実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第420回】DVD第3巻:Act.11の巻(3)



小池里奈ブログ2013年5月15日付けより。

昨日は縁があって舞台「戦国BASARA宴」を観劇してきましたヽ(*・ω・)ノ


美少女戦士セーラームーンでご一緒した窪寺さんと
仮面ライダーキバでご一緒した松田さんが出演されていました!
久しぶりにお話できて嬉しかったです(*´ω`*)


みなさん大きくなったね!って。
セーラームーンやってた時は小学4年生!
キバやってた時は中学3年生!
…早いなぁ。今年20歳だもん!笑
まぁ大きくみえるのは実はヒールのおかげなんですけどね(´-ω-`)笑


いや、いろんな意味で、ちゃんと大きくなっていると思うよ、おぢさんは。


『極道の妻たち Neo』(東映ビデオ)は2013年6月8日公開です。


1. あの俳優も登場⁉


TBS「木曜ドラマ9」の『潜入探偵トカゲ』(2013年4月18日午後9時〜)。主演は松田翔太。松田翔大のセーラー戦士との共演作は『月の恋人〜Moon Lovers〜』(2010年)くらいだと思うが、しかし『月の恋人』に北川景子が出演していたことを憶えている人がどれくらい居るんだか。そんな彼がタイトル通り、大病院に研修医になりすまして潜入し、患者の不審死を調査したり、名門進学校に新任英語教師になりすまして潜入し、教材販売業者との贈収賄疑惑を調査したり、毎回、趣向を凝らした潜入捜査で事件を解決するという、「イケメンのコスプレ」的要素も取り入れた探偵ドラマである。



今回とりあげるのは第3話。でも実写版の戦士ではなくて、ミュージカルで6代目セーラーサターンを演じた垣内彩未さんの出演情報である。ちょうど【第417回】で、7代目サターンの仲村瑠璃亜さんの近況をご紹介したばかりのところだったので(ここ)勢いで登場だ。ていうかこの時代のメンバーって、黒木マリナさんとか浦井健治くんとか河辺千恵子さんとか、わりと個人的な思い入れのある人ばかりでさ。



第3話のメインのゲストは大政絢。ストーカー被害に悩む人気モデルで、松田翔太はロンドン帰りのスタイリストと称して彼女の護衛につく。カッキーの役どころは大政絢の先輩モデル。最近は後輩の大政絢が人気沸騰で心中おだやかではない。



正体不明のストーカー被害は続き、大政絢がトラックに襲われて松田翔太にお姫様だっこされたりとか、色々あって、ついに自宅マンションの中まで荒らされる。



というわけで、クライマックスは東京ランウェイ。舞台で大政絢が命を狙われる危険があるので、松田翔太はモデルの栗原類(本人)を薬で眠らせて、栗原君になりすまして、舞台の上から敵の仕掛けた罠を見破ろうとする。本当の東京ランウェイを使ってロケ撮影したようだ。




垣内彩未さん自身、現在はモデルとしても活躍されていて、実際に東京ランウェイにも出ている。しかも東京ランウェイのほうの情報に「あの俳優も登場」なんて告知されていた。今回は泉里香は出ていなかったと思うし、ということは、「あの俳優」ってあの女優のことか?


 


私は思わず色めき立って画面に魅入ってしまった。でも安座間美優はもちろんのこと、「あの俳優」に該当するような人は出なかった。ひょっとして栗原類くんのことだったのかな?
……ああそうか、東京ランウェイの側から言えば、松田翔太がモデルとして出演したことが「あの俳優も登場」ってことになるわけか。勘違いしちゃったね。
ともかくカッキー、キレイでカッコよかったですよ。



あと、このあいだ渋江譲二と7代目サターン仲村瑠璃亜のドラマに出ていた伊藤かずえさんが、またまた出演していました。でも、そろそろDVDレビューに戻ろう。

2. 巻き戻し


改めて整理しておく。Act.10の「うさぎの家出事件」がいつであったかについては異論も多いが、私はこれを2003年12月13日(土)のことであったと考えたい。家を飛び出たうさぎは、なる、亜美、まこと、レイという順序で自宅を訪問する。十番中学のなるは不在で亜美は家を出たところ、まことは部屋の模様替え中、T.A.女学院のレイも神社で巫女の仕事、神社には小学生のエリカちゃんも来ている。これだけの児童・生徒たちが学校に行っていないのだからこれは明らかに週末の休日である。
一方、Act.10のラストで美奈子がトラックに急襲されるのはいつの話か?ドラマの流れ的には、うさぎ家出事件の翌日、2003年12月14日(日)の出来事であるかのように見える。





しかしAct.11で画面に映る斎藤社長の手帖では、12月13日(土)以降のスケジュールは帰国後の仕事ばかりで、しかも赤でチェックマークが入り「キャンセル」と書かれている。ということは、Act.10ラストシーンも13日土曜日の出来事であったと考えられる。つまりドラマでは時系列がシャッフルされている。実際には、ゾイサイトはミュージカル妖魔でセーラー戦士の注意を引きつけておいて、それが倒された直後に、成田に帰国したばかりの美奈子へ攻撃をかけた。こっちが本命だったのだ。でもドラマでは先に夜のシーン、火川神社の子供会で「かぐや姫」紙芝居があって、うさぎが家に帰るところまでを先に見せて、それから再び事件直後に時計の針を戻して「実は戦士たちがベリルと対面していたあのとき、美奈子に大変なことが起こっていたのです」と急襲事件を描き、次回への「引き」としたのである。……だいたいそういうことにしておきたい。
そしてAct.11の物語はいつから始まるかと言えば、12月17日(水)である。これは斎藤社長が病室で「新曲発表会でナコナコのクリスマスバージョン配るから、デザイン、明後日までね。それから明日テレビの電話インタビュー」と言っていることと、スケジュール帳で「12月18日(木)TVワールド『JamJam』電話インタビュー」「12月19日(金)ナコナコクリスマスバージョン〆切日」と書かれている事実を符合すれば疑いようがない。
となると、残された謎はあとひとつ。Act.11の冒頭で、うさぎがクラウンで元基から美奈子の事故の話を聞いて仰天するのは何故か、ということだけである。



古 幡「それよりさぁ、愛野美奈子が入院したの、聞いた?」



うさぎ「ええっ!?」


美奈子の事故が12月13日(土)、Act.11冒頭が12月17日(水)で、あいだは3日間もあるのだから、テレビで見るとか、なるちゃんから聞くとか、美奈子ファンのうさぎが世間でも話題の事件のことをまったく知らないというのはやはりおかしい。これは分からない。仕方がないので一応、次のように解釈しておく。


Act.10の最後で、幻の銀水晶の力を解放して、仲間の戦士やエリカちゃんやエストア国の王女とか色々な人々を救ったせいで、うさぎは気力を使い果たしていた。しかもその直後、自分たちが月からやってきたなどという衝撃の話を聞き、そのショックもあって、うさぎのアタマの回転が通常モードに戻るのに3日ほどかかった。そのせいで、学校で大阪なるたちが美奈子の事故について語っていたときも、ぼ〜っと聞き流して、頭に入っていなかった。


というわけで、社長が美奈子のスケジュール確認をして、新マネージャーの松尾と病室の外に出るあたりまでレビューを終えたんだった。何回か間があいたので、そこからもう一度、観ていこう。


斎 藤「新曲発表会でナコナコのクリスマスバージョン配るから、デザイン、明後日までね。それから明日テレビの電話インタビュー。あとホームページの日記とサインプレゼント用の色紙。ロンドンから帰ってきたばっかだけどできる?それとも休む?」



美奈子「…大丈夫…」
斎 藤「OK! あ、マツオちゃんっ、新曲発表会のコト、ちょっと…!」
松 尾「はい」


二人が部屋を出て行ったことを確認して、美奈子は届けられたバッグを開き、「セーラーVなりきりセット」一式の無事を確認する。すごくチャチな感じです。



つまりセーラーVというのは、普通のセーラー戦士たちのような変身ではなく「変装」なのである。でも、うさぎたちセーラー戦士は、変装するときには「変身携帯テレティアS」を使っていた。わざわざ変装用の衣装なんか用意しておく必要なんか、ないはずである。
実際「ACT.ZERO」で初めてセーラーVに変身するシーンを見てみると、空から落ちてきたアルテミスがテレティアSを美奈子に向けて、それで変身してしまうのであった。



ね。わざわざ衣装を持ち歩かなくても、これだったら一発でほとんど変身と同じ効果が期待できる。つまり、セーラーVなりきり衣装セットは必要ないはずである。なのになぜ美奈子は?
そう考えるうちに私、ハタと思い当たったのですが、みなさん、本編シリーズで美奈子が「変身携帯テレティアS」を手にする場面を見た記憶ってあります?私にはない。
そもそも戦士たちがテレティアを使って変身する場面自体(原作漫画やアニメと同様)あまり多くはない。まあ最初のころは、うさぎと亜美が巫女に扮して結婚式場に忍び込むとか(Act.3)、それなりにセーラー戦士としての本業に役立つような使い方をしていたようだ。しかしむしろ記憶に残るのは、レイがマーズれい子に変身するとき(Act.23)、まことが元基とデートすることになって、戦士みんなで勝負服を考えるシーン(Act.31)、家出した亜美とレイがクラウンでコスプレごっこやる場面(Act.34)、というように、ロクな使い方をされていない。でもテレティアの意義は、やはりルナからのホットラインというところにある。ルナからの一斉通信をうけて、戦士たちが妖魔出現の現場に駆けつける、なんてシーンはけっこうあったように記憶している。



というふうに考えると、ひょっとすると美奈子は、テレティアを捨ててしまったのかな、と思う。つまり、自分は常にプリンセスや仲間の戦士たちとは距離を置いて、単独の遊撃隊として戦うのだ、という自覚が強かったので、テレティアを逆パカしちゃったのだ。そして仲間と容易に連絡がとれない環境に自分を追い込んだ。ところがそのせいで、セーラーVの変身グッズを持ち歩かなければならないハメになった、とか。意外とバカだな(笑)。
ともかく私、いま思いつく限りでは、美奈子がテレティアで話をしている場面が頭に浮かばないのである。でも絶対に使っていないという自信もない。みなさん、どうでしょうか?心覚えのある方はコメント欄にご連絡ください。

3. もう少し先に進もう


他にも、次回Act.12の後半で見せる、唐突なセーラーVへの変身シーンとの整合性はどう考えるのか、とか、とにかく美奈子もしくはセーラーVに関しては、つじつまの合わない謎が多すぎて、興味は尽きない。しかしそういうことにああだこうだとコダワリ続けると、一向に話が先に進まない。そのほか諸々の問題点は、また次の機会に考えましょう、ということで、先に進みたい。
セーラーV変身セットの無事を確認してやれやれの美奈子、その時、どこからか(この時点では)謎の声が。


謎の声「美奈子。これからが本当に大変だよ…。君は戦わなければならない…。そして絶対に負けてはいけないんだ。それも、たった一人で」



美奈子「大丈夫。歌の世界に入った時から一人だし。セーラーVになった時だって、ちゃんと自分で決めたんだから……プリンセスとして……」


さあそして話はダーク・キングダムへ。相変わらずピアノの前に座るゾイサイト。



ゾイサイト「セーラーVが生きている……。妙だな。プリンセスへのレクイエム、完璧だったはずだ……まあいい、まだ他に面白い手はある」


そして例によって手袋のままピアノを弾き始める。曲はもちろん幻想即興曲。
ところで上のセリフによれば、ゾイサイトはやはり、セーラーVをピンポイントで狙っていたみたいだ。てことは、第一楽章で妖魔を動かして、エストア国の王女やエリカちゃんを倒した攻撃は、いわば第二楽章でトラック運転手を支配して、帰国したばかりの美奈子を攻撃するための、稽古というか力試しみたいなものだったのだろう。



それでもセーラーVが死ななかったのは、ゾイサイトの命令が「プリンセスを攻撃せよ」というものだったのに、実はターゲット美奈子が本物のプリンセスではなかったので、攻撃の矛先がずれちゃったわけだね。そのため「完璧だったはず」のレクイエム攻撃がうまく機能しなかった。別に美奈子の運動神経が良くてトラックを避けたわけではなかったのである。


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たぶん、まったく防音処置をしていない部屋なのにピアノを弾きまくるゾイサイト。その音はダーク・キングダムの洞窟内に響きわたり、ベリルやネフライトのいる場所までばんばん響く。眉をひそめるベリル様。



ベリル「ゾイサイトがまた動くか」

とまあ、キリは悪いけど、疲れてきたので、今回はそろそろこのへんで。またね。しかしベリル様はアオリの構図がお似合いだね。