実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第437回】DVD第3巻:Act.11の巻(10)



泣いても笑っても、この連休の終わりとともに千秋楽。すでに最終ターンだけど、私はあいかわらず、東京へ行ったり京都へ行ったり。でもいま、本当に劇場でセラミュをやっていると思うと、会議中もなんか気持ちが落ち着かないよね。



あーもうホントに(何が言いたいんだか)。
気休めにAct.11のDVDレビューをちょっとだけ進める。
美奈子にサインを貰えることになってテンション上がりきりのうさぎと、ひそかに色めき立ってサイン帳とペンをスタンバイする実はミーハーのまこと、うさぎがあまりにもバカなので棒立ちの美奈子、というところまででした。



うさぎ「あのっ、うさぎちゃんへってお願いしますっ!」



うさぎ「あいえうおの『う』に、さしすせその『さ』に」



社 長「ひらがなね?ひらがなね」


うさぎ「はいっ!」





この時うさぎが書いてもらったサインが、メモリアルブックに紹介されてたような記憶があったのだが、これは思い違いでした。確認したらうさぎのサインではなく「まことちゃん」だった。これ、本当は「まこちゃん」もしくは「まこと」でなくてはいけない。このあとのセリフで本人も(ちゃっかり)「まことってお願いします」と言ってるし、
そもそも、楳図かずお先生の作品名と混同しないよう「まことちゃん」と呼んではいけないオキテがあったはずだ。あれは武内先生が言い出したんだか、幾原監督が言い出したんだか、アニメージュが言い出したんだか、なんかもう、忘れちゃったな。ともかくそのルールを美奈子は知らなかったようです。
うさぎがサインしてもらった帳面は、片側いっぱいにプリクラがぺたぺた貼付けてある。それも戦士たち四人で撮ったやつばっかりである。なるちゃんのがぜんぜんないのは、ちょっとかわいそうな気がする。



そういえば、なるちゃんって、まだセラミュに出たことがない。今回の舞台が成功して、次のセラミュがもしも(もしもですよ)行われるならば、大阪なるをセラミュ史上はじめて出演させてあげて欲しい。
そして、やはりセラミュには地方公演も必要だ。最後のセラミュからもう8年あまりが過ぎたが、とても残念なことに愛知厚生年金会館はなくなってしまった(良いホールでした)。もし来てくれるなら、そうだなぁ、日本特殊陶業市民会館(名古屋市民会館)のビレッジホールとかでやってくれたら、すっごく嬉しい。
いや、現実問題として、いまはプリキュアミュージカルじゃないと商業的に成り立たないだろうな、なんてことは私もわかっているんだよ。勝手に妄想を言わせておいてくれ。
もういい。次だ。さっきちょっと話題になったまことのサイン。社長としては、うるさいうさぎにサインを書かせ次第、さっさと追い出そうと思っていたんだけど、まことも案外ミーハーで、ちゃっかりスタンバイしていた。



社 長「!」



社 長「アンタも?ずいぶん用意いいじゃない」
まこと「まことってお願いします」



社 長「…はい…」



うさぎ「新曲発表会っ、ぜったいぜったい行きますっ!」
美奈子「もっと大事なこと、あるんじゃない?」
うさぎ「ぜんぜんないです、プリンセスよりセーラーVより、愛野美奈子が一番です!」



うさぎ「いやぁぁぁぁ(握手しながら意味不明の叫び)」
社 長「はぁ〜い、よかったねぇ、じゃ行きましょう」



というところで、タイミングよく二人のテレティアが鳴り出す。さすがにまことは素早く対応するが、うさぎはカバンからテレティアを出そうとして中身をすべてひっくり返してしまう。ますますバカ。


うさぎ「あぁ〜っ!」



うさぎ「すいませ〜ん!」



まこと「…うん、わかった…。…うさぎ、亜美ちゃん達から呼び出し。じゃあ、お邪魔しました」
うさぎ「ちょっと待ってー!」



社 長「はいはい、急いで急いで、はい呼び出しだって」
うさぎ「がんばってくださぁああい」



社 長「急いで急いで、はい呼び出しだって、はい美奈子をよろしくね〜」



アルテミス「驚いたよ、まさかセーラームーン達が、こんな所に現れるなんて…」
美奈子「がんばってくださいだって。なんだかダーク・キングダムとの戦いなんて、関係ないみたい…」
アルテミス「まだ完全に目覚めてないんだよ。さあ美奈子、急いで星まつりの場所へ行こう」



アルテミス「美奈子?」
美奈子「…あんな子が……セーラームーン…」



しかしこうしてみると、この場面の美奈子には、かなりレベルの高い演出が要求されると思う。つまり、うさぎの明るいおバカっぷりに、美奈子はどれくらい呆れてみせればいいのか。
最後に「あんな子がセーラームーン」と落ち込む終り方に持っていくためには、あまりうさぎの軽い調子に合わせすぎてもいけない。でも美奈子があまり暗すぎると、うさぎとの落差ができて、この場のおさまりが悪い。
理想をいえば、うさぎが興奮して「どうしよう」とぴょんぴょん飛び跳ねたり、持ち物を床にぶちまけたりする時には、多少はうさぎのボケにツッコミむ感じで、コミカルに呆れる表情を見せたりもするが、サインノートのプリクラをチラッと見るところでは「本当にこの人たちは、何も知らずにお遊び感覚ね」と、内心に怒りと失望を含んだ表情になる、くらいの変幻自在ぶりが必要だ。でも実際には、美奈子は最初からうさぎのボケに眉をひそめる程度で、こまかいリアクションはとらない。
そういう意味で、このうさぎとの初対面のシーンで、もうちょっと起伏のある反応を見せていたら、美奈子の第一印象も、あれほど冷たく嫌な女にならなかったかもね、という気もする。ただ、まだ新人の小松彩夏に、それ以外にどんな演じ方があったか、と思うと簡単ではないですね。田崎竜太監督なら、具体的な指導で、もうちょっと違うタイプの美奈子を演じさせることができたかも知れない。でもこのエピソードは、わりと勢いというか、その場のノリを大切にする高丸雅隆監督が担当した回だからね。
てなわけでBパートあと少し残っているけど終了。


あーほんとにもう。月曜日で千秋楽!