実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第939回】20年目のサプライズの巻(序章)

 もうすぐ年も明けるし、あけおめ更新にしようかな、とも思ったが、記録しておきたいことを思い出したので、ちょっとだけ書く。萩原みのりが本日をもって芸能界を引退する。今年もテレビに、映画に、舞台にと活躍されていたし、プライベートでは一昨年、若手の映画監督さんと結婚されて、私生活も充実しているはず。けっこう旬の時期になぜ、とも思ったが、きっぱり決断する潔さは、彼女らしいとも思った。



突然のご報告となり申し訳ありません。
私事ではありますが、この度、2023年12月31日をもってスターダストプロモーションを退所し芸能界を引退することに致しましたことをこの場を借りてご報告させていただきます。


(中略)



お芝居を始めた時、私は14歳でした。国語の音読ですら緊張して声が震える自分が俳優さんになるなんて、1ミリも想像ができなかった。オーディションは何回行っても毎回異常なほど緊張して、手も足も声も震えて、頑張ってセリフを覚えても緊張で全部忘れちゃって、1年くらい全て落ち続けました。ある時マネージャーさんから「見てもらうんじゃなくて、見せておいで。これが萩原みのりです、って見せておいで。」ってオーディションに向かう途中に言われて。今でもその日のことはすごく覚えてるんだけど、初めてオーディションが楽しいと思えた。それが私にとって初めて受かったオーディションでした。


それから色んな現場に行かせてもらえるようになって。踊ったり、歌ったり、江戸時代に行ったり、色んな学校の制服着たり、戦ったり、復讐したり、超能力使えたり、ケーキ屋さんになったり、看護師さんになったり、鬼になったり、ヘビになったり。様々な経験をさせていただきました。楽しかった。


気づけばもうすぐ13年。
すごく長かったような気もするし、あっという間だったような気もします。


たくさん考えました。
たくさんたくさん悩んで、決めました。


私は今日まで、沢山の方々に支えていただきながらお仕事を続けてくることができました。応援してくださる皆さんが喜んでくれることが、なによりも一番嬉しかったです。デビュー作の頃から変わらず支えてくださる方や、わざわざ遠方から新幹線に乗って舞台挨拶を観に来てくださる方もいて、私を見て泣いてくださる方を見て、私の方が泣きそうでした。沢山愛をくれてありがとう。
何度も何度も救われました。今まで頂いてきたお手紙も、全て宝物です。


この決断をするまで一緒に悩んでくれて、背中を押してくれたマネージャーさんにも本当に感謝しています。これから先自分がどんな道を進んでいくのか1ミリも想像できないけど、30歳になった時に今よりも自分のことを好きでいられたらいいなぁ、って。それが今の小さな目標です。


もうすぐ27歳。
しっかりと、無邪気に、これからも頑張ります。


皆様もどうか、たくさん自分を褒めて、たくさん甘やかして、たくさん幸せでいてください。
ありがとうございましたよりもありがとうございましたが伝わる言葉が欲しくてたまりません。
 (萩原みのりinstagram 2023年12月23日)


 ここで言っている「初めて受かったオーディション」というのは、2013年4月期にTBSの深夜枠で放送された『放課後グルーヴ』という学園ドラマで(脚本・監督:飯塚健)、主演の高梨臨は元ヤンの体育教師、担任クラスの生徒の一人が萩原みのりで、友だち思いの良い子だったんだけど、ダンスレッスンの帰りに車にはねられ、車椅子の生活になり、不登校になってしまう。



 これは後で知ったことだが、萩原みのり自身、新体操の選手を目指して名古屋女子大中学に入学、名女大Jr.新体操クラブに入っていたが、背骨の具合が悪くなって選手生活を断念したという。それで目標を失っていたころ、スターダスト・プロモーションにスカウトされたのが芸能界入りのきっかけだそうで、なんか重なるね。



 それにしても、田辺桃子もそうだけど、スターダストには目ヂカラの強い子をスカウトする専門家でもいるのだろうか。その年の北川景子と深田恭子の『ルームメイト』に出演したのが映画のデビュー作だそうである。作品にも恵まれていたと思うし、しばらく前までは、演技者としての今後の目標も語っていたと思うが、どこで気持ちが切り替わったか、明確な理由はインスタを読んでもよくわからない。まあでも、本人が決めた道である。今までありがとうございました。



 あともうひとつ、こっちはできるだけ手短に書くけど、スターダスト・プロモーション所属のアイドルグループ「ukka」のリーダーだった川瀬あやめが12月30日のライブでグループを卒業、スターダストを辞めて芸能界を引退した。



 ukkaについては以前、水映(みずは、当時は水春)が脱退したとき、もう憤懣やるかたなく、おっそろしく長文のブログを書いてしまい、反省している。今回の川瀬あやめ卒業に関しても、あれこれ想いは去来するが、詮ないことだ。あやめちゃん、水春推しの私さえスキダラケにしてくれてありがとう。おつかれさまでした。美里さんと水映さんも駆けつけてくれたことが、本当に嬉しい。



 往く年来る年、諸行無常である。しかしそう考えると、実写版セーラー戦士みたいに、全員ふつうに現役で今も仲良しというのは、あらためて言うのもナンだが、なかなか無い話である。このブログが長続きできるのも、ひとえに彼女たちの友情のおかげだなあ、と先日の『セーラー戦士 20年目の同窓会』(CBC 東海ローカル 2023年12月25日月曜、午後11時10分~11時40分)を観ながらしみじみ思った。



 これは実写版セーラームーンがアイドルグループと違って、最初から活動期間が一年限定なのが良かったともいえる。ということは前にも書いたが、ただその後20年も関係性が変わらないまま、全員現役で、しかも言っては悪いが芸能人としての在り方はそれぞれだいぶ異なっているのに、普通に集まってわいわいできるのは、やはり五人の人徳であろう。



 ということで、レビューは年が改まってからということで、皆さん今年もお世話になりました。新年は1月2日に更新します(予定)。よいお年を。