実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第197回】実写版エピソード別使用楽曲リスト:Act.5の巻


沢井美優もゲスト出演(友情出演?)した『トミカヒーロー レスキューフォース』がこの3月で終了した。演出に舞原賢三が参加すると言われていながら、とうとう1本も受け持つことなく終わってしまった。と思ったら、後続番組『レスキューファイアー』では、すでに演出チームの一員にその名が挙げられている。このままのペースで行けば、今月の終わり頃には、舞原監督の1本目がオンエアされるかも知れない。舞原監督の回に、また沢井さんを出してくれないかなあ。セーラームーン以外の作品は、出来不出来にムラのある舞原賢三だが、『電王』で小林脚本を手がけたときや『キバ』で小池里奈を演出したときは、なんか妙に冴えていたしさ。沢井さんが出れば、また腕を振るってくれるかも知れない。
ところで『レスキューフォース』の製作はテレビ愛知と松竹だったが『レスキューファイアー』は、なぜか松竹ではなくて日活の製作となっている。でも中身はストレートな続編だ。設定もそのまま引き継いでいるし、第1話には『レスキューフォース』劇場版に出演していた藤岡弘、が同じ役で再登場していた。
不思議だよな。よく分からないけど、松竹と日活、そしてタカラトミーの間になんらかの体制が確立しつつあるのかも知れない。3月に公開された三池崇史監督『ヤッターマン』は日活と松竹の共同配給作品だし、タカラトミーは今やタツノコプロの親会社だ。だから「ヤッターマン製作委員会」には、日活と松竹とタカラトミーが名前を連ねている。つまりレスキューフォースともそんなに無縁ではないわけで、だったら長谷川恵美さんとか沢井美優さんとかも出してやってくれよ、と思うのだが、この発想には無理があるか。あるよなやっぱり。
『ヤッターマン』の興業収益は、すでに26億9千万円までいっている。1月に公開された『感染列島』(20億円)を抜いて、『20世紀少年』の2作目(30億円)に迫る数字だ。えーっ『感染列島』かあ。ヴィーナスは何気にすごいメジャー作品にでているんだね。『踊る大捜査線』とか。
……まあいいやどうでも。4月に異動があって、環境があれこれ変化してちょっと疲れ気味なのか、書いていてイマイチ気分が盛り上がらない。本題に行きます。今回はAct.5の音楽リスト。


【いつもの凡例】

  • 「No.」の最初の2桁は話数(Act)、後半3桁は整理番号を示す。たとえば[05001]ならば「Act.05で001番目に流れた曲」という意味です。
  • 「M番号」は、BGM収録時につけられた録音番号。「イメージ」は、大島ミチルがどのようなシチュエーションをイメージしてその曲を作ったかを示しており、必ずしも、ドラマ内での使われ方と合致するわけではない。なおBGM全曲リストは【第168回】にあります。
  • 「DJM1」はアルバム『DJMoon1』(2004年2月18日発売)[CD12]の略(CD略号、収録曲目の詳細はこちら)。なお『DJMoon』シリーズは、しばしば短いBGMを、何曲かまとめて1曲扱いする。そのような場合の混乱を防ぐために、このリストではトラックタイトルの後に(1)(2)(3)をつけておく。たとえば[05001]の曲は、<DJM1-34「さて、次回は(2)」>である。これは『DJMoon1』のトラック34「さて、次回は」の2番目の曲という意味。
  • 「RTC」は3枚組メモリアルCDボックス『MOONLIGHT REAL GIRL』のDisc 1.『Rare Track Collection』[CD15]を指す。『DJMoon』シリーズに未収録のBGMを集成したアルバムである。

 Act.5 劇伴リスト アバン・タイトル Aパート Bパート Cパート

No. シチュエーション M番号・イメージ CD番号・トラック名
05001 前回のおはなし M40「明日」 DJM1-34「さて、次回は(2)」
05002 亜美ちゃんのお目ざめ M42「希望」 DJM1-34「さて、次回は(3)」(*CDとは若干ミックスが違う)
05003 ラジオの星座占いのBGM    
05004 亜美ちゃんのお出かけ M20「セーラーマーキュリー」 DJM1-9「私はお姫様(2)」
05005 クラウンで一人の亜美 M4「恋心」 DJM1-8「心細い一人のお留守番(1)
05006 「友達じゃないみたい」 M42「希望」 DJM1-34「さて、次回は(3)」
05007 妄想サスペンス劇場 M43「絶望」 DJM1-12「悲劇の主人公(1)」
05008 「本当の友達になれる本」 M4「恋心」 DJM1-8「心細い一人のお留守番(1)」
05009 「うさぎ、お早う!」 M21「セーラーマーズ」 RTC-3「だんだん考えをまとめて行く」
05010 お弁当〜放課後おそうじ M6「夢」 DJM1-9「私はお姫様(1)」
05011 塾をさぼるのも一大決心 M4「恋心」 DJM1-8「心細い一人のお留守番(1)
05012 ベリルとネフライト M30「ダーク・キングダム」 DJM1-30「クイン・ベリル様」
05013 パジャマパーティー   「C’est la vie」(カラオケ)
05014 みんなでメイク M8B「ボケ(B)」 DJM1-6「のんびりうさぎの一日(1)」の別バージョン(CD未収録)
05015 「どうかしら私のメイク?」 M7「コミック」 DJM1-7「お買い物に大忙し(2)」
05016 「亜美ちゃん、無理してたんだ」 M4B「恋心(B)」 DJM1-8「心細い一人のお留守番(1)」の別バージョン(CD未収録)
05017 クラウンでうさぎを諭すレイ M42「希望」 DJM1-34「さて、次回は(3)」
05018 PGS文化スクール第8回陶芸展 M19「セーラームーン」 DJM1-16 「不思議な魔法のアイテム(1)」
05019 レイとうさぎ、調査を開始 M46「潜入」 RTC-10「抜き足差し足忍び足、ソロリソロリ」
05020 またまた地場衛 M37「驚き」 DJM1-33「地場衛ことタキシード仮面(1)」
05021 亜美の前にポヨン登場 M38「危機」 DJM1-24「ウワー妖魔だー(1)」
05022 亜美、変身! M15「セーラーマーキュリーのメイクアップ」 DJM1-19「セーラーマーキュリーにメイクアップ」
05023 瞬間異動するポヨン M31「四天王の行動」 DJM1-24「ウワー妖魔だー(2)」
05024 マーキュリーの反撃 M15「セーラーマーキュリーのメイクアップ」 DJM1-19「セーラーマーキュリーにメイクアップ」
05024 木に足を挟まれた! M38「危機」 DJM1-24「ウワー妖魔だー(1)」
05025 迫ってくるポヨン M39「これから」 DJM1-24「ウワー妖魔だー(3)」
05026 お仕置き M3「セーラー戦士の戦い」 DJM1-32「セーラー戦士の戦い(1)」
05027 タキシード仮面登場 M17「いとしのタキシード仮面」 DJM1-23「憧れのタキシード仮面(2)」
05028 「うさぎちゃん……レイちゃん」 M23B「セーラーヴィーナス(B)」 DJM1-34「さて、次回は(1)」
05029 エンディング・学校のお昼休み M1「生活」 DJM1-2「うさぎのたのしい1日(1)」

 

Act.1とAct.2の田崎監督は、どちらも使用曲数は25曲。基本に忠実である。大島ミチルによる音楽ストックを、どんな場面でどう使ったらいいか、いたずらに奇をてらうことなく、後続の監督たちにとって共通の土台となる方針が示されている。さすがパイロット監督です(【第166回】参照)。続く高丸監督は、Act.3が37曲、Act.4が46曲とかなり多い。特定のキャラクターがちょっと長いセリフに入るとBGMが入り、感情に動きがあったり場面転換があったりすれば、またそのたびに、細切れにされた曲の一部が使われる。音楽というよりは、効果音の延長みたいな感じで、画面にアクセントやリズム感をつけるために用いられるので、いきおい、楽曲数も増えるんですね(【第170回】と【第172回】参照)。
こういったお二人に較べて、今回が初登場となる舞原監督がどんな風にBGMをつけているかというと、このAct.5だけでは、正直まだ明確な傾向がつかめない。ラジオの星占いのBGMや、カラオケの「C’est la vie」も含めて29曲。田崎監督よりちょっと多いが、使い方はオーソドックスで、田崎監督に近い。
印象的だったのは、M42「希望」([05002][05006][05017])と、M4「恋心」とそのバージョン違い([05005][05008][05011][05016])だ。亜美の孤独な心情や揺れ動く気持ちは、ほぼこの2曲の繰り返しで表現されている。

 

そのほか、CD未収録音源は以下の通り。
M8B[05014]:クラウンのカウンターでよく流れる「元基のテーマ」(私がそう呼んでいるだけだが)のテンポ早めバージョン。
M4B[05016]:先ほども挙げたM4「恋心」のフルートなしバージョン。Act.2の昼休みの屋上、亜美が2つ買ってきたプリンの箱をそっと開いて「慣れてるし」とつぶやく、あの場面と同じ曲である。
M23B[05028]:エンディングでよく用いられる『DJMoon1』トラック34「さて、次回は(1)」のリズムなしバージョン。Act.3のラストで、マーズが「やっと分かった、私に力があった理由」と涙ぐむ場面で流れる曲だ。ここではマーキュリーが「うさぎちゃん、レイちゃん」とつぶやき、明るい笑顔を浮かべる時のBGM。どちらも名場面ですね。

 

短いですが、データ不足もあって、いまのところはまだこの程度。んじゃまた次回。