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【第856回】亜美、まいんと同盟を結ぶの巻(泉里香『正直不動産』第4話)


 ちょっと引っ越しシーズンを逸してしまったが、物件探しをするときは思い出して欲しい。よい不動産屋の顔には風が吹く。大事なポイントだ。それではさっさと本題にGO!



 ドラマ10『正直不動産』第4話「いい部屋の条件」(2022年4月26日放送/原案:夏原武/原作:水野光博・大谷アキラ/脚本:根本ノンジ/照明:長谷川誠/撮影:金澤賢昌/プロデューサー:宇佐川隆史・清水すみれ/監督:金澤友也/制作:NHK・テレパック)。



 登坂不動産の営業強化週間。だんだんと正直営業のコツをつかんできた永瀬(山下智久)は、物件のメリットとデメリット、そして妥協も時には必要なことを隠さず打ち明ける話術で、顧客の信頼を得て成績をあげてゆく。ライバルとなった後輩、桐山(市原隼人)にやや遅れをとりながらも、ノルマを課された中古マンションを早くも一軒、売れそうな勢いである。



 一方、咲良(福原遥)が担当しているのは「事故物件に住みたい」という変わった希望の女性客、松井節子(風吹ジュン)だった。



 謎の希望だが、借り手のつかない事故物件なら、空き部屋など簡単に見つかる。と思ったが、節子の年齢は70歳。賃貸マンションオーナーの多くは、孤独死などされては迷惑と、高齢者との契約には消極的で、なかなかまとまらない。



 ということで、いつもの居酒屋「しょうじきもん」のカウンターで、店主の若松(湯江タケユキ)と妻の直子(伊藤麻実子)を前に、ゴキゲンな永瀬と、対照的に荒れ気味の咲良。そこへ、これまたいつものように、光友銀行融資課の榎本美波(泉里香)と同僚の松田亜衣(五島百花)が登場。



永 瀬「だぁ。うまい!」



大 将「永瀬ちゃんご機嫌だね。何かいいことあった?」
永 瀬「分かる? 今日ね、いい仕事できたのよ」



咲 良「でもその物件、まだ決まったわけじゃないですよね?」



永 瀬「おいド素人。あのな、俺の経験からすると、客があの顔したら絶対に売れんの。間違いない。縁起悪いからやめてくれそういうこと言うの」
咲 良「そうですか」



女 将「あれ? 月下ちゃんはご機嫌ナナメね」
永 瀬「女将さん、今こいつに近づかない方がいいですよ。あの……事故物件ババァに取りつかれちゃってるんで」



咲 良「何ですか、 何ですかその言い方」
永 瀬「事故物件ババァ」



咲 良「何ですか!」
亜 衣「また永瀬さんたち、いますよ」



美 波「もう興味ゼロ」



大 将「いらっしゃいませ」
女 将「いらっしゃい」
永 瀬「あれ? 榎本さん」



永 瀬「榎本さん、一緒に飲みましょう。僕が奢りますから」
美 波「けっこうです」



永 瀬「え~ 何でそんな怒ってるんですか、この間から」
美 波「別に」


╳    ╳    ╳



永 瀬「……まだね、そんな人に会ったことないんでね」



永 瀬「だから結婚はね、当分先かなと」



美 波「わたし目が覚めました」




美 波「永瀬さんみたいなデリカシーのない人、大っ嫌いです!」



╳    ╳    ╳



美 波「あぁ、でも月下さんも大変ですね、こんなバカ正直な上司の下で働いて」
永 瀬「バカ?」



咲 良「分かってくれますぅ?」
永 瀬「えっ?」



美 波「よかったらこっち来て飲みましょう」
永 瀬「嘘でしょう?」
咲 良「えっ、いいんですか?」
永 瀬「そういう流れだ。へえ~」



咲 良「どいてください」
永 瀬「そうですか」
咲 良「邪魔です!」



咲 良「榎本さん、グチ聞いてもらってもいいですか?」



美 波「いいよぉ」



美 波「でもその代わり、終わったら私のも聞いて」
咲 良「もちろんです!」



美 波「何飲む?」



永 瀬「まっいっか。 家売れるし。はい、全然問題ありません。大将、お代わり」



永 瀬「うん、半分入ってるけど頼んじゃう」


 この最後のセリフはちょっと変。アドリブじゃないですかね。台本どおり「大将、お代わり」と言ったけど、まだジョッキに半分入っていたじゃん、という。



 榎本美波が永瀬を気にいった理由は、前回によれば「顔は悪くないし、定職についてるし、体も丈夫そう。何より誠実そうで嘘もつかない」からである。特に「誠実そうで嘘もつかない」という点について言えば、ここまで嘘をつかない男は、確かにそうはいない。でも正直すぎて、前回は美波を怒らせてしまった。で、今回も咲良に向かって「月下さんも大変ですね、こんなバカ正直な上司の下で働いて」なんて言っている。この「正直」なところが、今後の二人の関係にどう響いてくるか。



 この第4話では、初回からじわじわ進出してきた商売敵、ミネルヴァ不動産の花澤 (倉科カナ)と西岡(伊藤あさひ)が、永瀬と咲良の前に姿を見せる。そのあたりとのバランスもあって、泉里香の出演シーンはここまで。第1話以来の少なさだ。このまま倉科カナの出番が増えて、そのぶん泉里香の出番が減っていくのかな。でもまだ何かもう一山ありそうな気がする。
 さて、次回第5話のゲストは、福原遥の父親役で加藤雅也。




 一方、いよいよ登場するミネルヴァ不動産の社長が高橋克典……って、それでは『庶務行員 多加賀主水』ではないか。



 だったら、先日ご出産された夏菜さんはまだしばらく休暇中だろうから、安座間美優さんを出してくださいよね。ってことで今回はこれまで。よい連休を。

へば。