実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第86回】DVD第1巻:Act.2の巻(番外編)愛野美奈子ディスコグラフィ&ひこえもん

私は女優ではありませんがね。
なるつもりもありませんがね。

私の最近の最大のガシュン!は、やはりこれだ。いや私ばかりではない。ネット上に「ガシュン!」の声が響き渡ったのではないか。そのこだまがひとつに集まって「GASHUN」なんていうサイトまで増殖した。サイト仕事人のD.Sさんによる新たな小松ファンサイトだ。
 それにしても安座間さんだなあ。営業用の模範解答としては「ファンのみなさんからも、もうドラマに出ないの?って聞かれます。もちろん女優の仕事は素晴らしいと思っていますが、今は一番やりたいモデルのお仕事で大きなチャンスを沢山いただいているので、そちらに専念するつもりです。応援してね」だよな。なのに「あまり興味がないのでねヾ( ´ー`)」である。しかしながらこの自然体すぎる自然体が、彼女の最大の魅力なのだよなあ。やっぱりすごいぞ安座間美優(以下略)。


 が、しかし、問題はそこにはない。今日から5月だ。つまり2007年もすでに3分の1が過ぎたのである。その間、小松彩夏は市村正親の店のウェイトレスになり、安座間美優は旅客機のイメージガールになり、北川景子はタンクトップでダンベル体操をはじめたが、あと二人は?沢井美優の仕事が増えたという話は一向に聞かないし、浜千咲が復帰したという声もさっぱり耳に届かない。私たちに本当の春が来たとは、まだ言えない。そうじゃないですか?、浜千咲が春にはきっと還ってくるに違いない、と盛りあがったのは、あれはただの夢だったんでしょうか?あっ「狩水衣」が更新されている!何だ何だ。なにかあったのか!!


ガシュン!(いや長茄子さんに含むところはないです)


1. オープニング主題歌の配役紹介問題


 先月までやっていた再放送を別にすれば、我々が動く浜千咲を見たのは、ビデオの「Act.ZERO」が最後である。2005年3月25日発売。すでにあれから2年の歳月が過ぎている。ご存知のように、「Act.ZERO」のエンディングには、おなじみテレビシリーズのオープニング映像がそのまま使用されている。あの笑顔に「水野亜美 梨華」という見慣れない名前の字幕が出たのが、我々が最後に出会った浜千咲だ。
 「梨華」だけではない。「Act.ZERO」のラストは、他のキャストも、字幕だけはレギュラー放送とはちょっと変えてあった。つまりこれはまだみんながセーラー戦士になる前の話なので、最初のうさぎちゃんは「月野うさぎ セーラームーン 沢井美優」ではなくて、ただ「月野うさぎ 沢井美優」という配役紹介だ。同様に「火野レイ 北川景子」「木野まこと 安座間美優」というふうに、変身前の役名しか出てこない。美奈子だけが「愛野美奈子 セーラーV 小松彩夏」と、こういう具合だ。映像は同じでも、変身後のセーラー戦士の名前が下の行に出てくる通常テレビバージョンとは異なる。
 と「通常テレビバージョン」などと平気で書いたが、今回、Act.2のオープニングをDVDで観ていて「あれ?」と思った。おなじみの主題歌に、おなじみの映像なのだが、何かちょっと違うぞ。まことと美奈子の映像に、役名も役者名もついていないのだ。配役紹介の字幕がまったく出ないのである。ひょっとしたら「何をいまさら」と思われている方もおられるであろうが、私は初めて気づいたよ。
 そこでもう一度Act.1の主題歌に戻ってみた。そうしたら、Act.1には全部あるんですね。「月野うさぎ セーラームーン 沢井美優」「水野亜美 セーラーマーキュリー 浜千咲」と続いて、美奈子にいたるまで、変身前の役名も、戦士としての役名も、役者の名前も、すべて出てくる。う〜んこれはどういうことだろう。というわけでざーっとオープニング主題歌だけを比較していった結果、次のような事実が判明した。

       うさぎ  亜 美  レ イ  まこと  美奈子
Act.1     ○    ○    ○    ○    ○
Act.2     ○    ○    ○    ●    ●
Act.3     ○    ○    ○    ●    ○
Act.4     ○    ○    ○    ●    ●
Act.5     ○    ○    ○    ○    ●    
Act.6     ○    ○    ○    ○    ● 
Act.7     ○    ○    ○    ○    ○

 もちろん「○」は「配役紹介の字幕あり」●が「なし」という意味である。
 つまり、うさぎと亜美とレイは初回からきちんと字幕が出る。まことは、Act.1には「木野まこと セーラージュピター 安座間美優」と出るのだが、そのあとAct.4まで表示されない。で、Act.5から紹介されるようになるのだ。これは分かりやすい。Act.1は物語全体の始まりだから、全員の配役を示したのだろう。でもまことが実際に登場するのは、Act.5のラストシーンが最初だからね。
 問題は美奈子である。けっこうややこしい。この人だけ字幕の出方がまちまちなのだ。調査結果はこうである。

【オープニング主題歌:美奈子のキャスト紹介字幕の変遷】
Act.1  「愛野美奈子 セーラーV/ヴィーナス 小松彩夏」
Act.2 (配役紹介なし、映像のみ)
Act.3  「愛野美奈子 セーラーV 小松彩夏」
Act.4 (配役紹介なし、映像のみ)
     *以下、Act.6まで同様
Act.7 「愛野美奈子 セーラーV 小松彩夏」
     *以下、Act.11まで同様
Act.12 「愛野美奈子 セーラーV/ヴィーナス 小松彩夏」
Act.13 「愛野美奈子 セーラーヴィーナス 小松彩夏」

 つまりですね、Act.2、Act.4、Act.5、Act.6は「美奈子は出演していない」という扱いなのである。実際には、たとえばAct.2でも美奈子の歌は流れるし、お店のポスターなんかで登場して、うさぎと亜美と結びつける役割だから、けっこう重要だと思うのだが、スタッフの目からは、これは「出演」とは見なされていない、ということだ。逆にAct.3なんか、たんに夜の街を「Vちゃん走り」して、そのあとをルナが追いかける、というワンシーンだけしか出番がないのだが、それでもこれは出演なのである。ふーん。
 そして本格的なお目見えがAct.7。「追ってはなめ」の初セリフだ。セリフを発し、セーラームーンと会話したことによって、ようやく美奈子もレギュラー入りが認められ、以降は毎回、冒頭の映像にキャスト紹介が出るようになる。しかし「ヴィーナス」と明示されるのは、Act.12。まあそれまではヴィーナスの名乗りをあげていないのだから当然ですね。そしてAct.12でセーラーVは営業終了するので、Act.13以降は「愛野美奈子 セーラーヴィーナス 小松彩夏」になる。
 というわけで、オープニング主題歌のキャスト紹介の字幕がひとつのパターンに安定するまでに、実に1クールかかっているのである。今までまったく気づかなかったです。でも「それがどうした」と言われると困るんですがね。
 ちなみに、地場衛は最初から「地場衛 タキシード仮面 渋江 譲二」です。それが「地場衛 エンディミオン 渋江 譲二」になるのがAct.31。これもちょっと面白い。衛が初めて現世でエンディミオンの姿になって「ロンドン、ロンドン」のうさぎの前に登場するのはその次、Act.32なのだが、それに先立って、「これは何の集会だ」のダーク・キングダム同窓会がある。この時点をもって渋江君の役名は「地場衛」から「地場衛 エンディミオン」という表記に変化している、ということなのだ。

2. 愛野美奈子 ディスコグラフィ


 さて、美奈子ついでにもうひとつ、このAct.2では、愛野美奈子のセカンドアルバムについて、かなりまとまった情報が提供される。初めて元基に年間パスポートを見せて、クラウンの秘密の部屋に入ったうさぎがルナカラをめくると、美奈子のニュー・アルバム全曲の題名が表示されているのだ。
 で、どうせだからこの機会に、愛野美奈子の仕事ぶりをざっと概観しておきたいと思う。ご存知の方も多いと思うが、美奈子の歌手活動については、昨年末M14さんところのコメント欄で、みなさんとあれこれ話して、ある程度の情報は出そろっている。だから本当は、M14さんか、もしくは一番の情報整理役だったikidomariさんが、それを基にまとめてくださればいいのですが、大家さんは、台本比較とか、全国の秘密工作員に指令を飛ばすのに忙しそうですし(謎だ)、イキドマリさんは、新たに開設されたブログで北川景子論を展開中である。展開中といっても、3歩進んで2歩下がるといった歩みで、まだまだ時間がかかりそうです。
 イキドマリさんのブログは、私が漠然と抱いていた疑問に、改めてスポットライトを当てくれているように感じる。私は、Act.3のラストのセーラーマーズの心理の流れに、かつて一応の説明をつけてはみたものの、実はいまだに釈然としないものを感じているのである。「やっと分かった。私に力があった理由」と涙を流して、いったん自分の感情を開放した、かに見えたレイは、なぜその直後、うさぎと亜美の仲間になることを拒否して、ぴしゃっと自己完結してしまったのか。イキドマリさんは、そういう問題に、女優・北川景子から火野レイへのアプローチというかたちで、迫ろうとしているのではないか。
 余談であった。とにかくイキドマリさんもお忙しい。だから私がみなさんに代わって美奈子の全曲リストをまとめさせていただきます。関係者各位、勝手に横取りして申し訳ない。でもイキドマリさん、本当に「フラッシ」でいいの?


【1stアルバム】『IMITATION』

1. 始まりの伝説
2. IMITATION
3. 負けるな! クリスマスガール
4. LOVE vs DREAM
5. うれしくて・・・
6. ナイショ!
7. ハートはORANGE
8. 白い出会い
9. MAKE UP POWER!

 「Act ZERO」の冒頭シーンで「待望のファーストアルバム!」と紹介されている。おそらく2002年のクリスマスシーズンにあわせてのリリースと思われる。全9曲収録。
 戦いの幕開けを暗示する「始まりの伝説」、プリンセスのダミーを演じたヴィーナスらしいタイトル曲「IMITATION」、そしてコスチュームカラーを曲名に織り込んだ「ハートはORANGE」、さらには「白い出会い」「MAKE UP POWER!」と、まだアルテミスにも出会っていないし、もちろんセーラー戦士にもなっていないのに、これから始まる彼女自身の物語を先取りするタイトルが並んでいる。おそらく、潜在的な前世の記憶というか、漠然とした予感というかイメージや予感を歌で表現したのがこのファーストではないだろうか、というのが我々の一致した結論であった。


【シングル】『C'est la vie 〜私の中の恋する部分 c/w Lucky Joker』
セカンドアルバムの先行シングルとして、2003年夏にリリースされた。おそらくセーラーVとしての活動を開始してから初めて出した曲。したがってこれは歌手・愛野美奈子の曲というよりは、戦士としての活動の一環という側面の方が強いのではないか。つまり敵への陽動作戦として、自分がセーラーVであることを暗示するとともに、まだ戦士であることを自覚していない仲間たちの潜在意識に、一種のサブリミナル・メッセージを送って揺さぶりをかけるという意図があったと思われる。もっとも「Act.ZERO」で発売日にこのシングルを買ったうさぎは、ただ無邪気に喜んでいるだけだが。初回特典として特大ポスターがついていて、Act.1のうさぎの部屋にはそれが貼ってある。


【2ndアルバム】『VENUS』

1. C'est la vie 〜私の中の恋する部分
2. Shay girl
3. for your dream
4. ETERNITY
5. come again
6. 月のキセキ
7. Be Free!
8. A-Q-U-A
9. HAPPENING☆
10. 戦う女神・おんな・
11. Lucky Joker
12. ア・イ・ノ セレナーデ

 これがこのAct.2に出てくるアルバムだ。帰り路、うさぎと別れて塾に行こうとした亜美が見上げるCDショップのポスターに「03.09.24 IN STORE」と書いてあるから、2003年9月24日とリリース時期は明確である。曲名も、さっき書いたとおり、クラウンのルナカラで確認できる。全12曲。
 タイトルから判断する限り、前世とか、仲間の戦士とかをモチーフにした曲が多くて、先行シングル『C'est la vie』と同じコンセプトであると考えていいでしょうね。


【シングル】『肩越しに金星』『Romance』『Kiss2 Bang2』
 『肩越しに金星』は、時期的に言って、おそらくAct.10の最後の成田空港で話題になる「ロンドンでレコーディングした新曲」ではないかと思う。「切なく、はかなげな、こんな想い」という、聴いているこっちの顔が赤らむようなモノローグも、日本語の分からない外人レコーディングスタッフが「ワンダフル!」とか言ってそのまま採用したのだろう。
 Act.12の観覧車では発売前の新曲ということになっていて、Act.14ではカラオケに入っている。したがって2003年12月下旬のリリース。戦士としての守護星である「金星」というキーワードは織り込まれているものの、『C'est la vie』と較べると、歌詞の内容が普通のラブソングというか、オーソドックスなアイドルポップスになっている。ただし楽曲の仕上がりは1980年代風で、妙にレトロ。この辺は、アイドル美奈子を仕掛けた斎藤社長以下スタッフの狙いであろう。そしてそれが美奈子の基本路線でもある。
 この時期の美奈子は、実生活では戦士のリーダーとして、マーズたち仲間、そして誰よりも自分自身を厳しく律していき、その半面、歌の世界に、男の子と恋をしたり友だちとはしゃいだりするような、普通の女の子らしい生き方への切ない憧憬、かなわぬ夢を封じ込める、というかたちで、自分の相反する想いを振り分けていく。しかしそういう中途半端さに、自分が戦士として覚醒できない理由があるのではないか、という後ろめたさが次第につのるようになり、やがて歌手の廃業を考える。そんな迷いが、不安定な歌声にうまくマッチしたバラードであった。
 しかし次の『Romance』は、打って変わってアップテンポのナンバーで、以降ライブのオープニングにも使われ、歌手・愛野美奈子の代表曲となる。Act.28でキャンペーンのためにFM局に出演していたので、発売時期は2004年4月下旬であろう。Act.21で「新曲の構成メモ、明日にはファックスするって社長に伝えておいて」と言っていたのがこの曲を指すとするなら、曲想は2月末ごろから練られていたことになる。
 この時期、戦士としての使命と衰える体力にますます悩まされていたはずの美奈子に、なぜここまで、すべてを吹っ切ったかのように軽快なポップ・チューンが叩き出せたのか。理由はおそらく黒木ミオだ。Act.29で十番中学に転校して来た黒木ミオは、すでに「愛野美奈子のライバル」と目される人気急上昇中のアイドルだった。ということは、その少し前から彗星のごとく登場し、美奈子を猛追していたわけだ。それが負けず嫌いの美奈子の心に火をつけて、ノリと言い振り付けと言い、きわめつけ王道アイドル路線の『Romance』に結実したのである。だから、うさぎを罠にはめようとしたミオの前でこの曲を歌ったのは、たんにうさぎの窮地を救うだけではなく、黒木ミオへの対抗心もあったに違いない。
 まあともかく、この『Romance』のヒットによって、スタッフは間髪をおかず、同じく軽快な乗りのロックンロール『Kiss2 Bang2』を次回シングルとして用意する。ところが、英語のフレーズ部分をロックっぽくできずに悪戦苦闘しているうちに、うさぎは衛を追ってロンドンに行こうとするし、そしたら衛が日本に帰ってきてしまうし、美奈子にはいろいろな悩みごとができてしまって、いまいちイメージ通りの明るいラブ・ソングに仕上がらない。そのうえ、Act.35では、プリンセスを招待したステージ上で倒れる、という失態を犯してしまい、『Kiss2 Bang2』のリリースは一時延期された。それが再開するのは、Act.40のマーズれい子との新曲争奪戦であることは、みなさんご存知の通り。つくづく負けず嫌いな人だ。Act.40のラストでスタジオ録音しているところから考えて、リリースは2004年8月ってところですかね。この録音の美奈子のスタンスは「そうよ、Rの発音が変だって、カタカナ英語だって、ハートがこもっていればいいわ、これが私の歌よ」というところか。


【3rdアルバム】『I'll Be Here』

1. Romance
2. I'm here
3. C'est la vie〜私のなかの恋する部分
4. 肩越しに金星
5. Kiss2! Bang2!
6. さよなら〜sweet days

 最大の問題作。ジャケットには「ファン待望MINAKOの3rdアルバムついにリリース!」とあるからいちおう「アルバム」なんだろうが、2ndの全12曲に対して、この3rdは6曲しか入っていない。時間は25分38秒。
 しかも先のシングル3曲と、セカンドにも入っていた「C'est la vie」の全4曲がオリジナルバージョンのまま収録されているので、結局、新録音は「I'm here」と「さよなら〜sweet days」の2曲のみ。いや、ひょっとすると「I'm here」あたりも、シングル『Romance』あるいは『Kiss2 Bang2』の同時収録曲だったかも知れないのである。
 というわけで、これは明らかに、美奈子の体調不良を考慮して、本来はフルアルバムを制作する予定だったものを、断念した結果と考えざるをえない。そうすると、このような不完全なかたちで出すことを、意地っ張りな美奈子がどの時点で受け入れたか、という点も考えなきゃいけない。
 Act.35の病院のシーンでは、ベッドサイドのテーブルには五線譜とペンが置かれていた。点滴を打ちながらも曲想を練っているのである。そこには、病気だからといって甘えることなく、きちっとした作品を作りたいという、アーティストの意志をうかがうことができる。しかしAct.47の冒頭でアルテミスにサンプル版を渡したときには、「レコーディングも良い感じだったし、ちょっと自身ありかな」と言っているから、決して本人にとって不本意なまま発売されたというわけでもないらしい。う〜ん。
 するとこういうことかな。スタッフは、美奈子の様子が思わしくないのを察して、とりあえず今回はこの形で発売する方向で作業を進め、あとは美奈子のGOサインを待つばかりだった。美奈子は最初はうんと言わなかったけれども、まことやレイとの一件があって、手術を受ける踏ん切りがついて、自分に対するひと区切りとして発売に前向きになった。そこで一気に発売へとこぎつけた。そして「レコーディングも良い感じだったし」というセリフは、具体的には「さよなら〜sweet days」のことを指している、と。まあそういうことにしておいて、何かおかしな点があったらご指摘ください。
 発売時期は、現実世界でメモリアルCD-BOX「MOONLIGHT REAL GIRL」の DISC-3としてリリースされたのが2004年9月22日なので、この日ということになるか。けれども、美奈子は、Act.47でアルテミスにサンプル版を渡したまま逝ってしまい、その2週後に、世界はいったんプリンセス・ムーンの力で滅んだ後、再び『C'est la vie』が街に流れる1年前にリセットされるので、はたして実際に店頭に並んだかどうかは分からない。幻のアルバムなのかもね。


【シングル】『Happy time, Happy life』
 クリスマス・ソングっぽくも聞こえるが、「Special Act」で、美奈子が日本人で初めてイギリスの「グリッター賞」を受賞したというニュースのバックに流れているので、この時点での最新シングルということにしたいと思います。「Special Act」は実写版の4年後の話ってことでしたね。季節は、どうでしょうか。まことが準備しているウェディングブーケの素材はベンデラ(バラ)とアゼリア(つつじ)。ベンデラというのはよく知らないが、つつじは今ごろからが満開ですか。まあ花屋の花なんで、分りませんが。
 うさぎちゃんは高校を卒業して花嫁修業をしている様子。そして結婚式といえばやはりジューンブライドでしょうから、「Special Act」の騒動は5月くらいの話だろうと想定して、そのちょっと手前、リセットされた世界の2008年の4月に発売された曲としておこう。来年の春だよ。待ち遠しいですね。

3. ひこえもんに関する新発見


 今回の記事は、Act.2のDVDレビューというつもりで書き始めたのですが、休日にうだうだ書いているうちにAct.2には出てこない美奈子の話にのめりこんでしまった。最後にAct.2の話をちょっとだけしておきます。
 天才少女、亜美ちゃん登場ということで、Act.2の初めの方には、原作にもアニメにもあった「成績発表、いつでもトップの亜美ちゃん」というシーンがあります。
 実写版の掲示は「第2学年 中間考査 成績上位者」となっている。どうも十番中学というところはどういう教育カリキュラムなのかよく分らない。この前のAct.1でこっちよ!さんの指摘された「英語が多すぎる時間割」もそうだし、9月なのにもう衣替えして冬服になっちゃっているし(でもリセットされたFinal Actでは夏服なのだ)、今度は9月なのにもう中間試験である。
 が、まあそういう理屈はまた追い追い考えることにして、問題はこの成績上位者リストである。十番中学の2年は全3クラス。さすがの私も、2組や3組の生徒まで把握しようとは思わないが、うさぎのいる1組にどんな生徒がいるかということは、できるだけ知りたい。というわけで、このリストから1組の生徒だけ抜き出してみた。点数は、見物している生徒の頭に隠れて見えない科目もあるので、とりあえず順位と出席番号だけにします。

第2学年 中間考査 成績上位者(1組のみ)

 順位  氏 名   出席番号

 1位 水野 亜美  23番
 5位 横須賀 翔  39番
 9位 田中 千尋  14番
10位 三浦 大河  34番
14位 渋谷  樹  12番
15位 大阪 なる   3番
18位 山原 真咲  37番
19位 城ヶ崎 彩  13番

 さて、このリストにはたいへんな新事実が隠されている。分かりますか?ポイントは成績18位の山原真咲さんが出席番号37番で、5位の横須賀翔くんが出席番号39番というところだ。つまり苗字が「やまはら」の後「よこすか」の前に来る生徒は、自動的に出席番号は38番ということになるのだ。ということはつまり、ここに入るのは山本ひこえもんだっ!!
 「本当か?ひこえもんってまだこの時点で十番中学にはいなくて、途中で転校してきたという可能性だってあるぞ」と疑う諸君、チッチッ。このAct.2に、ひこえもんは初登場しているのだよ。しかも、この成績上位者掲示をうさぎと見ているなるちゃんの、その隣。半分映っているだけだが、こいつは間違いなくひこえもんである。十番中学2年1組、出席番号38番、山本ひこえもん。
 ちなみに、5位の横須賀君であるが、次回Act.3で、いつものように屋上へお弁当を食べに行こうとする亜美を、うさぎが「いっしょに食べよ」と呼び止める、その亜美の背後の黒板に「日直、横須賀・細谷」と書いてある。この横須賀君が「横須賀翔」くんであろう。どの子かなあ。なんか横浜銀蝿みたいな名前で、リーゼントじゃないかと思うが、1組にリーゼントの男子は見あたらない。だいいち、成績5位だもんな。いや別に人を髪型で差別する気はない。リーゼントが5位ならそれはそれでよい。


 ところで冒頭に紹介したD.Sさんの小松サイトに「小松彩夏検定(初級)」というのがあって、さっそくやってみたところ、私の検定結果は全10問中「目」と「耳」の2問だけが正しくて「貴方は小松彩夏ファンではありません」だった。それもショックだったが、さらに愕然とさせられたのは、「乳」と「足」と「口」と「鼻」と「脚」と「ヘソ」という、実に6問において、私の選んだのがどれも「沢井美優」であったという事実だ。あとは「手」の浜千咲と「鎖骨」の小池里奈だが、この2問にはそもそも選択肢の中に沢井美優の画像がない。そして正解した2問にも沢井美優はいない。つまり沢井美優の画像がある設問のすべてにおいて、私はそれを選択してしまったということである。小松彩夏検定なのに。
 セーラー戦士を平等にいつくしんでいたつもりだった私は、この事実をどう受け止めるべきか、いま深く悩んでいる。罪作りなサイトである。