映画『僕は妹に恋してる』『僕は妹に恋をする』(2007年)で、高校の屋上へ向かう階段で小松彩夏にスルーされる平岡祐太。
ドラマ『LADY 〜最後の犯罪プロファイル〜』第6話の回想シーンで、大学の図書館で北川景子にスルーされる平岡祐太。がんばれ平岡祐太。あと3人で世界初「全戦士にスルーされる」記録達成だ。ギネスが認定しなくてもウチが認定するぞ。
さて、『LADY』の視聴率プロファイリングの続きですが、今週は裏番組との関係に絞って考察してみた。加えて、金曜のこの時間帯は、日テレ(金曜ロードショー)もフジ(金曜プレステージ)も、基本的に9時からの2時間番組を組んでいることを考慮して、『LADY』の放送時間である10時〜11時ではなく、9時〜11時の2時間枠でデータを揃え、ウラとの視聴率の推移をあれこれ考えてみた。が、お手上げである。どうもよくわかりません。とりあえず今回、研究材料にしたデータだけ下に並べておく。これでなにか画期的な傾向と対策、ここをこうすれば『LADY』の視聴率があがるぞ、というアイデアを思いついた方は、えーとこのブログのコメント欄に書き込むよりもTBSにメールしてもらった方が生産的かもな。
【1月7日金曜日 地上波午後9時〜11時の視聴率】
NHK 21:00-22:00 ニュースウオッチ9 08.1%
22:00-22:45 ヒューマンドキュメンタリー 04.6%
日テレ 21:00-23:34 金曜ロードショー(千と千尋の神隠し) 16.5%
TBS 21:00-23:09 LADY〜最後の犯罪プロファイル〜(第1話) 13.8%
フ ジ 19:00-23:22 爆笑そっくりものまね紅白合戦スペシャル 13.3%
テレ朝 19:00-21:48 雨上がり決死隊のトーク番組アメトーク!SP 13.8%
21:54-23:10 報道ステーション 09.5%
テレ東 21:00-23:18 古代文明ミステリーたけしの新世界七不思議5 07.1%
【1月14日金曜日 地上波午後9時〜11時の視聴率】
NHK 21:00-22:00 ニュースウオッチ9 07.7%
22:00-22:45 世界ふれあい街歩き 05.3%
日テレ 21:00-22:54 金曜ロードショー(ハンコック) 10.6%
TBS 21:00-21:54 中居正広の金曜日のスマたちへ 12.1%
22:00-22:54 LADY〜最後の犯罪プロファイル〜(第2話) 09.3%
フ ジ 19:57-22:52 金曜プレステージ(浅見光彦シリーズ39遺骨) 14.0%
テレ朝 20:00-21:48 ミュージックステーションSP 16.8%
21:54-23:10 報道ステーション 13.6%
テレ東 19:00-21:48 懐かしの昭和メロディ 08.8%
22:00-22:54 所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ! 07.5%
【1月21日金曜日 地上波午後9時〜11時の視聴率】 NHK 21:00-22:00 ニュースウオッチ9 08.4%
22:00-22:45 世界ふれあい街歩き 03.7%
日テレ 21:00-22:54 金曜ロードショー(デスノート第1部) 11.6%
TBS 21:00-21:54 中居正広の金曜日のスマたちへ 13.7%
22:00-22:54 LADY〜最後の犯罪プロファイル〜(第3話) 08.5%
フ ジ 19:57-22:52 教えてMr.ニュース池上彰のそうなんだニッポン13.9%
テレ朝 21:00-21:54 悪党・重犯罪捜査(第1話) 13.1%
21:54-22:20 報道ステーション 09.7%
22:20-24:30 サッカー・アジアカップ日本VSカタール 25.9%
テレ東 21:00-22:48 所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ! 06.3%
【1月28日金曜日 地上波午後9時〜11時の視聴率】 NHK 21:00-22:00 ニュースウオッチ9 09.8%
22:00-22:45 世界ふれあい街歩き 05.5%
日テレ 21:00-22:54 金曜ロードショー(デスノート第2部) 14.2%
TBS 19:56-21:48 中居正広の金曜日のスマたちへ 10.8%
22:00-22:54 LADY〜最後の犯罪プロファイル〜(第4話) 06.8%
フ ジ 21:00-22:52 金曜プレステージ(いじわるばあさん3) 15.6%
テレ朝 21:00-21:54 悪党〜重犯罪捜査班(第2話) 11.8%
21:54-23:10 報道ステーション 12.2%
テレ東 21:00-21:54 所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ! 07.7%
22:00-22:54 たけしのニッポンのミカタ! 07.1%
【2月4日金曜日 地上波午後9時〜11時の視聴率】 NHK 21:00-22:00 ニュースウオッチ9 09.1%
22:00-22:45 世界ふれあい街歩き 05.5%
日テレ 21:00-22:54 金曜ロードショー(プリティ・ウーマン) 10.8%
TBS 19:56-21:48 中居正広のキンスマスペシャル 20.4%
22:00-22:54 LADY〜最後の犯罪プロファイル〜(第5話) 10.5%
フ ジ 21:00-22:52 金曜プレステージ(検事・霞夕子) 12.0%
テレ朝 21:00-21:54 悪党〜重犯罪捜査班(第3話) 08.8%
21:54-23:10 報道ステーション 13.1%
テレ東 21:00-21:54 所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ! 06.6%
22:00-22:54 たけしのニッポンのミカタ! 08.1%
いやしかし、マジでどういう流れなのかがよくわからないよ。たとえば第1話から第4話までぐいぐい下がって、第4話(1月28日)なんて、6.8%と先が危ぶまれるような数字まで出して、第5話で10.5%なんだけど、これもどうなんだろう。第4話のウラには『デスノート』(14.2%)があった。でも、それを言うなら第1話のときなんて、日テレはドル箱のジブリアニメ『千と千尋の神隠し』をもってきて16.5%も獲っているのに、初回2時間スペシャルでほぼ同じ時間帯を張り合った『LADY』も13.8%と健闘した。北川景子はカオナシには強いがリュークには弱いのかな。
ただひとつ言えると思うのは、2月4日は、そのまえの『中居正広のキンスマスペシャル』が8時〜10時という変則的な番組で、これが20%も獲っている。金スマが終わったあと、チャンネルを変えようにも、プリティ・ウーマンも沢口靖子の霞夕子も、もう半分くらいドラマが終わっちゃっているし、しょうがないからそのまま、という人が一定数いたせいで、ひさびさに2ケタを回復したんじゃないかと、まあ私はそう思うが違うかも知れない。
じゃ本題いきます。安座間美優さんの美しいお顔の変遷をたどれるのも、今回までですよ。
安座間美優の顔面史(その7) Act.46〜48
あんまり祭りばっかりやっていても仕方ないが、今回はAct.46名場面集って感じで。
「ジュピターは消えないから」
「元基くんって誰?」「なにそれ」
「…お守り…」「違う。戦士の力が目覚めたのは、独りじゃなかったから」
「だめだ。逃げて!」「みーなす・ぱわー」
ところでこのAct.46の撮影の合間に撮ったとおぼしきDVD宣伝の映像が、本放送のAct.45のエンディングで流れた。そのときの、特に北川景子の明るいはしゃぎっぷりが印象的で、その後、再放送もされなければDVDの特典映像にも収録されていないのは実にもったいない。実写版セーラームーンの中から北川さんのいい表情を何枚か選べと言われたら、私だったらぜったいこれも入れるよな。なんて話、もう、このブログでは何回も書いたような気がするが、懲りずにもう一度、紹介させてください。
「テレビの前のみんな!」「番組のDVDを」「1巻から6巻セットで」「5名様にプレゼントします」「必要事項をかいて応募してくださいね」「待ってます!」
また寄り道してしまってごめんなさい。次だ。
Final Act
ようやく最終回まで来たぞ。
「止めなきゃ……うさぎちゃん止めなきゃ……うさぎちゃんと、戦っても」「そんな事出来ないよ!うさぎと戦うなんて……」「……私、戦えるよ。ホントはうさぎちゃんが一番星を滅ぼしたくないはずだから……。だから戦う!」「………」「亜美ちゃん……」「……マーキュリーパワーメイクアップ!」
私、以前、こっちよ!さんからお送り頂いた資料をもとに、このブログ上でFinal Actの撮影台本を再現したことがあります(こちら)。それを読んでいただけるとわかるんですが、上のパート、ちいさなセリフの変更とは別に、小林靖子のオリジナル台本とくらべて、大きな変更点があります。台本を読んでみましょう。
亜美は、Pムーンを見つめる。
亜 美「……私、戦えるよ」
レイ・まこと「……!」
亜 美「ホントはうさぎちゃんが一番星を滅ぼしたくないはずだから……。だから戦う!」
まこと「亜美ちゃん……」
美奈子の声「星の運命を変えて……」
亜 美「……マーキュリーパワーメイクアップ!」
変身したマーキュリーが走る。
亜美の変身にかぶせて、亡き美奈子の「星の運命を変えて」という声が入ってくるんですね。台本では。
非常に印象的で、このセリフについてもまた改めて考えてみようと思っていたんですが、最近、yukibarashiさんの日記がこれについて解説してくださっていたので、紹介してみたいと思います。
まずはここまでの流れをおさらいしてみましょう。美奈子は、自爆しかけたまことや、自分の歌をうたう子どもを見て、初めて「愛野美奈子」として生きていこうという意志をもつ。まことは元基の愛情の深さに気づいて「独りじゃなかった」ことを知る。前世の使命に殉ずるつもりだった美奈子とまことのなかに大きな変化が生じ、二人はいまを生きるために前世を乗り越えていこうと決意する。一方レイも、前世に目を背けていては未来を切り拓けないことに気づき、前世を直視し、結着をつけようとする。ここでレイ・美奈子・まことのベクトルは、ひとつにまとまる。FinalActにおいて彼女たちは、前世からの使命の帰結として、プリンセスの暴走を止めようとするわけですよね。
一方「前世」ということに基本的に関心のなかった亜美は、ここまでの三人の葛藤と対立には直接タッチしないまま最終回まで来てしまった。彼女はただひたすらうさぎちゃんのことを思い詰めていた。その必然的な結果として、最後の最後には他ならぬ水野亜美が、うさぎと戦う(厳密にはうさぎを守るためにプリンセスと戦う)腹をくくるわけだ。そういう流れでここまできて、これまであまり交わることのなかった亜美と美奈子のセリフが交差する。そこのところにyukibarashiさんは、実写版の物語のひとつのピークを見られるわけです。
一貫して使命のために戦ってきた美奈子と、使命とか関係なくうさぎのために戦ってきた亜美は、これまでほとんど絡んでなかったけど、美奈子の、「星の運命を変えて」という声と、亜美の、「マーキュリーパワーメイクアップ」が重なることによって、使命のために戦うという動機と、うさぎのために戦うという動機が、それぞれの一貫性が損なわれることなくひとつに調和する、という構造になっている。(「yukibarashiの日記」2011年2月7日付)
なんか美しいイメージですね。
ていうわけで、これで終わりだ!
いったい何が目的でこれをやっていたのかすっかり忘れてしまったが、まあいいや。結論とか考察みたいなもんは、またそのうちに、ということで、次回からAct.7レビュー再開でございます。