実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第724回】いよいよ開廷の巻(北川景子『指定弁護士』)

 私も知らなくて、yamabosiさんのコメントで教えていただいたのですが、昨年の映画『響 ―HIBIKI―』公開時における北川景子発言が、ごく一部のここいらへんでいまさら感動を読んでいる。念のため前後の文脈も添えて紹介しておきますね。記事は「映画ナタリー」の月川翔監督×北川景子インタビュー。取材と文は山川奈帆子さん。



山 川「小説「お伽の庭」は響の転機となりますが、北川さんの転機となった役や作品はありますか?」
北 川「デビュー作の「美少女戦士セーラームーン」です。1年間同じ役に向き合って演じていく忍耐力が付きました。あと、JACさんに学んだアクションが、映像に映ったときの体の動かし方とか見せ方の基盤を作ってくれました。特撮でデビューするのはすごくいいことだなと思います。あと、森田芳光監督とご一緒させていただく機会が続いて、それが映画を好きになるきっかけになりました。ほぼ10代の頃の経験なんですけど、そのときがあって今がある気がします」



山 川「北川さんのルーツにはアクションがあるんですね」
月 川「ふみと響が取っ組み合って花瓶を割る一連の流れを北川さんが一発で決めてくれて。『今日はありがとうございます』とメールをしたら、『特撮出身の意地です!』とメールが来ました(笑)」
山 川「いい話ですね(笑)。北川さんと月川さんがタッグを組んだアクション映画が観たいです」
月 川「いいですね。僕はアクションやりたいですから!」
  (映画ナタリー2018年9月13日「『響 ―HIBIKI―』月川翔×北川景子ロングインタビュー」取材・文 :山川奈帆子/撮影:小原泰広)


 それから、これもコメント欄で百日紅さんから教えていただいたんだけど、おちまさと(呼び捨て)が三度目の結婚をした。相手は一般人ということで詳細は報道されていない。おちまさとが53歳で奥さんが24歳という歳の差が話題になっている。



 河邉千恵子が11年前の2008年におちまさとと結婚したときも21歳だったから、百日紅さんが言うとおり、単に若い子が好きなだけなのかも知れない。驚いたことに、河辺千恵子改め越智千恵子改め河邉千恵子がインスタグラムでその件に触れている。


 娘の父親であるおちまさとさんがブログで報告されていますが、娘に新しいきょうだい、家族が増えました。
今年初めに報告を受け、娘のことを想うと複雑な気持ちが正直ありました。
 「私はちゃんと幸せだから安心してママにも幸せになってほしい」という9歳の娘の言葉を聞いて以降、少しずつですが自分の心を整理する事が出来てきたように思います。

 
 なんかこれを読んでいて、いろいろと悲しくなってしまったよ。悲しくなってしまったのは私だけじゃなくて、いろいろコメントが寄せられている。比較的控えめなものだけ紹介しておこう。


 同じ母親として泣けます。気持ち凄く分かります。全く関係ない私ですら傷つきました


 だよねえ。もちろん、千恵子さんがおちまさとと一緒になるまでの経緯も、とても誉められたものではなかった。だから因果応報という人がいても仕方ないとは思う



 でも、おちまさとがすったもんだで前妻と強引に別れて河辺千恵子と結婚したとき、さっきもいったけど、千恵子さんはまだ21歳であった。一方おちまさとはすでに42歳。ゴタゴタの責任がどっちにあるかといえば、ねえ。
 それで子どもが産まれて4、5歳のとき、2015年に二人は離婚する。その際、父親の強い希望により 娘はおちまさとが引き取った。それで今度は24歳の嫁をもらうことになって、その嫁のお腹の中には男の子がいるんだって。
 まあべつに連れ子がいて再婚してはいけないってこともない。ないけどこの娘の立場で考えてみよう。4歳のときに両親が離婚、母親ではなく父親に引き取られる。やれ休日はハワイだ何だと、シングルファーザー状態のお父さんに溺愛されて育って、9歳のとき、24歳の新しいお母さんが出現。そのお腹のなかには弟がいるという。この状況で別居している母親に「私はちゃんと幸せだから安心してママにも幸せになってほしい」と娘は言っているわけですよ。おちまさと自身、ブログに寝ぼけたことを書いている。


娘も妻と交際時からとても仲良く
結婚に背中を押してくれました。
そしてお姉ちゃんになった事を
大変喜んでいます


 作り話ではなく、実際そうなのだろう。だからタチが悪いのだ。世間から「娘がかわいそう」とか言われそうだから、あらかじめ「娘も背中を押してくれましたよ」と証言を引用して炎上リスクを回避しようとしている。娘の気持ちではなく自分ファーストである。
 あのさあ。これまで自分だけを見ていてくれたお父さんに新しい愛情の対象(24歳の若い女)ができた。しかもお腹に新しい生命まで宿っている。お父さんの気持ちは、もう私よりもそっちへ行ってしまう。でも新しいお母さんと弟を笑顔で受け入れなければ、仲良くしなければ、その新しい家庭に、きっと自分の居場所もなくなってしまうだろう。そういう娘の不安や心細さを想像してみたか? 想像した上でブログに引用したか? ……なんて言っても、そんなの下衆と鼻で笑われるんだろうけどね。  
 おちまさとは、最近は新しくテレビ番組をプロデュースしたという話も聞かないし、一時はしょっちゅう出していたビジネス啓蒙書のたぐいも、もう5年くらい出版していない。最近メディアに乗ったのは、せいぜい『ウルトラマンX』の作詩をした話題くらいだ。でも厚生労働省のイクメンプロジェクトの委員とか、経済産業省のクールジャパン戦略推進事業の委員とか、企業マッチンググランプリ審査委員とか、そういうのにはしっかり食い込んでいる。少子化対策も、日本文化の保護と宣伝も大事だが、イクメンプロジェクトやクールジャパンは税金の無駄づかいだと思う。少なくともイクメンプロジェクトにおちまさとを起用し続けるのはやめて欲しい、と納税者として思います。



 すみません。普段は温厚な私が珍しく激昂してしまった(っていう言いまわしは最近よく使っているような気がする)。本題ね。『ドラマスペシャル 指定弁護士』いよいよ大詰め。検事が告訴を断念した国有地払い下げをめぐる汚職疑惑、しかも被疑者はもうすぐ始まる次の総選挙に出馬を明言している現役議員と話題性は充分である。でも指定弁護士の一ツ木唯(北川景子)と京都地検の橘慎二(北村一輝)がたどり着いた真相は、善か悪かで割り切れるようなシンプルなものではなかった。



 唯 「皆さんにはたとえ どんな真実でも受け止める強い心を持ってほしい」



 唯 「お願いします」



 相手側の弁護人は、唯の古巣、三塚弁護士事務所の所長、三塚(中村梅雀)と箭内(矢柴俊博)。もともと唯はボスの三塚から「うまくやったらパートナー弁護士にしてあげる」という口約束にのっかって指定弁護士を引き受けたのだが、いまではライバルの箭内がボスのパートナーだ。おまけに、夫の隆司(えなりかずき)も三塚弁護士事務所の事務アシスタントなので、いまは敵同士で別居状態。



アナウンサー「指定弁護士による起訴を受け、田金元法務大臣の弁護団が今朝、会見を開きました」



三 塚「刑事被告人である田金清造元法務大臣が、近々行われます衆院選に、たとえ立候補するとしても」



三 塚「我々弁護団は 田金元大臣が無罪であると確信しており」



三 塚「法的にはもちろん、道義的にもなんら問題はないと断言致します」




 さりげなく(でもないか)北川景子の手首を飾っているのは、シチズンのクロスシーの腕時計。とにかくスポンサーに対して律義な人なのだ。
 しかし、えなりかずきのダンナも、この時点では、なんのためにこのドラマにいるのか意味不明ですねえ。



でもこの後、ドラマの締めくくり方というか落とし所を考えると、どうしても必要な駒のひとつなのだが、それはもちろん最後まで観ないと分からない。
 そんなこんなで、いよいよ裁判が始まろうとする直前、辰波福祉会の辰波理事長が復帰したというニュースが届く。
 辰波理事長(山田明郷)は、問題の国有地払い下げを受けた社会福祉法人のトップだが、唯たちがまず事情聴取をしようと訪問した目の前で、救急車で病院に搬送されて入院してしまう。持病の心臓病が悪化したというのだ。でも、もうすぐ衆院選が始まり、田金ももちろん出馬するというので、決起集会に駆けつけたらしい。



 橘 「おい。いい知らせって なんだ?」



 唯 「明日発売の雑誌のゲラ」



 橘 「おい、辰波、病院抜け出したのか?」



 唯 「そう、元気そうで良かった」



 橘 「はぁ……こんなゲラなんでお前のとこに」



 橘 「……ああ……」
 唯 「そう、辰波さんを見張って、もし病院を抜け出したらマスコミにリークしてって頼んどいたの」

╳    ╳    ╳



津 山「お任せください」


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 橘 「また あの市会議員か」



 橘 「しかしお前もなかなかやるよな。ってか、あくどい……」


 橘 「……まあ、あくどくもなるか」



 唯 「これで 辰波さんの面会謝絶もなくなるはず。指定弁護士側の証人として申請したいんだけど」



 橘 「辰波は田金側の人間だ。こっちに有利な証言するはずないだろ」



 唯 「わかってる。 でも考えがある」



 橘 「なら、それを俺に話せ」
 唯 「えっ?」



 橘 「残念ながら俺は法廷には立てない。だが証人の責め方なら教えてやれる」
 唯 「わかった。 そうね、私たちは二人で指定弁護士だったわね」


 っていうことなんだけど、ここで唯が「わかってる。 でも考えがある」というその「考え」というのは何か。後の裁判のシーンを観ると、こういうことらしい。
 まず辰波を証人として引っ張り出して、最初は田金への政治献金の話を追求する。当然、そのあたりの口裏合わせが出来ているから辰波も余裕でシラを切る。で「田金への政治献金が何かに対する見返りあるいは報酬であると疑うなら、それが何なのか明らかにしろ」と切り返す。「国有地を安く払い下げてくれたことへの見返りだ」と言われたら、土地が安かった理由について、除染が必要なぶん値下げした、とか従来どおりの言い訳をする。証拠も用意してある。田金・辰波・三塚法律事務所の腹づもりでは、だいたいそういうシナリオだったはずだ。でもその「見返り」とは土地の払い下げに対する謝礼ではなく、「内閣官房機密費を出すためのトンネルとなった」ことへの謝礼である、と一気にたたみかけ、田金を追い込むことだった。
 しかし辰波理事長役が山田明郷。また山田明郷(笑)。この間も書いたばかりだけど、おさらいすると、この『指定弁護士』(2018年9月)始め、泉里香が出ていた『スキャンダル弁護士QUEEN』(2019年1月、フジテレビ)のラスボス林総務大臣、安座間美優が出ていた『庶務行員 多加賀主水が悪を断つ』(2019年2月、テレビ朝日)の魚屋のおやじ、小松彩夏が出ていた『白衣の戦士』(2019年6月、日本テレビ)の院長、戦士たちが出ているドラマを総ナメである。



記 者「来た! 来ました!」




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書記官「ご起立ください」





田 金「田金清造です」



裁判長「被告人、職業は?」



田 金「衆議院議員です」


 さあそしてここから一気にクライマックスだ。このドラマ、だらだらレビューをしているがCMを抜いて正味101分ほど。うちこの法廷シーンは開始80分のところで開廷し、90分過ぎたあたりで北川景子が「以上です」というところで終わる。約10分、全編の10分の1が裁判の場面に当てられているわけで、北川さんも『HERO』には出演されていたが、ひとりで検事(指定弁護士だけど)を演じきるのは初めてだったろう。息詰まる対決を一気に観ていきたい。が、それはまた次回ということで。



【おまけ】速報。2019年7月28日(日)放送の『騎士竜戦隊リュウソウジャー』第19話「進撃のティラミーゴ」(脚本:山岡純平/監督:上堀内佳寿也)に、学校の綺麗な先生役でなんとあの人が登場。東映公式のサイトより。



マイナソーを生み出してしまう学校の先生・飯村美佐子を演じてくださるのは、仮面ライダービルドでも記憶に新しい「滝裕可里」さん。
今回のリュウソウジャーへの出演によってウルトラマン、ギャバン、ライダー、戦隊の日本4大特撮番組を制覇したということで特撮ファンの方は必見になりますよ!
どのようなキャラクターなのでしょうか!お楽しみに!


 滝さんはゲストヒロインのような立ち位置でありながら既婚者という設定で、それは物語上あまり意味がない。ただプライベートではつい先日、2019年5月に一般の男性との入籍を公表されたので、スタッフからのお祝いみたいなものではないかと思う。しかし、滝さんが出たのであれば、なおさらマスターピンクを出して欲しかった。ひさしぶりにツーショットで出て欲しかったよねえ。
 滝さんは昨夏、2018年9月のツイッターで、河邉千恵子さんとスキューバダイビングかなにかに行った写真を公開して、二人で『ラブベリー』っぽいポーズをとってみました、とコメントしている。




 でも本当に『ラブベリー』っぽくしたいなら、一人足りないんですけどね。


『ラブベリー』創刊号(2001年12月号)
左から河辺千恵子・沢井美優・滝裕可里


 しつこいか。じゃ今週はこのくらいで。滝裕可里さん、ご結婚おめでとうございます。