実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第386回】DVD第3巻:Act.10の巻(3)

1. 真夏の卒業式



いろいろあって遅い話題になってしまいましたが、『仮面ライダーフォーゼ』終了しましたね。
始めのうちは、学園もののアダルトビデオみたいだと一部で評判だった(ホントかよ)。ライダーが学校内で怪人と戦っていて、教室に飛び込むと、机とイスがきれいに片側に寄せてスペースを作ってあるんだけど、こういうのってAVによくあるよな、とか。



第2話で、校内の秘密の部屋で主人公と二人っきりになると、ヒロイン(清水富美加)がいきなり制服を脱ぎ始めるとか。



そしてネットで話題騒然となった第3話。財閥令嬢の学園のクイーンが、自宅のプールで、取り巻きの生徒に囲まれ、ちやほやされる場面があったんだが、このプールが、アダルトビデオの世界ではお馴染みのロケ地で、いわば「聖地」みたいなもんだそうだ。



具体的にどんな有名AVに出てくるのか、検索しても作品名はひとつも上がってこないので分からないが、もはや「あのプール」はネットスラングであり、ためしにgoogleでやってみたら、「あのプール」だけで大量の同一画像がヒットしたのが笑えた。



世の中には、このプール画像だけでハァハァしてしまえる方もいるらしい。すごいですね。



そして最終回は、学園ドラマらしく卒業式。ラスボスは彼らの通う天ノ川学園の理事長なんだけど、理事長を倒すのではなくて、理事長からの「卒業式」を敢行する。つまり尾崎豊の「この支配からの卒業」という歌詞をそのままドラマ化したような話である。そうはいっても、闘わずに終わるわけにもいかないので、卒業生代表のライダーキックが理事長に突き刺さる。



それはいいんだが、どうもこの体育館、見覚えあるんだよ。いや体育館なんて、どれも同じような作りのものだ。でもこれ、私にはどうしてもAct.17とAct.18のあの「教会」に見える。ほぼぴったり一致しているように感じるんだが、みなさんはどう思われましたか?(なんて、10年近く前の作品と比較されてもねぇ)



実写版セーラームーンが、学園ドラマ的な枠組みで始まりながら、後半には学校がほとんど出なくなって、セーラー戦士が「星のハメツ」を防ぐ話になっていってしまったのとは対照的に、『仮面ライダーフォーゼ』は徹頭徹尾、「学園もの」であることにこだわり、ドラマの舞台も、原則として学園の外に出なかった。そのための設定上の必然性とか、毎回、校内に怪物があらわれてバトルが行われる物騒なキャンパスなのに、一般生徒はけっこう平然と学生生活を送っているとか、つつけばいろいろと問題もあるんだろうけど、私の場合は、最初に「学園もの」というお約束に乗ってしまったので、あまり気にならなかった。最終回に体育館を(「教会」とかではなく、きちんと体育館として)使ってくれたし。
ただ主人公(両親を亡くして祖父と二人暮らし)やヒロインを中心に、レギュラーメンバーの家庭生活があまり描かれず、家族の存在が、ドラマ全体を通じて影が薄いのは実写版セーラームーンと同じ。まあしかし『電磁戦隊メガレンジャー』(1997年)以来の「特撮&学園もの」を、教室ロケも大変だろうに一年間きちんとやり通したスタッフの努力、そしてアクションシーン、演出テンポ、パイロット版のフォーマットなど、随所に斬新なアイデアをつぎ込んだ坂本浩一監督の頑張りに敬意を表します。おつかれさまでした。楽しかったです。空中の敵に挑むときのアクション、思いっきりカメラを倒してタテの構図で撮っちゃうなんて、格好良かったです。



というわけでひさびさに実写版レビューに戻ろう。

2. 行きやすい順に訪ねる


Act.10、どこまでいったかな。ママとのつまんないケンカが原因で、とうとう荷物をまとめて家を飛び出したうさぎだけど、アテにしていたなるちゃんの家は留守。そこで亜美のマンションに向かう。ここら辺まででしたね。なるちゃんの家のロケ地は中野区6丁目の(多くのドラマのロケに使われるらしいが)一軒家、亜美の家は渋谷にあるケン・コーポレーションの物件、Bella Vista No.6。


  
  


うさぎ「亜美ちゃん! これから塾?」
亜 美「ううん。図書館。ママが久しぶりに休みだから、ゆっくり寝かせてあげようと思って。セーラーVの基地も調べたいし」


  


うさぎ「あー、そうなんだ」
亜 美「うさぎちゃん、どこか行くの?」


  


うさぎ「ううん、別に」


たまたま出会ったというよりは、明らかに「亜美ちゃーん」と駆け寄ってきたうさぎに「うさぎちゃん、どこか行くの?」と冷静に返す亜美。たぶんわざとではない。その分よけいタチが悪いとも言えるが。
それにしても「基地」って。前回ビデオを観たときには、亜美のセリフは「セーラーVのことも調べたいし」だと思っていたのだが、今回よく聴き直してみたら「セーラーVの基地も調べたいし」と言っていますね彼女は。基地って何のことだろうか。亜美のことだから、何か根拠があって言っているのだろうけど。
まあともかく、亜美のところは無理なので、続いてまことを訪問。


  


うさぎ「まこちゃんどうしたのその格好」
まこと「ああ、いま部屋の模様がえしているんだけど、何?」


  


うさぎ「模様がえにトンカチ?……ううん、そんな気がして、差し入れ。ハイ。じゃあね」


  


うさぎ「はあ、どうしよう」


受け入れてくれそうな順に友だちを訪ねていったうさぎだったが、なかなかそううまくはいかない。残るはおっかないレイちゃんだけである。

3. エリカ様降臨


というわけで、火川神社への道をとぼとぼ歩くうさぎ。


  


ル ナ「次はレイちゃんのとこ?」


  


うさぎ「う〜ん、でもレイちゃんキビシイからなぁ。家出って言ったら、怒られそう」


  
  


おそるおそる境内の様子をうかがうと、少女になにか語りかけているレイの姿が。今まで知っている、クールで容易に感情を明らかにしないレイ、ちょっと怖いレイちゃんとはだいぶ雰囲気が違う。思わず歩み寄るうさぎ。


  


レ イ「思う通り描いたらいいから、はい。出来たら持ってきて」


  


エリカ「うん」


エリカちゃんの登場だ。小池彩夢。当時は8歳。現在17歳。わりと最近、苗字をとって読み方を変えて、彩夢(あやむ)と改名したらしい。
彼女はこのセーラームーン出演後、東海テレビ系のドロドロの昼ドラ『牡丹と薔薇』(2004年1月〜3月)でブレイクした。『牡丹と薔薇』といえば、当時、浜千咲がけっこう好んで観ていた番組である。そして2007年には映画『ALWAYS 続・三丁目の夕日』で評価を高める。もっとも映画で言えば、個人的には『白夜行』(2011年)で、義姉の堀北真希にレズビアンっぽく脅されていたのが印象に残っている。



それと『小池三姉妹』にも触れておかねばなるまい。と言っても私も観ていないんだけど。これは、長女が小池唯、次女が小池里奈、三女が小池彩夢という設定のショートドラマで、スカパーの「エンタ!371」チャンネルで2009年11月に全3話が放送された。第1話が『三姉妹と三匹の亀編』、第2話が『彩夢の初恋編』、第3話が『三姉妹探偵編』である。



「しっかり者だがおっちょこちょいの長女・唯、活発だが飽きっぽい性格の次女・里奈、本が大好きで極端なマイペースの三女・彩夢が織り成す、ドタバタコメディ短編ドラマ」


だそうです。
エリカちゃんは、人ルナ初登場となるAct.27にも出演しているので、改めてチェックしてみましたが、残念ながらエリカと人ルナが同じ画面に収まっているショットはありませんでした。でもまあ、これが小池彩夢と小池里奈の初共演だと思います。



このあと『喰いタン2』(2007年)の第2話でも共演したのかな、それで小池三姉妹に至るわけです。



そんなわけで、まだ17歳なので芸歴の豊富な彩夢さんであるが、いつ頃から芸能界に入られたのだろうか。公式ブログのQ&Aのコーナーにこんなことが書いてあった。



清水富美加って言ったら、仮面ライダーフォーゼのヒロインじゃん。実際、清水富美加のブログにも彩夢さんが出てくるし、仲良しらしいですね。と、話が冒頭のネタにつながったところで、今回はこれまで。