実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第387回】DVD第3巻:Act.10の巻(4)



原作を読んでいないので、どういう話か分からないです。

1. カタログ談義の真相はこれだ。


M14さんが、9月11日の記事で「安座間美優と泉里香が共演するとどこかで書いてあったはずだ」とニッセンのカタログをあたっておられた(ここ)。結局、安座間美優しか発見できなかったということだ。
でもこれは記憶間違いらしい。実はM14さんが安座間美優と見定めたニッセンの人って、他人のそら似である。
と言っても、私もよく知らなくて、これはひろみんみんむしさんのブログから得た情報です(ここ)。事実はニッセンではなくて「イマージュ」という、まあ似たような(だと思う)カタログであった。





黒の里香さん、「いつでもダークマーキュリーに変身可能なペット系」で良いっすねえ。さあしかし、私も色々あって、のんびりしてはいられない。そろそろ本題に入りましょうか。

2. レイちゃん祭り


ママとケンカして家を飛び出したものの、なるも亜美もまこともそれぞれに用事があって、仕方なく、ちょっと怖いレイちゃんのもとを訪れたうさぎ。そこで目にしたのは、普段はあまり感情を表に出さないレイの笑顔だった。


  
レ イ「思う通り描いたらいいから、はい。出来たら持ってきて」
エリカ「うん」(走り去る)


走り去るエリカを見送ると、参道から境内に入って来て、おずおずとしているうさぎの姿が目に入る。今回のエピソードは、ここから先、最後に泣いちゃうところまで「レイちゃん祭り」と言っても良くて、とにかく火野レイが可愛い。個人的にはAct.8よりこっちが良いかも。
ここは、あまり他人のプライバシーに深入りしない主義のレイが、不覚にも家出したうさぎを受け入れてしまう、という場面だ。親とケンカして飛び出してきたところにシンパシーを感じた、と考えても良いし、もっと単純に、やっぱりレイもうさぎが好きで放っておけなかった、と考えても良い。いずれにせよ、最初はいつものようにクールに突き放そうとした。でもついつい、ためらいながら優しい言葉をかけてしまう。そのぎこちなさが、こう言っちゃ何だが、当時の北川景子の、まだ固さの取れない芝居とマッチして、結果的に良い味が出ている。

  


レ イ「……うさぎ、どしたの?」
うさぎ「ええとさぁ、レイちゃん、忙しいよね」
レ イ「まあね」
うさぎ「そうか。じゃぁ」
レ イ「ちょっと、うさぎ」
うさぎ「え?」


  


レ イ「家、飛び出してきたんでしょ?親と喧嘩?」


  


うさぎ「何で分かるの?霊感?」


  


レ イ「まさか。まあ、経験ってとこよ」


これでちょっと気持ちがほぐれた感じになって、うさぎのなかにも、わずかな期待が生まれるけど、レイは「じゃあね」といつものようにクールにうさぎに背を向ける。うさぎも、やっぱりダメかぁ、みたいな感じで去ろうとする。
でも結局、レイとしては珍しく情に負けて、うさぎを呼び止める。このあたりの北川景子が、名古屋支部的には最大の見所。



レ イ「行くとこないなら、神社の仕事手伝う?」



うさぎ「え、いいの!」


3. かぐや姫伝説/時計屋


ということで、うさぎに与えられた「神社の仕事」とは、近々開かれる神社の子ども会に向けて「かぐや姫」の紙芝居づくりを手伝うことなのであった。


  


うさぎ「へぇ、神社って紙芝居も作るんだ」
レ イ「神社で子供会をやっているのよ。下絵は出来ているから、色塗りお願い」


  


うさぎ「あ、かぐや姫なんだ」
ル ナ「かぐや姫って?」
うさぎ「知らないの?日本の有名な昔話」


ところでこの画なんだけど、前に見たとおり、今回のアバン・タイトルで、「夜も更けたのに絵を描くレイ」というのがあった。そしてここでうさぎが取り上げて観ているのがその画である。



つまり、うさぎとレイがいま色を塗っている紙芝居の画というのは、全部レイが下絵を描いたもので、それに二人で色を塗っている、ということに違いない。そう考えて「これがレイちゃんの画力かぁ」と思いながらご鑑賞いただきたい。けっこう考えさせられるものがある。ていうか、まさかこれって、北川景子本人が描いたイラストとかってことはないだろうか。



それで……なのかどうかは判らないが、この後、うさぎがルナに「かぐや姫」の物語を要約して聞かせるときに、画面に映るイラストは、レイが描いたものではない。描いたのは「時計屋」こと本編の助監督、加藤弘之である。前回Act.9ではテレビのワイドショーで流れた「幻の銀水晶の想像図」のイラストや、後半で重要なアイテムとなる「エンディミオンの肖像画」も描いていることはご存じのとおり。この人の作品だ。
でも、なぜ加藤弘之のイラストレーターとしての名前が「時計屋」なのかが分からない。このブログでも何度か「時計屋というペンネームの由来をご存じの方ご一報下さい」というような内容の呼びかけをしてみたが、反響はなかった。
あ、そういえば、加藤弘之チーフ助監督って、実写版本編に「理科の加藤先生」としてご登場されているが、このあいだ終了した『仮面ライダーフォーゼ』の第9話には、諸田敏監督が数学の先生として登場していた。しかも他の監督に請われて出たというのではなくて、ご自身の演出回である。それで最終回にも職員室で顔を見せていました。凄いね。


理科の加藤先生


数学の諸田先生


ということはさておき、それではその「時計屋」さんのイラストとうさぎのナレーションで、『竹取物語』を、ごくおおざっぱに復習してみましょう。


  


うさぎ「竹から生まれた女の子を、お爺さんとお婆さんが育てるんだけど」


  


うさぎ「その子は実は月のお姫様で、大人になったとき」


  


うさぎ「月からお迎えが来て、帰っていっちゃうって話」


と、このお話を承けてもうちょっとこのシーンは続く。そこで北川景子のフォトジェニックなショットがまた続いていくわけだが、連休をいいことに月曜日になってしまったので今回はここまで。

4. 本文とは関係のないオマケ


冒頭に北川さんの新作ドラマ『みをつくし料理帖』の新聞記事を紹介した。剛力彩芽とか武井咲みたいな人がガツガツ連ドラに出まくってるのと比較すると、北川景子さんの場合、今が旬の人気女優と呼ばれるようになってからも、ずーっとマイペースで、ドラマ出演は控え目な方だと思う。でもさすがに出演作品もだいぶたまってきて、最近はまったく関係ないテレビドラマを観ていて「あ、この人は北川さんのあのドラマに出ていたな」なんて思う機会も増えた。そういうのは楽しい。
ちょっと前の【第385回】で『メグたんって魔法つかえるの』を取り上げたときにも、ふと、主人公を除くレギュラーメンバーが全員、北川景子と共演経験(厳密に言えば、同じドラマへの出演経験)があるんじゃないかなって気がしてきた。



ムロツヨシ(『謎解きはディナーのあとで』第2話)


池谷のぶえ(『謎解きはディナーのあとで』第6話)


中村倫也(『太陽と海の教室』第1話)


と、ここまではたしかに思った通りだったけど、でもガッテン役の音尾琢真だけは、共演作が思いつかなかった。


この人は北海道出身でTEAM NACKS所属なんだけど、小松彩夏が出た舞台『ライトフライト 帰りたい奴ら』(この舞台については【第328回】参照)にも出ていなかったし、セーラー戦士と縁がないのかな。
それでこのネタはボツにしていたのですが、その後、音尾琢真さんの奥さんの佐々木静奈さんなら、北川さんと共演したこともあるというので、せっかくなのでご紹介します



2010年の新春ドラマ『筆談ホステス』より。北川景子と佐々木静奈(ガッテンの奥さん)。佐々木さんは青森出身なので、もともと津軽弁の指導という立場でかかわっておられたらしい。それで洋服屋の店員役もやったそうだ。筆談ホステスさんは、青森で女子高生をやっていた頃、ドラマでは井上順が店長を務めるこの店でバイトを始めて、それが「サービス業」のキャリアの始まりであったという。
ま、そんなとこで。
更新が遅れてすみません。