実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第469回】小池里奈復活!の喜びもつかの間の巻(『セーラーゾンビ』第5話)


『セーラーゾンビ』百花役の川栄李奈さん、お見舞い申し上げます。




 3週目で興行収入トータル5億円達成!と思ったんだけど残念、4億9千万円だった『悪夢ちゃん The 夢ovie』。う〜ん、流れ的に見て7億円はかなり遠くなり、6億円台に乗るかどうかビミョ〜、というのが正直な印象。とにかくもう少し頑張れ。前から言っているとおり、5億円の大台に乗れば名古屋支部的には十分なヒット。高笑いだわ。



 さてすみません、今週もバタバタなんで(もういい加減この言い訳も飽きてきたね)『セーラーゾンビ』第5話「蘇生」をさっと紹介して終わります(テレビ東京系、2014年5月17日放送、企画・総合演出:犬童一心、脚本:渡部亮平・犬童一心、撮影:高橋義仁・岩永洋、監督:今泉力哉)。
 舞子(大和田南那)とはぐれてしまって、仕方なく三人で藤美病院までやってきた睦美(高橋朱里)とマオ(前田聖来)とイオリ(飯田祐真)。



 と、なかから車椅子を押して出てくる看護師さんふうの女の子。



すかさず、前々回に交番で拾ったチラシを見せるイオリ。(この子は第1話からずっと、ひとこともセリフをしゃべらないのです。)



 はたして本当に「ゾンビから人間に戻れる抗ウィルス剤」があるのか?……わりとあっさりありました。



アオイ「数に限りがあるから、三つしか渡せない」



睦 美「ほんとうにゾンビから人間に甦るんですか?」



アオイ「感染して24時間以内、まだ目が赤いうちなら助かる」
睦 美「こんな簡単に手に入るなんて」
マ オ「なんで世間に出回ってないんですか?」



ミドリ「都合の悪い大人たちがいるってことでしょ」
アオイ「この病院に残された患者を、私たち二人で診ているの。私たちまだ実習生だからできるなんて知れてるけど、でもやっぱ患者さんを見捨てられないから」



睦 美「他の人は?医者とか」
アオイ「先生たちはみんな逃げた。先輩看護師もみんな」



 しかしこの病院、わずか二人の実習生だけでどうやって切り盛りしているんだろうか。
 という疑問はさておき、とにかく抗ウイルス剤は実在したし、ちゃんと分けてもらえた。看護師見習いたちにお礼を言って帰ろうとする睦美たち。そこへキックボードに乗って舞子登場。初恋のタクミ君を、自分の失敗でゾンビ化させてしまった後だろうに、そんなそぶりもみせないさわやかな笑顔。思わず抱きしめる睦美。





舞 子「迷子になっちゃって」




 
 こうして、再会もできたし、アリナ先輩を人間に戻せる薬も手に入ったし、万事計画通り。あとは、校庭でゾンビたちがウロウロしている中に混じっているアリナ先輩に、どうやってこの薬を注射するかだ。



まだ目が赤いうちになんとかしなければならない。
いろいろななアイデアが出たあげく、最終的には矢の先に注射器をくくりつけて射ることになった。さっそくイオリが、刺さった瞬間バネの力で中身が注射される仕組みを作り、前の学校で弓道部の副キャプテンをやっていた舞子が、みんなの期待を背負って矢をかまえる。




 副キャプテンとはいっても、実は弓道部の部員がたった3人しかいなくてそうなっただけの舞子は、かなり自信がない。が、その時、流しっぱなしにしていた放送室のラジオから聴き覚えのある音楽が流れる。第1話で、ゾンビたちがマイケルジャクソンのスリラー状態になった、あの曲が突然、校内放送であたりに響く。例によって一斉に踊り出すゾンビたち。




千載一遇、ラッキーチャンス。それでもイマイチ腰が引けている舞子。



舞 子「もう……狙えない」



睦 美「ファイトファイト、一本これから、集中集中!」



舞 子(邪魔が多すぎる……)



舞 子(狙ってもどうせ無理。こうなったら祈るのみ)



 精神集中はいいけど目を閉じちゃいかんだろ、と突っ込む間もなく矢を放つ舞子!そして矢は見事、小池里奈に命中。バネ仕掛けもちゃんと動いて、注射器の中身がアリナ先輩の身体に!





 そのまま倒れるアリナ先輩。踊り続ける周りのゾンビたち。はたして注射の成果は?



舞 子「人間に戻った!」



睦 美「音楽が終わったら、またやばいんじゃない?」



舞 子「アリナさん、早く逃げてください!」



 うなずき、すぐにその場を離れて校舎に逃げ込むアリナ。こうして小池里奈は人間に戻った。良かったなぁ。とりあえず保健室で養生。




アリナ「変な気分。ゾンビでしたって言われても記憶ないし」



アリナ「ゾンビだったわりにちゃんと撮れてる!……ていうか、誰もアリナのゾンビ姿、写メってないのはひどいよ!」



睦 美「いやいや、ゾンビ姿って言われるとコスプレみたいなんですけど、笑えないぐらい、がっつりゾンビだったんですよ」
アリナ「でもアリナが想い出大切にする派なのは知ってたでしょ」
睦 美「いや写メをよく撮る人だとは知っていましたが、想い出を大切にする派というのは初耳でした」



アリナ「人間は想い出で出来てるんだから……あ〜あ、せっかくゾンビになったのに損したな……痛てててて……」
舞 子「まだ痛みますか?」



アリナ「お尻に弓矢刺さったことある?けっこう痛いんだこれが」



舞 子「すみませんでした」



アリナ「舞子ちゃんありがとう。やっぱり舞子ちゃんは救世主だ」




 こういう場面を観ていると、やはり小池里奈がいちばん女優としてちゃんとしていて、安心して観ていられる。キャリアって伊達じゃないよなと、セーラールナ時代から親のように見守っていた我々は誇りに思う。でも同時に、それとは対照的な舞子(大和田南那)の、なんかフワフワした、古い表現で言えばヘタウマなセリフ回しの感じにも、オジサンかなり萌えてしまうのである。いやマジで。
 AKB48は油断がならない。このブログでは取り上げる機会もなかったが、私は以前(これも東海地区では放送されていなくて)『私立バカレア学園』(日本テレビ、2012年)というドラマをネットで観ていて、生徒会長役を演じていた島崎遥香の、無表情でとらえどころのない、なんかミステリアスな演技にハマったことがある。



 で「この女優スゴイ!何を考えているのかぜんぜん読み取れない!」と思ったんだけど、何話も観ているうちに「あれ?」という感じになってきた。この人の感情を見せないお芝居って、計画的に演じているのではなくて、ひょっとして単なる省エネか?というふうに思えてきたのである。



 似たようなことはだいぶ昔『仮面ライダーW(ダブル)』(テレビ朝日、2009年〜2010年)の時もあった。しばしば鳴海探偵事務所への情報提供者として登場していた女子高生ギャル(へんな言い方)のクイーン(板野友美)とエリザベス(河西智美)なんだけど、いかにもやる気なさそうな棒読み芝居で、私は「すごい、遊んでいて何事にもやる気のない女子高生の雰囲気がリアルに出ている!」といたく感心したんだが、これもちょっと後の方になると、「これ単なる省エネ芝居かな?」と疑惑を感じるようになってしまったのだった。



 で、現在は性懲りもなく、この『セーラーゾンビ』の舞子(大和田南那)、睦美(高橋朱里)、百花(川栄里奈)のお芝居に「世界がゾンビだらけなのに反応が薄くて淡々としているところがスゴイ!」とハマっているのであるが、これに関してもしばらくしたら「アレ?」って感じになるかもしれないので、もうちょっと様子を見てみたいと思う(そのわりに毎週レビューしたりして、すっかり夢中なんであるが)。
 もちろんAKB48のみなさんが、おしなべてそういうスタンスでドラマに臨んでいる、とか言いたいわけではない。これまで当ブログで取り上げた範囲でも、『太陽と海の教室』(フジテレビ、2008年)で、わりと正統派の女優としての素地を見せてくれた前田敦子さん、また、女優としての評価はちょっと分からないんだけど、ともかくファンのニーズを正しく把握して、それに正面から応えてみせた『メグたんって魔法使えるの?』(日本テレビ、2012年)の小嶋陽菜さん、そしてその『メグたん』にもゲスト出演して「マウンテンゴリラを熱演する女優のタマゴ」という難しい役どころを難なくこなしてみせた、『ミューズの鏡』(日本テレビ、2012年)の指原莉乃さん、といった方々がいらっしゃることは、私なりに心得ております。




 とはいうものの、体質の古いオジサンにとっては、AKBの方々だけのドラマはちょっとつらいものがある。そこへ、同年代だけどキャリアに厚味のある小池里奈が加わることで、すごくいい感じになるわけです。ゾンビ化していたのは1週間だけで、すぐに人間に戻ってきて良かった良かった。
 と思っていたら、ラストで青天の霹靂。なんと翌日、そのアリナ先輩がベッドから消えちゃったのだ!そして空のベッドには真っ赤な血痕が!



 やはりアリナ先輩が予言したように、藤美女学園には人間の姿と見分けがつかないゾンビがいるのか?そしてそれは誰だ?




と、舞子はアリナ先輩が消えたベッドの下の血溜まりに、リップが落ちているのを見つける。






 舞子には見覚えがあった。これは百花(川栄里奈)のリップだ。





冷淡でみんなから距離を置いているようにみえる百花、やはり彼女が隠れゾンビだったのか?



困ったなぁ。ようやく小池里奈ちゃんが戻ってきたと思ったら、また消えちゃった。はたして次回の出番はあるのか?というところで続く。またね。