実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第177回】DVD第2巻:Act.5の巻(その4)


D. S.さんからトラックバックをいただいて、また新しい実写版研究サイト&ブログを教えてもらった。「孤高のロックアーチスト」トモローさんの『実写版セーラームーンを検証する』というホームページと『実写版セーラームーン備忘録』というブログだ。HPのメインは現在Act.6まで公開されている全話レビューで、かなり濃い。たとえばAct.5については、クラウンの壁に貼ってあるうさぎたちのスナップ写真は全部で22枚、というところまで書いてある。ふ〜ん。あと全CD解説もある。さすが本物のミュージシャンだけあって、これはけっこう面白いぞ。何しろうちのブログは音楽関係の知識が弱くて、コメント欄を頼りにしているようなもんだから。
ブログの方も第1回のテーマは最初の主題歌CDシングルで、『キラリ☆』のアレンジバージョンやドラマ内での使用バージョンなどの詳細情報もあって便利だ。でもコメ禁になっているみたいで、書き込みはできない。このへんが孤高の孤高たるゆえんだろう。

1. Ami's style


さて私は音楽にも弱いがファッションにも弱い。だから前回も、Act.5で亜美が下げているバッグの画像だけ貼り付けて、考察はコメント欄にゆずった。これも他力本願である。そうしたらseigneur さんから、これはHERMESのキャンバス素材の手提げカバンをイメージした商品であろう、という情報をいただいた。ほほう、HERMESというのは、カバンマニアのうちの妻がよく知っている銘柄である。知っているどころか大好物と言った方が良いかも。が、なかなか所有しづらい事情があって、うちにはカタログの写真とかしかなくて、現物はないんじゃないかな。小松彩夏のファンが、グラビアや写真集をいっぱいもっていても、小松彩夏の現物を所有していないのと同じ理屈である。たぶん。でも、このキャンバス地の手提げシリーズはHERMESにしてはお値打ちで、現物も流行ったようだ。そしてコピーもだいぶ作られた。そういうのを、亜美はもっていたらしいのだ。
それから、私はほとんど意識していなかったが、みなさんけっこう「肘にぶらさげて手首は鎖骨あたりでグー」というその持ち方も気になっていたようである。京都のあたりでよく見かけるという目撃談や、学校によっては校則でこのかけ方を推奨しているところもあるなんて情報まで出てきた。まとめれば、ちょっと大人っぽいという意味ではオシャレで、はんなりした京都のテイストも感じるが(?)、反面、「文部省推薦」的な優等生の堅苦しさ、あるいは「おばさん」っぽい野暮ったさもある両刃の剣、というところか。さらにまとめてしまえば「いかにも亜美ちゃんらしいな」ということになる。なんだ結局それだけかよ。それから、あれじゃ手首が鬱血するだろうという話もあったが、実写版の亜美はとにかく華奢なので、試験の時にすばやく答案を書けるよう、日ごろから養成ギプス代わりにカバンをさげて手首を鍛えているのかも知れない。いやあれで手首が鍛えられるのかどうかは知らんが。
まあこのカバンに限らず、大体において初期の亜美は、ファッションに疎い大人が考える「可愛い」「よい子」のイメージそのまんまという印象が強くて、そのことをめぐる書き込みもありましたが、StreamKatoさんから、この件に関する非常に良い資料をご紹介いただいた。角川書店の『特撮ニュータイプ:Newtype THE LIVE』の2004年5月号に掲載された、実写版スタイリスト岡のぞみさんの証言記事だ。岡のぞみさんは、最近では上戸彩&上地雄輔のドラマ『セレブと貧乏太郎』のスタイリストをしていらっしゃる。
そんな岡さんが実写版を手がけたときの、亜美ちゃんに関するコンセプトは以下の通り。この号の発売日は2004年3月18日で、つまり時期的にはダーク・マーキュリー篇のころ(Act.21のオンエア日が2月28日)の記事と思ってください。

5人の中で、登場時からファッションセンスがどんどん変わっていったのが、亜美ちゃんですね。最初の頃の亜美ちゃんは、お母さんの言いなりという雰囲気だったんじゃないですか。だから服装もそれに合わせて、お母さんが選んだ服を着ている、というイメージでコーディネイトしていたんですよ。だから、ちょっとダサかったんですね(笑)。年頃の女の子に、流行も把握していないお母さんが服を選ぶとこうなっちゃうという例ですね。でも、うさぎちゃんたちと知り合って、優等生の仮面を脱いで素の自分を出すようになってからも、服も自分で選ぶようになったんです。それで、もともと着たかった可愛い系のものを着るようになったんでしょう。DVDで確認してもらえると分かると思いますが、亜美ちゃんは、物語の中でだんだんセンスが良くなってきてます。そして、今はダーク亜美ちゃんになってますからね。いろいろと変化があって、服を選ぶのが楽しい娘です。


そうかそうか。やっぱりそうだったんだね。ただ、こと手提げカバンだけに話を限れば、亜美はAct.34で、ママにはっきり自分の意見を言う場面でも、しっかり「手首さげ」というか「肘さげ」をしている。ということは、これはお仕着せではなく、亜美自身のスタイルなのかもしれない。じゃあ黒亜美のときはどうだったんだろう、と思いたち、今回ダーク・マーキュリー篇(Act.20〜Act.27)をざっと再確認してみたが、残念ながらバッグをさげているシーンはなかった。黒ずくめの亜美が手提げかばんを、それだけはしっかり肘さげで「う・さ・ぎ・ちゃん」なんて登場したりするシーンも、想像してみるとそれはそれで趣があったようには思えて、ちょっと残念。

2. ほかの戦士のみなさんは?


さて、ついでに、同じく『特撮ニュータイプ』2004年5月号に載っていた、ほかの戦士のコーディネイトについての岡さんの記事も、資料として貴重ということもありますし、この機会にざっと総覧しておきたいとおもいます。StreamKatoさんありがとうございます。
まずはうさぎちゃん。うさぎちゃんについては、うちのブログのコメント欄でも、中学2年生というドラマのなかの設定と、着ている服のギャップが、以前からたびたび指摘されていた。主人公なので、メインの視聴者層となる、小学生の女の子たちが憧れるキッズブランドの服を着ている場合が多かったのだ。でもそれを着ている沢井美優は、当時ほんとうは高校一年生だったわけで、恥ずかしい気持ちもあったであろう。

うさぎちゃんのテーマは、“元気で明るく”です。視聴者のちびっ子にとって、一番親しみやすいキャラにしよう、と思っていました。だから、登場人物の中では一番ちびっ子に近い服装じゃないですかねぇ。子どもたちが「あ!この服知ってる」と思ってくれるような、ローティーン向けのブランドをコーディネートすることが多いです。胸にウサギやパンダのワンポイントが入っていたり。沢井さん本人の年齢からするとかなり子供っぽいので、最初は彼女も「え、これを着るんですか?」と戸惑っていたんですけど、今では少し落ち着いた服を選ぶと「今日のうさぎちゃん、ちょっとおとなしくない?」って、少し不満そうなくらいうさぎちゃんになりきっています(笑)。彼女のファッションを見て「うさぎちゃんが着ていたコートありますか?」という親子連れのお客さんがブティックにたくさん来るらしいんですよ。作品のネームバリューも大きいんでしょうけど、自分が選んだ衣装が大きな反響を呼ぶのは、素直に嬉しいですね。

まあなんというか、我々の勝手な想像どおりのコンセプト、想像どおりの沢井美優で、非常に心温まる話だ。そして放送当時、衣装に反響があったという話も興味深い。
実写版セーラームーンは、未就学児から小学生にいたる少女たちに支持されたアニメ版の再来を狙って製作されたのだと思う。でも、以前にも書いたことだが(第89回)、アニメ版が放送されていたころ(1992年〜1997年)と違って、実写版が放送された21世紀は、「セーラー戦士にメイクアップ」というコンセプトひとつでそんなに幅広い層をつかむことは、もう望めない時代になっていた。『CANDy』(白泉社)『melon』(祥伝社)『ラブベリー』(徳間書店)といった小学生向けファッション雑誌が、どれも2001年に続々創刊している事実が象徴的に示すとおり、かつてのセーラームーンのファン層は、未就学児の「トドラー」(2歳から5歳)とそれより上の「キッズ」(6歳から9歳)に分化していた。だから実写版は、セーラー戦士やプリキュアのなりきりコスプレを夢見る幼女と同時に、すでにファンタジーの世界を離れ、もっと現実的なオシャレやアイドルに関心が向かいつつある少女たちにも、アピールする必要があった。岡のぞみのコーディネイトは、そのような背景を意識したものなのだろうけど、実際の反響がどうだったかという話は、私はあまり聞いたことがない。だから「うさぎちゃんが着ていたコートありますか?」と買い物に来る親子連れ、なんてエピソードを聞くと、それだけで何かちょっと嬉しい。


次はそうだな、美奈子の話を読んでみよう。美奈子のコンセプトは、やっぱり「露出を多めにしてセクシー」ってことかな、と思ったけど違った。

彼女はアイドルだから、同世代の女の子と並んだときに、誰が美奈子だかわからないようだと、ダメなんですよ。やっぱり、遠目に見ても「さすが美奈子だ!」とおもわせるようなものでないと。小物やバッグが高級そうに見える、というのは、そういうところから来ているのかもしれませんね。他にも、ミニスカートとブーツで、スタイルの良さが引き立つようにしたり、派手めの衣装にしたりと、いろいろと工夫しています。必ず帽子をかぶっている、というのも、正体がバレないための工夫ですよね。アイドルだから、という以外にも、他の4人に較べて登場回数が少ないから、より印象的に、という意識もあります。彼女は、お姉さんの雰囲気を出したいですね。立場的にはうさぎちゃんたちよりも上だし、性格も大人ですから。うさぎちゃんの「子供たちが親しみやすいファッション」とはコンセプトが異なっていて、「子どもたちが憧れる大人のファッション」を目指しています。

基本セレブで、ミニスカ+ブーツ+帽子ってことですね。そんなにブーツは多かったのか。変身コスチュームがヒールなので、そういう意識はなかった。やっぱり私は相当なファッション音痴である。だから、うさぎの「子供たちが親しみやすいファッション」に対して「子どもたちが憧れる大人のファッション」を担当していたのも、火野レイだと思っていました。でも岡さんの心づもりでは、それは美奈子の担当だったらしい。まあアイドルだもんな。でも、じゃレイのファッションはどういう基本方針なのか。
ということで、レイのコーディネイトについて読んでみよう。えーと文中「写真のマフラー」という発言が出てくるが、これはAct.18の教会のシーンのスナップ写真ですので、興味のある向きは各自DVDなどでご確認ください。

レイちゃんは変身しても黒髪の女の子ですよね。それに、役柄でも孤独で神秘的。ほかの娘たちよりもクール。だから彼女は、オリエンタルな感じで行こう、と決めていました。巫女さんでもあるわけですし。写真のマフラー以外にも、着物の柄の巻きスカートや、シャツの襟元に和服の生地を使ったりしています。でも、その和の部分が強調されすぎちゃうと、5人の中のひとりとして見たときに、浮いてしまうんです。だから、注意して見れば気づくというくらいにさりげなく、和を使っていますね。毎回、和の要素が入っています、というふうにしてしまうと、どこかで無理がでてしまうので、必ず使っているというわけではありません。でも、バランスを考えて、和のテイストを入れられるときは入れるようにしているので、これからはそのあたりも見てもらえればうれしいですね。本当にさりげなく、とけ込むように使っているから、見ても気づかないかもしれませんが(笑)


「変身しても黒髪の女の子ですよね」って、変身前は茶髪なんだが。というツッコミはさておき、そうか和の色合いか。オリエンタルか。これもあんまり考えなかったな。と思って改めてAct.5を観てみると、確かにこの紫ベースの色合いというのは、和菓子みたいである。ふうん。
あとあれだ、北川さんって、最近では『太陽と海の教室』第8話で、ハチが海に出て行方不明の知らせを携帯で聞くときの腰に手を当てた立ち姿がそうだったが、なんか時おり意味もなくモデルっぽいポーズをとるよね。今にして思えばこの腕の組み方にも、そういう片鱗はあらわれている。それともうひとつ、ここは、うさぎが美奈子のMDを貸したいのに、レイは「要らない」の一点張りというシーンで、脚本上の流れで言うと、しつこいうさぎに辟易しているはずなのだが、北川さんはなぜか含み笑い風である。これはドラマ上の設定というよりも、撮影現場でこの直前に何かあって、思い出し笑いしそうなのをこらえているんじゃないかと思う。北川さんが時おり見せるこういうスキが可愛いんですね。さばモグも含めて。

最後は、まだAct.5では次回予告のみの登場ではあるが、まこと。まことは「一見ラフに見えて実は繊細、一見男の子っぽく見えて実はすごくオシャレ」というイメージですよね。岡のぞみさんのお考えはまさしくその通りでした。

まこちゃんは、服装にはあまり関心がないように見えて、実は隠れたおしゃれさんなんですよ。古着なんか積極的に選んでいるんだけど、それは気楽だからということじゃなくて、それが彼女のセンスなんです。彼女は、5人の中でも中身が一番女の子っぽいじゃないですか。ファッションに気をつかわないはずがありませんよ(笑)。ただ、彼女が選ぶ服は男の子っぽいんですよ。明確に他の4人と差をつけた、というわけではないですけど、やっぱり男の子っぽいカッコよさをもったキャラがひとり欲しかった、というのはありましたね。そんなまこちゃんのコーディネイトで苦労するのは、パンツ探しなんですよ。まこちゃん役の安座間さんは背が高くて、足も非常に長いですから、丈のあるパンツが必要なんです。でも、女の子向けブランドだと、そこまで丈のあるパンツは、あまりないんですよねぇ。まこちゃんには、いつも苦労させられてますよ(笑)。

脚がとっても長いがゆえに、どうしても変身後は、アングル的に最も「○○チラ」になりやすいジュピター。だからせめて変身前はおみ足を隠しておこうという配慮か、と思いきや、脚が長すぎてパンツ探しが大変だというのも、面白い話ですね。それにしてもナマで見た安座間さんの脚の長さ、スタイルの良さは、この記事にも書いたが尋常ではなかった。モデルの世界というのは、こういうひとがゴロゴロしているのだ。

3. J. D.トンプソン著・山田さなえ訳『本当の友達になれる本』


さて、これはAct.5のレビューであった。実は。
吉祥寺の街をとぼとぼ歩く亜美。頭の中では、きっとうさぎの一言が何度もリフレーンしている。「レイちゃんなんてね、いきなり呼び捨てなんだよ。亜美ちゃんもさ、月野さん、なんて止めようよ。なんか友達じゃないみたい」「なんか友達じゃないみたい」「友達じゃないみたい」「友達じゃないみたい」カメラも手持ちでふらふらと安定感がない。と、通りすがりの電気屋の街頭テレビでサスペンスドラマが。

女A「あんたとの友情は嘘だったんだよ」
女B「いったいどういうことなの?」
女A「ただ利用しただけだよ。友達のふりをすれば都合がよかったからね。ホント、お人好しだよあんたは」

ははははは、と高笑いしている女A役の南風佳子さんは、こう書いて「みなみ・よしこ」さんと読むんだそうだが、それ以上のことはわからない。「信じていた友人からの裏切り」というシチュエーションに、思わず画面に魅入っていた亜美は、気がつけばドラマのシーンに入り込んでいる。目の前の、南風さんのはずのピンクのスーツの女がうさぎちゃんなのだ。「月野さん!」「お別れだね」と亜美にピストルを突きつけるうさぎ。バーン!
「きゃあ!」と妄想から我に返った亜美は「気にしすぎ」。しかしこのうさぎちゃんのスーツ姿、ほんとうに似合わないね。
亜美が朝から私服でクラウンに向かったところからして、この日が日曜もしくは祭日であることは間違いないだろう。だとすればこのドラマは、日曜祭日の昼過ぎによくやっている、土曜ワイドとか火曜サスペンスの、再放送のたぐいに違いない。ということは、この日の亜美は、午前中いっぱいをクラウンで「戦士ミーティング」、午後は塾というスケジュールで、そのあいだの、昼間の移動時間がいまのシーンと考えられる。ここで亜美は、どこかのコンビニか何かに立ち寄って、サンドイッチかおにぎりを買う。そして塾で昼食をとって、午後はずっと勉強だ。

塾かどうか分かんないよ、という方もおられるかも知れない。でも亜美はこの直後に本を買っているんだけど、次に、家に帰ってその本を読むシーンは夜なのだ。ちらっと映る亜美の机の時計から見ると9時20分くらい。で、昼間にすっごく中身の気になる本を衝動買いした亜美が、夜まで読まずに我慢していたのはなぜか、って考えると、やはり「塾で勉強していたから読む時間はなかった」ぐらいの理由しか思いつかない。午後4、5科目あって、終わるのが7時とか8時とかなんだろう。最近の進学塾だったら、休日にそのくらいの特別授業を組むぐらい、珍しくもないはずだ。
というわけで本だ。「気にしすぎ」とサスペンスの世界から我に返った亜美は、吉祥寺の「BOOKSルーエ」の前を通り過ぎようとしたとき、一冊のベストセラーの前に釘づけになってしまう。「店長さんのおすすめ!」というポップと共に、店先に平積みにされたその本の帯には「あなたには本当の友達がいますか?」というキャッチと、うさぎとネコのイラスト。うさぎとネコですよ。

話題騒然!!
  あなたの友情は本物ですか?
     『本当の友達になれる本』
              J. D.トンプソン著

思わず手にとってまず開いたページが、プロローグの最後あたり。

さらにページをめくると第一章「あなたは、友達とけんかしても仲直りする自信がありますか?」

まあ私だったら、そもそも書店で手にしようとは思わないだろうし、開いても、中身がこれじゃ買いもしないだろうが、亜美はすぐに購入の決意を固める。というわけで以下次回。


ああ、でも最後に、スタイリストの岡さんのインタビュー記事をもうひとつお読みください。これは、実写版セーラームーンのファッション全般についての基本方針みたいなことを語っている箇所です。

まず、それぞれのキャラクターの性格から衣装をイメージします。うさぎちゃんは元気で明るいからローティーン向けのブランド、美奈子ちゃんは5人の中で一番大人だし、アイドルだから、大人びた衣装を、とか。ファッションの方向性で、毎回異なる衣服の統一感を出していくやり方ですね。そこに流行や、役者さんが着て楽しいものを、ということを考えながら、コーディネイトしていきます。『セーラームーン』って、戦隊モノですよね。戦隊モノのイメージだと、レッドは赤いジャケット、みたいに変身後の色と私服の色で統一感を出すことも多いと思うんですが、それはやらないことにしたんですよ。色で合わせていったら、美奈子ちゃんは黄色やオレンジばかりで、ちょっと派手に成りすぎてしまうし、流行を織り交ぜていくのも難しくなりますから。最先端のファッションは、視聴者である小さい女の子たちにとってはあこがれだし、役者さんにとっては、着ていて楽しいんですよ。「亜美ちゃんの服、可愛い〜! うさぎはね、今日はこれを着るんだよ」ってしゃべっている役者さんたちは、本当に楽しそうですしね。だから、今の流れとで衣装を合わせていく、ということは、やっぱり大切なことです。

じゃ今回は終わり。また。