいから仕方がないんだけど、ほんとうにタイヘンらしくて、本来は全8話だったものを、最後の2回はそれぞれ2話ぶん束ねて、2週連続2時間スペシャルというかたちで放送して、全6週で終了、というムチャクチャな終わり方でした。私は、このブログで「丸山Pと田崎監督だったらきっと沢井さんが出るから注目」とか騒いでいたわりには、実際に出演なさった回をスルーしてしまい、コメント欄でyamabosiさんに指摘されて、慌てて見逃し配信でチェックしたりして、沢井さんすみませんでした。



 沢井さんが登場したのは2015年2月19日(木)放送の第5話の前半(脚本:西岡琢也太、監督:田崎竜太)。さっきも書いたように、本来は第5話と第6話として撮ったものを2時間SPにまとめているので、前半と後半で監督が違う。だから見逃し配信でも、ほかの回は1話300円(税別)で売っているのに、このエピソードは前半と後半それぞれ300円で、通して観ると計600円(税別)になる。エグい。



 金持ちの家に強盗が入ったらしい。家の主は、護身用に用意していたらしいバットで、逆に自分の頭を殴り殺された状態で発見される。被害者の富永(藤沢徹衛)は、おもて向きは投資コンサルタント会社社長だが、裏ではけっこう悪どい高利貸しとして知られていた。



 で、主人公のしのぶ(観月ありさ)たちが勤める地方新聞『京都タイムス』に、「富永のジジイをぶっ殺した」と主張する男から電話がかかってくる。受話器を取った社会部記者の美馬(宅間孝行)がイタズラ電話と思って軽くあしらおうとすると、電話の主は「犯人は現金を茶色の革鞄に詰めて逃げた」と、関係者以外に知りえない情報を口にした。顔色を変える美馬。こいつはホンモノか?



 電話の男を演じているのは、本ブログではたぶん『メグたんって魔法使えるの?』以来の登場となる中村倫也だ。
 替わって受話器を受けた編集部デスクの古林(財前直見)は、「警察に行こうかな」と自首をほのめかす男に対して、「そうね、それがいいわ、私も付き合う。どこに行けばいい?」とスクープのチャンスに食いさがる。すると男は突然「行く前に会いたい女がいる」と恋人の存在をほのめかし、逮捕される前に彼女と会えるよう取りはからってくれと編集部に要求する。社会部記者の胡桃沢(甲本雅裕)はさっそく犯人の指示に従い、教えられたホームセンターに飛んで、木村(沢井美優)という女性と面会する。だが会話がかみ合わない。



木 村「ソファセットをお探しですか?いまセール中で……」



胡桃沢「あの、木村さん?」
木 村「はい」



胡桃沢「あの、京都タイムズの胡桃沢と申しますけど、いま詳しいことは言えないんですけど、あなたの恋人から連絡もらって、あなたに大至急、会いたいって……」
木 村「恋人?」
胡桃沢「ええ」
木 村「ノブくんのことですか?」



胡桃沢「ノブくん? それ、どんな字書きます?」



木 村「いや、本人に聞けば……」
胡桃沢「?」



木 村「あっ、ノブくーん!」






胡桃沢「……」


 手を振った相手が犯人であるはずもない。ただの社内恋愛のバカップルである。
 結局、恋人でもなんでもない第三者を利用した意味不明の悪ふざけだ。しかし犯人を名乗る男は、何が狙いで、警察でもない新聞社に対して意味のない陽動を行なったのか。謎は深まる。
 というところだけど、もう沢井さんの出番は終わりなので、この話はここまで。興味ある方はテレビ朝日の見逃し配信で。

2. 投げやりな本題:第4期(Act.29〜Act.39)


 と、ここまで小ネタと雑談でグズグズしているのは言うまでもない。前回の続きで、浜千咲の顔をエピソード毎に画像で追っていく、という企画をやってみたわけだが、前半Act.28までやってみて、どうもこのやり方で千咲さんの変化を跡づけることはできないな、と結論が出てしまった。でも半分で投げ出すのも何だしなぁ、という煮え切らない思いに私の胸は揺れているわけです。でもいつまでもこんな状態ではいかんね。乗りかかった船だ。後半戦、やるだけやってみます。


Act.29


Act.30


Act.31


Act.32


Act.33


Act.34


Act.35


Act.36


 ちょっとブレててすみませんね。ついでにこのときの4人のファッションはこんな感じでした。


Act.36


 夏服の少女たち。まあこの人たちのこういう格好を見る機会も、もう来ないだろうなあと思って。
 このあたりで美奈子の病状が深刻化して、プリンセス・ムーンが覚醒して、そういうドラマの本筋から行くと、亜美はポジション的に脇に回っちゃうんですよね。Act.37では、レイが美奈子にうさぎの失踪を伝えに行き、2人でが前世の深刻な話をしている時、まこととうさぎ祭りをやったりとか。


Act.37


 もちろん、ドラマはシリアスモードに入っているので、亜美も深刻な表情は見せる。


Act.38


Act.39


 でも、この画像のちょっとブレてる感じで伝わるかなと思うんだけど、たとえばこのシーンで、カメラはまことのアップからパンして、レイのアップで止まる。亜美はだいたい二人の間にいるから、スルーされちゃう。こういうことです。




 要するにカメラは通過するだけで、亜美のアップで止まらない。だからブレる。これがこの時点でのドラマにおける亜美のポジションを表していると思う。
 でAct.40。このエピソードは、ちょっと重くなりすぎた空気を変えるべく、マーズれい子VS愛野美奈子の、セーラー戦士版「東京フレンドパーク」(という番組も終わって久しいし、解説が必要になってくるのかな)大会である。


Act.40


 Act.40ではもうひとつ、Act.36でベリルに屠られたネフライトが人間となって甦り、なぜか元基に拾われクラウンで働くというエピソードが入る。彼と亜美の関係は、最終的にどういうこと(に本来だったらなるはず)だったのかイマイチはっきりしない、実写版後半の謎のひとつだが、ともかくネフ吉登場によって亜美の表情もちょっと変わるので、このAct.40までを第3期としたい。
 といってもAct.36あたりで切り上げるという見方もあるし、私も実はこのへんの区切りが曖昧である。

3. とりあえずの締め:第5期(Act.41〜Final Act)


 Act.41ではクラウンでネフ吉と亜美の、なんていうのか、無言のやり取りみたいなのがあって、好きなシーンだ。いつかじっくり分析してみたいと思う。ここではダイジェストで。









 この屈辱的な感じと、そのくせベリル様にせよ、ダークマーキュリーにせよ、自分を嘲弄し踏みにじるものに対して、なぜか強く心惹かれずにはおれない、ネフライトの男一匹どMな感じがいいですね。それでいて、ふだんの亜美は小悪魔的にかわいいもんだから、もうネフライトはたまんないわけですよ。


Act.42


 このAct.42も、まことのタンクトップ姿とか、以前当ブログが「北川景子=矯正された左利き説」を主張したとき、Nakoさんが教えてくれた「左手でかき氷を食べる北川景子」とか、いろいろ見どころの多い回であった。






 もうだんだん、この企画の本来の意図などどうでも良くなってきたな。次だ。


Act.43


 このAct.43では、マーキュリーがぐしょ濡れになるんだよなあ。ねえ(誰に語りかけているんだか)。



 次、Act.44。この回ではレイが美奈子にリーダー失格を宣告する。この回のハイライトは、負けん気の強い美奈子が、あんたそんな胸で私の代わりにリーダーやる気?と言わんばかりに、レイに対してものすごくバストサイズの差を強調してみせるところだった。




 そしてそんなオネエサンたちの対決を冷静に見守る亜美の腕には、ルナが。このころからルナは、だいたい亜美にひきとられていた。


Act.44



Act.45


 Act.46でレイと和解するが、それでも胸の差を誇示する美奈子と、そんな二人を一瞥してアイマイに微笑む亜美。


Act.46


 さ、あとは流していきます。


Act.47


Act.48


Final. Act


 そんなわけで、結局なにをやりたくて始めた企画かさっぱり分からなくなって終わってしまってすみません。実は私個人としては、駆け足にでも後半のエピソードを、あっちこっちかい摘んで鑑賞して、久しぶりに楽しかった。そのうち一気にDVD第12巻レビューに飛ぶという手もあるかも知れない。ちょっと考えてしまいました。



 『M14の追憶』のコメント欄を読んでいたら、最近は『Ray』における泉里香のポジションも微妙なものになりつつあって、その代わり松井愛莉が大躍進なんだそうで、これにはちょっと驚いた。松井愛莉って、元「さくら学院」の松井愛莉である。あたり前だが。
 Wikipediaを見てみたら、松井さんは2014年の夏から『Ray』の専属モデルになって、同時にいきなり表紙を飾ったんだそうである。「専属モデルになった月に表紙を飾るのは、Rayの26年の歴史上初の快挙となった」というのだからすごい。テレビでも、松浦雅も出ていた『GTO』は私は観ていなかったが、『地獄先生ぬ〜べ〜』は息子と一緒に観ていた。モデルに女優に大活躍である。



 考えてみれば、アミューズのさくら学院って、比較的おとなしいというか、地味なグループと思っていたんだけど、BABYMETALは今や世界的に有名なロックアイドルだし、このあいだ出たばかりの武藤彩未のセカンド・アルバムはとてもポップで私も思わず購入してしまったし(買ってしまった)、そして松井愛莉や三吉彩花は雑誌やドラマで大活躍だし、卒業生がこれほど充実した仕事を展開しているアイドルグループって、ほかにないんじゃなかろうか。
 今回は冒頭に、アイドリング!!!解散を機にアイドルグループの勢力図がだいぶ動くかな、みたいなことを書いたけど、さくら学院がその台風の目になるなんてこともありうるのか。



 まあそのへんは、ちょっと私には分からないが、松井愛莉と三吉彩花が組んでいた「さくら学院新聞部Scoopers」というユニットの「Bland New Day」という曲は、ブリティッシュポップな気持ちよい仕上がりの曲で、私は大好きで、今もときどき聞いています。たぶんYoutubeとかで簡単に見つかると思うので、ご存知ない方はぜひ一度お聞きください。
 なんて敵に塩を撒いている場合じゃないんだ。泉里香さんも今年あたり、新たな方向に大躍進しなくては。