1. ランキングダービー異聞
みなさんは『ひみつの嵐ちゃん』って観てますか?ウチは妻と娘が熱心に観ています。
この番組に、嵐の5人がウマの着ぐるみで登場する「ランキングダービー」というコーナーがあります。といっても本当に走るわけではありません。たとえば街かどで子連れのお母さん100人を相手に「嵐のメンバーのなかで、今のダンナに出会う前に出会っていたら結婚したかもしれないのは誰?」という聞き込みをして、その録画を観ながら、スタジオではゲスト回答者が順位を予想する。だいたいにそんな感じのコーナーで、どんなお題でも、サクライ君かマツジュンがトップのことが多いです。逆に万年最下位はニノミヤ君。ウチの妻はこの子の大ファンなので、いつも悔しそうです。
で、7月7日の放送を観ていたら、最後に北川さんがVTRで登場。この日のメインレースのお題が「北川景子が選ぶ、嵐のメンバーのなかでデートをするなら誰?ランキング」だったんですね。その結果、北川さんが1位に選んだのは誰であったか。
北川「夏、はじまりますけど、“家とか出たくない、今日は”っていうようなときは、家で一緒に映画観たりとかできそうな感じなのと、なんか会話とかなくても、息苦しくなさそう。安心できる雰囲気な気がします」
だそうです。あいかわらずインドア派なんですね。
それでは、北川景子の考える、ニノミヤ君との理想のデートのパターンとはどのようなものか。これが彼女らしくてちょっとほほえましたかったので、ご紹介します。
2. うさぎパジャマまつり
本題だ。まずは懸案になっていた「うさぎのパジャマはどれだけあるか?」問題の検証から。
ルナ「うさぎちゃん、まだ夕方よ」
うさぎ「だってあした美奈子ちゃんのライブチケット買いに行かなきゃいけないんだもん。窓口限定だから、早く行かないと売り切れちゃう」
ルナ「……それ、地場衛と行くんでしょう」
うさぎ「へへへ」
ルナ「もう。……プリンセスと王子は、前世から禁じられた関係なのに、ちっとも聞いてくれないし」
うさぎ「も〜認めてくれたっていいじゃん、決めたんだから」
そんな理由で夕方から寝る準備というのは、お馬鹿なシーンではあるけれど、夕陽の差し込む部屋の空気のせいか、初期エピソードほど脳天気では感じはしない。次回(Act.36)のプリンセス・ムーン登場を予告するかのごときアンニュイな感じがちょっと漂う。
これはAct.37で、夜中にプリンセス・ムーンに覚醒するシーンだけど、同じパジャマですね。次。(8)これはAct.43。このころになると、衛は命を吸い取る石を身体に埋め込まれてのたうち回るし、うさぎは勝手にプリンセス・ムーン化するし、可哀想でしょうがないです。以上、8種類のパジャマでしたが、このうち(3)と(4)が同一ならば、画面に映ったうさぎのパジャマは7種類ということになる。
で、うさぎのパジャマを調べて、私は一体何がしたかったかというと、と、パジャマの色が分かったところで、何かしらその意味を考察してみよう、と思っていたはずなんだが、年のせいか暑さのせいか、何をするつもりだったのかすっかり忘れてしまったよ。
うさぎちゃんパジャマまつりでした。
3. エンジェル・パークへようこそ
というわけで、タキシード仮面に想いを馳せて眠れない夜を過ごしたうさぎ(といっても、いつもより30分くらい眠りにおちるのが遅かった程度ではないかと推測するが)。おそらくその翌日、うさぎはパンの耳か何かを袋に詰めてクラウンを訪れる。
古幡「いらっしゃい」古幡「どうかしたの?」うさぎ「あ、別に……こんにちは」うさぎ「あの……これ、亀さんのエサに、どうぞ」古幡「えっ!こいつ喜ぶよ、ありがとう」うさぎ「いや、ぜんぜんぜんぜん」古幡「よかったなあ」うさぎ「あの……名前聞いてもいい?」古幡「俺?古幡元基。元基でいいよ。うさぎちゃん、だよね」うさぎ「あ…(照れたように小さくうなずく)」古幡「いつも友達が呼んでるから……あ、そうだ」古幡「これ、エサのお礼っていうか、遊園地のチケット」古幡「死ぬほど貰ってんの忘れちゃっててさ」古幡「期限明日までなんだよね。よかったら一緒にどう?」うさぎ「えっ!」古 幡「友達も誘ってんだけど、どうせなら大勢の方が楽しいでしょ」うさぎ「それはもうぜんぜん……大丈夫っていうか……いきます!」
このシーンのうさぎは制服姿である。つまり学校帰りだから、この日は平日だ。そして古幡元基はその翌日にうさぎを遊園地に誘っている。翌日は休日なわけね。ということは、たぶんこの日は金曜日で、遊園地へ行ったのは土曜日ということだろう。そしてその後楽園ゆうえんち(劇中の名称で呼べば「エンジェル・パーク」)で起こった事件が、今回のエピソードのメインとなる。
これまで何度か検証したように、少なくとも初期エピソードに関する限り、実写版セーラームーンの世界は、実際の放送日と同時進行に近い時間の流れになっている。だからこのAct.7の場合も、オンエア日である2003年11月15日(土)が、まさしくうさぎたちが遊園地に行ったその日であると考えたい。てことは、このAct.7は、2003年11月13日(木)の晩、セーラームーンが東京ドームで藁妖魔と戦い、セーラーVに忠告を受けてから、2003年11月15日(土)に、遊園地で藁妖魔を倒し、再びセーラーVより忠告を受けるまでの3日間のお話、ということになる。
ただそう考える場合、この金曜日の放課後の場面、中学生のうさぎが制服を着たままやってくるような時間帯なのに、どうして高校生の古幡元基は、すでにクラウンのカウンターでのんびり亀吉と遊んでいるのか、という疑問が出てくる。
しかしまあ、これは現状では解決不可能な問題だ。クラウンに貼ってあるバイト募集のポスターによれば、ここで働けるのは18歳以上。ついでに、Act.21で車を運転している事実からして、古幡元基が18歳以上であることは間違いない。一方、この後に出てくる遊園地でのお友達紹介シーンで、古幡元基はうさぎたちに「同級生の地場衛」と衛を紹介している。衛が17歳の高校3年生であることについては、すでに昨年2月1日の記事および昨年9月27日の記事で確定ずみなので、古幡は18歳の高校3年と考えるのが最も妥当な線といえる。
では、中2のうさぎが学校帰りにクラウンに寄ったら、すでに高3の元基がカウンターでマッタリしているのはなぜか、という当初の疑問に戻りますが、今のところの正解は「あまり学校に行っていなかったから」である。
なんだよそれ、と思われるのかも知れないが、仕方ないのである。昨年の8月、ひろみんみんむしさんがリメイク版『俺たちは天使だ!』の握手会イベントに行かれて(この方もマメだね)渋江譲二に直接インタビューを敢行してくださったときの記録がここにある。以前も書いたが、突撃取材したみんむしさんも、ちゃんと答えた渋江君もすばらしい。
(*ひ=ひろみんみんむし 渋=渋江譲二)
ひ「あの、地場衛って、ドラマの中で何歳の設定だったんですか??」
渋「えっとね、高校生ですね。高校3年生です、たしか。あのね、前半は高校生っていう設定だったんだけど、後半はそういうの関係なくなってた。でも学校には行ってなかったはず」
ひ「“前半は”?」
渋「うん、後半は(年齢の設定が)あんまり関係なくなってた」
ひ「大学生じゃなかったんですね」
渋「ではないですね。でも学校には行ってなかったです。そういう設定でした。たしか」
ひ「そうなんですかー!ありがとうございます」
(「好きなものとか 日記とか」2009年9月25日付)
というわけで、地場衛は、高校3年だが「でも学校には行ってなかったです。そういう設定でした。たしか」とのことである。どういう設定だよ、という話だが、しかし意図的にそういうことになっている以上、同級生の元基も「高校3年生、だけど学校には行っていない」ということで良いだろう。いや良くはないけどな。
今日はまあこんなところにしときます。次回はいよいよ遊園地だ。
【Kyoroさんのためのおまけ】