実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第444回】沢井美優 in『天国の恋』:嵐の予感の巻

資料画像。『独身貴族』第6話より、朝、歯を磨いていて、前夜の伊藤英明とのキスを想いだして赤面する北川景子。かわいい。


ゆきが居候している沙織のアパートの柱に「悪霊退散」のお札が貼ってあること、皆様ご存知ですか?


沙織は妖怪オタクという設定なので家に色々な妖怪グッズが置いてあるのですが、
悪霊退散のお札は実写版セーラームーンが大好きな監督の遊び心です。
私もそういう悪戯が大好きなので、さりげなく悪霊退散の柱の近くで芝居してみたり、触ったりしてアピールしているのですが、どのくらいの方が気づいて下さってるのでしょうか。


ちなみにそんな監督の夢はセーラー戦士を全員制覇(演出)すること、だそうです。
残るは里香と安座間の方の美優。ご縁がありますように。
   (北川景子ダイアリー「幸せなこと」2013年11月22日)


『M14の追憶』のコメント欄によれば、北川ダイアリーの「演出家」というのは平野眞さんで間違いなさそうだ。


『月の恋人〜Moon Lovers〜』第7話(2010年6月28日放送)


『ラッキーセブン』第3話(2012年1月30日放送)


『ラストシンデレラ』第5話(2013年5月9日放送)


私はうっかり「平野眞だったら『ショムニ』シリーズの常連だから、今年の新作で泉里香も演出しているはずだよな」と思い込んでいた。が『ショムニ2013』に平野監督は加わっていなかったのであった。たぶん2003年に江角マキコと結婚したせいではないかな。やっぱり奥さんを主演に、自社のドラマで演出を担当するというのは、何かとためらわれる雰囲気があったのでしょうね。しかし、実写版ファンでありながら、そのせいで泉里香を演出できるまたとない機会を逸してしまったんじゃ、悔しいだろうな。そもそも泉里香を起用したこと自体、この人のなんらかの意志がはたらいているのかも知れないけど。なにせ江角マキコさんのダンナだから。
というわけで、前の前のうちのコメント欄で万丈さんにご指摘いただいた件が、北川さん自身のブログの発言をきっかけにすっきり解決したわけである。万丈さん、北川さん、『M14の追憶』コメント欄で討論していただいた皆様方、ありがとうございました。って他人のブログのことで勝手にお礼を言っても仕方ないわけであるが。


さて『天国の恋』だ。こっちは大変だ。全45回つまり9週間の放映予定であるが、すでに20話、4週目を終えて話はおおきなターニングポイントを迎えている。帯ドラなので沢井美優が大きくフィーチャーされた部分のみピックアップして紹介していくつもりであったが、鑑賞していくにつれ、だんだんドラマそのものにのめり込んでいく自分がいて(笑)録画ぶんの消化もままならない現状である。


1. 怒る父親


前回までのおはなし】早稲田に店を構える古本屋のアラフォー女房だったヒロインの斎(いつき:床島佳子)は、店に来た万引青年をつかまえようとして誤って股間をつかみ、ながく忘れていた身体の疼きをおぼえる。やがて二人は再会し、若者が熟女好みだったために、身体を重ねあう仲にまで発展する。奔放な女の性に目覚めた斎は、夫を捨て、実家の海老原家に帰る。齊は海老原総合病院の院長、海老原邦英(石田純一)と、愛人だった婦長(鞠谷友子)との間に生まれた私生児であったが、海老原の強い意向で彼の家に引き取られ、異母兄や異母妹たちとともに複雑な少女時代を過ごしたのである。
就職活動を始めた斎に、父の邦英は病院に出入りする葬儀社コモタ・セレモニーを紹介する。早く自立したがっている娘のために軽い気持ちで世話をしただけだったが、葬儀の模様を見学した斎は激しい感銘を受け「葬式の司会業こそ私の天職」と一発で就職を決めてしまう。
こうして、昼は感動の司会ぶりで死者を見送る葬儀会社のカリスマMC(としか形容しようがない)、夜は胸毛との肉欲に溺れる奔放なアラフォー女という、斎の「死とエロスの日々」が始まったのでありました。



というわけで第四週。葬儀の仕事を終え、今夜も愛人(高田翔)に抱かれてその胸毛に指をからませる斎(床島佳子)。




一方、海老原家では、帰って来ない出戻り娘にご機嫌ナナメの海老原院長(石田純一)と、それを軽くいなす末娘の梢(沢井美優)。



邦 英「馬鹿な女だ」
 梢 「パパ、斎お姉さまの好きにさせてあげたら?そんなにご機嫌が悪くなるんじゃ、私もうっかり恋愛なんてできないわ」
邦 英「何を言う。相手はひとまわり以上も年下なんだ」



 梢 「いいと思うけどな〜」



邦 英「ふざけやがって。なにがアラフォーだ」


父親は激オコだが、それなりに平穏な海老原家。しかしそんな日々にもおおきな転機が訪れる。

2. ワインと追憶 〜Partition Love〜


ある夜、斎は横浜元町のワインバー『タイタン』で、いつもの仲間と談笑していた。一緒に暮らしている異母妹の朔子(川上麻衣子)、もともと朔子の知り合いだったジュエリーデザイナーの彩子(北原佐和子)と官能小説家の弥生(小原正子)、そしてこのワインバーのオーナーで斎の高校時代のクラスメイト美波(中原果南)といった面々で、既婚者未婚者おりまぜ、みな若い男が好きな肉食系アラフォー女子である。その晩は、北原佐和子がくわえこんできた「草食系に砂糖をまぶしたような」若い男を、みんなして可愛がっていたのでありました。



彩 子「サワードリンクなんてないわよ、ここはワインバーなんだから」
草食君「じゃカンパリソーダは」
彩 子「残念でしたそれもございません」
美 波「スパークリングの軽めのはどうかしら」
草食君「アルコールは苦手だから」
彩 子「ねえ、ワインくらい飲みなさいよ。バーボンがぶ飲みしろとは言わないけど、ワインくらい飲まなければ真ん中にぶらさげているのが泣きますぜお若いの」


以下略。あんまりからかわれて、とうとう若い愛人は「あなたにはもうついて行けない」とべそをかきながら店を飛び出してしまう。男に逃げられちゃったわけだけど、でも彩子は「ああいうのといくら遊んでもおもしろくないのよね」とあっさりしている。この人はいつも若い男をとっかえひっかえしているのである。



と、観光客風の外国人団体ご一行様がどやどやと来店。付き添っているコンダクターは、なんと海老原家の末娘、梢である。



朔 子「あら梢ちゃん、どうしたの?」
 梢 「あらお姉さまたち、お二人揃ってこんなところで」
 斎 「梢ちゃんもこのお店知ってたの?」
 梢 「横浜観光ツアーの流れなのよ。どこか良いワインバーはないかって聞かれたので、じゃあここが良いかなって。後でね」



弥 生「だあれ、妹さん?」
朔 子「いちばん下のね」
彩 子「あんなに可愛らしい妹さんがいたの」
朔 子「姉妹三人が同じ店で鉢合わせなんて、斎ちゃん、なんか変なことが起こりそうじゃない」



 梢 「そうね」


そこへ口をはさんできたのが、カウンターにいた美波(中原果南)。さっきも書いたけど、このワインバーの経営者で、ヒロインの高校時代の同級生である。はるちゃんもアラフォーか。



美 波「梢さん?この前もいらしたのよ」
朔 子「あらそう」
美 波「それがね斎、私ビックリしたの」
 斎 「え何が?」
美 波「梢さんの彼氏よ、そっくりなのよ。もうホントにそっくりなの!」
 斎 「誰にそっくりなのよ」



美 波「誰にって、もう本当にそっくりなの……あなたの初恋の相手よ!」
 斎 「え?」


╳    ╳    ╳



斎のM(そう、私の初恋。その相手は数学の教師だった)


╳    ╳    ╳



美 波「思い出してるの昔のこと?」



 斎 「ええ。胸が痛くなるわ。でも私の初恋の相手を同時にあなたも」



美 波「だってぇ。仕方ないじゃない。私だって国友が大好きだったんだから」


╳    ╳    ╳



けっこう純真な気持ちで先生にあこがれていた齊にくらべると、美波はなかなか早熟な小悪魔で、どうも自分からしかけたみたいなんだが、先生にキスされちゃったり(まあ女生徒に誘われてキスしちゃう教師の方も教師の方だが)、先生のアパートに押しかけたり、挙げ句のはてには、国友に妊娠させられたと騒いだりして(妊娠したのは事実だったが、相手は先生とは別の男子だったらしい)それが原因で国友は学園を去らざるを得なくなってしまった。
あの頃は親友だと思っていた美波の大胆な仕打ちが許せなかった齊だが、今となってはそれもまた苦くも甘い青春のひとコマである。

3. リインカネーション。


うっとりと追憶モードにひたり続ける齊。



 斎 「……私も好きだったわ……」


そこへ、仕事を終えたらしい梢が声をかけてきた。


 梢 「斎お姉さま」



 梢 「まだいらっしゃる?」
 斎 「梢ちゃん、もう?」



 梢 「私ほかに寄るところがあるから。お先に。(美波の方を向いて)外国人たち置いていきますから、あとよろしくね」

美 波「梢さん。また今度、彼氏と一緒にいらしてね」
 梢 「そうね。また今度。それじゃ」


と、ここで沢井美優さん退場。だいぶ長々とシーン紹介をしたので、後は次の登場シーンまで端折ってしまいたいところだが、ここから後のやりとりが、ドラマの展開のうえでは重要なので「沢井美優の出ているシーンだけチェックできればいいや」と割り切っちゃっている方以外はぜひ引き続きご覧ください。
 梢(沢井美優)が引き払ったのを見計らって、美波は齊の隣に席を移し、梢のカレシがどれだけ二人のあこがれの先生にそっくりかを改めて強調する。ところがそこで、齊の知らなかった意外な事実が判明した。



美 波「ホントにそっくりなの!瓜二つなの梢さんの彼氏」
 斎 「そう?」



美 波「はぁ。でも国友先生もついてなかったわね。あの若さで死んじゃうなんて」



 斎 「え!死んだ?」
美 波「そうよ。あ、あなた知らなかったの?」
 斎 「本当なの?嘘でしょ!」



美 波「あなたが東京に行った後よ。浜松の高校に転入して一年もしないうちに事故で……交通事故ですって……前を走っていた軽自動車にトラックが衝突して、それに巻き込まれたのよ。即死だったのよ」
 斎 「……そう……」



美 波「私お葬式に行ったの。悲しかったわ。教え子たちがみんな泣いて。浜松でもいい教師だったんでしょうね」
 斎 「……そうなの……国友先生、亡くなったの……そうだったの」
斎のM(初恋の相手が亡くなっていた。考えてみれば、養父母に弟、国友聡までが……私の愛した人はみな死ぬ運命にあるのだろうか)


翌日、葬儀場で仕事を終え、スタッフが片付けをしているなか、齊は用の済んだ仏壇の前で手を合わせ、24年ぶりに知った初恋の人の冥福を祈るのだった。



その脳裏には、誰にも話したことのない先生との思い出がよみがえっている。先生がよその学校に転勤していった、その日のできごとだ。



国 友「卒業したらまた会おうね」



 斎 「ええ。先生……キスして」




ヨーコちゃ〜ん。なんか清純そうなわりには積極的。前回も別の男とキスしていたなぁ。
先生も先生だ。ジャニーズなら何をやっても許されるのか。まあこの程度なら許されるんだろうな。
さあそして、ここからがクライマックスである。



仏壇に手を合わせる齊。ロウソクが揺らめくと、そこに懐かしい国友先生の面影が浮かぶ。



「齊さんですか?」……って、ちょっと想い出の先生が語りかけてきているにしては、妙に事務的ですね。ぱっと目を見開く齊。幻ではない。本物が立っている!唖然とする齊。



 潮 「斎さんですか。父がお世話になっていますようです。僕、この葬儀社の息子です。薦田潮です」



 潮 「ここには滅多に来ないんですけどね」



 潮 「あ、すいません、斎さんじゃなかったですか?」



 斎 「あ…え…いえ……、斎です。社長からあなたのことは……。葬儀社の仕事はあまりお好きじゃないって伺ってます」



 潮 「はは、そんなことまで。おしゃべりだなぁ」
 斎 「製薬会社にお勤めなんですってね」
 潮 「ええ。少し働きすぎたんで、今日は有給休暇をとってゆっくりするつもりだったんです。それでコンビニまで出たら、どういうわけかこっちに足が向いちゃって、あなたと」
 斎 「あ、そうだったんですか。あ、社長はご存じなのかしら、あなたがここに……」
 潮 「あ、いや、すぐ帰ります。会うと面倒くさいから」
 斎 「そんなことおっしゃらずに……」



 潮 「梢さんのお姉さんですよね」



 斎 「ええ」
 潮 「会えて良かったです」



 潮 「それじゃ……」



斎のM(この世に生まれ変わりという現象があるなら、まさに潮さんがそうです。懐かしい私の初恋の人そのままに、彼は否応なしに私の心を虜にしてしまったのです)


そう。齊が務めていた葬儀社の社長の息子、薦田潮27歳こそ、初恋の先生に瓜二つな梢の恋人だったのである。瓜二つというか、ほとんど生まれ変わり。どちらも内博貴が演じているんだから仕方ないが、もう齊の瞳は瞳孔が開いちゃってトリップしている。ダンナはおろか、前夜も激しく愛し合った若い胸毛もどっかへ行っちゃったみたいである。しかしプリンセスはいったいどうなるのか。


というわけで私、お読みの通り、いつの間にかどっぷりこのドラマにはまっちゃった。だもんだから、当初は沢井さんの出演シーンを中心にまとめて、毎週毎週てきぱき進行するはずだった、この『天国の恋』レビューも、まだ先週の火曜日までの分を紹介しきらないうちに相当な分量になってしまった。ここらでいったん打ち切るが、この先どういうすべきか、途方にくれちゃっています。ではまた。