実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第192回】河辺千恵子さんお誕生日記念企画<CK's Discography>の巻(後編)


まさか本人に、しかもここまでキッチリと決着をつけていただけるとは思っていなかった。「北川景子は左利き?」問題のことだ。記念に整理しておくけど、このブログがこの問題を取りあげたのがここで、北川ブログにサウスポー写真が載ったのがここ、Nakoさんの通報によりそれを転載したのがここで、北川さん自身による説明がここだ。ご本人のコメントでは、いわゆる「さばモグ」問題までもが総括されていて、さすが自己完結の北川景子である。惚れ直した人も多いだろう。
とにかく北川ブログは本当に面白い。でも今はそっちにかまけているわけにもいかないんだ。河辺千恵子ディスコグラフィ、今回こそ完結しなくては。ということで、前回が結局「1. 2004年リリース作品」だけだったので、何か変だけど「2.」から。

2. 2005年リリース作品


 

3rd シングル「絆色」VPCC-82191(2005年01月26日発売)
No.  タイトル 詩・曲・編曲 time
01 絆色 詞:河辺千恵子/曲:Andrew Bojanic,Elizabeth Hooper, Melisa Morgan/編曲:CHOKKAKU 4:12
02 I Can't Wait 詞・曲:Matthew Gerrard, Brooke Mcclymont, Christopher Ward/編曲:加藤大祐/訳詞:日向めぐみ 3:12
03 ひだまり。 詞:河辺千恵子/曲・編曲:真崎修 4:15
04 絆色(Instrumental) 詞:河辺千恵子/曲:Andrew Bojanic,Elizabeth Hooper, Melisa Morgan/編曲:CHOKKAKU 4:12
05 I Can't Wait (Instrumental) 詞・曲:Matthew Gerrard, Brooke Mcclymont, Christopher Ward/編曲:加藤大祐/訳詞:日向めぐみ 3:12

【解説】前回紹介したセカンドシングル「Shining!/cry baby」(2004年11月25日発売)の2ヶ月後には、このサードシングルがリリースされている。すごいペースだ。しかし楽曲については、「Shining!」と同様、よく分からない部分が多い。
この「絆色」の原曲(?)が、作曲者(の一人)としてクレジットされているMelisa Morgan(メリサ・モーガン)のファースト・アルバム『BREATHE』の3曲名「SAY GOODBYE」であることは間違いない(私はここで試聴して確認した)。普通に考えれば河辺千恵子の「絆色」は、その「SAY GOODBYE」のカバー曲ということになる。がしかし「絆色」は2005年1月の発売で、この「SAY GOODBYE」の入った『BREATHE』は、2006年6月にリリースされている。う〜ん、どういうことか。

(1)メリサ・モーガンさんのシングル「SAY GOODBYE」に目をつけた河辺千恵子さんがこれを「絆色」としてカバー、その1年半後に、メリサ・モーガンはようやく『BREATHE』でアルバム・デビューを果たし「SAY GOODBYE」が収録された。
(2)メリサ・モーガンさんは日本の河辺千恵子さんに「絆色」の曲を提供して、後に自分自身のデビューアルバムで、その英語バージョン「SAY GOODBYE」をセルフカバーした。

もちろん私は、「絆色」以前に「SAY GOODBYE」がリリースされているかどうかを確認するために、ごちゃごちゃ検索したのである。しかし奇怪なことに、このメリサ・モーガンさんなる人物、あるいは『BREATHE』というアルバムについての情報は、ほとんど日本からしか発信されていない。たとえば、さっきの試聴曲が聴けるここに、彼女はこう紹介されている。

1980年生まれ、アメリカ/カリフォルニア出身、N.Y.在中のシンガー・ソングライター。
ロック・バンドでリード・シンガーとして活動、南カリフォルニアをツアーした後、プロデューサー・チームTHE MATRIX(アヴリル・ラヴィーン、クリスティーナ・アギレラ)の一員であるローレン・クリスティの目に留まり、共に楽曲の制作を始める。
プロデューサーにTHE MATRIXやThe Wizardz of Oz(クリスタル・マイヤーズ)を迎え、制作に3年間以上かけられたデビュー・アルバム『ブリーズ』を2006年6月にリリース。

でもこんなプロフィールのミュージシャン、アメリカの音楽関係のホームページとかを検索しても出てこないんだよ。私の探し方が悪いだけかな。同じMelisa Morganなる名前で、1980年代から黒人音楽の分野で活躍されている別人の方もいらっしゃって、こっちはよく検索にひっかかるのだが、この1980年生まれのガールズポップのボーカリストのメリサ・モーガンさんは見かけない。今回の調査はここまで。謎である。わっかんないなあ。
と首をかしげていてもラチが開かないので、気を取り直して曲の内容だが、ちょっと重い目のリズムで歌われる卒業ソング、別れの歌である。高校卒業を間近に控えた河辺さん自身の作詞で、楽しかったり傷ついたり、色々あった青春の日々、決して忘れないよ、という誓いと、そんな青春の想い出も、いずれ時間と共に色あせていくのかなあ、という諦念が入り交じった心境が歌われている。タイトルの「絆色」(きずないろ)っていうのは「どんなに遠く離れたとしても/見上げる空は青のまま/僕たちの記憶を染めてる」色のことだ。「作詞・河辺千恵子」のクレジットは、デビューシングルの「☆に願いを」、セカンドシングルの「cry baby」の2曲でも見ることが出来るが、単独名義はこれが始めて。ただサビの「One of these days gonna Say Goodbye」というフレーズは、さっき触れたメリサ・モーガンのシングル「SAY GOODBYE」も同様である。
2曲目の「I Can't Wait」は、元々はオーストラリアのシンガーソングライター、ブルック・マクレイモン(Brooke McClymon)が2002年6月にリリースしたデビューシングル。もっとも、後にヒラリー・ダフが、自身が主演したディズニー・チャンネルのティーン向け学園コメディ『リジー&Lizzie』(Lizzie McGuire)の主題歌としてこの曲をカバーしていて、日本ではヒラリーのカバーの方が有名である。だから河辺さんバージョンも「ヒラリー・ダフのカバー」と紹介されている。
最初から「和製ヒラリー・ダフ」(だからその表現は古いって)として売り出そうという狙いが見え見えで、デビュー曲もそっくりだった河辺さんだが、ここに至ってカバー曲である。正直言ってちょっと安直というか「スタッフももう少し頭を使えよ」とは思うが、仕方がない。歌詞の方は、わりと原曲に忠実な訳詞である。原曲が「I haven't got forever/And I haven't got all day/Oh, and I don't want my world to stay the same/So where 's the magic moment to carry me away」とあるところが「永遠はないし/そんなヒマもない/ずーっと同じじゃツマンナイ/魔法をかけて連れてってね」なんて訳してあって、ちょっといい感じ。
3曲目の「ひだまり。」は、セカンドシングルの「cry baby」にちょっと雰囲気の似たスローな曲で、わりとシンプルなラブソングである。これも河辺さん単独の作詞ですね。作曲(編曲も)は、最近では山下智久「抱いてセニョリータ」でヒットを飛ばした真崎修。



 

1st アルバム『brilliance』VPCC-80602(2005年3月16日発売)
No.  タイトル 詩・曲・編曲 time
01 brilliance 詞:河辺千恵子/曲:Andreas Carlsson, Samuel Waermo/編曲:CHOKKAKU 3:19
02 Shining! 詞:渡辺なつみ/曲:Aslak Jonsen, Svein Finneide, Jon Rydningen, Ken Ingwersen, EAR/編曲:Face 2 fAKE 3:28
03 絆色 詞:河辺千恵子/曲:Andrew Bojanic,Elizabeth Hooper, Melisa Morgan/編曲:CHOKKAKU 4:10
04 Pink! Pink! Pink! 詞:渡辺なつみ/曲・編曲:Face 2 fAKE 4:17
05 little wing 詞:deuxunni/曲・編曲:日向めぐみ/編曲:加藤大祐 4:47
06 over 詞:Kenn Kato/曲・編曲:Face 2 fAKE 3:57
07 I Can't Wait 詞・曲:Matthew Gerrard, Brooke Mcclymont, Christopher Ward/編曲:加藤大祐/訳詞:日向めぐみ 3:12
08 cry baby 詞:河辺千恵子・日向めぐみ/曲:日向めぐみ/編曲:加藤大祐 4:48
09 be your girl 詞:日向めぐみ/曲・編曲:加藤大祐 4:27
10 leave me alone 詞:河辺千恵子/曲・編曲:真崎修 5:36
11 ☆に願いを 詞:河辺千恵子・日向めぐみ/曲・編曲:加藤大祐 4:18

【解説】というわけでファースト・アルバムの登場だ。1曲目、アルバムタイトルにもなっている「brilliance」はスウェーデンのAndreas CarlssonとSamuel Waermoの作品。これも何かのカバー曲だと思うんだが原曲は不明。歌詞には「この宝石(からだ)求める人なんて/数え切れないほど」なんてフレーズも出てきて、アルバム・カバー写真とあわせてテーマは「セクシー&アダルト」である。今まではせつない系の青春ラブソングを歌ってきたけれど、これからはオトナの女になって、男なんか手玉にとっちゃうわよ、というノリだ。でも本当は、そんなふうにイイ女を装うのも、好きな男を振り向かせたいため、みたいな本音がちらっと見える。「取り戻すなら今のうちよ」なんてね。まだまだ十代、杉本彩への道は遠い、といったところか。
4曲目の「Pink! Pink! Pink!」は、「Everybody clap your hands now, KC!」というDJから始まるブラック・コンテンポラリーなノリのダンス・ナンバー。女の子だもん、いっぱい着飾って輝こう!みたいなファッショナブルさが、ティーンのカリスマモデル河辺千恵子にふさわしい。前回のコメント欄でStreamKatoさんが書かれてたところによると、PVもそういう感じで「当時の河辺千恵子の芸能活動をドキュメンタリータッチで追った、なかなかシンプルで良い」作品だという。
5曲目「little wing」は、前回書いたように、テレビアニメ『お伽草子』前半(平安篇)の最終回(第13話)で挿入歌として使われた曲。ファンタジックな歌詞を書いたdeuxunniさんという方は「ドゥアンニ」と読むそうです。この曲は、セカンド・シングルの2曲目「cry baby」と、ちょっと感じが似ている。
さらに続く6曲目の「over」になると、歌詞もメロディもアレンジも、すべてがセカンドシングル3曲目の「quiet liot」にそっくりで、作詞作曲チームも同じ。何なんだろうと思う。たぶん、セカンドシングル用に曲を発注したときに、似たような感じの曲が2つ出来あがったので、もったいないから1曲をシングルに、もう一方をアルバムに振り分けたのではないだろうか(推定)。
既発表のシングル曲も含め、このファースト・アルバムは、同時代の海外ガールズポップからインスパイアを受けすぎというか、もうちょっと露骨に言えば、全体的に「どっかで聴いた感じのする曲」が多い。10曲目「leave me alone」なんかもその典型である。しかし前にも書いたが、私自身は、ちゃんとお手本となるアーティストがいること自体は悪くないんじゃないかと思う。実際、ここで基本をマスターした河辺千恵子は、続く2枚のシングルで、次のステップに向けて確実な成長を見せる。
それにしても「☆に願いを」はいい曲だなあ。これをラストに持ってきたのは大正解です。



 
*えーと、このジャケット写真は、どなたのブログに載っていたんだっけねぇ。うふふ。

4th シングル「キャンディベイベー/マーマメード」VPCC-82199(2005年07月21日発売)
No.  タイトル 詩・曲・編曲 time
01 キャンディベイベー 作詞:MARU/作曲:室姫深/編曲:SPIN 3:36
02 マーマメード 作詞:河辺千恵子/作曲:清水哲平/編曲:真崎修 3:55
03 キャンディベイベー(instrumental) 作詞:MARU/作曲:室姫深/編曲:SPIN 3:36
04 マーマメード(instrumental) 作詞:河辺千恵子/作曲:清水哲平/編曲:真崎修 3:52

【解説】夏休みに突入する7月21日に発売された第4弾シングルは、スカ・ビートをベースにした景気の良いポップン・ロール。河辺さんのキャラクターを考えれば、こういう明るくて元気いっぱいの曲が、いままで出なかったことの方が不思議である。私がプロデューサーだったら、もっと早くこういう路線で押したのになあ、なんてことはどうでもいいか。「一度聴いたら、もうトリコ」を合い言葉に、この曲をひっさげて全国キャンペーンを実施、北は北海道まで行ったかどうか知らないが、南は九州まで行ったことについては、これこの通り証拠がある。
編曲としてクレジットされているSPINというのはバンド名(現在の正式名称は「THE SPIN」)で、その女性ボーカルが作詞のMARU、ギタリストが作曲の深である。要するに、SPINのナンバーに河辺千恵子がゲスト・リード・ボーカルで参加した、って感じだと思う。

もう1曲の「マーマメイド」は、Aメロが英語の歌詞で、サビに入ると日本語になる、という、Jポップにしては珍しい構成。実はこれ、河辺さんが当時セミレギュラーで出演していたNHKの語学番組「英語でしゃべらナイト」の企画のひとつとして、パックンマックンのパックン(パトリック・ハーラン)に指導を受けて英語で作詞するとか、そんなコーナーの産物だったのだ。だから 2005年5月30日放送の番組でレコーディング風景なども放送された。
余談になるが、この「英語でしゃべらナイト」は、2006年当時、金曜日の午後11時に放送されていた。そしてまったく同じ時間帯にTBS系では「恋するハニカミ」という恋愛バラエティ番組が放送されていた。「英語でしゃべらナイト」では河辺千恵子さんが見られたが、セミレギュラーの出演で、出ない週もあった。一方「恋するハニカミ」には小松彩夏が毎週出演していたが、ほとんど番組のセットの一部としてニコニコ笑っているだけで、しゃべる機会は1ヶ月に1回程度、それもほんのひとことふたことであった(これは誇張ではない。当時『ぽんたのエスティマ日記』が「恋するハニカミ」の「こまっちゃんトーク打率」を毎週マメに集計していて、その結果はここに示された通り0.313であった)。そんなわけで、金曜の夜になると我々は、河辺千恵子が出るか出ないか分からない「英語でしゃべらナイト」にチャンネルを合わせるか、それとも、ごくたまに小松彩夏さまのお声が聴ける「恋するハニカミ」を選ぶか、頭を痛めていたのである。
ついでに言うと、河辺さんは、NHK関係では当時「英語でしゃべらナイト」の他にもBSの歌番組「ミュージック・エクスプレス」の司会をやっていて、「ミュージック・エクスプレス」は総合テレビの歌番組「POP JAM」と同時収録の姉妹番組で、その「POP JAM」の司会をやっていた森口博子が、ある種の功労賞として「紅白歌合戦」に何度か出場していたことを考えれば、当時の河辺千恵子は意外と紅白出場に近いところにいたのではないか、と、少なくとも私はそう考えていた。そして「ショッピングモールの天使、NHKホールに降臨」とか、晴れて紅白に出場されたときのキャッチフレーズをあれこれ考えていたのだが、それも今は昔の話です。
余談もいい加減にして、次に行きます。

3. 2006年リリース作品


 

5th シングル「桜キッス」VPCC-82601(2006年4月26日発売)
No.  タイトル 詩・曲・編曲 time
01 桜キッス 詞:渡辺なつみ/曲:M.RIE/編曲:shinya(新屋豊) 3:41
02 シマウマノヨル 詞:河辺千恵子/曲・編曲:shinya(新屋豊) 3:28
03 桜キッス (instrumental) 詞:渡辺なつみ/曲:M.RIE/編曲:shinya(新屋豊) 3:41
04 シマウマノヨル (instrumental) 詞:河辺千恵子/曲・編曲:shinya(新屋豊) 3:29

【解説】これも凄く良い。リズムにちょっと流行のデジロックというか、インダストリアル風のがしゃがしゃっとした味付けがあるものの、曲の骨格はストレートなポップ・ロックで、懐かしい古さも感じる。作曲のM.RIE(Milk Rie, 宮島理絵)は、姉の宮島律子とともにMilkという姉妹ユニットを組んで河合奈保子のバックボーカルをやっていたり、あと松田聖子、中山美穂、Winkといったアーティストに曲を提供している人で、全体的に1980年代の匂いのする人だ。そこにアヴリル・ラヴィーン風のテイストが加わる(具体的にはセカンドシングル「Sk8er Boi」からの影響が色濃い)。この曲はアニメ「桜蘭高校ホスト部」の主題歌になったのだが、このアニメについては次の項目で触れます。
カップリング曲の「シマウマノヨル」は、ケータイを手放さない女、河辺千恵子らしい言語感覚あふれる歌詞が魅力で、「ケータイ作詞」という新しいジャンルを開拓しているのではないか。いや実際にケータイで作詞しているのかどうかは知りませんよ。でも「スイースターライカ ユーエンミー」という出まかせみたいなカタカナフレーズのノリの良さや、「ここさどこよここだねそこ\(o ̄▽ ̄o)月が笑うよ」なんて顔文字が入った歌詞カードを見ていると、なんかブログを更新するのと同じように、メロディに乗せて片手でぱぱぱっと作詞する河辺千恵子の姿が浮かんでしまう。私のブログではケータイ小説をけっこう馬鹿にしているが(北川景子さんが主演した『Dear Friends』の原作とか)この「シマウマノヨル」に関してはぜんぜん気にならない、というか気に入っているのは、要するに河辺千恵子だからかな。馬鹿である。
「桜キッス」のビデオクリップで、千恵子さんはカエルの着ぐるみ姿なんだけど、その格好で公園のブランコを漕ぐシーンを撮影しているうちに、どうも気分が悪くなってしまったらしい。このシングルのオマケについているDVDのオフショットには、ぐったりしている姿が映っている。カエルの格好でゲロゲ〜ロというダジャレなのかも知れないが、アイドルなんだからそんなの入れなくていいのに。


 

アニメサントラ「桜蘭高校ホスト部サントラ&キャラソン集 前編」VPCG-84841(2006年7月26日発売)
No.  タイトル 詩・曲・編曲 time
01 桜キッス(TVサイズ) 詞:渡辺なつみ/曲:M.RIE/編曲:新屋豊/歌:河辺千恵子 1:17
02 GUILTY BEAUTY LOVE 詞:細野剛一/曲:A-bee/編曲:タニウチヒデキ/歌:須王環(宮野真守) 3:56
03 ドキドキ☆ワクワク♪ 詞:松藤量平/曲:浜崎賢太/編曲:新屋豊/歌:埴之塚光邦(齋藤彩夏) 3:09
04 いつも側に 詞:松藤量平/曲:松藤量平/編曲:新屋豊/歌:銛之塚崇(桐井大介) 4:29
05 Ouran Concerto for oboe,2 horns,violin and string 作曲・編曲:平野義久 2:06
06 Waltz with Adonis for orchestra 作曲・編曲:平野義久 2:10
07 Menuet of innocence for chamber orchestra 作曲・編曲:平野義久 1:09
08 Theme for the cute one for orchestra 作曲・編曲:平野義久 2:01
09 Sinfonietta C-dur 作曲・編曲:平野義久 1:22
10 Scherzo for orchestra 作曲・編曲:平野義久 1:42
11 Music for the Music Salon No.3 for trumpet and orc 作曲・編曲:平野義久 2:19
12 Introduction and Tarantella for chamber orchestra 作曲・編曲:平野義久 1:00
13 Polka Capriccioso for chamber orchestra 作曲・編曲:平野義久 1:31
14 Sakura Kiss for string 作曲・編曲:平野義久 1:39
15 Pavan for piano and orchestra 作曲・編曲:平野義久 1:51
16 Nocturne for orchestra 作曲・編曲:平野義久 1:31
17 Tango Brilliante for orchestra 作曲・編曲:平野義久 2:24
18 Alla Marcia for orchestra 作曲・編曲:平野義久 1:00
19 The powerful Motor Rhapsody for orchestra 作曲・編曲:平野義久 1:54
20 Tranquillezza for string 作曲・編曲:平野義久 2:01

【解説】『桜蘭高校ホスト部』は、葉鳥ビスコが『LaLa』(白泉社)に2002年から連載している少女漫画で、テレビアニメ版は2006年4月から9月まで、2クール26話が日本テレビ系で放送された。シリーズ構成・脚本は榎戸洋司、監督は五十嵐卓哉という、アニメ版セーラームーンの屋台骨を支えた強力なスタッフだ(より厳密には「アニメ版セーラームーン」→「少女革命ウテナ」→という流れの上に成立している)。このアルバムはそのサントラで、平野義久のスコアを中心に収めている。平野義久と言えばALI PROJECTの編曲家で、ALI PROJECTと言えば佐藤嗣麻子監督・吉野公佳主演の映画『エコエコアザラク』のテーマソングが、私もう大好きなのだが、すみません関係ありませんね。アルバム1曲目に「桜キッス」のTVバージョンを収める。あと、2曲目から4曲目まではキャラクターソング。つまり、沢井美優さんが「月野うさぎ」名義で「オーバーレインボー♥ツアー」を歌ったり、北川景子さんが「火野レイ」名義で「桜・吹雪」のCDを出したのと同じようなもんですね。
この漫画、上流階級の師弟が集まるセレブな私立高校に、「ホスト部」なるものが存在して、えり抜きの美少年たちがヒマをもてあます女子生徒をもてなしている、そこに、男子生徒の身なりをしているが実は女の子の主人公(庶民)が紛れ込む、という話である。これって、『有閑倶楽部』とか『花ざかりの君たちへ〜イケメンパラダイス〜 』とか『メイちゃんの執事』が実写ドラマ化されている近年の傾向を考えると、もうすでに誰かが実写ドラマ化を考えているんじゃないかと思うが、どうでしょうか。できたらその際に「桜キッス」を主題歌に取り立てていただいて、河辺あらため越智千恵子さんの歌手活動再開に向けての呼び水としたい、なんてせんないことを考える今日この頃である。たのむよ。


というわけで、以上3回に渡ってお送りした河辺千恵子ディスコグラフィでした。改めて、この人の歌手としてのユニークなポテンシャルは「キャンディベイベー」「マーマメード」「桜キッス」「シマウマノヨル」でようやく花開き始めたばかりだ、ということを実感したね。ここまできたのに、後は加圧トレーナーと主婦で終わるとしたら、それは本当にもったいないことだと思う。
……って、誕生日をお祝いするはずの企画で、なに言っているんだか。