実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第471回】セーラーゾンビ再開の巻

1. 定例報告




 『悪夢ちゃん The 夢ovie』は5週目終えて14位で5億8千万円。土俵際でがんばっていますが、そろそろ圏外かな。6億円を越えたらこの定例報告も終えるつもりです。
 公開当時、一部では「今年のゴールデン・ウィークの邦画番線は強豪ぞろいなので、もう少し時期をずらして公開した方が数字が伸びたんじゃないか」と指摘する声もあったようだ。でも、ここへ来て封切られた『万能鑑定士Q』が、綾瀬はるかと佐藤健を投入しながら、『悪夢ちゃん』を若干ながら下回る数字でスタートしたのを見ると、ゴールデン・ウィークの勢いに乗れたからこそ、一応このくらいの数字は出せたのであろう、というふうに名古屋支部は判断します。




原作イラストに忠実なヒロインの衣装が問題
とM14さんは指摘されています。



 あと指原莉乃さんの主演映画が700万円にも満たないヘタレなスタートだったことも話題になっているが、だいたい『ミューズの鏡 劇場版』だってロクな数字ではなかったはずだ。福田雄一・指原莉乃のコンビはこれで良いんじゃないですか。少なくとも私は支持します。
 AKB48には詳しくないので、あまり触れるべきではないかも知れないが、昨年の総選挙で指原莉乃が1位になったときのことを、秋元康は「おもしろい系(指原)がきてしまい、当初用意していた王道の曲ではなく、皆で踊れる楽しい曲にしないといけなくなった」と語っている(ここ)。その結果「恋するフォーチュンクッキー」というモータウンでフィラデルフィアで筒見京平な名曲が生まれたのだから、指原さんという人は、中心にいることによって周囲を活性化させるトリックスターみたいな存在なのではないか。そういう意味では、今回は2位とのことで、少々残念であった。


2. 不安と期待


 というわけで『セーラーゾンビ』……じゃなくてその前に大事なお知らせだ。みなさんもすでにご覧になったであろうが、新作アニメの予告編第一弾が公開された。ちょっと見てみよう。作画が原作寄りであることを確かめるために、途中、原作画像が入ります。











「私はルナ。あなたを捜していたのよ、うさぎちゃん」




「ムーンプリズムパワー・メイクアップ!」





「うさぎちゃんには使命があるの。仲間を集めて敵を倒すの」








「月にかわって」



「おしおきよ!」



 ま、これについては1ヶ月後に公開されるとのことですので、作品を待ちましょう。

3. 再開『セーラーゾンビ』


 さてお待ちかね……って、このブログを読んで下さっている方は、さほどお待ちかねでもないだろうが、一週間の延長の後に『セーラーゾンビ』第7話「真実」が放送されました(テレビ東京系、2014年6月7日放送、企画・総合演出:犬童一心、脚本:渡部亮平・犬童一心、撮影:高橋義仁・岩永洋、監督:古川豪)。



 ゾンビから逃れてこの学校に避難して来た亀岡一家。お父さんの剛さん(黒田大輔)、お兄ちゃんの元気くん(市川大樹)、弟の勇気くん(若林瑠海)という男三人家族である。小学生くらいの少年二人はやんちゃの盛りで、特に弟の勇気はスカートめくりの常習犯である。第1話でいきなりヒロイン舞子が思いっきり被害にあっている。




 そんな勇気くんが、舞子(大和田南那)や睦美(高橋朱里)の部屋にやってきた。かくれんぼをしているうちに見つからなくなってしまったお兄ちゃんを探しに来たらしい。



「お兄ちゃ〜ん」



 そこにお兄ちゃんはいない。わざとやってるよな勇気。その人はAKB48の高橋朱里さんだぞ。
 一方、前回のゾンビ裁判の判決を受けて監禁されていたはずの百花(川栄李奈)の姿が消えた。逃亡したのか、それとも?




  百花の姿を求めて校舎を探索していると、物置部屋から再び勇気が登場。




でもさっきとは様子が違う。舞子たちも、万が一スカートめくられないように用心しながら話を聞く。



 「お兄ちゃん」と「お姉ちゃん」が囚われの身になっているという勇気の訴えを聞き、物置部屋の中を探りに行く舞子たち。少年たちの父親、剛(黒田大輔)も知らせを聞いてやってくる。



 そこにいたのは、失踪した百花(川栄李奈)と勇気の兄の元気(市川大樹)、そして教頭先生(相島一之)だった。




教 頭「ああ、まいったな。ばれちゃった」



教 頭「妻と娘です。これから家族で食事をするところだった。人がたくさん来ちゃったね。ゴメンね。緊張するよね」
舞 子「食事って……」
睦 美「もしかして、今まで消えた人もみんな?」



教 頭「妻と娘がおいしくいただきました」


 このレビューでは細かいところをすっ飛ばして紹介しているけど、こういう真相を暗示するような伏線は、これまでのエピソードにところどころちゃんと張ってあるわけね。といって、あまりミエミエでもないし、けっこうよくできていると思う。
 ともかく、百花と元気の身柄は無事確保される。それで教頭の退場の弁と言いますか、長い独白があります。それをあっさり切り捨てる睦美。




教 頭「私はね、むかし妻と娘を殺しかけたことがあるんだ。約束していた家族旅行の前日に、生徒が問題を起こしてね、私はどうしても行けなくなった。それを妻と娘に責められてね、なら二人で行けばいい、って……。本当なら、私が運転して旅行に行くはずだった。でも不慣れな妻が運転した。それで事故を起こしたんだ。死んでもおかしくない大事故だ。何日も意識が戻らなくてね……。私は後悔した。お願いだから、二人を助けてください、って祈り続けたんだ。そしたら目を醒ましてね。妻も娘も、最初に私にくれた言葉は同じだった。心配かけてごめんね、って」



教 頭「大ケガをしている妻と娘が、まず私のことを心配してくれた。私はそれだけ愛されていたんだ。でもその時まで、その愛に気づかなかった。本当に情けない。だから私は、家族のために尽くすって決めたんだ。家族のためだったら何でもできる。世界を敵にすることも。悪になることも」



睦 美「そんなこと熱く語られても私たち興味ないんですけど」



教 頭「肉をあげるとね、嬉しそうな顔をするんだ。その顔は今でも素敵だよ」
舞 子「家族を愛する気持ちは分かりますが、目の前にいるのはゾンビです。けじめをつけるべきです」



教 頭「君たちは妻と娘を処分する気か」



睦 美「はい」



教 頭「……そうか、分かった。チエミ、ミキ、済まない」


 教頭は、自らの身をもって妻と子供に最後の食事をさせてやる。皮でも剥くように服を引きはがしてお父さんを食べる、妻のチエミ(良田麻美 ex SET)と娘のミキ(西野未姫 ex AKB48)。ひと昔前の香港映画みたいだ。




 舞子と、そして百花が、お父さんの肉をむさぼる妻と娘のゾンビの頭を潰してとどめを刺す。




 こうして事件は無事解決した。いや小池里奈が死んじゃったんだから無事どころじゃないよ。そしてこの学校を出て行く亀岡一家。



亀 岡「息子を助けていただき ありがとうございました」



舞 子「やっぱり危険ですよ。外はゾンビであふれているんですよ」



亀 岡「ゾンビなら心配ありません。これがありますので」


╳    ╳    ╳




亀 岡「ラジオを録音したんです。もうゾンビなんて怖くないですよ。それに今回の騒動でゾンビよりだんぜん人間の方が怖いって分かりましたから。良い社会勉強になった。あ、これダビングしたんでどうぞ」



舞 子「……ありがとうございます」



元気「楽しかった。ちゃんとパンツ洗えよ」
勇気「パンツ洗えよ」
亀 岡「じゃ、お互いがんばろうね。バイバイ」


 舞子たちがずっと探していた曲、ゴマデスの『ムンムンラル』をちゃっかりエアチェックしているし、ガソリン入りの車はどこかに隠し持っているし、唖然として見守る舞子と睦美を尻目に、さっさと出て行く亀岡。
 何はともあれ、生徒の失踪事件は解決したし、ゾンビが踊り出す音楽は手に入った。今夜はプールサイドでパーティーだ。




舞 子「みなさん。私たちはこの『ムンムンラル』を手に入れ、ゾンビがあふれる世界でもはや無敵となりました」
一 同「イエ〜イ」
舞 子「ありがとうございますありがとうございます。物資調達もこれからはお茶の子サイサイです。だから今夜ははっちゃけようぜ!」





舞 子「百花さん。ゾンビと疑ってしまってごめんなさい」
百 花「いや、まあ私もいろいろ反省してるから。……あ、百花でいいよ」



舞 子「……百花……」
百 花「さっきはありがとう舞子。助けに来てくれて」





 一方、静まった校舎の中では、パニック状態も少し落ち着いた様子の鍋島先生(永岡卓也)と、ラジオ放送から流れるDJマーロンの暗号めいたメッセージを、ずうっと解読していた寺川先生(石橋けい)。石橋けいなのに長いこと地味に目立たなかった彼女が、ついに動き始める。



寺 川「解読できた。マーロンのメッセージ。場所だ。その場所に行こうってマーロンが呼んでる」



 そして翌朝。眠りこけていた舞子だが、なにか嫌な予感に目をさます。




 なんと廊下にゾンビたちがうろついているではないか!襲われている生徒もいる。




 「ねえやばい。校内にゾンビがいる。起きて!」と睦美と百花を起こす舞子。そこへ田淵(風見梨佳)が飛び込んで来る。



田 淵「マジやばいッス。テープとラジカセ無くなってます。それに抗ウイルス剤も見あたらないッス。きっと誰かが盗んで逃げたんですよ。もう最悪」
舞 子「もうダメかも……」


 と、さすがに弱音を吐きながらも逃げ出す少女たち。と、ゾンビ出現以来、ずっと取り乱し続けていた鍋島の落ち着き払った姿が……。






舞 子「ゾンビ来てます。逃げてください」



鍋 島「ご心配ありがとうございます。私は残ります」
舞 子「なに言ってるんですか」
鍋 島「寺川先生にも逃げようと誘われましたが断りました」
睦 美「どういうこと?寺川先生が裏切ったの?」
鍋 島「安全が確保された場所の存在に気づいたみたいです。でも生徒は邪魔だから連れて行かないって言っていました」



マ オ「みんなこっち」
鍋 島「みなさんは頑張って。……私はもういきたくありません」
マ オ「早く!」



睦 美「先生の自由だよ。行こう」






 もうこうなったら、正面突破でゾンビを蹴散らしながら脱出し、学校を見捨てるしかない。



舞 子(最悪だ。学校で暮らせなくなった)







 睦美の戦闘能力の高さもあって、何とか出口まで辿り着いた。あとはバリケードを築いたドアを突破して外に出るだけだ。その時、百花が同級生のゾンビに襲われてしまう。だが必死の少女たちは、ともかく逃げ出すだけで精一杯だ。
 ああいう事件の直後なので、川栄李奈が襲われるシーンはちょっと生々しい。状況次第ではこのドラマ、お蔵入りやむなしという事態になっていたかもしれなかったですね。






舞 子(百花が逃げ遅れたこと、後から分かった)



 アリナ先輩は、一度は人間に戻ったものの、結局そのあとすぐ教頭一家の夕食になってしまった。でも百花はどうかな。川栄李奈はAKB48で、これは彼女たちがメインのドラマだから、たぶん復活するのでしょうね。今度の総選挙では16位だったという。高橋朱里も28位って、みなさんそんなすごい人だったんだ。お見それしました。
 いやそれはともかくとして、うちはAKB48のファンブログではなくてセーラームーンのファンブログなので、小池里奈がいなくなっちゃった時点で、このドラマをレビューする意義は、実はほぼなくなっているんだよなぁ。物語は佳境に入ったところだが、今回をもって打ち切りましょうか。ま、そうするにしても、最終回までの話はざっとフォローするとは思いますけどね。ともかく考え中です。
 というわけでオマケ。最後にちらっと小池里奈さんが出ますので。でもこれ第4話の最後で流れたやつと同じなんだけど。



アリナ「放送を見逃しても大丈夫って知ってた?」
中 島「知ってますよそんなこと。テレビ東京オンデマンドで好評配信中ですよ」
アリナ「今からでも遅くない?」
中 島「はい、番組ホームページをチェックしてください」



アリナ「ゾンビに食べられちゃったのによく知ってるね」
中 島「うふふふ」


てことで、今回はこれまで。