実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第384回】やまださんありがとう、つなぎの一幕の巻


  

ラトルズ4人もアイドル! [DVD]

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あんまりちゃんと観ていなかったロンドン五輪。結局、開会式と閉会式を、併せて20〜30分ずつ観た程度かな。でも閉会式にはちょっと感動して、もう少し真面目にオリンピックを観ておくんだった、と反省した。
たとえば、前々回に書いたとおり、開会式の英国選手団の入場曲はデヴィッド・ボウイの「ヒーローズ」だったけど、閉会式でもボウイの「ファッション」に併せて行進があって、ケイト・モスとかナオミ・キャンベルなどのスーパーモデルが登場、という趣向があった。あるいは、開会式でベッカムが聖火ランナーを務めたら、閉会式ではベッカム嫁が元メンバーのスパイス・ガールズ、今宵限りの再結成である。本当に、わずかに観ただけでも、開会式で張った伏線がきちんと閉会式のサプライズな展開につながっている、端正な演出だった。
なかでも圧巻だったのがリバプールの合唱団による故ジョン・レノンの「イマジン」。ジョン自身も会場の大スクリーンに映し出された。これは開会式の話ではなくてサッカーの試合後の話だが、選手が政治的アピールをして問題になった国があるそうだ。でもそれはおそらく、閉会式のジョンの歌を印象づけるため、英国スパイの扇動によって仕組まれた巧妙な伏線だったのである。さすが007と探偵小説の国だ。


竹島は私達の領土です。



想像してごらん、国境なんてないと。


さらに唖然としたのがエリック・アイドルの登場。
開会式へのポール・マッカートニーの登場はほとんど確実視されていた。北川景子さんが神と崇めるデヴィッド・ボウイの曲も流れた以上、私としてはポールには、ぜひビートルズの「ヘルター・スケルター」を唄っていただいて、北川さんの事務所の元先輩、沢尻エリカ様の新作主演映画を後押しして欲しかった。だが、ポールは「ヘイ・ジュード」を歌った。まあ仕方がない。あれこそ究極の生放送向きの曲だもんな。みなさんは「ヘイ・ジュード」以外に、タイムスケジュールが押し気味の時には5分ぐらいに巻けて、尺が余っちゃったときは30分ぐらい続けても場が盛り上る曲なんて、何か思いつきますか。やはりポールも天才である。



いやそれはアレとして、開会式にポール・マッカートニーという大物すぎる伏線を張って、それを閉会式で受けるのがエリック・アイドルのサプライズ出演というのがすごい。言わずと知れたモンティ・パイソンの人気メンバーだが、この人が1975年に、BBCのお笑い番組のなかで、ニール・イネスと結成した架空のロックバンド「ザ・ラトルズ」は、日本ではともかく、あっちではかなり有名なのではないか。




これはビートルズのパロディバンドで、もともとエリックがポール・マッカートニー、ニールがジョン・レノンに似ていたところから、じゃあリンゴ役とジョージ役を加えて「にせビートルズ」を結成しちゃえ、という程度の発想から始まったのだと思う。でもニールの曲が、パロディとしても良くできていたし、曲のクオリティーもかなり高かったので、けっこう評判となった。たとえば、アメリカではかれらの結成から解散までを追ったフェイク・ドキュメンタリー『オール・ユー・ニード・イズ・キャッシュ 金こそすべて』(1978年:現在のDVDソフト邦題は『四人もアイドル』)なんて特番が制作されて、これがまた、とことん現実のビートルズの歴史をパロディ化しているんだけど、そのサントラは同年のグラミー賞コメディ音楽部門にノミネートされたくらいだ。



エリック・アイドルって、なんか齢とったらますますポールに似てきたように思う。英国の偉い人もそこに気づいて、オリンピックへの起用を考えたのだろう。



そんなわけで(推定)、閉会式に、得意の人間大砲ネタでエリック・アイドル登場。ビートルズで張った伏線をモンティ・パイソンでたたむというのは、やはり贅沢な趣向で、大英帝国のシニカルなユーモアは格が違うと感心した。やっぱ私も、もう少し真剣に観ておいたらよかったな、オリンピック。



さて、実を言うとですね(最近マジで言い訳が多くてすみません)今回ほんとうは、北川景子さん降誕26周年記念イベントとして映画『死刑台のエレベーター』のオリジナル版とリメイク版を比較レビューする予定を立てておりました。



でも事情があってお盆休みを長めにとって帰省したり、まあ色々とありまして、現時点ではまだ、何の準備も出来ていない。もう今週はブログを休ませていただこうか、とさえ考えたのですが、実は来週の今ごろは海外出張で、広大な中国大陸を6日間、行ったり来たりすることになっている。なので今回はどんな短文でも小ネタでも上げておかなくちゃいけない。でもネタ切れだな。こまったな。
と思っていたら、コメント欄でやまださんが救いの手をさしのべてくださった。前回の記事で「亜美の両親が離婚した経緯について、アニメ版や原作に説明があったか記憶にない」と書いたところ、原作版では第4部に出てくるというご指摘をいただいた。探してみたらありました。旧版コミックの第12巻、原作のAct.35「マーキュリー・ドリーム」(『なかよし』1995年5月号掲載)。
そうか。たんなる言い訳だが、このあたりの連載当時といえば、阪神淡路大震災とオウム真理教事件があって、個人的にも新しい職場を得て関西から名古屋に引っ越して、夏には最初の子供が生まれて、という、まったくもってヘルター・スケルター(てんやわんや)だった時期で、あまりよく読んでないんだ。そもそも私自身のセーラームーンに対する興味も、だいたい『S』がピークで、『SuperS』行以降は徐々にテンションが落ちた感はいなめない。というか、それから5年くらい経って、娘にせがまれて神戸みゆきのセーラームーンミュージカルに行って、再びスイッチが入らなかったら、こんなブログもやらず、そのまま幸せな老後を過ごせたかもしれない。
ということはともかく、やまださんありがとうございます。亜美ちゃんの両親が離婚した理由は、原作では次のように説明されていました。



なお、やまださんは「浮気か不倫をちらつかせるセリフもあった」とご記憶でいらっしゃいますが、ご心配なく。それはすぐ次に、デッド・ムーンのフィッシュ・アイが亜美の心を惑わすために見せた幻想シーンの中でのセリフですから。



ちなみに、原作の次のエピソードでは、火野レイが同様に、アマゾネス・カルテットのパラパラの罠に落ちてしまう。



ていうわけですまない。北川さんのバースデイ記念記事は近々またの機会にってことで。誕生日過ぎちゃうと思うけど。