実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


最新記事〕 〔過去記事〕 〔サイト説明〕 〔管理人

【第305回】果たしてDVD化なるか⁉の巻:北川景子『LADY』強化期間(4)


いよいよ最終回!刮目して待て



日頃お世話になっているM14さんから、『中日新聞』のテレビ欄によく載っている精力剤の「あかひげ薬局」の社長が見たい、というリクエストがあったので、ご紹介しましょう。
名古屋では「あかひげ先生」でお馴染みの(かどうかは知らないが)内原茂樹社長は、なぜかテレビ埼玉の『ビ〜チ9』というローカル番組で、レギュラー司会を務めておられる。名古屋では放送していないので観たこともないが、埼玉では毎週土曜日深夜23:0から放送されているらしい。現場はこんな雰囲気だそうだ。

これは2010年8月のオンエアより。え〜と、左端から、ゲストの小澤マリアさん(AV女優)とNinaさん(AV女優)、そして司会の内原茂樹先生(あかひげ薬局社長)とアシスタントの朝比奈あかりさん(AV女優)。こういうメンバーで、なんか野球拳とかツイスター・ゲームのようなことをやるバラエティ番組らしい。さすが強精剤のあかひげ先生、3人もはべらせて、ほとんどオットセイである。
ということでご満足いただけましたか。それでは本題に入りましょうね。

1. スクラップ・ブックで振り返るEpisode. 8

  (2月25日放送 関東地区視聴率7.2%)



写真欄はビートたけしの「ニッポンのミカタ」に持っていかれてしまったが、いちおう番組は紹介されています。

「死の映画予告プロファイル」
翔子(北川景子)たちは、自主映画の映画祭宛てに送りつけられたDVDを分析する。映画の予告編のような映像が入っており、何者かに追いかけられる3人の女性が映っていた。捕まった女性たちの恐怖の表情で映像は終わり、翔子たちは、これはフィクションではなく“本物”であると判断する。


冒頭、タイトルを挟んで、CPSがある建物の深夜の屋上で、結城(木村多江)と柘植(ユースケ・サンタマリア)の長い対話があり、これが最終回に向けてのダイレクトな伏線となっているので、ちょっとこまめにおさらいしておこう。

10年前、女子高生が、何というか、体育座りの姿勢でぎっちり梱包された状態で発見される、という奇妙な連続殺人事件があった。
当時、捜査に関わっていた結城(木村多江)は、無断で捜査データを持ち出し、犯罪心理学の権威、香月教授(鶴見辰吾)に見せる。翔子(北川景子)の父親だ。結城は、むごいやり方で少女たちを殺した犯人が許せず、どうしても捕まえたくて、香月教授のアドバイスを得ようと、情報漏洩の違法行為に走ってしまったのだ。だがその香月教授は2001年の9月、研究室の不審火によって焼死する。結城がスクラップしていた朝刊の切り抜き記事。

文政大で不審火 教授死亡  事件と事故の両面で捜査十八日午後十時二十分ごろ、兵庫県神戸市西区伊川笠戸にある文政大学の精神学科の研究室棟から出火、コンクリート五階建ての四階部分約七百五十平方メートルのうち二百五十平方メートルが焼けた。火は3時間後に消えたが、犯罪心理学研究室で作業していた香月直也さん(四八)が、全身にやけどをしており、病院に運ばれたが、まもなく死亡した。
研究棟四階の犯罪心理学研究室がもっとも強く焼けていることなどから、火元はこの研究室からとみて出火原因を調べている。
香月さんは犯罪心理学が専門。一九七五年に京都中央大学を卒業し、八八年から文政大の教授となった。

以上が最終回の遠景。次に近景としては、ごく最近になって警視庁に「10年前の女子高生連続殺害事件の捜査情報を結城が外部に漏らしていた」というリークがあり、その真偽を密かにしらべるために、柘植(ユースケ・サンタマリア)が捜査一課からの出向でCPSと行動を共にすることになった、と、そういう事情があります。
すでに多江さんはユースケがCPSの部屋に盗聴器を仕掛けて、何かをスパイしているのを知る。それで他のメンバーが居ない屋上で、ユースケを問い詰めるのだった。

結城「調査は誰の命令?」
柘植「真鍋理事官に、三ヶ月前、ある人物から情報提供があったらしい」
結城「だからCPSを引き受けたの?私をさぐるために」
柘植「そうじゃないと言っても、信じないだろう」

ユースケはたぶんまだ木村多江に惚れていて、彼女の身が心配で、近くに居られるようにしただけなんだろうけどね。ともかく多江さんは、10年前、自分が内部情報を香月教授に漏洩したことは事実であると認める。

柘植「CPSに居られなくなるかも知れないぞ」
結城「処分は覚悟している。でも、今すぐには辞められない。レディキラーを捕まえるまでは」
柘植「レディキラー?お前のメモにあったLっていうのは、そのレディキラーのことか?」
結城「香月教授が火事で亡くなった日に、電話があったの。『犯人はレディーキラーだ』って。きっと教授は、女子高生連続殺人犯の正体を突き止めた。だからレディーキラーに消された。私はそう思っている」
柘植「香月は何も知らないんだろう?」
結城「話せなかった。でも、話さなきゃいけないと思っている。香月と一緒にレディーキラーを捕まえる。それまではCPSを辞められない。あの子がプロファイラーになったのは宿命なの。レディキラーはあの子の手で捕まえさせてあげたい。あの子なら捕まえられる。確信を得たらすぐに話す」

だいたいこれで分かりましたね。結城(多江さん)は10年前「レディキラー」(女子高生連続殺人)を捕まえられず、さらには香月教授まで死なせたことを深く負い目に感じている。でも自分にはまだ事件の全貌が見えていないし、しかも何か心臓か胸のあたりに深刻な病気をかかえていて、この後いつどうなるかも分からない身の上だ。だから優秀なプロファイラーたちを選抜してドリームチームをつくっておいたんだね。この先、自分にもしものことがあっても、彼らが将来レディキラー事件を洗い直し、真犯人を明らかにするだろう、という期待を込めて。
そこで選抜された3人の優秀なプロファイラーのなかに、なんと香月教授の娘がいた。北川さんだ。多江さんは、これは運命だと思う反面、自分のせいで彼女の父親が焼死したようなものだから、なかなかこの話を彼女に切り出せないでいた。
ということで番組タイトルの『LADY』とは、10年前の女子高生連続殺人事件の犯人の仮称「レディキラー」に因んでいるらしいということが、ようやく明らかになってきました。

一方、今回起こる事件の方は、「殺人ビデオ」「冤罪」「おとり捜査」「上層部からの圧力」などなど趣向が盛りだくさんで、そのぶん、あれよあれよと話が進んでいく。
事件の発端となる「追いかけっこ」というスナッフ・フィルム(殺人映画)の真贋については、特に根拠が示されることもなく、香月の「本物。こいつは絶対このあと殺してる」のツルの一声で本物認定されるし、このビデオに映っている三人の女性の身元は、アバン・タイトルの段階で身元とすでに死亡していることが確認されてしまうし、警察が動こうとしないので勝手に現場に山狩りにいったCPSチームは、ダウジングであっさり重要な証拠品を発見してしまう。ここまで描写が極端だと、CPSの捜査能力が優秀というよりも、たんに警察組織がおそろしく怠慢なだけのように見えてくるんだけれど。
その後、犯人像のプロファイリングが完了して、出没するエリアと時間帯がわりだされたところで、思い切っておとり捜査をやることにする。犠牲者の特徴(=犯人の好みのタイプ)とよく合致する須藤理彩が自らおとり役を買って出たのだ。
私は山田正紀の『女囮捜査官』シリーズが好きで、シリーズ2作目のバラバラ殺人のトリックなんて心底おどろいたクチである。最初『LADY』の告知を見たときには、ちょっと雰囲気が似ているかな、なんて思って期待していたのだ(女囮捜査官シリーズは、松下由樹主演でドラマ化されているのだが、私はそちらを観ていません。すみません)。
それが、ここへ来ておとり捜査で、ちょっとワクワク。でもまだドラマ前半だから、ここは北川さんの大チョンボで須藤理彩がまんまと誘拐されて、犯人の「追いかけっこ」映画の次のヒロインにされる。さあCPSチームは須藤理彩の命を救えるか?というサスペンス風の展開になるかと思ったらそうでもなかった。
後半は、プロファイリングのやり直しである。犯人が自分の撮影したビデオを映画館で上映したがるのは、多くの人々に観て欲しかったからではない。そんな動機だったら、YouTubeとかニコニコ動画に投稿する方がよほど気がきいている。であーでもないこーでもないと考えて、北川さんと要潤がローテーショントークで語る結論は、犯人は極度のマザコンで、子供のころの強烈なふたつの思い出「二人で映画館へ通った」「二人で山で追いかけっこをした」を強引にひとつにまとめちゃったのだという。これだけでも驚きなんだが、さらにまた「だから犯人は映画館に来て、母と一緒のつもりで追いかけっこ映画を観ているはずだ」ということになる。そして北川さんが、映画館の防犯ビデオをチェックしながら、一発で犯人を指摘したくだりのトンデモぶりは、すでに大家さんも書かれたとおりだが(ここ)、さらに驚いたのは、ドラマの中で、北川さんが「この男が犯人です」と指さしてから、犯人が捕獲されるまでの所要時間がきっかり1分だったことである。早っ!
他にもいろいろあるけど、このくらいにして次。このエピソードでは、おとり捜査に失敗して「プロファイラー失格です」と泣いちゃう北川さんが可愛かった。



2. スクラップ・ブックで振り返るEpisode. 9

  (3月4日放送 関東地区視聴率7.0%)


「最後の事件…最悪の24時間」
理事官の真鍋(久世星佳)の刺殺体が発見された。現場へ向った寺田(要潤)は、犯人が逃げたと思われる道筋で翔子(北川景子)の名刺を発見する。一方、翔子は妹の舞子(岡本杏里)を誘拐したとのメールを受け取る。犯人の指示により、舞子の居場所を知るための鍵を握っているという鳴海(風間俊介)と落ち合った翔子だが、彼は記憶障害で自分が誰なのかさえ分からないという。

話は前回のラストから続く。事件が解決して帰宅した翔子だが、いつも待っているはずの妹の姿が見えない。代わりに謎の置き手紙が。

そして携帯にメールが届く「芝浦第一公園、22時、妹を帰して欲しければ一人で来い」捕まえられた妹の写真付きである。さらには「誰かに言えば妹は殺す。CPSに言ってもすぐに分かる。じっと監視している」というメールと、CPSの部屋の内部を写した写真。どうも内部にスパイがいるらしい。北川さんのケータイがアップになると、ちゃんとソニー・エリクソンのロゴが画面に映り込むという。
香月が指示どおりに現場に向かうと、そこには管理官の真鍋さん(久世星佳)の他殺死体が!しかも、最後まで犯人を視線で追っていたという設定で、目をくわっと見開いている。涼風真世や天海祐希と違って、男が観ても男気を感じさせる、いぶし銀の魅力が持ち味の人だったが、こんな芝居までしちゃうか。
画面下に、現在時間を示すデジタル文字があらわれる。「22:30」てことは、今回はいわゆる「24時間もの」か?24時間以内に何かミッションを達成しなければならないという設定なのか。だから新聞にも出たサブタイトルが「最悪の24時間」なんだね。実際、死体のポケットに入っていた携帯電話が鳴りだして、また別の場所に呼び出される。そこに一人の呆然とした表情の男が現れ「あんたが香月翔子?」男のポケットには医者の診断書が入っていて、彼が記憶喪失(短期記憶障害)であることを伝えていた。
再び携帯が鳴る。

「妹は彼の家にいる。彼は記憶障害だ。自分が誰かも忘れている。君とゲームがしたいと思ってね。君は優秀なプロファイラーだ。新人なのにいくつもの事件を解決してきた。ずっと見てきたよ。君ならプロファイリングで彼の記憶を甦らせて、彼の家を見つけるだろう。そうすれば妹と会える。ルールは簡単だ。一人で見つけること。仲間に連絡したり、警察に捕まったらゲームオーバー。制限時間は24時間だ」

という話なので、私はてっきり、これはきっと、さっきの「22:30」から、翌日の「22:30」までの24時間、翔子が妹の命を助けるために孤軍奮闘するお話だな、と思ったわけよ。CPSの厖大な情報にもアクセスできない状態で、自分のプロファイリング能力(っていうかカン)だけをたよりに、記憶喪失男の家を見つけ出す。もっとも、これまでだって北川さんは、別にCPSのデータベースを活用することもなく、自分のプロファイリング能力(っていうかカン)だけをたよりに捜査をしてきたような気もするけどね。
ところが話はぜんぜんそうならない。真鍋管理官に疑いをもって、その行動を追っていた柘植(ユースケ・サンタマリア)が、わりと早い段階で翔子と合流してしまうのだ。翔子もまた、いきさつをあらいざらい柘植に話してしまう。「仲間に連絡するのはルール違反」だけど、仲間の方からこっちに来たから、これはセーフなのかな。ともかく、この時点で「見知らぬ記憶喪失の男を連れて、24時間リミットの孤独な追跡調査」という緊迫感は途切れてしまう。だからドラマ内の時刻表示も途中で適当になっちゃって、結局、24時間どころか、捜査に失敗したユースケと北川さんがCPSの部屋に戻ってくる14:10分を最後に、出なくなってしまいます。

こういうところが、どうもよく分からないのだな。せっかく毎回、いろんなサスペンスの手法を出しながら、ほとんどそれを活用できていない気がする。
で、この記憶喪失男(風間俊介)の正体は逃亡中の連続殺人犯であった。どうやら「自分は人殺しである」という事実を直視できなくて、記憶喪失になっちゃったらしい。彼の記憶をよみがえらせることは危険だ。でも、彼が逃亡中に使っていた隠れ家に、いま翔子の妹が監禁されているのだから、危険をおかしても、プロファイリングせざるをえない。
ところが案の定、記憶を取り戻していくにつれ、彼は逆に記憶を取り戻すのをいやがるんだね。そもそも彼はおぼっちゃまなので自分勝手である。裕福な家庭に生まれ、リッチにすくすく育ったが、受験に失敗して親から蔑まれたことがきっかけで家を飛び出す。ネットゲームの世界にハマって、そこで「神」になってプライドを満たそうとしたんだけど、逆に強いプレーヤーたちの失笑を買ってしまう。それを逆恨みして、オフ会に参加して、ネットで自分を馬鹿にした奴らを次々に刺殺したんだって。まあいいけどさ、脚本家も、もうちょっと考えようよ。
北川さん的には当然、こんなエゴとプライドだけ肥大化したような甘えた男は大嫌いなんだけど、いちおうジャニーズ事務所だし、とにかく妹を救わなくちゃいけないので、ぐっとこらえてなだめたりすかしたり、我慢に我慢を重ねて男の記憶を呼び戻そうとする。それでもイヤイヤをして、過去に向き合おうとしない男に、ついにキレちゃう北川さんが、まあ今回の最大の見所であろうか。うつむいてこらえていたんだが、ふうっと息を吐いて前髪を吹き飛ばしてから、思いっきりガンを飛ばす呼吸が、なかなかお見事です。

「あんたは負け犬じゃない。自分に負けたとでも思っているの?負けてもいない。何も戦ってもいない。勝手に負けた気になって周りのせいにして。逃げ回ってただけ!」

いよっ。ヤンキー魂!なんて、観ている側はやんやですが、結局こんなふうに刺激してしまったせいで、翔子は妹を取り戻すことができず、この記憶喪失殺人犯も、翔子の前から逃げ出した後、死体で見つかる。
その死体はきっちり梱包されていて、10年前のレディキラー事件そのものだった。さらに死体には、香月翔子への宛名書きを認めた封筒がそえられていた。

封筒の中には何枚かの写真があり、10年前、レディキラー事件を解決したさのあまり、捜査情報を持ち出して香月教授のもとを訪ねた結城の姿や、父の死の原因となった火災が、放火であった可能性を示唆する捜査メモなどが写っていた。父と結城が知り合いだとまったく知らなかった翔子は激しくショックを受け、結城への疑惑を隠せない(ていうか、これ、まるで愛人関係を盗撮した写真のように見えるんだが)。
一方、妹はどうなったかというと、監禁場所から逃げ出して無事警察に保護されたという連絡が届く。これ、たぶん自力で逃亡できないよね。犯人が故意に見逃したと考えた方がいいだろう。こうして事件が片付いたのが何時ごろだったのかは、もう時刻が画面に表示されないので分からない。
なにはともあれ翔子は妹、舞子の許に駆けつける。するとそこには、舞子の神経症の主治医である今泉先生(哀川翔)がすでに彼女を見守っていた。心配だったので様子を見に来たという今泉だが、はたして彼の正体は?
なぜ哀川翔だけアオリのショットなのかは分からない。
というところで、最後に私の推理を書こうと思ったが、疲れて考えがまとまらないや。ともかく、第1話で竹中直人を殺した犯人と第9話で久世星佳を殺した犯人が同一犯であることと、鶴見辰吾が火事で焼死したふりをして、ひそかに哀川翔に整形手術をしていたこと、このふたつは確実だと思う(本気かよ)。


おまけ
LE JOUR(ル ジュール)オフィシャルブログ2011年1月7日より。

主演の北川景子さんが、LE JOURを着用しまーーーす! 
TBSドラマ『LADY〜最後の犯罪プロファイル』
着用アイテムはこちら!

ソフトメルトンPコート
予告動画やCMでも着用されています!
通販はこちら……って、おっと在庫切れか。グッズは売れているようですね。

ていうことで。


もう明日だけどな。