実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第364回】『謎解きはディナーのあとでSP』小ネタで埋め合わせの巻



杉本彩が挙式「結婚して良かった!」
女優・杉本彩が30日、都内のホテルで昨年4月に再婚した所属事務所の副社長・西野禎秀氏との挙式、披露宴を開き、芸能人仲間ら250人が出席。門出を祝った。
 純白のウエディングドレス姿で夫と登場した杉本は「40歳を過ぎて、このドレスを着るとは思わなかった。世の中、わからないですね」と感激の表情だった。実は、もともとアンチ結婚の立場。でも幸せをつかんだ今は「結婚して良かった!女性の皆さんにはぜひ経験してほしい」と見事な変ぼうぶり。


 (『デイリースポーツ』2012年3月30日)


そうか、ちゃんと披露宴をやったんだね、ベリル様。
河辺千恵子(現:越智千恵子)が大波乱のフェンディ婚を行ったのが2009年。次に式を挙げるのはやはり安座間美優さんかなぁ、なんて思っていたら、意外な伏兵がいた。おめでとうございます。
てことは、次に結婚するのはうさぎのママの森若香織か。もっともこの人は、いつだったかゴーバンズ時代とその解散を「最初の結婚生活と離婚」などと喩えていて「音楽が永遠の恋人」みたいなところがあるよなぁ。現在は『おジャ魔女どれみ』の瀬川おんぷちゃんこと宍戸留美と組んで、「魔性姉妹」というユニットを展開中である。

1. 色々とお詫び


さて実は、仕事の関係で3月中に1万字ほどのレポートを仕上げなければならない義務がある。3月中っていってもこれを書いている本日すでに3月31日なわけだが、まあ今年は4月1日が日曜日だから4月2日に提出すれば実質「3月中に書いた」ことになるだろう、と私は勝手に解釈して、書類作成に悪戦苦闘している最中です。だもんでブログは早めに切り上げるつもり。すみません。
そういえば前回「泉里香のブログが引っ越しした」という意味不明のガセネタを書いてしまって済まない。書いた本人が寝耳に水の話だというのだから始末に負えない。何をどう間違ったのだろうか。まあ、疲れて夜中に書いていて何かをミスったということでご勘弁ください。お詫びに、最近yahooニュースなどWeb上のフラッシュ動画でよく目にする三井住友のCMをお届けします(現物はここ)。



泉里香の小悪魔的な魅力をテンポよく表現した佳作ですね。

2. マーズVSマーズ


それとあれだ、先日放送された『謎解きはディナーのあとでスペシャル』だれかがレビューを書くかと思って放置していたら、セーラームーンリングでも意外なくらい触れている人が少ないので、ちょっと書いておく。



今回、冒頭で、影山の相変わらずの名探偵ぶりを伝えるプチエピソードが紹介される。国立東(くにたちひがし)大学で、体育倉庫の金庫に保管されていたクラブ活動費が盗まれ、国立署に通報がある。ほかに事件らしい事件もないので、現場検証に出向く風祭警部と麗子といつものメンバー。事件のあった倉庫は、野球部・陸上部・アイスホッケー部・ラクロス部の4つの部が共有していて、金庫の合鍵は各部の代表、つまり部長あるいはマネージャーがひとつずつ持っている。したがってこの4人が最重要容疑者だ。



犯人は盗難現場まで自転車で来たらしく、大学の職員用自転車が近くに乗り捨てられているが、奇妙なことに、グランドには現場にいたる自転車の轍だけがあって、立ち去ったときの足跡がまったく残されていない。



そこで風祭は、犯人は陸上部部長で、現金を奪ったあと、足跡を残さないために、自慢の脚力で15メートル先の芝生まで幅跳びでジャンプした。そして捜査を攪乱しようともくろんだのだ、というむちゃくちゃな推理を披露する。
で、帰宅した麗子が食前酒を飲みながらこの一件の話をすると、影山はディナーが始まる前にあっさり真犯人を指摘してしまう。その頭脳の冴えと毒舌は相変わらずなのであった。
という、いわばこれは単なるプロローグ的な小エピソードなのだが、あれっ?
最重要容疑者の4人のうちの1人、ラクロス部の部長の清水凪子って子なんだけど……、どこかで。


えっ、これ本間理紗 じゃん!



なんと本間理紗が、北川景子のドラマにご出演だ!
彼女がミュージカル版の8代目セーラーマーズ役に就任したのは2004年1月の『火球王妃降臨』からである。ちなみにその前の公演は2003年8月の『スターライツ 流星伝説』で、まだ実写版は始まっていなかった。つまり本間理紗は、テレビで北川景子がマーズをやっていたころ、リアルタイムでセラミュ版マーズを演じていた唯一の女優である。しかも2005年1月、セラミュの最後の公演となった『新・かぐや島伝説【改訂版】』までレイを演じた、セラミュ史上最後の火野レイ役でもある。そういうわけでこの『謎解きはディナーのあとでSP』、セーラームーン的には、まだ話が始まる前のプロローグでいきなりクライマックスが来てしまってさあ大変。

3. ミステリではなくコスプレを楽しもう


今回のエピソードのお話、いちおう『謎解きはディナーのあとで2』の最終話(第6話)として書き下ろされた「完全な密室などございません」が、強いて言えば「原作」ということになる。しかしこの「原作」との共通点は、有名な画家の名前が「松下慶山」であるとか、その愛人とされるライターの名前が「中里真紀」であるとか、そのくらいである。あと死体の発見状況はどちらも密室状態である。しかし原作の松下慶山はアトリエで刺殺されたことになっているのが、ドラマの被害者は焼死体として発見されているし、もう基本的に別の話と考えた方がいいだろう。



国立署の管轄内に住む著名な洋画家、松下慶山の自宅倉庫で火事が起こり、焼死体が発見される。現場は完璧な密室状況で、松下慶山の手になる遺書も発見されており、常識的には慶山が世をはかなんで焼身自殺をはかった、と考えるべき状況である。風祭はそれでは平凡すぎるので、デタラメなカンで自殺を装った他殺事件であると主張するが、麗子の説得の甲斐もあって、結局のところ事件は自殺という方向で終熄しつつあった。



さて国立署の面々は、風祭の計らいで沖縄まで慰安旅行に行く。ところが、泡盛に泥酔して、へべれけ状態でホテルの部屋に戻った麗子は、ひょんなきっかけで隣室に屍体を目撃する。がそのまま気を失い、朝起きると何ごともなかったかのように屍体は消失している。



沖縄旅行の数日後。麗子の父、宝生清太郎に会うため香港に赴いていた影山が帰国すると、麗子は夕食をとりながらこの二つの出来事、密室焼死体事件と、旅行中の自分の死体目撃談について、詳しく語って聞かせる。給仕をしながらそれを聞いていた影山は、ディナーのあとで、二つの事件の間に意外なつながりがあることを指摘するのだった。



……と、これだけの話だと、影山の不在中に起こった出来事がドラマのメインパートになってしまって、櫻井翔が画面に映る時間が大幅に減ってしまう。そこで苦肉の策として、影山もまた、麗子の話と交互に、香港での自分の体験談をする、という趣向が挿入される。



香港で飲茶をたしなんでいた影山は、男たちに追われていた謎の美女、小鈴孔(しょうれいこう)の危機を救う。彼女は麗子お嬢様に瓜二つなのであった。(ていうか北川さんの二役。私の推理によると、この設定は『M14の追憶』に書かれた北川景子姉妹説に影響を受けていると思われる。)それで、どうしても放っておけなくて、影山は、彼女の願いを聞き届け、沖縄まで彼女を送ってやる。
その沖縄の到着地というのがずばり、風祭や麗子たちの泊まっているホテル「サザンビーチホテル&リゾート沖縄」(実在のホテル)なのである。麗子と小鈴孔が対面するシーンがあるのだろうか、とか、風祭は小鈴孔の方を「ホウ・ショウレイ」さんだと思い込むに違いない、とか、ひょっとしてこっちのエピソードもメインの事件に関わってくるのだろうか、とか、後半の展開への期待に胸がふくらんだが、そういう絡みは一切なく、事件は国立焼死体事件と沖縄の屍体消失の二つの件のみで終わってしまう。
そのミステリとしての構成は、正直言って少々期待はずれなものであった。もうほとんどネタバレな話をしてしまうが、だいたい、明らかに自殺と思われる状況で、指紋も何も取れない全焼の焼死体が発見されれば、ミスレリファンならまず誰でも、そこに入れ替わりトリックが使われている可能性を考えるだろう。それに、こんな黒焦げ死体なのに、被害者の生前の写真を警察のみなさんが確認しないというのはあまりに不自然。もちろん、見れば「あっこの人は!」ということになって、事件は急転直下、解決に向かってしまうわけだけれど。



そういうわけで、ミステリとしてはあまり高ポイントをつけるわけにはいかない。が、なにしろ登場人物のキャラが立っているせいで、しっかり記憶に残っているというか、お馴染み感の強いシリーズなので、いつものメンバーがいつものようにガチャガチャやっているのを見るだけで楽しい。スペシャルだけあって、北川さんのコスプレも、いつもの豪華ドレスに加え、幼稚園児、チャイナドレス、沖縄の伝統衣裳と、話の脈絡とは関係なしにそれなりに盛りだくさん。楽しかったです。


じゃ悪いけど今回はここまで。



【作品データ】『謎解きはディナーのあとでスペシャル』「東京、香港、沖縄、驚愕の三都ミステリー 有名画伯を襲った密室殺人事件〜南国の夜に狙われた令嬢と消えた遺体。死の棺桶で灰となる名画の謎〜逃亡を図る美女の正体とは?完全犯罪に執事探偵と令嬢刑事が挑む!」2012年3月27日(火)21:00-23:18放送/制作著作:フジテレビ、共同テレビジョン
<スタッフ>プロデュース:永井麗子/原作:東川篤哉「謎解きはディナーのあとで」(小学館)/脚本:黒岩勉/撮影:栗栖直樹、後藤継一郎/演出:土方政人/音楽:菅野祐悟/主題歌:嵐「迷宮ラブソング」/オープニングテーマ:倖田來未「Love Me Back」【制作】プロデュース補:久松大地/編成企画:成河広明(フジテレビ)、佐藤未郷(フジテレビ)/企画統括:瀧山麻土香(フジテレビ)/企画協力:立松嗣章【演出】演出補:村谷嘉則/制作担当:加藤誠/制作主任:飯盛雄仁、岩崎亜衣子/記録:島田伸子【音楽・音響】音楽プロデュース:志田博英/選曲・効果:亀森素子/MA:藤井啓介/音楽協力:フジパシフィック音楽出版【撮影技術】技術プロデュース:市村雅彦/照明:田頭祐介/映像:服部正邦/音声:島田隆雄/VTR:吉田崇/編集:河村信二/ライン編集:勝又秀行/CG:朝倉怜、中村明博/協力:ベイシス、バスクI、インナップ【美術】美術プロデュース:杉川廣明/デザイン:きくちまさと/美術進行:村上勇人/大道具製作:内海靖之/大道具操作:小野将志/大道具操作:小野将志/装飾:東克典/持道具:武藤浩一/スタイリスト:野村昌司/衣装:細谷恵子/ヘアメイク:増田佳代、對馬晶子/アクリル装飾:中村哲治/建具:三田村賢/電飾:寺田豊/植木装飾:津山洋/生花装飾:牧島美恵/視覚効果:田村憲行/フードコーディネーター:住川啓子/絵画制作:亀山裕昭/特殊撮影:松井祐一【そのほか】広報:為永佐知男(フジテレビ)/広告宣伝:平井隆(フジテレビ)/ホームページ:丸谷利一/スチール:チャールズ村上/オープニングタイトル:上田大樹/ピアノ協力:鈴木ヤスヨシ/劇用車:エルエーカンパニー、広島自動車/車両:ショウビズクリエイション、ファン/コマツサポートサービス/警察監修:杢尾尭/執事監修:日本バトラー&コンシェルジュ株式会社
<キャスト>影山(宝生家の執事):櫻井翔/宝生麗子(宝生財閥令嬢にして刑事):北川景子 /小鈴孔(謎の美人ピアニスト):北川景子 /風祭京一郎(風祭モータースの御曹司にして警部):椎名桔平 /並木誠一(刑事):野間口徹/ 山繁悟(鑑識):中村靖日/ 宗森あずみ(婦警):岡本杏理/ 江尻由香(婦警):田中こなつ/宝生清太郎(麗子の父・回想):高橋英樹/中里真紀(居酒屋「うちなー料理あんまー」女将):麻生祐未/田沼郁夫(真紀の元夫):高島政宏/鈴木元気(流しの画家):国村隼/島袋俊一(風祭の従弟のホテルオーナー):池田鉄洋/手塚道則(ホテルのバーの店主):佐野史郎/服部祥子(美術雑誌ライター):国仲涼子/相原美咲(モデル):加藤夏希/為永友江(「為永画廊」オーナー):堀内敬子/パンチアウト・ジョー:ボビー・オロゴン/ニュースレポーター:軽部真一、川端健嗣(フジテレビアナウンサー)/亀山みどり(アイスホッケー部マネージャー):近野成美/清水凪子(ラクロス部部長):本間理紗 /中里昌太/薄井賢明/小林浩樹/Storm Rider/SRプロダクション/ドラゴンフライ/BAY SIDE/中塾/Aチームアカデミー/劇団東俳/セントラル子供タレント、OFFICE RHIZONE/キャスティングオフィスローナ/沖縄県ボランティアエキストラの皆様