実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第149回】Special Actの巻(16)


前回のコメント欄に続いて書くが、明日の中日劇場午前11時の部、私と息子は7列目と8列目の右端、7列45番と8列45番の席にいる。よろしくどうぞ。そしてあさってはみゅうみゅうだ。今夜、ちょっと栄に出る用事があって確認してみたが、栄の交差点のでっかい北川景子の看板は健在なので、ご来訪の方はこれも見ていってやってください。

1. 前田日明とセーラームーン


美奈子SP
さてものすごく突然だが、リングスといえば、いまだにカリスマ的な人気を誇る元プロレスラーの前田日明が、第2次UWF解散後に立ち上げた団体であり、後のK-1とかPRIDEとかの「総合格闘技」という土壌を開拓したパイオニア的存在である。しかし前田選手の現役引退、後発の他団体による人気選手の引き抜きなどで徐々に人気が低迷し、結局、2002年にWOWOWとの放送契約が打ち切られた時点で、実質的な活動を停止してしまった。
そのリングスが、今年に入って突如「THE OUTSIDER」なる格闘技イベントを行なったのである。これ、どういう内容かというと「来たれ、未知なる強豪」という前田の呼びかけのもと「プロの試合経験3試合以下」を条件に全国から参加者を募ってカードを組むという、要するにアマチュア大会である。
リングス公式HPで出場選手のプロフィールを見ていると、もちろん「極真空手8年」とか「レスリング7年」とか、なるほどと思う人もいるにはいるんだが、「水泳6年」とか「野球10年」とか「ファイトクラブ5期生」なんて、何だかよく分からない人もいるし、「ストリートファイト東京No.1」「夜櫻會三代目総長」「自衛隊3年」あたりになると、ちょっとヤバイんじゃないかという気もしてくる。何しろ大会のキャッチフレーズが「不良達ヨ、覚醒セヨ」だからたまんない。マンガじゃなくて、本当の話だ。
そういう興行をディファ有明で、ロイヤルリングサイド2万5千円、リングサイド1万円でやったのだ。大丈夫か。客席はがらがら、試合はシャモの喧嘩状態、あげくセコンドについた暴走族と右翼の乱闘騒ぎで怪我人が出て、器物破損で会場からも訴えられる、なんてことになったらどうするんだろう、と他人事ながら心配してしまった私だが、悪かった。3月30日に開かれた大会の記事を読むと、全体的には大きな混乱もなく無事終了、なかには見応えのあるバトルもあって、客の反応もまずまずだったという。すごいなあ。先のことは分からないが、やはり前田日明ってただ者ではない。
藤井大督全22試合、その第6試合は「津軽のサブミッションマスター」こと青森県出身の26歳、ブラジリアン柔術の藤井大督(188cm、82kg)と、「栃木のラストエンペラー」こと29歳、柔道2段の菱沼郷(170cm、82kg)の対戦であった。さるブログのレポートによると、試合は、ヒクソン・グレイシーを思わせる菱沼のファイティングスタイルが客を沸かせるも、基本が柔道のために打撃戦では押され気味、第2ラウンドに入って、グラウンドで亀になった菱沼に、藤井がバックマウントパンチを連打したところでレフリーストップ、2R1分30秒TKOで藤井大督の勝利であった。
勝利後、藤井選手は「俳優もやってますので、よろしくお願いします」とマイクアピールしたという。この藤井選手、実は放映新社所属のアクション俳優でもあったのだ。テレビでは、アテネオリンピックにあわせて放映された日本テレビ『愛情イッポン!』(2004年)という、松浦亜弥が柔道をやるドラマの第6話に、高校の柔道部員の役で出演している。映画では、昨年公開された井筒和幸監督の『パッチギ Love&peace』にも出ていたというが、これはノークレジットだ。
坂本直季あと舞台の経験もある。2006年の劇団ヨロタミ公演「ヨロタムニバス」。これは3つの話からなるオムニバスで、その第2話に藤井大督は出演している。そしてこの第2話の作・演出は、劇団ヨロタミの主宰者、坂本直季である。坂本直季さんも藤井さんと同じ放映新社に所属しており、テレビの仕事などはそっちから取っているようだ。
で「それがどうした!」という話だが、実写版セーラームーンの『Special Act』のエンドロールを見ていると、キャストの最後の方で「美奈子SP 坂本直季・藤井大督」と出てくるのである。ピエロ妖魔に歯が立たず、愛野美奈子に「しっかりして、それでもボディーガード」とキツイお叱りを受ける二人、それがヨロタミの坂本直季さんと、俳優にしてブラジリアン柔術家の藤井大督さんです。美奈子のハイキックはブラジリアン柔術を凌駕するという、つまりそれだけのお話でした。イントロが長いよ。
美奈子がリングに上がり、ミニスカートでハイキックをしてくれる場合、かぶりつきのロイヤルリングサイド2万5千円は高いか安いか。これは専門家のStreamKatoさんあたりに聞いてみないと分からない難問だ。私は答えず、本題に入りたい。

2. これまでのあらすじ(何回これをやる)


夜、自宅でクイーン・セレニティを初めて見たまことは、ルナとマンションを飛び出して、古幡元基の車を勝手に運転する。クイーン・セレニティのメッセージは続く。

クイーン「月の王宮にある、伝説の剣を送りましょう。戦士の魂と言われる、強い力を秘めた剣です。この剣はきっと、みんなに力を与えてくれるはずです。心をひとつにすれば…」

そして翌朝。新生ダーク・キングダムでは、うさぎと衛が閉じこめられた檻に、ネフライトとジェダイトがやって来る「花婿を迎えに来た」。うさぎは隙をついてジェダイトに体当たりをかけ、衛を逃がそうとするが、気持ちは衛も一緒だった。結局、ネフライトを押さえ込んだ衛の「早くしろ、ひとり逃げれば何とかなる、行け!」の声に、必ず助けに戻ってくるから、と心に誓って、うさぎが単独脱出。
一方、夜通し走ったまこととルナ(推定)は、クイーンの言う「伝説の剣(つるぎ)」が月から転送された場所に、ようやくたどり着いたところだった。そこは……えーとこれは、Act.36やAct.48のクライマックスの舞台となった、栃木県の岩舟山採石場跡でよかったですかね。剣は崖の上にあるらしい。もうひと頑張り。はぁはぁ息をつくまこちゃんがいいです。いや変な意味ではなくて。

まこと「この上か」
人ルナ「うん、亜美ちゃんと美奈子ちゃんも、こっちに向かっているわ」
まこと「急ごう」

さあそして場面は変わって、いよいよ、亜美と美奈子が日本へ戻って、まことたちと合流を急ぐ場面に移る。

3. わりい、今日はここまで


まずは亜美。タクシーのなかで、焦る気持ちを抑えられない不安の表情だ。走っている場所は、どこかよく分からない。後の方で倉庫が出てくるので、東映の撮影所付近かな。と、タクシーが急ブレーキ。
「どうしたんですか?」という亜美の問いかけも耳に入らない様子で、運転手は絶句している。目の前に現れたのは妖魔軍団。ていうかピエロたち。最後の人が女性だ。これは彩木映利さんではないだろうか。
亜美が即座に敵と気づくのはともかく、一般人からすれば、見た目はただのポーズをとっているピエロである。実際、つくばのアイアイモールでは、みんな「可愛〜い」とか言っているうちに、まんまとエナジーを取られちゃったじゃないか。なのにこの運転手は「なんだこいつら?」とも言わず、亜美も自分の車も放り出してあたふたと逃げ出す。どうしてだろう。ひょっとするとこの運転手は【第140回】の「2. 地獄の道化師」に書いた「道化恐怖症」なのかも知れない。
それはそうと、この品川ナンバーの個人タクシー運転手の役をやった、この人は何者だろう。エンドクレジットに名前が出てこないんですよ。運転席に出ているプレートの名前は「牧四郎」。牧史郎なら岸田森なのだが、う〜ん、ひょっとして本業のかたがエキストラ出演したのか、いやそれもないな。スタッフか。
分からないので先に進む。「どうしよう」と一瞬、狼狽する亜美だが、さすがは元戦士、すぐに作戦を立て、運転席に移動する。車ごと正面突破するつもりだ。ちゃんとシートベルトを締めて、免許証を置いて、メガネをかけてと、準備は丁寧だがやることはラフプレー。亜美である。




さて、いつもの私のブログ作成ペースで言うと、金曜日の夜にだいたいこのくらいまで書いて、土曜日に、さらに残り半分くらいを書き足してアップする、というのが通常パターンである。しかし明日、そして明後日のことを考えるとどうにも落ち着かないし、そのあと私は連休明けに提出しなければならない大量の書類(いままでさぼっていただけなんだが)に埋没する予定なので、ここで打ち切っておく。尻切れトンボもいいところ、マクラにするつもりだった格闘技話が、ほとんどメイン記事のような格好で、すまない。留守録で『Amitié du weekend』が録れるかどうか、その結果は明日の夜分かります。
そんなわけで使いそびれてしまったが、これ↓は私が今回のブログで検証するために、『Special Act』をもとに、Wordで3時間かかって作成したものである。時間をかけたわりに、細かいレイアウトとか見ると実際の免許証とはだいぶ違っていると思うが、別に私は免許証を偽造したいわけではないので、この程度でかんべんして欲しい。


次回はこの内容について色々考えるところから始めてみます。じゃあね。