実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第639回】安座間美優『庶務行員・多加賀主水が許さない』からの『帰ってきた家売るオンナ』予告編の巻



 福田雄一監督『斉木楠雄のψ難』は、2017年10月21日に全国275スクリーンで公開され、最初の週末2日で興収2億円弱で2位につけた。これは「大ヒット」といっても良いだろう。台風も来ていたのによく頑張ったと思う。



 さて、安座間美優が実写版セーラームーン(2003年10月〜2004年9月)の次にレギュラー出演したドラマは『ガチバカ!』(2006年1月〜3月)である。ちなみに、どうでもいいことですが、このブログは『ガチバカ!』の放送が終了して間もなく、2006年4月に開設しました。もっとも当時の私は『ガチバカ!』をリアルタイムで視聴すらできていなかった。帰宅が遅いことも多かったし、早く帰ってくれば妻と手分けして、小学生の娘と未就学児の息子を風呂に入れたり寝かしつけたりで手一杯で、ドラマどころじゃなかったなぁ。そう思うと今はそれなりに余裕ができた。



 『ガチバカ!』の主演は高橋克典。当時は『サラリーマン金太郎』シリーズ(1999年〜2004年)が好評に終わって、次に始めた『特命係長 只野仁』シリーズ(2003年〜2012年)もヒット、という時期で、けっこうイケイケだった。そんな彼に『GTO』みたいな教師ものをやらせてみよう、という企画だったんじゃないかな。



 不良上がりで元ボクサーで、その他いろいろフリーターを経験したあげく、一念発起して教員試験に合格したゴンタ(高橋克典)。教師になるきっかけを作ってくれた恩師の葬式で号泣していたところ、その一本気なところを私立学校「柿の木坂高校」の前理事長(北村総一朗)に気にいられ、いきなり「柿の木坂高校」3年E組の担任に抜擢される。



 そんな型破り教師が、前理事長の娘で、教育の理想と現実に悩む現理事長(井上和香)や、経営第一の校長(沢村一樹)や事なかれ主義の教師たちと衝突もしながら、体当たりで生徒に向かう姿が次第に生徒や周囲の心を動かしていく熱血教師奮闘記、という感じで、だいたい作品の雰囲気は分かると思う。脚本は『特命係長 只野仁』の旺季志ずかだった。



 毎回のテーマには「教師による女子生徒へのセクハラ」「未成年への覚せい剤の浸透」といった、ちょっと刺激的なネタも取り上げられている。そのせいで(でもないだろうけど)生徒役の高部あいは後にコカイン所有で逮捕され(2015年)、橋爪遼もこのあいだ覚せい剤で捕まっちゃった(2017年)。こうなると再放送で観られる機会も、もう無いかもしれない。



 生徒役で「テゴマス」の二人が出演していて、手越君が黒髪だったり、増田君の弟役が現Hey Say Jumpの伊野尾君だったりと、ジャニヲタには見所が多いと思うけど、残念ですね。



 で、安座間さんはそういった、エピソード単位で主役を任される生徒たちよりはもひとつランク下の、クラスのにぎやかし要員みたいなダンス・グループの一員。役名は牛島理恵で呼び名はウッシー。ラッキーアイテムはピコピコハンマー。



 一方、校則を破って水商売のバイトをしている生徒が夏菜(当時は「渡辺夏菜」)。自分はバカだから将来のために美人にならなきゃと、整形手術の資金を稼ぐためにせっせとキャバクラに勤めてた。高橋克典はそんな夏菜を心配して、金もないのにキャバクラ通いをした。





 全話通して、夏菜と安座間美優の間に接点は少なく、教室内での席も遠いせいで、二人のツーショットはそんなに見られない。



 で、渡辺夏菜はこのドラマのあと、2007年放送の『モップガール』で、葬儀会社「リトル・エンジェルズ」の事務バイトの女子高生としてレギュラー出演。北川景子と共演する。




 続いて、鈴村展弘が監督として参加した2010年の高寺茂紀(高寺重徳)プロデュースの特撮ドラマ『大魔神カノン』(鈴村監督は全26話中8話を担当)に出演。このとき芸名を「渡辺夏菜」から「夏菜」に変えた。



 で、翌2011年には佐藤信介監督の映画『GANTZ』の岸本、という流れになる。



 一方の安座間美優は、2008年にドラマ『サラリーマン金太郎』(テレビ朝日版)で、金太郎にひそかにあこがれる同僚OL役で出演する。これは高橋克典の『サラリーマン金太郎』(TBS版)や『特命係長 只野仁』で蛯原友里が演じていた役と同じポジションだ。つまり高橋克典のドラマでエビちゃんが演じていた役回りを、高橋の弟分の永井大版で、当時はエビちゃんの妹分とも言われていた安座間美優が演じることになった。



 高橋克典・夏菜・安座間美優の三人にはそんな因縁があるのだが(因縁と思っているのは私だけかも知れないが)その三人がひさびさに揃ったのが、先日の日曜ワイド劇場『庶務行員・多加賀主水が許さない』(2017年10月25日、テレビ朝日)なんである。





 多加賀主水はいろいろな職業を渡り歩いたフリーター。組織の枠に収まり切らない言動のために、どの仕事も長続きしないんだけど、もめ事を解決する能力はものすごく高い。そこに目をつけて近づいてきたのが、第七明和銀行の神無月総務部長(神保悟志)。第七明和銀行に入って、庶務行員として雑務をこなしつつ、現在起こっている問題を解決してほしいという依頼である。という、まるで『ガチバカ!』と『特命係長』を足したみたいな設定なので「もし高橋克典を池井戸潤のドラマに出すとしたらこんな感じか」と考えられたオリジナル脚本家か、と思ったら原作があるらしい。



 だっダメだ。言い訳はしたくないが(そのわりに言い訳ばかりしているが)仕事疲れで、このあとレビューを書く力が残っていない。安座間さんの出番はちょっとしかないので、出る場面が限定されていれば、そこだけ集中的に取り上げられるのだけれど、全編にわたってコンマ何秒かずつ、ちょろちょろ姿を見せてくれちゃうだけに、レビューには地道な努力がいるので、今日はこれまで。
 仕方がないので、このあいだ届いたDVDの特典映像から予告編をお送りして、うちのブログの年末スペシャルの予告に替えよう。じゃあな。



万 智「私に売れない家はありません」



庭 野「三軒家チーフ?!」



白 州「サーンチー?!」



万 智「三軒家万智です。期間限定でバイトとして働きます」



布 施「三軒家君はこの業界では伝説となっている天才的不動産屋だ」



ジャン「你到底是什么人啊?啊?」



万 智「我是房地产公司的」



万 智「家中様、この家、七千五百万でお買い上げ、いただけますか?」



家 中「買います!」



白 州「いきまーす」



一ノ瀬「あーしんど」



八 戸「あのオヤジ、なんか変じゃないですか?」



宅 間「退屈だからこのバイトしてるって言ってたし」



一ノ瀬「ちょっと待った」



一ノ瀬「私は娘とここで暮らしたいんや!」



万 智「あなたにあの家は売りません」



 蓮 「ピンと来ないなぁ」



庭 野「今日のお客様は子役の葉山蓮くんのお父さんなんですよ」



万 智「来い!このクソガキ」






葉 山「あんな蓮を見たのは初めてです」



足 立「物件は恋愛の相手に似ております」



足 立「恋に落ちる瞬間と同じですので、ドキドキなさって当然です」



屋 代「庭野じゃないか」




庭 野「そのお子さんは?」



万 智「家を売るためです」



 N 「帰ってきた家売るオンナ、今夜9時」



万 智「白州美香」



万 智「GO!」