実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第476回】続・北川景子『みをつくし料理帖』リターンズの巻(序)

1. いろいろ報告があって嬉しいが困る


夏の舞台対決・大激突


『美少女戦士セーラームーン -Petite Étrangère-』
脚本・演出:平光琢也
2014年8月21日(木)〜31日(日):AiiA Theater Tokyo (アイア シアタートーキョー)


V S


なんか神々しく沢井さま降臨


LIPS*S公演「天地流転」
脚本・演出:吉田武寛
2014年8月20日(水)〜24日(日)  新宿シアターモリエール


 万丈さんもダイエット成功おめでとうございます(謎)。うらやましい。
 そして『HERO』初回、高視聴率達成、おめでとうございます。あともうひとつ良い話。近所のレンタルビデオ店に行ったら、新作の棚に大量に入荷した『ルームメイト』がぜんぶレンタル中だった。証拠写真を撮りました。



 写真ブレてるな。とにかくまあ良かった良かった。この映画、興行収益は確かトータルで3億円にも届かなかった。悲惨である。ここはレンタルで、おおいにリクープして欲しい。
 しかし、女性にも人気のある深田恭子と北川景子主演のサスペンスで、ここまでコケるかな。もうちょっと宣伝活動をなんとかできなかったのだろうか。
 実はこの映画、制作は東宝だが、エグゼクティブ・プロデューサーは白倉伸一郎で配給が東映という、素人目には何がどうなっているのかイマイチわからない体制で作られている。まったくの想像だが、そのせいで東宝も東映も、自社作品として積極的に広報活動をおこなう気持ちになれなくて、そんな中途半端さが、興行的な失敗を招いた、ということはないだろうか。
 何にせよ、白倉伸一郎さんには早く東映の社長になってもらって、セーラー戦士たちの出演作品をばんばん制作していただきたいので、プロデューサーとしてのキャリアに傷がつくのは困る。


 さて本題。予定ではこのブログ、7月後半は『セーラーゾンビ』総括からゾンビつながりで『MISS ZOMBIE』レビュー、続いてまだ観ていない『トーク・トゥ・ザ・デッド』のDVDを鑑賞してレビュー、そして溜まっている『ネオン蝶』シリーズを観て、名場面ピックアップという感じで、「夏だビキニだこまっちゃんだ:小松彩夏バースデー記念特集」にする予定だったのだが、とにかく『みをつくし料理帖』を少しでも先に進めないとな。彩夏姫ごめんなさい。



2. 羽交い締めで口を塞がれる


 ふきが、澪のレシピを盗むために潜入した登龍楼のスパイであることは、ほぼ確定した。と同時に、本人がとても良い子であることも明白だ。おそらく悪い大人に無理じいされているのであろう。だから澪は、ふきを直接は責めないことにした。
 しかし、自分の裏切り行為の意味を十分自覚しているふきには、そんな澪の優しさが、むしろ辛くて、とうとう会話の途中で、店を飛び出してしまう。



 あわてて後を追う澪だが、ふきの姿は、すでにどこにも見あたらない。



 どこへ行ったんだろう……そう思案する澪の目に、一枚の看板が飛び込む。





 ふきの弟、ケン坊も奉公しているという登龍楼。親も身寄りもないふきに行ける場所は、つる家を除けばここしかないではないか。



 意を決して、中に忍び込むことを決意する澪。とりあえず裏にまわって、木戸口から登龍楼の内に抜き足差し足。



 すると中から、言い争うような声と叩く音が。思わず格子ごしにのぞき込む澪。



末 松「もう出来ねえとはどういう事だ!」
ふ き「堪忍してください!もうこんな事嫌です。ほかの事ならなんでもします。お願いです、ここに戻してください!」


末 松「何を〜」



 澪 「その子を…その子を離してください」
ふ き「澪姉さん…」


 澪 「あんたが板長さんですか?」



末 松「なんだ?おめえ……なんの用だ?」


 澪 「この店の主、采女宗馬を呼びなはれ」


勇気を奮い立たせて抗議する澪と、その顔を見てハッとする板長の末松。というのも、ふきに澪の料理を盗ませた一件は、実は末松が独断でやらせたことで、采女宗馬はあずかり知らないからだ。主の耳に入る前に厄介者を追い払ってしまおうと、末松は若い衆に命じて澪をつまみ出させようとする。
 しかし澪もかつてはアニキと呼ばれた女。そうかんたんにひきさがらず、もみ合いになる。澪が大声をあげるので口を塞ぐ。



 澪 「卑怯者、外へ出ろ、卑怯者、顔を出しなはれ、卑怯者!」



これ、いいですね。出演させてもらえるものなら、私はこの場面の男たちの役がいいなぁ。もうがっちり北川さんを羽交い締めにして、口を塞いじゃう。
 と、騒動が耳に入ったか、いよいよ登場する登龍楼の総支配人、采女宗馬。




ね、こういう役をやってみたいでしょう。ドサクサにまぎれて北川さんに伸ばした手が、それぞれどのへんに触れているのか気になる。



釆 女「これは一体なんの騒ぎだね?」



 澪 「恥を知りなはれ」



釆 女「恥?」



 澪 「この子…このふきちゃんの事です。こんな子供に、隠密のような事をさせて……」
釆 女「いったい何のことやら……だいいち、お前さん誰だね?」
 澪 「もとは神田御台所町、今は元飯田町、つる家の料理人だす!」
釆 女「末松、これはどういう事だ?……その手を離しなさい」


 澪 「澪姉さん!」



釆 女「隠密とはどういう事だ?何をした?」



末 松「申し訳ありません、この子につる家の料理を…」




釆 女「恥を知れ!二度と登龍楼の敷居をまたぐ事は許さん。立て!」



末 松「旦那さん勘弁してください!旦那さん、旦那さん、旦那さん」


 主の釆女に愛想を尽かされ、板長の末松、あえなく退場。
 とみせかけて、実はこの末松、後半でもう一回ドラマに登場し、澪の邪魔をする。
 登龍楼を追い出された末松は、神田御台所町に自分の店を構えるのだ。
 御台所町といえばドラマ前作の舞台。初代「つる家」のあった場所である。しかし店の評判をねたむ何者かの手によって放火され、全焼してしまった。失意の澪たちだったが、屋台を借りて再び一からやり直し、ようやく元飯田町に移って二代目店舗を構えた。……というところから、今回の続編は始まっている。
 そんな初代「つる家」の跡地に、末松はなんと「つる家」という料理店を開いたのである。しかも当時としては珍しい女料理人を連れてきて、売りのメニューは茶わん蒸し。要するにバッタもんである。ニセモノと分からずやってくる客も多くて、店は大にぎわい。



 ところが、人気の歌舞伎役者が、そのニセのつる家で茶わん蒸しを食べて泄痢(食中毒)を起こし、舞台が休演となる。事件は瓦版に書き立てられて江戸中に流布し、ニセつる家はもちろん、澪たちの本家までが勘違いされて世間の非難を浴び、客が寄りつかなくなる。風評被害だ。






 怒り心頭で、火星の戦士の本能に火がついた澪は、神田御台所町のニセつる家に殴り込みをかける。そこで自分のニセモノに出くわし、末松に再会するのである。



 澪 「もし!誰かいませんか!もし!」



 女 「騒々しいね。なんでしょうか?」



 澪 「あんたがこの店の料理人だすか?」



末 松「なんだ…また何かイチャモンか?」



 澪 「あんた、神田登龍楼の…」


 ニセつる家のニセ澪を演じているのは渋谷めぐみさん。太秦時代劇ではわりとお馴染みの女優さんで、安定のピンポイント出演である。
 ただ、このエピソードは原作第3巻『想い雲』の第3話「花一輪 ふわり菊花雪」から採られているんだけど、原作のほうでは、食中毒騒動より前から、ニセ「つる家」は女料理人のお色気で男客を呼び寄せ繁盛して、本家を苦しめる設定になっている。「味で勝負する本家つる家」VS「お色気サービスありのニセつる家」という女料理人対決になっているわけで、やはりこの場面、北川さんのライバル、しかも北川さんには無いセクシーを武器に出来る人、ということで、この方に特別出演していただきたかった。



 そんで、こんな感じにガンの飛ばしあいをして欲しかった。





 あとアレですね。あさひ太夫(貫地谷しほり)が身代わりになって切りつけられた、あの同僚の遊女を、スターダストプロモーションの後輩の人がやっていますが、あれ沢井美優だったら、もう言うことなしのドラマだったんですが。

3. メギツネ



 キツネといえば「ベビーメタル」だ(そうか?)。アミューズ所属の中高生女子によるアイドルグループ「さくら学院」の三人組ユニットである。さくら学院重音部とも言う。美しく澄みわたり、力強く伸びるメインボーカルと、触れれば指から血が出そうなくらいキレのあるダンスと、超絶テクニックの演奏。
 私は、さくら学院ではどちらかというと科学部(科学究明機構ロヂカ?)が気になって、ベビーメタルにはあまり注意を向けていなかったんだが、気がつけば日本武道館2daysにヨーロッパ・ツアーも大成功、そしてレディー・ガガの北米ツアーでオープニング・アクトをつとめたりと、たいへんなことになっているらしい。
 そんなことはどうでもいい(なら書くな)。
 話を戻そう。えーと、ふきを使ってつる家の料理を盗んでいた恥知らずの末松を、主の釆女がその場でクビにしたところで脇道にそれた。このシークエンスだけ見届けて、本日はおしまいにします。
 ともかく一件落着。悪いのは板長の末松で、命じられた通りにした少女ふきに罪はない。さすがの采女もそのくらいは理解あるか、とホッとしかけた澪であったが、なかなかどうして采女宗馬、相当なワルである。末松を追い出した返す刀で、ふきにも冷酷非情に解雇を申し渡すのだ。



釆 女「不知とはいえ奉公人のしでかした事は主の責任。このとおりお詫びします」


釆 女「ふき、お前もだ」
ふ き「えっ?」



釆 女「この店の暖簾に泥を塗ったお前もここに置いておくわけにはいかぬ!今すぐ出ていきなさい」


ふ き「旦那さん……」


ふ き「お願いです、私をここに置いてください。旦那さんに見捨てられたら、私の行くところがなくなってしまいます。お願いします、弟の健坊と引き離さないでください!」
釆 女「それはならん。主の私に、ここまで恥をかかせたのだ。出ていけ」



ふ き「旦那さん!」
 澪 「そんな……この子は……」


釆 女「お前は……この子のしでかした事を訴えに来たのではないのか?だったら、ふきに罰を与えるのは本望であろう」



  自分のせいでふきが登龍楼を追い出されてしまった。澪はショックだ。
 でもそれだけだったら、別にこれまでどおり、つる家で働けばいいわけだし、登龍楼との縁も切れ、もう後ろめたい思いをしないですむんだから、むしろ良いことのようにさえ思える。
 ところが、さっき言ったように、ふきには幼い弟がいるんですね。原作によれば二人は、父親の借金を返すために、姉弟そろって登龍楼に奉公していた。そのお姉ちゃんだけが解雇されたのだから、残された弟は、死んだお父さんの負債を一人ですべて肩代わりして、この陰湿な登龍楼で延々と働かなければならないわけである。これはつらい。「姉ちゃん!行っちゃイヤだ!」と泣き叫びたくもなる。



 健 「姉ちゃん行かないで」
ふ き「健坊、堪忍な。もう姉ちゃんここへは置いてもらえないの」


 よかれと思ってしたのに結局、自分のせいで幼い姉妹を引き裂いてしまった事実に言葉を失う澪。というわけで、重苦しい気分のまま帰路へつく二人。
 意気消沈して歩くふきの背を見つめながら、どう慰めたらいいか、澪は途方に暮れる。





 澪 「ふきちゃんごめんな。うちがあんたの事」


ふ き「ごめんなさい……澪姉さんごめんなさい。ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」



 澪 「ふきちゃん泣かんといて。あんたがええ子やいう事は、よう分かってる。うちこそ…うちこそあんたをこんな目に遭わせてしもうて…」
ふ き「ごめんなさい…ごめんなさい…!」
 澪 「ふきちゃん」


 澪 「涙は来ん来ん」



 澪 「涙はコンコン」(*画像はイメージです)



 澪 「涙は来ん来ん」(*画像はイメージです)



 澪 「涙は来ん来ん」(*画像はイメージです)


ふ き「ごめんなさい、ごめんなさい……ごめんなさい…!」
 澪 「ごめん…」


 と、なみだなみだで今回はお開き。またね。




小松彩夏さまお誕生日おめでとうございます


大人の女の魅力でますます輝いてください。