実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第1023回】激突!ハンバーグVS塩鮭の巻(北川景子『あなたを奪ったその日から』レビューその18)

TTFC「ガールズリミックス」に静香、沙羅が加入!
敵はミメイ、グロッタ、コヨミ



上段左から鳴海亜樹子(山本ひかる)、野村静香(小池里奈)、九堂りんね(松本麗世)、桜井沙羅(志田音々)、三日月ナユタ(天翔天音)
下段左からミメイ(谷口布実)、コヨミ(奥仲麻琴)、グロッタ・ストマック(千歳まち)
 (「映画ナタリー」2025年8月29日より)


 「ガールズリミックスは『仮面ライダー』シリーズに登場する歴代の女性キャラクターで結成されたユニット」だそうだ。よく分からないが、月額980円のTTFC(東映特撮ファンクラブ)で配信されている動画サービスだ。



 それはそうと、2025年7月11日に日米同時公開となったジェームズ・ガン監督『スーパーマン』だが、なんと8月29日にさっさと配信が開始された。私はさっそく3,300円のダウンロード版を購入して2回観た。



 今回はスーパー犬のクリプトが実写映画に初登場する、という情報は知っていた。あと、来年『スーパーガール』が公開されることもすでに告知されていたので、原作を知っていてちゃんと考えればオチは観る前から分かりそうなものなんだが、うっかりしていたな私も。(でもM14さんのブログにコメントして、ちょっと分かってしまったけど。)



 あと、強すぎて孤独なスーパーマン、という最近の重たい設定とは違って、そんなに強くないけど、仲間が(そんなに仲良くもないが)いて、ロイス・レインもハナから正体を知っていて、というノリも良かったし、随所にちりばめられたクリストファー・リーブ版へのオマージュも良かった。評判の悪いクリストファー・リーブ版の第4作『スーパーマンIV 最強の敵』(1987年)のアイデアも物語に活かされていた。

 それから……(ここから先はネタバレになるので、読む方は注意してください。)



 基本設定のところで、かなり大掛かりな原作の改編がなされていて、これはどういうことかというと、私の予想ですが、次の『スーパーマン2』のプロットが、『スター・ウォーズ』よろしく「宿敵ゾッド将軍が登場するが、その正体は、実はカル・エルの父親ジョー・エルだった」という驚きの展開になっていて、その伏線がお父さんのメッセージではないかと思うのです。どうでしょうかM14さん。


 はい、スーパーマンの話題はこれくらいにして、今回から『あなたを奪ったその日から』、ようやく第6話が始まります(2025年5月26日放送、脚本:池田奈津子/撮影:白石利彦/照明:磯辺大和/演出:松木創/企画:水野綾子/プロデュース:三方祐人/制作:カンテレ・共同テレビ)。ホント、何やってんのかと思うが。



鷲 尾「結城旭さん、なぜ真実を隠すんですか? 本当のことを話してください」



鷲 尾「子どもの生命が失われているんですよ。あなたには真実を明らかにする責任があるはずだ」


 告発ビデオの主は、事故が起こったときYUKIデリの調理責任者だった鷲尾(水澤紳吾)である。YUKIデリ倒産後、義父でもある父親にヘッドハンティングされてタイナス社に入社した旭(大森南朋)は、子飼いの社員もタイナスにリクルートさせたのだが、ひとりだけ連れて行かずに切り捨てた。それがこの鷲尾だ。



 が、村杉さん(田山由起)も鳥谷くん(内藤秀一郎)も、もちろん三浦室長(大浦龍宇一)も、まだこの男が何者であるかは知らない。スイッチバックのお客さま相談室でこの顔に見覚えがあるのは紘海(北川景子)だけである。



村 杉「何なのこれ」
鳥 谷「うわ……同じ動画が本社の広報にも送られているみたいです」



三 浦「えっ?」



 旭 (相談室のドアを開けて登場)



三 浦「あの……常務」



 旭 「動画は私も見ました。まったくのデタラメです」



 旭 「気にせず業務を続けてください」



 と、旭はたった一言でまた相談室を出ていってしまう。でも一緒にいた望月(筒井道隆)は、旭への不審を隠しきれないでいる。望月はYUKIデリ時代から旭の腹心の部下だったので鷲尾の顔を知っているし、それに最近、10年前の事件について執拗に追求を続けている文波社『週刊さざなみ』の東砂羽(仁村紗和)という記者の突撃取材を喰らって、旭への信頼が少しぐらつき始めているのだ。とはいえ、大学時代の先輩でもある旭に、そう簡単に楯突くわけにもいかない。



 旭 「俺はお前に隠していることなんかない」



 旭 「信じられないか」
望 月「いえ……」



望 月「……分かりました。あの記者の根拠のない嫌がらせなんですね」



望 月「だとしたら、まさかあの動画も」


╳    ╳    ╳



紘 海(結城旭が隠しているものがなにか)



玖 村「社員ぐるみで何か隠蔽してたんじゃないかって」



紘 海(それを調べるためにここへ来た……だけど)



 旭 「人の心は万華鏡みたいなものですから」



 旭 「知らない別の顔があるんですよ……誰にだって」



紘 海(結城旭がますます分からない)



紘 海「あっ」



 旭 「あ……失礼」



紘 海「常務もこれからお昼ご飯ですか?」
 旭 「ええ」



紘 海「あ、よければ」
 旭 「いやぁ、でも……」



 旭 「それじゃ遠慮なく」



 相席スタート。何か聞き出せるチャンス到来。でも何をどうやって聞いたら良いのやら。



 とりあえず今だったら、さっきの話題をストレートに尋ねても怪しまれないだろう。まともに答えるとは思えないが、反応だけでも伺ってみよう。



紘 海「あの……」



紘 海「あの動画の男性って、常務のお知り合いなんですか?」
 旭 「……さっきも言いましたが、その件については気にしないで下さい」
紘 海「……はい。すみません」



紘 海「あ、常務も卵焼きですか」



 旭 「ええ」


 ここで両者のメニューを比較してみよう。まず旭の弁当。メインは、これ照焼きハンバーグかな、つくねかな。拡大してみたらハンバーグっぽいけど。何を拡大しているんだか。



和風ハンバーグ/かぼちゃの煮物/おひたし/卵焼き/きんぴらごぼう/梅干し/白飯)


 と、全体的に和風の装い。ハンバーグとご飯の間の仕切りにされているのはサニーレタスか。おひたしは、たぶんほうれん草ではなくて小松菜ですね。続いて紘海の弁当。



焼きシャケ/プチトマト/さつまいもの甘煮/ブロッコリ/卵焼き/きんぴらごぼう/白飯


 旭のつくね(肉)に対してメインは鮭(魚)、梅干しご飯に対してゴマを振りかけた白飯と好対照をなしている。青物としてはブロッコリだが、どう調理しているのか、何か茶色いものが見えている。ツナとあえたのか? かつお節か? どっちみち、私はブロッコリでそんなこと、やった経験がないしな。
 というわけで、きんぴらごぼうも両方の弁当に共通して入っているのだが、紘海はなぜか「あ、常務も卵焼きですか」と卵焼きだけに着眼し、きんぴらには見向きもしない。どうして?



紘 海「味付けは…… お砂糖?」



 旭 「出汁です」



紘 海「私も。卵焼きは出汁派」
 旭 「僕もです。甘さはみりんを少し加える程度で」



 この場合、常務が言う「出汁」というのはどのレベルなのか。なかなか凝り性な人みたいだから、ちゃんと自分でとっているんだろうね。市販の「だしの素」を使っている程度なら、麺つゆとみりんと酒で適当に味つけしている私と同レベルである。
 ていうか、会話するとついつい旭と和んでしまう。この人なんなんだろうと、紘海は思わず旭の顔を見つめてしまう。



 旭 「何ですか」
紘 海「いえ、なんて言うか、本当にお料理熱心なんだなぁ、と」
 旭 「おかしいですか、僕が料理に熱心なのは」
紘 海「いや、というより、結城常務は謎めいているので」



 旭 「そうですか?」
紘 海「いつも席にいらっしゃらないし」



 旭 「……好きなんですよ。売場に行くのが」



紘 海「売り場?」
 旭 「朝昼晩と、日に3階はスイッチバックの売場を廻ります」



紘 海「スーパーがお好きなんですね。すごく」



 旭 「夢だったので」



紘 海「スーパーを経営するのが?」
 旭 「はい」


 紘海はまだ自分の感情に揺さぶられてよく理解できていないけど「朝昼晩と、日に3階はスイッチバックの売場を廻ります」という旭のことばは、第1話以来、紘海の脳裏に繰り返し現れる、二人のファースト・コンタクトの場面の解説にもなっている。



鷲 尾「あ、社長」



鷲 尾「どうしたんですか?」



結 城「ちょっと遊びに来ただけ」
鷲 尾「仕事じゃないの?」



結 城「仕事なんてやってらんないよ、こんな天気の良い日に」


 本当は、天気の良い休日でも、つい店舗に立ち寄ってしまうくらい仕事が好きな自分への照れ隠しで「仕事なんてやってらんないよ」と笑ってみせたのだ。旭は昔からスーパーの経営が好きで、売場が好きだった。でも紘海にとっては、このときレジにあったピザが娘の生命を奪った、そんな取り返しのつかない瞬間に立ち合っていながら「ちょっと遊びに来ただけ」「仕事なんてやってらんないよ」と軽口を叩いていた憎んでも憎み切れない相手である。



 お店が好きで、しょっちゅう店頭に立ってお客さまの反応を確認する。自分を嫉んで告発しようとした部下も寛大に許す。だんだん旭のイメージが、思っていた印象とずれてきたことに気づいて、紘海は薄れつつある自分の憎しみを掻き立てようと、わざと過去の話題を旭にふる。ところが旭から返ってきた言葉は意外なものだった。



紘 海「……以前はお総菜屋さんを経営されていたとか」



 旭 「あ、はい。残念ながら畳むことになりましたが」



紘 海「でも、良かったじゃないですか。こうして夢が叶って(怒)」



紘 海(折れそうなくらい箸を固く握りしめる)



 旭 「……娘さん、お元気ですか」



 旭 「中学1年生でしたよね」



紘 海「あ、はい、もうすっごい元気で」
 旭 「お母さんの料理を美味しく食べてくれてますか?」
紘 海「はい」



 旭 「あぁそう。良かった」



 旭 「僕の下の娘も、同い年なので」



 旭 「もうすぐ13歳です」



紘 海(この人は失踪した娘が、まだどこかで生きていると信じているのだ)



 「でも、良かったじゃないですか。こうして夢が叶って」(私の娘を殺したくせに)と秘かに怒りをにじませて言ったはずが、なんと娘への変わらぬ愛情を見せつけられてしまったばかりか、美海/萌子のことまで話題にされてしまって、かえって狼狽する紘海。ひょっとしてこの人、知っててわざと言っているんじゃないか。



 というあたりで、まだ第6話アバン・タイトルが終わっていないんだけど次回へ続く。実は30日・31日と、仕事にがんばる自分へのごほうびとして、渋谷の東京女子流2デイズ定期ライブに参加中である。本日帰るんだが、名古屋は気温40度で危険なんだって。危険って言われても……。
 ま、とにかくまた次回。