実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第178回】DVD第2巻:Act.5の巻(その5)


うちの子どもたちは鍋が大好きである。準備が簡単なので私としても大歓迎だ。というわけで、連休突入ともなればもう確実に鍋だ。そして鍋だとウイスキー党の私もお銚子をつけたくなる。でも私は日本酒を飲むと何だかすぐに眠くなってしまうんだ。というわけで今週もまた『サラリーマン金太郎』をスルーしてしまった。以上、長い言い訳でした。
ただ、金太郎を寝過ごすと、自動的に早起きになるという利得がある。というわけでズームインサタデーのお天気ガールをやっている安座間さんを見たよ。
みゅうみゅう出演のズムサタを、私はこれまで1回だけナマで視聴したが、そのあとアップされた『M14の追憶』と比較するに、どうもローカル局は東京より出番が少ないのではないか、という気がした。万丈さんも同趣旨の書き込みをM14さんのところにしていた。で今回、逐一オンエア時間帯をチェックして、前回のコメント欄に記録を残したんだが、やはりローカルでは安座間さんを堪能することはできないようだ。まあ、東京キー局でも、別にみゅうみゅうをたっぷり楽しめるというほど出番があるわけでもなさそうなんだが。
そういうわけで、今週は金太郎を寝過ごした代わりにズムサタを見た。安座間さんの場合、女優として芝居をしているところより、レポーターとかそういうお仕事の様子を観ている方が、持ち前のストレートさをストレートに楽しめていいかも知れない。まあとにかく可愛いよね。

1. “How to Become a True Friend” by Judy Davis Thompson(推定)

リ ナ「友達友達ってうるさいんだよ。友達は利用するもんだろ」
ヒロコ「そんなの友達じゃないよ」
リ ナ「じゃあさ、あんたにとって友達って何なの?」
ヒロコ「それは……相談したり、助け合ったり……」
リ ナ「相談?助け合う?そんなのただ傷口なめあってるだけじゃん。友達ってのはね、お互い必要な時だけ利用すればいいんだよ」

おっとレビューする作品を間違えた。映画『Dear Friends』じゃなくて実写版セーラームーンのAct.5だったね(ワザとらしい)。
というわけで、吉祥寺駅前商店街の本屋「BOOKSルーエ」の店頭で、亜美が『本当の友達になれる本』を手にしたところまでだったね。そ〜っと手を伸ばしてさっとつかむ、まるでガイコツバンクのような仕草を(しかし古いね)見ていると、やはり泉里香をモデルにしとくのはもったいないと思う。お芝居をやらせようよ。
どうやら亜美は、第1章「あなたは、友達とけんかしても仲直りする自信がありますか?」のタイトルで購入を決断したようだ。その開いたページの中身は、前回のブログで再現したとおりだ。ページの最後の方にこんなふうに書いてある。

「ケンカをする程仲が良い」という俗語がありますよね。
これはつまり、本音でぶつかり合い、ケンカをすることができる……(フレームアウトで見えない)……ことです。

どうやら趣旨としては「ケンカするほど仲が良い」と言えるくらい信頼しあえる友人を作れ、ということらしい。結局この本を買ってしまった亜美は、夜、塾が終わって家に帰ると、いつもの予習復習も放ったらかしに、その続きを読みふけっている。水槽からはせせらぎの音。「あなたは友達とけんかしても仲直りする自信はありますか?食事やパーティーの席などで、ひとりポツンとしていませんか?これでは、本当の友達にはなれません。みんな、いつか離れていってしまうでしょう」。ここまで読み進んで思わず「離れる!?月野さんたちが……そんなこと……でも……」と不安にかられた亜美。この時点で亜美の友達は「月野さんとレイさん」のはずなのだが、それを「月野さんたち」なんて、亜美ちゃんもなかなか大胆だ。レイは「たち」か。ま、安座間美優は「ら」だという話もあるけどな。
ということはさておき、亜美はふと、ベッドサイドの写真に目をやる。すると暗い部屋の中は、デスクライトやアクアリウムの照明であちこちが白っぽく灯されているのに、そこだけはオレンジ色の灯りに浮かび上がっているのだ。
このレイ・うさぎ・亜美の三人のスナップ写真、アバン、Aパート冒頭のクラウンに続いて、早くも三度目の登場であるが、この登場回数がすべて小林靖子の指定によるものか、舞原監督の判断で繰り返し写真のアップを見せることにしたのか、台本を確かめてみたいなあ。落札されたコレクターの方、私はべつに現物が欲しいわけではないので、もしこれを読んでいらっしゃったら、そういう情報だけでも教えていただけると嬉しいです。
亜美の脳裡には、今日一日のあいだに見て聞いた様々なことばが浮かんで消える。「友人関係に要注意」という朝のラジオの星占い、「勝手に友達づらするなっつうの」という同い年くらいの少女たちのインタビュー、「今日は一人?ケンカでもしたの」という元基のことば、「あんたとの友情は嘘だったんだよ」というドラマのセリフ、そしてうさぎちゃんに面と向かって言われた「友達じゃないみたい」という決定的なひとこと。
やっぱり、自分は「本当の友達」になれてないのかも知れない、と改めて不安に突き落とされる亜美に、J. D.トンプソン先生は優しく語りかける「大丈夫です。本当の友達になるために」。スペシャル・アクトのクイーン・セレニティこと沢海陽子さんの声であるが、つまりJ. D.トンプソンって女性か。「J」で始まる名前は男の方が多いから、てっきり男だと思っていたが、でもよく考えるとジュディとかジャニスとかジェシカとかジョーンとか、女性も色々あるか。ジョディ・フォスターとかね。
あとJ.D.サウザー(John David Souther)とかJ.D.サリンジャー(Jerome David Salinger)とか、いろいろ思い浮かべた結果、名古屋支部では「J.D.トンプソン」のフルネームはジュディ・デイヴィス・トンプソン(Judy Davis Thompson)ではないか、という結論に達しました。発音してみたらそれっぽい感じがした、という以外、根拠はまったくありません。

2.下駄箱問題


そして翌朝、いつものように大慌てで登校するうさぎ(ちなみにカバンは肩掛け)。でもまあ、今日は遅刻ではないようだ。
再放送レビューでも書いたけれど、私はここのシーン、校門前で掃除している用務員さん(?)の傍らを駆け抜けてから、いったん戻って「おはようございます」と言ううさぎちゃんのカットが大好きである。こういう教育的描写は子供番組の基本だと思う。先生、緑のおばさん、用務員のおじさん、誰に対しても挨拶はきちんとすること。
うさぎが下駄箱に駆け込んで上履きを取り出すと、それを待っていた亜美が背後から「う、うさぎ!」すでにテンパっていることは、両手の指先が反り返ってペンギンになっていることから分かる。
この下駄箱前というシチュエーションは、今回Act.5が初めてである。まあ、Act.2でも、亜美がプリン2個を買って登校してきて、待ちかねていたうさぎに連れて行かれるシーンの後で、一種のイメージ映像として映るが、下駄箱前の通路にうさぎや亜美がいるわけではない。そして次に下駄箱前の空間が登場するのはAct.15、大阪なるに激しくガンを飛ばされるシーンであって、どうも下駄箱前というのは亜美にとって鬼門である。

さて、ここでちょっと下駄箱問題について考えてみたい。このシーンで、パタパタと駆けてきたうさぎが、しゃがみ込んで自分の上履きを取り出す動作から、だいたいどのあたりがうさぎの下駄箱かは分かる。ただAct.5では、カット割りの都合で正確な場所が把握できない。なのでここではAct.15からキャプチャしてみた。言うまでもなく左がなるで右がうさぎ。うさぎちゃんの下駄箱がどこにあるかはっきり分かりますね。左から数えて6列目の、下から2段目だ。しかしこれがちょっとした謎でもある。

うさぎたちの十番中学2年1組の生徒数が全部で何名かについては、当ブログ非常勤研究員(手当ては出ない)のこっちよ!さんが【第86回】のコメント欄で調査している。素材となったのはAct.45のBパート冒頭。夏休みの登校日で、しかも妖魔のせいで多くの人々が「ぬけがらみたいに」なってしまっていて、香奈美や桃子こそ元気だが、大阪なるもいなければ、山本ひこえもんの姿もない。閑散としている。が、ともかく座席数(タテ6列×5人)は30席であることが分かる。細かいことを言えば、この時点で黒木ミオはまだクラスにいるのか、それとも1ヶ月ほどでさっさと転校しちゃったのか、とか分からない問題もあるが、まあうさぎのクラスの生徒数は、こっちよ!研究員のご指摘どおり、ざっくり30名と見つもって間違いないと思う。
ところがですね、そうすると、さっきのうさぎの下駄箱の位置が問題だ。繰り返すが、タテに6人分の下駄箱が並んだ、左から6列目の、下から2段目なんである。

Act.15のその次のカットでは、大阪なるが自分の上履きを取り出す場面がある。ご覧のとおり、なるの下駄箱は、左の上から2段目。つまり2年1組の生徒の下駄箱は一番左の列から始まっている。ところがうさぎの下駄箱は左から6列目。単純に計算して、2年1組の生徒の下駄箱は36名ぶん用意されている。さっきの30席という教室の座席数と合わないのである。う〜む。
それともうひとつ。さっき触れた、このブログの【第86回】では、Act.2冒頭の、試験の結果発表の掲示を分析したんだけど、コメント欄に書いたように、イマイチ画面の文字が見えにくくて、かなり重要な間違いがあった。なのでその辺を訂正して、ここに改めて、中間考査の結果発表のなかから、うさぎと同じ2年1組の生徒に関する情報だけを抜き出してみたいと思います。

第2学年 中間考査 成績上位者(1組のみ)

 順位  氏 名   出席番号

 1位 水野 亜美  23番
 5位 横須賀 翔  29番
 9位 田中 千尋  14番
10位 三浦 大河  24番
14位 渋谷  樹  12番
15位 大阪 なる   3番
18位 山原 真咲  27番
19位 城ヶ崎 彩  13番

ふうん。ここに、阿部香奈美(平井愛子)や木村桃子(清浦夏実)や山本ひこえもん(?)など、役名がはっきりしている人を入れ込んで、全体を出席番号順に並べ直すと、こうなる。

阿部香奈美 1番か2番
大阪 なる    3番
木村 桃子
渋谷  樹   12番
城ヶ崎 彩   13番
月野うさぎ
水野 亜美   23番
三浦 大河   24番
山原 真咲   27番
山本ひこえもん 28番
横須賀 翔   29番

すでにして困難な課題が生じている。なによりも出席番号24番「三浦 大河」君(おそらく男だろう)をどう呼ぶかという問題がある。亜美の出席番号が23番と確定しているので、「三浦」をそのまま「みうら」と読むと、次の24番にはなりえないのである。これ、私としては「みほ」と読む以外に解決法はないと思う。
まあしかし何にせよ、ふつう下駄箱って名簿順というか、出席番号順に並んでいるもんじゃないですか?そうすると、たとえば出席番号3番の大阪なるの場所は、本当は左端の上から2番目ではなく3番目でなくてはいけない。
もちろん、これについては、Act.2からAct.15までの間に、出席番号1番もしくは2番の人が、転校などの事情でいなくなって、大阪なるは繰り上がりで出席番号2番になった、という解釈も可能である。その場合、阿部香奈美は自動的に1番である。
でも一方で、欠員が出たからと言って、そんなにすぐに下駄箱の場所が変わるという話も、おかしいなと思う。だいたい途中で転校したりする子がいても、そこは「空き」にしておくし、転校でやって来た子がいても、その子の下駄箱は最後に付け加える。そういうものではないでしょうか。
まあいずれにせよ、左上の端から数えて35番目の位置にあるうさぎの下駄箱は、いかにもおかしいのである。


えーと今週はこのくらいで。あと、同じくAct.15には(ぜんぜんAct.5のレビューじゃ無くなってる)なるに睨みつけられてタジタジの亜美が上履きを出すシーンがあるけど、上から2段目だということが分かるだけで、何列目かはイマイチ分からない。うさぎと同じ6列目だろうか。