実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第487回】北川景子『みをつくし料理帖』リターンズ大完結編・天の巻


 先週は「キスマイ 泉里香」というキーワードでこのブログにたどり着いた人がやたらと多かった。
 Kis-My-Ft2(キスマイフットツー)のバラエティ『キスマイBUSAIKU!?』(フジテレビ木曜深夜)に泉里香が出たのは去年のことだった(2013年2月24日放送)。うちでもちょっと話題にとりあげた(第415回)。そのときは「風邪で寝込んでいる彼女の部屋に看病に行く」というお題で、キスマイのメンバーたちが「カッコいい看病の仕方」を競ったわけね。その「風邪をひいた彼女」役を里香さんが演じた。



 しかしそんな一年以上も前のネタを、なぜ今さら、と驚いていたら、どうやら最近また、泉里香が同番組の「彼女」役で出演するらしい(役名は誰がやっても「マイコ」)。今回のお題は「彼女とカッコよくプリクラを撮る」だそうで、泉里香がキスマイのメンバーとプリクラをするという、うらやましいシチュエーション。でも私、これについてはほとんど知らない。出演情報そのものは『M14の追憶』のコメント欄に指摘されていたと思うが、うっかり忘れてしまっていた。
 なのでこの件についてはスルーするつもりでいたのだが、出来心で、googleに「キスマイBUSAIKU 泉里香」を入れてみたところ、トップヒットがうちのブログだったのでビビった。そりゃ訪問者も増えるわ。しかし今回の出演に関しては、わたしホントに、ほとんど存じませんでした。せっかくお越し頂いたみなさま、すみません。ここには何も新しい情報はありません。せめてもの償いに、拾った画像を貼り付けておきます。



てことで、この件はこれで終わりにします。カンベンして下さい。
続いては本題の『みをつくし料理帖』レビュー。でも私、今日は一日、東京に出てきていて、せっかくここまできたんだから実家で独り暮らしの父の顔を見ようと、さらにサイタマまで足を伸ばしたところ。けっこうヘトヘトなんで、やれるところまでやってから、寝ます。

1. 肉を切らせて骨を断つ



 前回は、澪がハモをさばき終わったところまででしたね。
 さあ、下ごしらえは終わった。次はもちろん骨切りだ。とその前にダシ取りの準備だ。アシスタントは又次。



 澪 「又次さん、頭と中骨は捨てずに焦げない程度に炙ってもらえませんか?だしを引きたいのです」
又 次「ああ」



 澪 「それから葛を。出来れば吉野葛がいいのですが。すり鉢で出来るだけ細かくしておいてください」




又 次「わかった」





坂村堂「何をしようというのでしょう」
清右衛門「まあ黙って見ておれ」


 前にも書いたように、又次は澪のことをものすごく大切にするので、この二人、ちょっと怪しいんじゃないかと、つい思ってしまうわけね。
 もちろん本当は、又次はあさひ太夫ひとすじである。澪のことは、あさひ太夫の最も良き理解者として信頼を寄せているだけで、別に男女の情愛はない。にもかかわらず、そういう連想をしてしまうのは、又次を演じている高橋一生も澪役の北川景子に共通する雰囲気があるからではないかと思う。はっきり言ってしまうと、この人たち、二人ともヤンキーっぽいところがあるのだ。
 いや北川さんはもちろん、高橋一生くんだって、むしろ優等生を演じてきた経験の方が多い。だから私の感じ方が変なんだろうけけど、たとえばこの又次なんか、更生した元ヤンに見える。北川さんも、『HERO』の麻木が元ヤンと言われると、深く納得してしまう雰囲気をもっている。そういう、似た者同士の二人だとおもう。まあこれは私の個人的な印象なので、みなさんの同意は得られないかも知れない。
 すみません脇道にそれて。話を進めます。



ハモ料理のカナメ「骨切り」だ。



押切りで、皮一枚残して、ミリ単位で丁寧に切目を入れる。



たぶん初めて見る技法に、又次も思わず注目。





女料理人を軽蔑していた伝右衛門の表情が変わる。




 包丁がジャっ、ジャっと骨を切るリズミカルな音は、京都の夏の風物詩である(推定)。
 

2. 父との勝負


 一方、又次は澪に言われたとおり、吉野クズをすり鉢で細かくすりつぶす。
 澪の意識は戦闘態勢。真剣な目つきがセーラー戦士になっちゃってるのを見ればわかる。さあ、あとは余計な説明抜きで、決着まで一気にいきます。



又 次「これでいいか?」



 澪 「はい。刷毛を使い葛を鱧の筋目に丁寧に叩いてください」



(イメージ映像)





 澪 「沸かした湯に鱧を放ちます」







 澪 「鱧の葛叩きでございます。お味見を」




一 同「うわあ……きれい……」









伝右衛門「よもや……。よもや亡八のこの私が、たかが料理でここまで心揺すぶられるとは……」



伝右衛門「この鱧料理のおかげで翁屋は、上客からのおぼえもますます高くなろうというもの。参った……」



伝右衛門「女に料理人は務まらぬなどと言ってすまなかった」



坂村堂「素晴らしい、素晴らしい」





╳    ╳    ╳



又 次「太夫。元飯田町つる家の女料理人が太夫のために鱧料理をこしらえてくれましたぜ」



又 次「太夫にひと口食べさせたいと作った料理です」


 あわよくば今回で『みをつくし料理帖』完了……と思っていたが、やっぱりムリだな。今週はここまで。

3. おまけ(モップガールの追憶)


 北川さんのお父さん役というと、実写版セーラームーンの升毅を筆頭に、『Dear Friends』(2007年)の大杉漣、『花のあと』(2010年)の国村隼、『瞬 またたき』の下元史朗(2010年)、『LADY』(2011年)の鶴見辰吾、『この世界の片隅に』(2011年)の萩原流行、『謎解きはディナーのあとで』(2011年)の高橋英樹などなどがパパパッと浮かぶ。あと『サウスバウンド』(2007年)の豊川悦司……いやあれは北川さんの父親役というより、北川さんが豊川悦司の娘役だったわけだけど。
 けっこう、そうそうたる顔ぶれなわけだが、升毅は別格として、個人的には『モップガール』(2007年)の本田博太郎が頭一つ抜いて強い印象に残っている。『みをつくし料理帖』の種市こと大杉漣なんて、いまちょっと思い出してみるまで、『Dear Friends』で父親だったのを忘れていたくらいだ。こんな父親じゃ娘もグレるよな、と納得してしまうダメ父親を好演していたんだけどね。グレるってもう死語かな。
 『モップガール』も『みをつくし料理帖』同様、DVDなど、ソフト化されていないことが残念なタイトルだが、もしもごらんになる機会があったら、そうですね、第9話のお父さんとか、お奨めです。




桃 子「はいもしもし長谷川です」



 父 「桃子、お前は何をやっているんだ?」




 父 「患者さんを連れ出すなんて言語道断。圭吾はどうした?」



桃 子「いや、あのお兄ちゃんは……」




桃 子「お兄ちゃんはいないよ。どっかでさぼってるんじゃないかな。もう切るね」



 父 「お前たちの命を狙っている者がいるんだ」



桃 子「帰ったらあやまるから。ごめん」



 父 「桃子……桃子……」



シリアスなんだけど完全に天然ボケのお父さん。お兄ちゃん(林泰文)もいい味だしているね……って、こんな紹介の仕方じゃ、そのボケっぷりの楽しさが伝わらないか。でも、これ以上やろうと思うと長くなりそうなので、ごめんなさい。
じゃまた。