実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第472回】紆余曲折で『みをつくし料理帖』の巻

1. 今年で七回忌です



来週の命日で七回忌になる神戸ちゃん、こっちでは今年もセラミュがありますよ。


 というわけで、しばらく放ったらかしにしていたが、この8月に東京と大阪で上演されるミュージカルのことを書かなくちゃね。



 2014年夏のセラミュ『美少女戦士セーラームーン -Petite Étrangère-』。脚本・演出の平光琢也、音楽の佐橋俊彦、そしてセーラー戦士とタキシード仮面など、主なスタッフおよびキャストは、ほぼ前作から継続。嬉しいことです。ほとんど唯一のメンバーチェンジで新たな水野亜美に抜擢されたのは小山百代18歳。私はぜんぜん知らない方ですが、彼女が所属していた劇団「フルーツバスケット」の山崎大昇が、ブログにこんなふうに書いている。


彼女に初めて会ったのは8年か9年前。
その時から、「セーラームーンのミュージカルに出たい!」と言い続けていた。
彼女は、劇団フルーツバスケットに入り、メキメキと頭角を表していく。
持ち前の器用さとセンスと人懐っこい性格で、劇団の優秀者特別クラス「レモンクラス」に進級する。
年に一度のミュージカル公演では、いつも主役級の役を演じる。
更に、ダンスが得意でHip-Hop、FreeStyleダンスと見た目の可愛らしさでは想像も出来ないカッコ良いダンスを踊る。ダンスコンテストにて全国大会に進出した事もある。



沢山のオーディションで彼女は「夢はセーラー戦士になることです」と言い続けていた。
それは、もしかしたら、恥ずかしくないの?と思われてしまうかもしれない位に彼女は言い続けた。
  (山崎大昇ブログ「Hironori’s Diary」2014年04月27日


 そういう方だそうです。この年齢で10歳の頃からセーラー戦士にあこがれてたっていうことは、アニメの再放送と実写版を見て、幼いころ黒木マリナを見て育った、という感じだと思う。おそらく昨年のセラミュ復活に胸踊らせてオーディションを受けたものの、悔し涙を流す結果となったのではないだろうか。(……と想像したが、後に判明したところでは、昨年はセラミュ復活を聞いて北海道から舞台に駆けつけて感涙にむせんだとのことである。失礼しました。)小山さん、あなたなりの水野亜美を、私たちに存分に見せつけてください。
 一方、今回あらたに登場する戦士は、ちびうさ/セーラーちびムーン役に久家心(くげ・こころ)さんと神田愛莉(かんだ・あいり)さんのダブルキャスト。二人ともすでに子役としてのキャリアがけっこうあって、特に久家さんはドラマ・CMの経験が豊富だ。そして大注目の冥王せつな/セーラープルートには、山田優と同じ事務所のモデルで、かつては『non-no』にも登場し、いまは『Oggi』などで活躍されている石井美絵子(いしい・みかこ)さん。ブログを見ると、情報解禁となる6月3日に、中野ブロードウェイで買っておいたセーラープルートグッズと一緒に写真に映っている。



 可愛いですね。公称では身長170cmということで、まこと役の高橋ユウの173cmよりちょっと低いプルートっていうのが気になったが、考えてみれば七代目ジュピターの栗山絵美も身長178cmで、六代目プルートの穂坂優子は173cmだったよな。まあ気にすることはないか。
 というわけで今年の夏が楽しみなわけですが、一方、昨年の舞台のDVDも7月9日の発売が決定した。予想どおりももクロの映像特典入りである。



そういえば先日、松浦雅のインタビューを「サイゾー」の「マルサの女」という連載で読んだぞ(ここ)。インタビューの席で松田聖子の曲をかけたんだそうだ。18歳なのになぜ?という当然の質問に対する答えがこれ。



「母の影響ですね。正確にいえば、母に教えてもらったのはドアーズとかクイーンで、聖子ちゃんを好きになったのは自分からです。聖子ちゃんの曲は誰もが一度は聴いたことがある名曲ばかりで、試しに『赤いスイートピー』をカラオケで歌ってみたら自分のキーに合っていたんですよね。それでもっと練習しようとベスト盤を買って聴いてたら、好きになっていったんです」(2014年5月18日)


 お母さんが何を思って娘にそんな教育を施したのかはよく分からないが、1970年代ロックで育ち、自分で松田聖子が好きになったというわけで、いちいちオヤジ殺しの秘孔を正確に突いてくる小娘である。泉里香が弾ける楽器がサックスというのもツボだったが、この子も将来たいへんな小悪魔に成長すると思う。



あとセラミュ関係では他にも、セーラームーン役の大久保聡美が今年の正月のイベントで3Bjunior(スターダスト芸能3部のアイドル部門)を卒業したんだけど、その卒業式の模様を収めたDVD『3Bjunior final 俺の藤井2014』が4月に出て、私もようやく入手して観たとか、個人的な話題もいくつかある。でもまあ、話にキリがないので、とりえあずこのへんで。








 ただすごく気になったのは、セーラームーン大久保聡美やももクロの玉井詩織たちと一緒に3bjuniorを卒業する予定だった高井つき奈が、ドタキャンみたいなかたちでこの卒業式を欠席しており、しかも4月になって何の前触れもなく、スターダストの公式プロフィルから彼女の情報がきれいさっぱり消えてしまった点である。これは芸能界引退ということだろうか。



 もともと線の細い子で、タフな芸能界の仕事に向いていないとも言われていた。それでも、名古屋から東京通いして「週末ヒロイン・ももいろクローバー」の第一期メンバーとして活動していた。そしたら地元で引き抜かれて、第一期SKE48の中心メンバーになっちゃったという、伝説のアイドルである。SKEをやめて受験に専念し、高校に受かってからまたスターダストに戻ったんだっけ。ともかく、こんなかたちのフェードアウトというのは残念だ。
 すみません余計な話でした。とにかく、ミュージカル楽しみです。



『美少女戦士セーラームーン -Petite Étrangère-』
2014年8月21日(木)〜31日(日):AiiA Theater Tokyo (アイア シアタートーキョー)
2014年9月5日(金)〜7日(日):梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ


脚本・演出:平光琢也/音楽:佐橋俊彦/出演:大久保聡美・小山百代・七木奏音・高橋ユウ・坂田しおり/久家 心(Wキャスト) 神田愛莉(Wキャスト) 石井美絵子/麻尋えりか・真波そら・立道梨緒奈・広村美つ美/伊藤優衣/齋藤久美子・小玉百夏・青山恵梨子・井田彩花・伊藤由夏・今野晶乃・中岡あゆみ/大和悠河


2.  ケンミンSHOW後半をチラ見


 次は『秘密のケンミンSHOW 沖縄SP後半』(2014年6月5日、日本テレビ系)。前々回に「前半」を紹介したので「後半」も触れておかないと不親切かな、と。
 前回は麺とポーク(内地では「ランチョンミート」とか商品名で「スパム」と呼ぶ)をケチャップで炒めた、ナポリタンスパゲッティみたいな焼きそばを、安座間美優が「お父さんの味」と懐かしがっていたが、今回はコンビーフがお題。



 といっても沖縄で「コンビーフ」といえば、ふつうのコンビーフではなく「コンビーフハッシュ」をさす。これはコンビーフをほぐして角切りのジャガイモを混ぜ込んで味つけしたもので、要するにコンビーフとハッシュポテトをごちゃごちゃに混ぜたものと思えばだいたい合っている。
 このコンビーフで作ったオムレツを試食するときは、安座間さんもひな壇から降りて前にきていました。



左から安座間美優、友利新、知念里奈



安座間「コンビーフハッシュは、もう調味料になるから、全体的に味が絡んでるのがもう最高です」



久 本「料理上手の女っぷり上がっちゃうわけですよ。お互い頑張りましょうよ。イェーイ」



 久本さん、今週も安座間さんにトークを振っていただき、ありがとうございました。ただ気になることには、(先週も書いたけど)久本さんは明らかに「花嫁修業でお料理勉強中のみゅうみゅう」みたいな設定で話題を振って、「私もそうなのよ」「いやお料理だったら私の方が頑張ってるわよ」という感じで話を落としているんですよね。これって安座間美優に対する世間の共通認識なのだろうか。だとすると、マジもうウェディング秒読み状態だったりして。
 蛯原友里が『AneCan』に移籍したのが2008年で、翌2009年の末に彼女は婚姻届を提出している。今年『CanCam』から『AneCan』に移った安座間さんの動向はいかに?

3. 博愛のベリル様



 続いては先月末、2014年5月29日付『中日新聞』に、4月に動物愛護団体を立ち上げた杉本彩さんへのインタビュー記事が掲載されていたのでご紹介したい。

  
 今や子どもの数より多いと言われる日本のペット。家族の一員として愛される一方、不適切な飼育や遺棄の犠牲になる犬や猫も少なくない。女優の杉本彩さん(四五)は今年二月、一般財団法人「動物環境・福祉協会Eva(エヴァ)」を設立。人と動物の共生社会の実現に向け、働き掛けを始めた。



 国内の犬と猫の推計飼育数は約二千六十二万匹。反面、環境省によると、十二年度には十六万二千匹の犬と猫が殺処分された。
 「最終目標は殺処分ゼロですが、飼い主のモラルに訴えるだけでは無理。販売業者のあり方を変えねばならず、法規制なども必要。まずは『アニマルポリス』の設置を呼び掛けたい」と杉本さんは話す。
 アニマルポリスは動物虐待や飼育放棄などを扱う機関で、英米などでは法的権限を持つ。今年一月、兵庫県警が動物虐待事案に対応する初の専門相談電話「アニマルポリス・ホットライン」を設置したが、日本での広がりはまだまだだ。
 杉本さんは「動物に関する事柄は自治体が対応するが、問題があっても注意する程度。最近は異常な多頭飼育をする『アニマルホーダー』が問題になったり、劣悪な環境の繁殖場があったりするのに積極介入する機関がなく、警察も動物愛護法を十分理解していないのは問題」と指摘する。
 さらに「ひどい環境で犬や猫を“大量生産”するブリーダーがいたり、飼育状況の分からない犬が売買されるオークションがあったり、行政も流通過程を把握しておらず、対応できないのが現状」と唇をかむ。
 ペットショップのショーケースに犬や猫がいる「生体展示販売」も日本ではよく見る光景だが、「先進国からは、ひどい国との印象を持たれる。二〇年の東京五輪までに絶対なくすべきです」という。
 また、各地の保健所や動物愛護団体は保護した犬や猫を譲渡している。大きくなった猫や犬の引き取りを敬遠する人もいるが、「施設を回れば『この子だ』と思える子にきっと出合える。購入する前に、譲渡という方法を考えて」。


 以下略。あと、震災で飼い主を失った動物たちを引き取ったときのエピソードや、団体の今後の見通しなどについてさらに話が続く。まあ、この件については特に言うことがない。



 「毛皮を着るくらいなら裸でいいわ」というコンセプトの、フェイクファー推進・動物愛護のヌードポスターを公表したのが2008年、あれからだいぶ歳月を経たが、この人のスタンスには相変わらずブレがない。立派です。
 たとえば芸能人がこういうことを始めると、本人にその意志がなくとも政治色や売名行為っぽさがちらつく場合がままあるが、そのへんもスマートだ。調子に乗って参議院選挙に出るとか、そんなバカなこともしないだろう。いや選挙に出たら出たで面白いかもしれない。「隠し事のない政治を」というコピーとともにヌードのポスターとか。

4. さて、というわけでこれだ。


 と、以上、今回はネタの整理回と申しましょうか、ちょっと消化試合みたいな、テンションの低い内容になってしまって済まない。



 『セーラーゾンビ』の方は物語が後半に入り、いきなり田淵(風見梨佳)とイオリ(飯田祐真)が、食料調達に入った家でゾンビと間違われて猟銃で射殺されるという悲劇的な展開となったが、なにぶん小池里奈がほぼ出てこないので、このブログでのレビューはひとまず終了。頃合いを見計らって、がばっと総集編的な特集でもやります。
 というわけで、次回から、先日放送された『みをつくし料理帖』のレビューをする。
 このドラマ、調べてみたら第一作がソフト化されていない。ソフト化されない北川作品といえば、初主演連続ドラマ『モップガール』(2007年)と初月9ヒロイン『太陽と海の教室』(2008年)があって、でもその後はわりと順調にDVDやらBlu-rayやらでリリースされていた。ただ昨年の『独身貴族』(2013年)は、どうやら静かに葬られるみたいだね。
 でも『みをつくし料理帖』はどうしてDVDとかにならなかったのか。よく分からない。松岡昌宏サイドがうんと言わないのか(あくまで北川さんがヒロインで、扱いが大きくないしな)、あるいは原作者との間になにか取り決めがあるのか。だいたい「原作責任者 鳥原龍平」(角川春樹事務所)というクレジットが前作も今作も出てくるが、「原作責任者」って何なのか。映像化に際して、脚本のチェックとかもろもろの権限を、原作者から全面的に委嘱されているっていう意味かな。そのくらいしか思いつかない。



 よく分からないが、ともかくそんなわけで、この2作目もビデオは販売されないかも知れない。なので見逃した方のために、次回からきっちりレビューをやってみます。
 今回の残りは少しだけ予告編だ。時は文化11年(1828年)シーボルト事件のあった年ですね。画面は思いっきりCG感の出ている俯瞰から始まる。



 N 「文化十一年、春」



 N 「そのころ江戸の町は、十一代将軍徳川家斉のもと、世界に類を見ぬ百万人都市として、文化芸術の爛熟期を迎えていた」



「うん、うめえ!」


 N 「人々は食にも精通し、庶民の間では料理番付や料理本も大流行」



 N 「至るところに店屋が立ち並んでいた」




 澪 「だんなさん、みりん買うてきました」


種 市「おお、お澪坊。さっきからお客さんがお待ちだよ」



 N 「そのなかの一軒、元飯田町の料理屋つる家」



 N 「澪はつる家の女料理人」


 芳 「ごゆっくり」


 芳 「澪、山椒の間のお客さんに茶わん蒸しを」
 澪 「はい」



 N 「この時代、女の料理人などおらず、その料理も受け入れられがたかった江戸の町にあって、澪の存在そのものが珍しく、また料理番付初登場で関脇を取ったことも評判となり、店はおおいに繁盛していた」



 と、まずはこんなところで。それでは次回へ。
 ところでこの『みをつくし料理帖』、前作と今作とではプロデューサーが違っている。前作は、テレビ朝日側のプロデューサーが中川慎子、そして東映が河瀬光・榎本美華・小野川隆の三名であった。今作も、テレビ朝日は前作と同じく中川慎子さんなんだが、東映側のプロデューサーはこの人だ。



 丸山Pだ。嬉しいなあ。また北川さんとお仕事されたんですね丸山P。
 というあたりで、以下次回。
 

 ……忘れていました。『悪夢ちゃん The 夢ovie』は、当サイトで勝手に目標額とさせていただいておりました「興行収入6億円」を無事に達成して、今週末でひととおりの封切館での興行を終えた模様なので。定例報告はこれで終わりです。お疲れさまでした。