実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第372回】実際とっても努力家だと思うの巻(安座間美優in『とっても!B.B.』)


もう疲れた。いや6月はもっとハードなはずなんで、こんな程度で疲れてちゃダメなんだが、ともかく、私は打たれ弱いので、ちょっと仕事疲れがたまれば、サボっちゃう。今回はサボります。ちょっと前の『M14の追憶』のコメント欄(ここ)で、こっちよ!非常勤研究員から出動要請があったにもかかわらずスルーしてしまっていた件、漫画「BBなんたら」をダラッと紹介する。何をいまさらという気もするが。
今井康絵の漫画『とっても!B.B.』は、同じ作者のヒット作『はじけてB.B.』(『ちゃお』1997年6月号〜1999年1月号)の姉妹編として、『ちゃお』1999年2月号から2000年5月号まで連載された作品。単行本全3巻にまとめられている。ヒロインがアイドル目指して沖縄アクターズのオーディションを受けて、その才能を認められて異例の抜擢でデビュー、様々な試練を乗り越え、アクターズスクールの選抜ユニットB.B.WAVESの頂点をめざす、みたいな話だ。
最大の特徴はもちろん、実在の芸能事務所である沖縄アクターズスクールとタイアップして、アクターズ所属のタレントを主人公と絡ませた点である。前作『はじけてB.B.』ではもっぱら山田優が推されていたが、この『とっても!B.B.』でプッシュされているのは又吉舞、喜友名星(ティアラ)、そして安座間美優の三人。このころの、アクターズにおける安座間さんの立ち位置については、かつて彼女の芸能界キャリアを可能な限りまとめたときに考察したので、よければご参照ください(ここ)。けっこう苦労してまとめたんだよこれ。

 

  

 

今回紹介するのは単行本第2巻(『ちゃお』1999年7月号〜12月号掲載分)の最後の方に収められたエピソード。西表島から那覇に引っ越してきたばかりの小学6年生、ヒロインの阿嘉七海(あか・ななみ)は、見るもの聞くもの珍しい都会生活で、はじめて「沖縄アクターズスクール」の存在を知る。
連載当時の1999年から2000年の沖縄アクターズといえば、いろいろあった。結婚して出産した安室奈美恵が1999年大晦日の紅白歌合戦で本格的復帰をはたしたり、2000年3月をもってSPEEDが解散したり、MAXは、ほぼピークを極めきった時期で、初ベスト・アルバムを出している。それからえーと、Folderから三浦大地(現:三浦大知)と仲間丈が抜けて女子だけのFolder5となったのもこの時期である。満島ひかりはやせっぽちで黒くて丸顔で目がぱっちりしたあどけない少女だった。

 

 

いやこれは『モスラ2』の時だから1997年、もうちょっと前の話か。
話がわき道にそれた。『とっても!B.B.』のあらすじだ。西表島から那覇に引っ越してきたヒロインの七海が、友達にくっついてアクターズを見学に行って「私も入りたい!」というのがお話の始まり。だけど七海のお母さんは大反対。実はお母さんには、かつてアイドル歌手としてデビューしたけど挫折した黒歴史があったのだ。でも色々あって、お母さんの許しももらえて、七海がアクターズのオーディションにエントリーするまでが第1巻。第2巻は、前半がオーディションに合格するまでの過程。
で、合格後、アクターズのメンバーとして初舞台を踏むことになる。この、コンサート概要の発表のときに、七海は安座間美優さんを初めてみるんだね。

 

 

そして七海は、なんと又吉舞と安座間美優という、当時売り出し中の2人に続いて、第3曲目のソロを担当することになってしまう。

 

 

どうですか皆さん。「あの舞や美優のあとに歌うんだ」「2人とも実力あるから大変だね」である。Canコレの安座間さんのダンスも、確かにキレがあったよなぁ。

 

 

がしかし「合格して一ヶ月たらずでソロをまかされる選抜メンバーになった」という事実に有頂天になってしまった七海は、より上を目指すというモチベーションをなくしてしまう。その結果チーフ・インストラクターの先生に厳しく叱られ、せっかくもらったソロパートを安座間さんにとられてしまう。

 

 

舞台に出られなくなったが、だからといってレッスンを休むことは許されない。自分の初舞台となるはずだったコンサートのレッスンを、指をくわえて見ていなければならない。屈辱にいたたまれなくなった七海は、とうとうスタジオを飛び出してしまう。気がつけば、えーとこれは若狭海浜公園かな。ともかくどこかの海辺の公園に来ていた。

 

 

が、しかしそこで目にしたのは、天然ボケなのに(などという描写はないが)人知れず努力を重ねる安座間美優の真実の姿であった!!

 

 

やがてザッとにわか雨が降ってくるが、そんなの気づかないかのように、ダンスパフォーマンスの練習に集中しっぱなしの努力家みゅうみゅう。

 


安座間さんは、今日はレッスン日ではない。だからスタジオに行かずに、こういうところでこつこつ練習に励んでいるのです。

 

 

その姿に感銘をうけ、自らの怠惰を恥じる七海。

 

 

七海に気づく安座間美優。心優しいみゅうみゅうは、自分が、せっかくの七海の初舞台を奪ってしまったことが気がかりでもある。

 

 

でも、もう色々なモヤモヤが吹っ切れた七海は、前向きな気持ちで安座間さんに話しかけるのであった。

 

 

美しいですね。このあと七海はスタジオに戻って、スタッフのお手伝いでもいい、自分も当日の舞台に何かのかたちで関わりたいと申し出て許可される。そして当日、男子のパフォーマンス・ユニットに一人故障者が出て、七海は黒ずくめの男装でダンスを披露し、大成功を収めることになるのだった。まあその話は、TSUTAYAとかで現物を探して読んでみてください。今回はみゅうみゅうの出てくる場面の紹介まで。

 

ではまた。

 

P.S. その1:上にリンクを貼った、安座間さんのアクターズ時代についての記事(しつこいようだがここね)を書いたとき、B.B.Wavesの正式な活動終了時期が分からなかったんだけど、今も結局、分からない。アクターズに関して言うと、Folder5もいつ終わったのかよく分からない。Wikipediaの「Folder5」の項目に出ていたが、満島ひかりいわく「え?(グループは)終わったの?という感じだった」ということだ。当事者もよく終了時期を把握していないのである。また、同じくWikipediaの「満島ひかり」の項目には、満島さんが一昨年に結婚されたとき、宮里明那はブログで「元メンバー」ではなく、「メンバーの満島」と書いて祝福した、とある。つまりAKINAは、まだFolder5は正式には解散していない、という認識なのかも知れない。
そうするとアレだ、活動停止の際も、あまりはっきり「終了」とか「解散」とか言わずに、いつでも再開できるようにユルくしておく、というのが沖縄の流儀なのかな、とも思う。しかしだとすると、きっちり解散したSPEEDはむしろ珍しい部類ってことだよな。でもSPEEDも結局、再結成したよね。

 

P.S. その2:北川景子さんが三浦大知君のファンになった経緯を私は知らないんだが、ひょっとして安座間さんの紹介とか、そういうわけではないだろうな。


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