実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第377回】DVD第3巻:Act.9の巻(12)

『森村誠一 女のサスペンス マリッジ』(フジテレビ、2012年6月29日放送、脚本:田辺満、撮影:安田圭、監督:渡邊孝好)。初めて参加したお見合いパーティで、すっごくきれいな女性(国仲涼子)とカップル成立した萩原聖人。それからわずか1ヶ月でウェディング・ベルと、夢のような話だが、いざ結婚してみると、この奥さん、色々と謎めいている。わずかな間に性格や好みが激変したり、外出中、知らない男から聞いたこともない名前で声をかけられたり。しかも、その声をかけた男が、数日後ホテルの一室で刺殺されるという事件が起こる。ひょっとしてうちの奥さんが何か関わりを?と疑惑を深めながらも、ミステリアスな妻の魅力に溺れていく夫。
事件を担当することになったのは、警視庁の徳永刑事(小林稔侍)と藤倉刑事(白石美帆)。あれこれ捜査するうちに、お見合いパーティーを主催した結婚相談所「キューティー・キューピット」に辿りつく。白石美帆が受付に近づくと、受付の子はなんと月のプリンセスであった。


  


受付の子「いらっしゃいませ。ご入会を希望される方ですか?」
藤倉刑事「いえ、代表の正岡さんにお会いしたいんですが」
受付の子「はい……あちらにおかけになってお待ち下さい」


で、沢井美優さんの出番はこれだけ。アップもなし。うーん。まあセリフがあるからいいか。ちょっと弱気だが、本題へ入ろう。



さあいよいよ大詰めだ。というか、お話の本筋はもう前回で終わっていて、あとはクラウンでのエピローグ。他愛のない会話なのだがとても楽しい。
この回あたりは、ちょうど4人の戦士たちのキャラクターが確立して、しばらくの安定期に入っているところなので、会話を通して4人の人間関係みたいなものが「いかにも」な感じで浮かび上がってくる。脚本家が書いているというよりも、各自が好きなようにしゃべっているようにも思えるけど、そういう自然さが脚本家の才能というものなのだろう。
まずレイと亜美。お互い「友達」であることに慣れていないぎこちなさとか、あまり感情を表に出すことのない二人の間だけで、ひそかに成立している連帯感がいいですね。


  


レ イ「そう、幻の銀水晶じゃなかったの」


  


亜 美「やっぱりレイちゃん行く必要なかったね」


  


レ イ「……ありがとう……」


黙って首を横に振る亜美。
一方まことは、タキシード仮面を助けたいために、ニセタキシード仮面の変装までした(いやあれは変身か)うさぎにおかんむり。基本的に白黒ハッキリ決めておかなければ満足できない性格のまことは、もう「タキシード仮面は敵」とキッパリサッパリ割り切っているのだ。
うさぎが相手だとレイまで、さっき亜美ちゃんに向けた優しいまなざしを忘れて、激しくガンを飛ばしているのが面白い。


  


まこと「うさぎ!」
うさぎ「いゃぁ〜」
まこと「タキシード仮面は敵だろ!」
うさぎ「違うんだって!タキシード仮面にも事情があるみたいで…」


  


レ イ「また何か吹き込まれたのね」
まこと「ったく。これからはタキシード仮面に近づくのは禁止だ」


  


うさぎ「何で信じてくれないの?」


  


まこと「泥棒なんか信用できない」


  


ぐうの音も出ず、うなだれて椅子に座るうさぎ。
でも、うさぎには亜美という強力なサポーターがいる。だまってうさぎの近くに行って、肩に手を置く亜美。



  
  
  


うさぎ「亜美ちゃ〜ん!」


というあたりで、ルナが本日の総括と今後への引きで、ドラマを締めくくる。


  


ル ナ「まあ<幻の銀水晶>騒ぎも、ただのブームで終わりそうなのがありがたいわ」
亜 美「でも、こんなに大騒ぎしても、本物が出てこないなんて」
ル ナ「そうね。もしかして、プリンセスが持っているのかも知れない」
一 同「えっ!」



  
  

「もしかして、プリンセスが持っているのかも知れない」のセリフのところで、ヴィーナスの不在を強調するかのように、彼女の椅子を手前に配したローアングルのロングショット、そしてうさぎのアップへとつなげる。ヴィーナスとうさぎ、プリンセスはどっちでしょう?なんてな。まあ一応、伏線である。


というわけで終わり。
いや終わりではなかった。ラストのラストはダーク・キングダム、ゾイサイトの作曲風景だ。
次回エピソードへの引きとして、ゾイサイト会心の作品『プリンセスへのレクイエム』が、いよいよ完成に近づく。



そういえば以前、こっちよ!研究員がこの曲の譜面起こしをしてmidiファイルを作成されたのであった。せっかくの機会なので改めてご紹介します。ピアノ弾ける方がプリントアウトして拡大コピーすれば使用できるよう、大きめに(笑)。



ほんとうは本編に出てくるやつと同じように色鮮やかな譜面にしたかったのだが、細工している時間がなかった。



ゾイサイトお得意の「手袋奏法」と鈴村監督お得意の「口元アップ」。


  
  
  


ゾイサイト「タイトルは……そう『プリンセスへのレクイエム』が良い」


何だかもうレビューでも何でもなく、ただダラダラと無言で鑑賞しているだけになってきたけれど、最近ちょっと消耗気味で、週末にこうやって、ボーッと実写版のビデオを1、2話ぶん繰り返して鑑賞するのが何よりの癒やしだったりする。あんまり批評しようとか、そういう気にもなれなくて。お許し下さい。
とりあえずAct.9は今回にて終了。あとはBGMのチェックか。