実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第358回】TOMOYOも知らない(推定)アルバムリストの巻



このあいだ『M14の追憶』で紹介されていた泉里香インタビューがけっこう面白かった。特にこの部分。

聞き手: 専属モデルをつとめる雑誌「Ray」で“ペット系女子”と言われていますが、それについてどう思っていますか?
泉里香:ペット系女子って、本当にペットのように可愛くて毎日ついてくる女の子と、小悪魔的なペットを演じている女の子の二つの捉え方があると思います。たぶん誌面上は、かわいくてしょうがない女の子ですが…私的にはどうなんでしょうね(笑)。そういうペットを目指して、みんなに可愛がられて愛されるキャラクターにはなりたいと思っています。


もちろんポイントは「たぶん誌面上は、かわいくてしょうがない女の子ですが…私的にはどうなんでしょうね(笑)」の部分だ。(笑)も含めてやはり泉里香だな。



そういえば、同じく先日『M14の追憶』を読んでいて「あっ」と思ってざっくり調べたネタがあるんだけど、書くのが面倒で放ってあったな。
きっかけはこの記事ね。大家さんが新しいウォークマンを買ったら、それは入れた楽曲の曲情報やジャケット画像を自動的に検索して集めてくれるタイプだった、という話。で、『キラリ☆セーラードリーム』を入れたら、収録アルバム名の候補がこんなに出てきたという。

『キラリ☆セーラードリーム』
『DJMoon3』
『Dear My Friend』
『セトちゃんのうんとこどっこい運動会14』
『2004年 運動会用CD 6』
『TVアニメ&特撮 主題歌ヒット&ベスト』
『テレビ こどものうた?世界の約束?』
『CDツイン とべ!! 最新TVまんが』
『CDツイン いーっぱい! テレビこどのうた』


シングル盤『キラリ☆セーラードリーム』、実写版放送期間中に発売されたオリジナルサントラ&ミニドラマのアルバム『DJMoon』、それにソングコレクション『Dear My Friend』の説明は不要ですね。



次の『セトちゃんのうんとこどっこい運動会』ていうのは何かというと、いろいろな子供番組の主題歌や挿入曲を中心に編まれたCDボックスである。監修は「セトちゃん」こと瀬戸口清文。1974年から1987年まで、実に13年間にわたってNHK『おかあさんといっしょ』の「たいそうのおにいさん」をつとめた(8代目、歴代最長)。これがどれほどすごいことかというと(1)その在任期間は、初代「うたのおにいさん」の田中星児さん、2代目の水木一郎さん(なのです)から、7代目の坂田おさむさんまでをカバーする、(2)現在あちこちで活躍中の10代目「ひろみちおにいさん」(佐藤弘道さん)でさえレギュラー期間は12年で、この人よりも1年短い、という2点をもってもご理解いただけよう。


  


元NHK体操のおにいさん「セトちゃん」こと瀬戸口清文先生の企画・監修・振付けによる運動会CD曲集の決定版です。わかりやすく楽しい演出で、あなたの園の運動会をトータルプロデュースします。子どもたちはもちろん、参加したすべての人の心に残る運動会になること間違いなし!


というのが、発売元の株式会社メイトのHP(ここ)に出ていた商品説明だ。瀬戸口清文「先生」と書かれているとおり、セトちゃんは現在、大妻女子大学家政学部児童学科の教授として「保育内容研究」を担当、幼児の運動遊びと表現方法について学生を指導しておられる。
例によってムダに説明が長引いたが、要するにこのCD集のなかに、『おかあさんといっしょ』『いないいないばぁっ!』『ポンキッキーズ』『バーバパパ』等々のテレビソングと一緒に、「キラリ☆セーラードリーム」も入っている、というわけだ。
音源はオリジナルを使っているのかカバーなのか(たぶんカバーだろうけど)、そして「ぞうさんのあくび」のセトちゃんが「キラリ」にどんな振り付けを施したのか、気になるところではあるが、それを確認するためだけに「CD4枚組 ¥6,000(税込¥6,300)、指導用テキスト ¥1,619(税込¥1,700)、指導用VHSビデオ ¥4,000(税込¥4,200)」計1万2200円を買うのはちょっとね。て言うか、このシリーズ毎年リニューアルされているから、もう売り切れであろう。



M14さんのリストの次に出てくる『2004年 運動会用CD 6』(2004年3月10日リリース/COCE-32580)というのは、これは日本コロムビア(コロムビアミュージックエンターティメント)からの発売なので、カバーではなくオリジナル音源である。1曲目だし、ジャケットのイラストも女の子がセーラームーンのポーズをとっていて、全体的に「キラリ☆」押しの雰囲気がいっぱい。こういう曲構成。


01.「キラリ☆セーラードリーム! 」(実写特撮『美少女戦士セーラームーン』) 小枝
02.「爆竜マンボDEテラ!ケラ!プラ! 」(実写特撮『爆竜戦隊アバレンジャー』)爆竜児童合唱団・バクリユウスターズ
03.「ポルカ・オ・ドルカ」(アニメ『ポケットモンスターアドバンスジェネレーション』) しらかわりさ
04.「TOGETHER 」(アニメ『電脳冒険記ウェブダイバー』)KATSUMI
05.「ポケット宇宙」(アニメ『ミームいろいろ夢の旅』)山野さと子


たぶん当時は「男の子のスーパー戦隊」と対をなす「女の子」向けのコンテンツとして、実写版セーラームーンに相当な期待がかけられていたのだろう。そして、グッズの売り上げなどの数字に関する限り、その期待をそんなに裏切っていたとも思えない。女の子向けの子供番組として、役目はきちんと果たしていたのだ(推定)。その意味でやはり当時の評価は不当に低かったんじゃなかな、と改めて思う。しつこく言うが、アニメ版のときのような大ブレイクはそうそう期待できないのである。



次の『TVアニメ&特撮 主題歌ヒット&ベスト』(2004年12月1日/COCX-33014〜5)は、説明は不要だと思うけど、コロムビアの音源からの子ども向けテレビソング集。2枚組で、特撮の主題歌とアニメの主題歌に振り分けられている。Disc. 1の特撮篇はこんな感じ。


01. 「特捜戦隊デカレンジャー」(特捜戦隊デカレンジャー)サイキックラバー
02. 「Girls in Trouble! DEKARANGER」(特捜戦隊デカレンジャー)ジャスミン&ウメコwithデカレンボーイズ
03. 「ミッドナイト デカレンジャー」(特捜戦隊デカレンジャー)ささきいさお
04. 「HYPERBOTTZのテーマ」(ハイパーボッツ)堀江美都子
05. 「ハイパーボッツえかきうた」(ハイパーボッツ)堀江美都子
06. 「キラリ☆セーラードリーム!」(美少女戦士セーラームーン)小枝
07. 「C’est la vie ~私のなかの恋する部分」(美少女戦士セーラームーン)愛野美奈子(小松彩夏)
08. 「レッツゴー!!ライダーキック」(仮面ライダー)藤浩一(子門真人)
09. 「ハリケンジャー参上!」(忍風戦隊ハリケンジャー)高取ヒデアキ
10. 「We are the ONE~僕らはひとつ」(爆竜戦隊アバレンジャー)串田アキラ


「キラリ☆セーラードリーム」だけじゃなくて「C’est la vie~私のなかの恋する部分」も収録されていますね。ちなみにDisc. 2のアニメ篇の方には、『ワンビース』『それいけ!ズッコケ三人組』『おじゃる丸』『砂ぼうず』『ドラえもん』『Dr.スランプ アラレちゃん』『ドラゴンボールZ』の歌が収められている。


私は以前【第167回】で、15作品17枚のCDを総レビューして、これを「実写版セーラームーン関係全CDリスト」と称していた。たいへんな思い上がりであった。「キラリ☆セーラードリーム」(および「C’est la vie」)は、この手の主題歌ベストアルバムのたぐいに、まだまだ収録されていたので、これらを網羅するまでは「全CDリスト」なんてエラソーに言ってはいけなかったのである。大家さんにはいつも何ごとか教えられるなぁ(知らなければ知らないで済んでいたようなことを)。
だったら、全CDリストの増補版を作って完璧を期してやろう、と思って、コロムビアミュージックエンターティメントのCDリストを検索してみたら、出るわ出るわ。詳しく調べていったら、さっき『M14の追憶』に紹介されていたよりもさらに多くのアルバムが見つかってしまった。上に紹介した『TVアニメ&特撮 主題歌ヒット&ベスト』も含めて、全13作もある。それでいやんなっちゃったんだよね。
リリース順に列挙してみましょう。まずこれ。


『特撮ヒロインメモリアル 〜美少女ヒストリー〜』 (COCX-32547〜8)2004年1月28日


Disc. 1
01. 「かぐや姫先生のうた」(好き!すき!!魔女先生)堀江美都子
02. 「月光の子守唄」(好き!すき!!魔女先生)堀江美都子
03. 「くだものやさいへんちくりん」(宇宙鉄人キョーダイン)堀江美都子
04. 「それ行け魔法組」(5年3組魔法組)コロムビアゆりかご会
05. 「魔女はいじわる」(5年3組魔法組)曽我町子
06. 「ここは惑星0番地」(ここは惑星0番地)水木一郎
07. 「ぼくらは冒険ファミリーだ」(ここは惑星0番地)水木一郎
08. 「燃えろアタック」(燃えろアタック)堀江美都子
09. 「お元気ですか お父さん」(燃えろアタック)日高美子
10. 「透明ドリちゃん」(透明ドリちゃん)大杉久美子
11. 「夢の国の王女さま」(透明ドリちゃん)大杉久美子
12. 「好き! 好き! マイロデイ」(ロボット8ちゃん)松岡洋子
13. 「Nice Accident」(TVオバケ てれもんじゃ)榊原郁恵
14. 「チャンネルX」(TVオバケ てれもんじゃ)榊原郁恵
15. 「ぼっくん! キミがいなきゃ」(もりもりぼっくん)伊藤かずえ
16. 「ジュリエットにさせて」(もりもりぼっくん)伊藤かずえ
17. 「あの娘が街にやって来た」(魔法少女ちゅうかなぱいぱい)朝川ひろこ
18. 「あなたしかいらない」(魔法少女ちゅうかなぱいぱい)国実百合
19. 「星空のダイアリー」(魔法少女ちゅうかなぱいぱい)朝川ひろこ
20. 「タマゴより難しい」(魔法少女ちゅうかないぱねま)KUKO
21. 「優しい柱時計」(魔法少女ちゅうかないぱねま)井上てるよ


Disc. 2
01.「 No No Give-up」(女バトルコップ)ポプラ
02. 「believe my life~わたしは私」(女バトルコップ)ポプラ
03. 「17の頃」(美少女仮面ポワトリン)斉藤小百合
04. 「雨の日と月曜日が好き」(美少女仮面ポワトリン)斉藤小百合
05. 「あなただけchange me」(美少女仮面ポワトリン)花島優子
06. 「元気あげるね」(不思議少女ナイルなトトメス)石川ひとみ
07. 「ターミナル」(不思議少女ナイルなトトメス)石川ひとみ
08. 「アフロディーテ<聖女>の夏」(不思議少女ナイルなトトメス)堀川早苗
09. 「思いたったが吉日! 」(有言実行三姉妹シュシュトリアン)三姉妹
10. 「Sweet Dream」(有言実行三姉妹シュシュトリアン)三姉妹
11. 「負けないハートでLet it go」(有言実行三姉妹シュシュトリアン)三姉妹
12. 「Today is the day(「思いたったが吉日!」英語ヴァージョン)」(有言実行三姉妹シュシュトリアン)三姉妹
13. 「BRAND-New~心の音符たち」(超光戦士シャンゼリオン)林美恵
14. 「きっと だいじょうぶ」(燃えろ!!ロボコン)ロビーナ(加藤夏希)
15. 「忍び恋」(忍風戦隊ハリケンジャー)野乃七海(長澤奈央)
16. 「幸せ SHAKING HANDS」(忍風戦隊ハリケンジャー)ビジョッ娘7(長澤奈央・山本梓)
17. 「自立進行形」(オタスケガール)i-chips
18. 「勇気をだしてDarlin’」(爆竜戦隊アバレンジャー) 樹らんる(いとうあいこ)
19. 「C’est la vie ~私のなかの恋する部分」(美少女戦士セーラームーン)愛野美奈子(小松彩夏)


これいいなあ。曲目を書き写していて、このCDを欲しくなってしまった。まあ確かに、東映メタルヒーローをパクった『ロボコップ』をパクった中村あずさ主演『女バトルコップ』(Vシネマ)から2曲も収録したり、『ポワトリン』『トトメス』と来て、なぜか『うたう!大龍宮城』をスルーして『シュシュトリアン』まで飛んでしまったり(なんらかの大人の事情があったのだろうか)、「キラリ☆セーラードリーム」を外して「セラヴィ」だけ入っていたりとか、あちこち謎めいた選曲ではある。あるが、しかし豪勢だよね。たとえばDisc.1の3曲目「くだものやさいへんちくりん」(花つみのうた)は、『宇宙鉄人キョーダイン』(1976年)の、物語の鍵をにぎる歌で、第3話などで地球防衛軍の白川エツ子少尉(堀江美都子)が歌っていた。堀江美都子(当時19歳)がちゃんとドラマに出て、ギターを手に歌っていたんだよ。すごいよね。だいたい、これだけのメンツが揃うオムニバスCDなんて、そうは作れません。


しかしこんな調子で思い入れのある番組や曲のことをごちゃごちゃ解説していたら、もうぜんぜん話が先に進まない。だから後はアルバムのタイトルだけリストアップする。「CDツイン」といって、2枚組の編集アルバムが圧倒的に多いが、どうしてなんでしょうね。


『CDツイン 親子でうたおう! 東映ヒーロー&ヒロイン』(COCX-32596〜7)2004年02月18日
(「キラリ☆セーラードリーム」「C’est la vie」収録)




『CDツイン 親子でうたおう!TVまんが』(COCX-32598〜9)2004年02月18日
(「キラリ☆セーラードリーム」「C’est la vie」収録)




『CDツイン テレビこどものうた』(COCX-32571〜2)2004年2月18日
(「キラリ☆セーラードリーム」収録)




『最新!親子でききたい♪てれびまんが主題歌』 (COCX-32740)2004年5月19日
(「キラリ☆セーラードリーム」「C’est la vie」収録)




『CDツイン いーっぱい!テレビ・こどものうた』 (COCX-32777〜8)2004年6月23日
(「キラリ☆セーラードリーム」収録)




『CDツイン とべ!最新TVまんが』(COCX-32823〜4)2004年7月21日
(「キラリ☆セーラードリーム」「C’est la vie」収録)




『CDツイン TVアニメ&特撮 主題歌ヒット&ベスト』(2004年12月1日/COCX-33014〜5)
(「キラリ☆セーラードリーム」「C’est la vie」収録)


『CDツイン テレビ・こどものうた 〜世界の約束〜』(COCX-33098〜-9)2005年2月23日
(「キラリ☆セーラードリーム」収録)




『CDツイン TVまんがヒット全集』(COCX-33283〜4)2005年7月20日
(「キラリ☆セーラードリーム」「C’est la vie」収録)
*アニメ版「ムーンライト伝説」「乙女のポリシー」も収録




『CDツイン キッズ・ヒット・ベスト!』(COCX-33554〜5)2006年2月22日
(「キラリ☆セーラードリーム」収録)
*アニメ「こてんこてんこ」主題歌「いっしょに唄おう!」(歌:小枝)も収録




『CDツイン TV人気テーマ・ソング 女の子向き』(COCX-33809〜10)2006年7月19日
(「キラリ☆セーラードリーム」」収録)
*アニメ版「ムーンライト伝説」「乙女のポリシー」も収録




『CDツイン よいこのテレビアニメ&特撮ソング集(女の子)』(COCX-34163〜4)2007年2月21日
(「キラリ☆セーラードリーム」収録)
*アニメ版「ムーンライト伝説」「セーラースターソング」「乙女のポリシー」収録


後の方になるとアニメ版セーラームーンの楽曲も一緒に入っていて楽しい。やっぱりアニメのエンディングテーマの定番は「乙女のポリシー」のようだ。個人的には「“らしく”いきましょ」もかなり好きなんだけど。
ところで、この手のアルバムには当然、曲名と一緒に番組名もクレジットされるわけだが、同じCDのなかにアニメ版と実写版が混在するとややこしいんじゃないか、と誰もが思う。そこんとこがどうなっているかというと、アニメ版の方は番組名が「美少女戦士セーラームーン」で、実写版は「美少女戦士セーラームーン Pretty Guardian SAILORMOON」と表記して区別する、という方針で一貫しています。つまりPGSMだ。
というわけで、前に作成した「実写版セーラームーン関係全CDリスト」の補遺はこれまで。
ではようやく本題に入って、Act.9のDVDレビューの続き、と思ったら、マクラのつもりだったCD話に異様にスペースと時間を割いてしまったので、今回はここまで。いやまいったね。