実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第415回】DVD第3巻:Act.11の巻(1)

1. 長〜いマクラ


前回は長石監督追悼で、松坂桃李くんのデビュー作『侍戦隊シンケンジャー』を取り上げさせていただいたが、そうこうしているうちに『ガッチャマン』の予告編第一弾と、ビジュアルの一部が公開された。『ヤッターマン』の時と同様、コスチュームやメカの画像を、ティザー広告風に小出しにして行く方針のようだね。



すまん。桃李君のケンと剛力さんのジュン以外は省略した。
コスチュームに関していえば、私ども下世話なオヤジたちの興味はもちろん、白鳥のジュンがアニメのようなコスチュームで、アニメのようなキックをするのか、という一点にかかっていたわけだが、どうですかみなさん。私個人の憶測としては、このヘルメットから察するに、アニメのジュンのような豪快なミニスカートは期待できないような気がする。



たぶん実写版では、下までぴったり男性と同じような全身スーツで、腰のあたりに申し訳ていどのスカート状のヒラヒラか何かがついている、というスタイルなのではないか。こういうふうに考えると、実写版セーラームーンって、やはり素晴らしい作品だったのだなと改めて思う。もっとも、ガッチャマンも楽しみは楽しみだけどね。ダンスが好きで運動神経のよさそうな剛力さんのアクションには、けっこう期待していいかも知れない。
しかし特撮ヒロインのアクションと言えば、アレだアレ『トラベラーズ 次元警察』。ハリケンジャーが大好きな長澤奈央と、中日ドラゴンズが大好きな木下あゆ美と、木下あゆ美が大好きな坂本浩一監督のコラボである。



長澤奈央はハリケンジャーの10年振りのVシネを企画して実現してしまうのだから本当に凄い人だ。昨年はさんざんだった塩谷瞬くんも、原点に戻って厄落としをしてがんばってください。
いやそんなことが言いたいんじゃなかった。この『トラベラーズ 次元警察』とにかく公開の仕方が凄すぎ。「4月13日(土)より角川シネマ新宿にて一週間限定公開」だよ。とりあえず「劇場公開作品」というハクだけつけて、基本ビデオソフトで商売しようという腹なのだろうが、露骨すぎはしないか?
加えて、全編台湾ロケのこの映画、みなさまご存知ウェザーガールズの日本映画初出演作なのである(ひょっとすると劇場映画初出演作品か?)。『M14の追憶』がすでに昨年5月の段階で伝えているのだが(ここ)みんなひょっとして忘れてない?



こうなると、私なんか、もう誰が誰だか分からない。
それはともかくとして、ウェザーガールズの人たちが、この映画がただいま公開中であることを知っているのかどうか心配だ。この映画のことを憶えているのかどうかも心配である。べつにM14さんでなくてもいいから、これを読んでいるウェザーガールおたくの人(いるのか、他に?)ぜひ本人たちに伝えてやってください。それから各自、劇場に急いでね。
この映画、監督が坂本浩一、主演が長澤奈央に木下あゆ美、ワキを高山侑子と海老澤健次と山本康平が固めるという、どんだけ東映特撮なんだよ、という作品だが、同日から始まるプリンセスの芝居『おれの舞台』もすごいな。バックステージもののスラップスティック・コメディということだが、台本が井上敏樹、演出が田崎竜太、そしてキャストが井上正大、芳賀優里亜、沢井美優、鈴木勝吾、村上幸平、甲斐まり恵、藤井仁人、岩永洋昭それに弓削智久である。



これも4月13日(土)より4月21日(日)まで一週間、池袋のあうるすぽっとにて上演される。沢井党のみなさん、そして沢井さんすみません。私は今回もパスです。
と、マクラはこれくらいにして本編に入りたいが、もうひとつ。最近は泉里香さんをまったく紹介できないので残念に思っていましたところ、『M14の追憶』(のコメント欄の通りすがりの方からのコメント)で、里香様が『キスマイ BUSAIKU⁉』にご出演との情報を得た。
『キスマイ BUSAIKU⁉』っていえば、ウチの娘がぎゃあぎゃあ騒ぎながら観ている番組だ。ジャニーズの人気グループKis-My-Ft2のメンバー同士が、お題として与えられたさまざまなシチュエーションでかっこ良さを競いあう。「浴室でのカッコ良いシャワーの浴び方」とか「バーでのカッコ良い酒の頼み方」とか「彼女の部屋でのカッコ良いキスの仕方」とか。そしてメンバー自身が演じるそのシミュレーション映像を観ながら、誰が一番かっこよくて誰が一番ダメかを決める。その2013年2月24日放送分に泉里香さんが出ていたというのだね。
このときのお題は「彼女がカゼをひいて寝込んじゃったときの、カッコいい看病の仕方」というもので、その「彼女」役が里香さんだ。したがってキスマイのメンバーが取っ替え引っ替え、里香さんがベッドに寝込んでいる部屋へやって来ては、話しかけたり、おでこに手をあてて熱をはかったり、おかゆを作ったりして、最後の決めはお休みのキスである。



なにしろ泉里香が次々にメンバーとキスするもんだから、こっちよ!研究員も見れば怒り心頭だろうが、もっと怖いのはキスマイのファンである。「なにこの女!」なんて暴動になって、泉里香の身に危険がおよびかねない。なので里香の顔はできるだけ画面に映らないように配慮されている。でも、ここまで見えないとちょっと困りますな。
ていうか、これを『M14の追憶』に通報した通りすがりの人は、どうやってこの人が泉里香だと気づいたんだろうか。すごいなぁ。



というわけで色々ご紹介させてもらったが、そろそろ本編に入ろう。今回からAct.11でございます。


2. あっさりの本編(アバン)


アバン・タイトルはうさぎの語り。
アバン・タイトルのナレーターをうさぎ自身がつとめるのは、もともとアニメ版の決まりごとだった。それを実写版が取り入れて、うさぎ以外のセーラー戦士にも語らせたわけだが、前回の記事のためにスーパー戦隊を何本か観た後では、けっこう新鮮に感じる。スーパー戦隊でも、メンバーが入れ替わりでアバンの前説をやったりすれば面白いのにね。



ベリル「お前がセーラームーンか」



うさぎのM「私たちセーラー戦士の敵が、ダークキングダムの女王クインベリルだってことが分かったんだけど、それよりもびっくりしたのは……」



ルナ「「私たちのプリンセスはね、月の王国のプリンセスなの。あなたたちはプリンセスを護る月の4戦士」
うさぎ「私たちって月の人間なの?って思ったら混乱しちゃって」



うさぎ「でもルナが、うさぎちゃんはうさぎちゃんだって言ってくれたから、ちょっと安心」



うさぎ「とりあえず、今までどおり頑張るしかないかなって思ってます!」


というわけでAct.11のスタート!さっきも書いたように、ここんところ里香の記事が極端に少ないので、久しぶりにあのころの笑顔でも見ておこうか。



Act.3、Act.4に続いて、高丸監督、二度目のローテーションである。

3. あっさりの本編(Aパート)


いつものカラオケ「クラウン」の入り口。うさぎが顔を見せるが、すぐさま店内に入らず、なんか探るように中の様子をうかがう。それに気づいた古幡元基は、急に鏡を見て髪型を整えたり、そわそわし始める。



ご存知のように、うさぎはAct.7で元基をタキシード仮面と勘違いして一気にラブラブモードになり、デート気分で後楽園ゆうえんち、っていうか「東京ドームシティアトラクションズ」に行って(劇中の名称は「エンジェル・パーク」)、二人でボートに乗ったり鏡の部屋に入ったりした。でも結局タキシード仮面ではないことが分かると一気にさめてしまう。ともかくうさぎが一方的に熱をあげて、一方的に引いたわけだが、その間、元基のうさぎに対する態度はどうだったかというと、べつだん調子に乗ることもなければ避ける風でもなく、淡々としたものだった。
それがいきなりここでは、うさぎを見るなりめちゃくちゃ異性として意識している。どうなっているんだ?ということであるが、これは前回Act.10のクラウンのシーンの未使用カットをご覧いただければ分かる。実はここで元基は、うさぎが自分に気があると勘違いしちゃうのだ。未使用カットのちょっと前から再現してみますね。



古 幡「うさぎちゃん!俺これからちょっと用事あってさ、衛に留守番、頼んでんだ」
うさぎ「あっ、そうなんだ」
 衛 「何時間ですか?」



古 幡「あぁ、いいのいいの。うさぎちゃんは年間パスだから、ね」



うさぎ「ううん。やっぱ止めとく。じゃあ」



うさぎのM(なんだろう、なんかダメ……)


╳    ╳    ╳


(ここから未使用シーン)



古 幡「うさぎちゃん、どうしたんだろう……」
 衛 「さあな。お前に会いに来ただけじゃないのか」



古 幡「えっ、オレ?うそおぉ(と言いながら嬉しそう)」


というふうに、元基は「うさぎちゃんはオレに気がある」と完全に勘違いしていて、だから今回も、うさぎの姿を見るなり、鏡を見て髪をチェックしたり、妙にそわそわしているのである。
一方、Act.7の段階では元基に淡い恋心を抱いていたが、今の気持ちはもうすっかり地場衛の方にいっちゃっているうさぎ。


古 幡「いらっしゃい」



うさぎ「今日、来てない?」
古 幡「だれ?」
うさぎ「地場衛」



古 幡「あぁ…(テンション下がる)…そんなしょっちゅう留守番頼めないよ」
うさぎ「そっか、よかった」



古 幡「喧嘩でもしたの?」
うさぎ「じゃないけど、なんかいつもムカつくこと言うし」
古 幡「ははは、あいつ口悪いかんな。あ、でもいい奴だよ」
うさぎ「そうかなぁ」



古 幡「それよりさぁ、愛野美奈子が入院したの、聞いた?」



うさぎ「へえっ⁉」


さあ、というわけで、これまでテレビの向こう側の人だった愛野美奈子が、いよいよ本格的にドラマに絡んで来る。Act.11のはじまりはじまり、というところで、本日はこれまで。マクラがごちゃごちゃしていた割に本編があっさり過ぎている感じになっちゃいましたが、平にご容赦。



【おまけ】
2013年4月4日の日テレ系で放送された『爆笑ショーバトルSP』というバラエティのなかで、紅白ものまね対決みたいな企画があり、「アニメオープニング実写化対決」という名目で、ももいろクローバーZと加藤夏希が対決したという。加藤夏希や椿鬼奴たちが『フランダースの犬』のオープンングタイトルのアニメをそのまま実写化して、ももいろクローバーZは『セーラームーンS』のオープニング実写化で「ムーンライト伝説」を歌ったそうだ。
昨年夏(2012年7月6日)にパリで開催された「Japan Expo」で、セーラームーンの新たなアニメ化のプロジェクトが始動したこと、公開は2013年夏を目指し、主題歌にはももクロが決定したこと、などが伝えられた(ここに記事を書きました)。しかし当初より懸念されたように、その後この件の進捗状況に関する情報がまったく出てこない。今回「ムーンライト伝説」を歌ったということで、何か関連があるのかと、動画サイトで問題の動画を探して観てみたんだけれど、やっぱりあんまり関係ないみたいですね。
それにしても、以前も同じことを書いたけど、ももいろクローバーZというグループは、もともとメンバーのキャラクターの色分けを、アニメなみにくっきり設定している。だからそのうえセーラームーンのコスプレまですると、もう分けのわからないものになってしまう。無理してそんなことさせない方がいいんじゃないですか?パリでのコスプレも実にどうもナニだったが、今回もかなり残念な結果に終わっていたと思う。



んじゃまた。