実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第721回】コツコツ積んで行けの巻(沢井美優『世にも奇妙な物語 '19 雨の特別編』)


 やっと休日だ。今日は夕方まで爆睡してしまった。なんかもう、最近はいただいたコメントにお返事もできないヘタレですみません。



 付け焼き刃さん、私もようやくインディードの新CMを観ました。いつもは強そうな二階堂ふみが、さすがに姐さん二人の前ではタジタジ。に見えてそれも芝居か。どっちなんだ。二階堂ふみの実力を見せつけられました。



 百日紅さんも情報ありがとうございます。劇場版(かもしれない)ですか。マスター三人、揃う感じですかね。なんにせよ、沢井美優の映画出演キャリアは、2010年のキムタク版宇宙戦艦ヤマトを最後に途絶えていたはずなので、本当に出演となれば嬉しい。マスターたちが夏休みのスクリーンで大活躍してくださることを願います。あとAVソムリエ、あんた子供番組のヒーローでもあるんだから、そこんとこ、ちゃんと踏まえてな。



 そういえば『特捜9』は相変わらず視聴率がいいけど、一部週刊誌の記事によれば、渡瀬恒彦を失った現場はなんだか白けた空気になっているともいう。ひょっとして渡瀬ロスの『特捜9』は丸山真哉を必要としているのかな。だったらリュウソウジャーが終わったら丸山さんは、吹越満ともどもそっちに戻るべきかもしれない。ちなみに7月7日のリュウソウジャーで、フライドチキン男ネタが出ました。



 そして乃木坂セーラームーンも続行ですか。客席に異なるタイプのオタクが混合した場合、どういう化学反応が起こるか懸念されていたが(そして実際、乃木坂オタクに拒絶反応を起こすセラヲタ女子はいたが)スタッフサイドは「あり」と判断したようだ。ステージそのものに関しては、乃木坂セーラームーンもなかなか、と思ったし、昨年はライブビューイングすら鑑賞できなかったので(台風のため中止)今年もやってくれることはありがたい。石井美絵子さんが引き続きタキシード仮面を演じるという趣向も嬉しい。このフォーマットで来年までくらいはやるかもね。



 さて、2019年も折り返し点を過ぎたが、沢井美優さんはチョイ役で単発とはいえ『家売るオンナの逆襲』第3話(2019年1月23日、日本テレビ)、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』(2019年3月17日、テレビ朝日)、『インハンド』第8話(2019年5月31日、TBS)と、コツコツ地道にキャリアを積んでいらっしゃいます。それで良い。



 今回は『世にも奇妙な物語 '19 雨の特別編』(2019年6月8日、フジテレビ)だ。これ、有名なシリーズだからほぼ全作品ソフト化されたり、有料配信されているのだろうとタカをくくっていたら、今日ビデオ等で視聴できるのは、ほんの一握りのエピソードに過ぎないようだ。理由は分からない。権利の問題とかいろいろあるらしい。そういうこととも知らず、だらっと流し観していただけで、あとで動画配信でちゃんと観ようと思っていた私は大慌て。ネットをあさって(良い子のみんなは真似しないでね)ようやく動画を探し当てました。したがってこれは名古屋の素材ではない。画面の右上にはTNC(テレビ西日本)のロゴ。ありがとう福岡の偉い人。



 全6エピソード(ただ今回は最初の1話がストーリーテラーのタモリが絡む枠物語だったり、第5話が第6話を挟んで前編・後編だったり、なんかややこしかった)のうち第4話「人間の種」(原案:山崎亮/脚本:嶋田うれ葉/演出:河野圭太)。
 建築デザイン会社で働く緑(木村文乃)は、ある晩、ずっと付き合っていた太一(笠原秀幸)からプロポーズされる。




 

 ところが、差し出された指輪を見た緑は、意外なことに動きが止まってしまう。予想外の反応に太一も困って「もちろん返事は今すぐじゃなくていっからさ」とその場を取り繕う。



 浮かない顔で家に帰る道すがら、緑は花屋の店先で不思議な商品を見かける。



本日入荷「幸せの種」あります



 気まぐれでその「幸せの種」を買った緑は、翌朝、説明書どおりに、自宅の庭の花壇にその種を埋める。種の種類は「人間」。




 そして仕事に向かうと、会社で、同僚の玲子(沢井美優)に、昨晩プロポーズを断った顛末を打ち明ける。雰囲気的には、玲子が「昨日どうだった」とか聞くからしぶしぶ答えた感じだ。
 



玲 子「えっ? 返事しなかったの?」
 緑 「うん……」



玲 子「どうして? 緑たちいい感じだったじゃない。もう付き合って3年くらい経つでしょ?」
 緑 「まあね…」



玲 子「遠藤に何か問題でもあった?」



 緑 「いや、そういうわけじゃないんだけど」



玲 子「てっきりOKするもんだと思ってた」





 で、家に帰ると、種を埋めたところから手が伸びている。驚いて土をかき分けると、そこには少女(山崎香歩)が!





 「幸せの種」は本当に「人間の種」だった。
 土の中から出てきた少女は緑の母親を名乗る。実際、家の中のこととか昔の想い出話とか、母親しか知らないことを全部知っているのだ。晩ごはんに作ってくれたロールキャベツも、懐かしいお母さんの味そのまま。



 でも植物なので、水をやるとそのぶん、ぐんぐん成長する。シャワーを浴びたら、一気に十代の少女(山田杏奈)になった。



 どっちみち少女の見かけなんだけど、中身はお母さん。娘にプロポーズした恋人がいることを知ると、どんな男性か確かめるため、お弁当を持ってきたという口実で、職場にやって来てしまう。



 母 「この会社の人ですよね?」



 母 「遠藤太一さんって方、ご存じですか?」



玲 子「知ってますけど、どちらさまですか?」



 母 「失礼しました。私、春田緑の……」



 緑 「ちょっと、何してるのよ」
 母 「緑、えっとほら、あの……お弁当、届けに来たの」
 緑 「は?」



 母 「ほら」
 緑 「いま太一って言ったでしょ?」



玲 子「この子、緑の知り合い?」



 緑 「えっと……いとこなの、いとこ」



 緑 「どういうつもりよ」
玲 子「あっ、ちょうど戻ってきたみたいよ」



玲 子「じゃあ 私 行くね」



 緑 「えっ? あっ」
太 一「お疲れ」



太 一「どうしたの?」
 母 「あなたが太一さん?」
太 一「そうですけど……」



 緑 「ごめんね。いとこが 急に遊びに来ちゃって」
太 一「緑のいとこ?」
 緑 「そう」



太 一「あっ そうなんだ。初めまして。遠藤 太一です」



 母 「あっ、初めまして。いつも緑がたいへんお世話になっております」


 緑の本当の母親は、交通事故で亡くなった。緑が緑が6歳の誕生日に「魔法の指輪が欲しい」といったからだ。



 魔法の指輪というのは、たぶんテレビの魔法少女かなんかの変身アイテムだろう。どのお店に行っても品切れだったけど、緑がどうしても欲しいというので、お母さんは街中を探してくれた。ところがそのせいで、交通事故に巻き込まれて死んでしまった。緑の手もとに届いた「魔法の指輪」のギフトボックスはお母さんの血にまみれていた。



 太一の婚約指輪を緑が受け取れなかったのは、その罪悪感のせいだ。子供のころ、指輪のことが原因で自分がお母さんの生命を奪ってしまった。自分ひとりだけ幸せにはなれない。



 「幸せの種」は、緑の「もっともっとお母さんと話したかった」という願望を聞き入れて、緑のお母さんの姿になった。語り残したことをとことん話せるように。最初はニセのお母さんに反撥していた緑も、最後には自分の気持ちに素直になる。そして種は、亡くなったときのお母さんと同じ大人の姿(岡本玲)まで成長する。でもそれは、別れの時がすぐそこまで近づいていることを意味していた。ラスト、緑が結婚を決意すると、種のお母さんは「幸せになってね」と笑顔になって、雨のなか散ってゆく。




 まあそういう話だ。先は読めるが手堅くまとまって良いドラマだったと思う。
 あとほかのエピソードも、第5話のヒロインは浜辺美波だったし、郷ひろみ主演の第3話「永遠のヒーロー」には東宝シンデレラで浜辺美波と同期だった上白石萌音も出ている。



 山田杏奈と上白石萌音と浜辺美波がいっぺんに観られるのは嬉しいが、ただこの浜辺美波主演のお話は、ひとことで言えば「浜辺美波の無駄づかい」であろう。




 大根で決闘する「大根侍」という、ただそれだけの話。余裕があればそういうのもいいけど、浜辺さん、最近はCMにも沢山出ているし、ガリガリに痩せすぎなので、休養が必要です。
 じゃ、今回はこのくらいで。来週も週末の出張があるので、ろくに更新できそうもないが、がんばります。