実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第102回】DVD第1巻:Act.3の巻(その5)


 参院選に続くこの夏のメイン・イベント「うさぎ対決」も、もう具体的な結果が出ていることだろう。実写版セーラームーン沢井美優が8月2日(木)江東区文化センター、 8月3日(金)練馬文化センター、8月4日(土)大田区民ホールと、ミュージカル『眠れる森の美女』で都内をサーキットすれば、セラミュ4代目セーラームーン黒木マリナは、8月2日(木)から5日(日)にかけて4日間、足立区北千住「シアター1010」でミュージカル『森は生きている』の6回公演を打つ。胸おどるような対決である。
 この二人のセーラームーンの決戦を熱く見守るファンが世界中にどれほどいるのかは知らないが、いずれにせよ私は、先週と今週と来週、仕事とか親戚の法事とか家族サービスの旅行とか色々あって自分の時間が作れない。『森は生きている』に関しては今年も絶望的、『眠れる森の美女』についてもまったく時間的な算段がついておらぬ。すまぬ黒木マリナ、すまぬ沢井美優、と、出先のホテルでノートパソコンをパタパタ叩いております。なんかこの一週間で京都−名古屋間を二往復して、計四泊しているんですけどね。京都へ来たら立ち寄る天下一品のラーメンを、今週は3回も食べちゃってます。
 さて『マスター・オブ・サンダー』レビューに入ってしまって私も忘れかけていたが、Act.3DVDレビューがまだ終わっていなかったんだ。

1. 「効いたよね、早めのパブロン」


 今日の日記は「沢井美優VS黒木マリナ」というマイナーのどん底みたいなイントロから入ったので、Act.3のマイナーなキャストのプロフィールをやってみたいと思う。主題歌のところで、カナミ(平井愛子)とモモコ(清浦夏実)と並んでクレジットされる、小林沙弥、國光レイナ、金子瞳の三人である。
 小林沙弥は、ジャバラ妖魔に捕まえられて空中の穴から吸い込まれてしまうギャル(死語)。Act.1の渡辺典子、Act.2の春木みさよに続く「今週のゲスト被害者」的な存在と言えるが、前の二人に較べると、ちょっと小粒だね。
 以前も書いたように、彼女は、大正製薬のパブロンのCMで竹下景子の娘役をやったことで有名だ。この竹下景子の娘役というのは、初代が、後に『轟轟戦隊ボウケンジャー』でボウケンピンクになる末永遥(1996年〜1998年)、二代目が『獣拳戦隊ゲキレンジャー』のゲキイエロー(福井未菜)と一緒に深夜番組『ひらめ筋』に出ていた西秋愛菜(1998〜2000年)、そして三代目がこの小林沙弥(2000年〜2002年)で、その後、四代目の杉本友莉亜が後を継いで今日に至っているということだ。
 その他『サトラレ』第4話「意識不明!!奇跡おこす…心の声」(2002年7月25日放送)にも出ている。このドラマは、高丸雅隆がメイン監督として、全10話中第1話、第2話、最終話を含む5本を演出しているので、ひょっとしたらと思ったが、彼女が出演していた第4話は塚本連平の担当であった。
 あと土曜ワイド劇場『火災調査官・紅蓮次郎 2000度の炎でも溶けなかった硬貨の謎、炎の複合連続殺人!7キロの遠隔操作トリック!』(2003年1月25日放送)には、紅蓮次郎(船越英一郎)の息子、紅俊介(三觜要介)の彼女っぽい役で出ているらしいのだが、なんとこのドラマには大田ななみも出ているそうだ。と唐突に言われてもみなさん困るだろうが、黒木マリナ就任1年目、2002年夏のセラミュ『無限学園 ミストレス・ラビリンス』でちびうさをやっていた子である。そう言われても、やっぱり困るか。すみません。
 それにしても、サスペンスドラマのタイトルって凄いよな。観ない人に「これだけのヒントでどういう話か、どんなトリックか分かるか!?」と挑戦しているようにさえ思う。
 それから『Waterboys』第5話「シンクロ夏合宿!」(2003年7月29日放送)で、主人公たちが住み込みバイト兼合宿をしている民宿にやってきたシンクロ大好きの女子高生役。で、セーラームーン第3話と、そんなもんですかね。後は『天才てれびくん』にも出ていたらしい。最近の活動についてはよく分かりません。以上、小林沙弥でした。

2. ふたりのレコード・ホルダー


 それから國光レイナと金子瞳。この二人は、少女失踪事件の原因はあんただろう、と火川神社でレイに詰め寄るクラスメートたち(それとも上級生かな)の中にいる。いちばん手前でレイに迫っているのが國光(国光)レイナ。「あんたが変な術つかうのやめるって、約束すればね」この人は、以前この日記【第19回】の最後の方に書いたように、Act.13で、クンツァイトの犠牲者の女の子としても再登場している。このときはアユミという役名がついていて、制服も違うから、別の役としての出演ということになる。実写版セーラームーンで、同じ女優がまったく別の役で2回出演しているというのは、彼女だけではないだろうか。レコードホルダーである。
 さらに彼女は、SRプロモーションの所属であったのだ(当時はA&Aアーティスト、もしくはアンクプロモーションという名称だったようだ)。この事務所はミュージカル版と縁が深くて、黒木マリナ、2代目ウラヌス高木ナオ、6代目プルート穂坂優子、8代目サターン飯塚由衣、8代目ヴィーナス村田あゆみなど、そうそうたる顔ぶれがここからセラミュに出演している。だから、ひょっとして國光レイナも、舞台のどこかにちょこっと出ていたかもしれない。だとしたら、これまでミュージカルと実写版のどちらにも出ている女優として確認されている(1)河辺千恵子、(2)Act.31で美奈子シークレットライブのバンドのキーボードをやっていた松本美千穂(詳しくは日記【第48回】の最後の方をご参照ください)に続く「第三のかけもち女」ではないか!?とも思ってだいぶ調査したが、そういう情報は見つかりませんでした。最近の消息もよく分かりません。
 一方、その國光レイナの後ろでレイの三宝を抱え、一緒にレイをいじめている背の高い子が金子瞳だ「やっぱり怪しい。あんたの霊感は不吉だって前から言われてたもんね」。身長172cm。安座間美優もカナミ(清浦夏実)も170cmには若干届いていなかったはずだし、杉本彩も公称168cmである。ということは、実写版セーラームーンに出ていた女優の中で、いちばん身長が高いのではないだろうか。だとしたら、これもレコードホルダーである。さすがにスタイルが良いですね。モデル方面に向いている素材のように思えるし、実際、資生堂とかの仕事もやっているようなのだが、基本的には女優業(兼学生)である。公式ホームページ「ナナイロスマイル」の「出演履歴」欄には舞台・映画・テレビと、けっこうな仕事ぶりが紹介されています。ただし、それぞれの第何話にどう出演しているのかはいまいち分からない。それからこのリストに載っていないものとして『暴れん坊将軍IX』第35話「大岡越前失脚!?誘拐された恋女房」(1999年9月2日放送)の出演者リストに「金子瞳」の名前があります。

3. たのむから較べないでくれ


 この手のデータを調べるにあたって参考にさせていただいている(パクっているとも言う)サイトはいくつかあるが、特に「特撮ヒーローの誕生日」さんは情報が充実していてまことに便利だ。で、ここには、どのように調査したのかは知らないが、Act.3の出演者としてもう一人「小林千恵」さんという名前が紹介されている。
 この人は誰かというと、つい最近、あの「特撮ヒロインアクション専門メーカー」として有名なZENピクチャーズからリリースされた『スケバンファイター MISAKI』『スケバンファイター AYAKA』に主演されている方だ。創立150年の歴史を誇るかつての名門校、今は番長連合に牛耳られた悪の巣窟、都立明堂学園で、平和を取り戻すために立ち上がった生徒会長の伊藤アヤカ(小林千恵)と、彼女に雇われた用心棒、伝説の女番長スケバンファイターミサキ(山中めぐみ)の物語なんだそうである。もちろん私は観ていないので、これ以上のことは知りません。
 そのパッケージ写真をみたら、確かに生徒会長のアヤカという役をやっているセーラー服の少女は、実写版のAct.3で、亜美が「次の犠牲者」と予測した万寿閣の巫女さんと同一人物のようである。うさぎと亜美は彼女の写真をテレティアで撮って「巫女さんに、チェーンジ!」するんでしたね。前にも書いたが、変身したときの亜美ちゃんの嬉しそうな顔が印象的ですね。
 が、しかし「小林千恵」って名前の人はけっこういるのだ。1977年3月26日生まれなんだけど子役をやることも多い、劇団キャラメルボックス所属の人、1983年12月29日生まれのパチスロ界のマドンナみたいな人、あとNHK名古屋放送局にも同じ名前の女子アナがいる。でも、ここで言っている小林千恵さんは1985年5月11日の東俳出身の人だ。しかしスゴイよこの人。テレビドラマに限ってみても、たいした出演歴だ。【1】テレビ東京系の「水曜女と愛とミステリー」「梓川清流殺人事件! 一つの殺人と二つの水死! 三代にわたる悲劇の謎? 飛騨の郷に旅行作家茶屋次郎の推理がさえる! 湯けむりサスペンス」(2001年7月25日放送)。【2】『ダブルスコア』第7話 「真ノ介アイドルに!モテすぎて殺人罪?」(2002年11月19日放送)。【3】『ドゥニチラブ』第7話「週末シャンプー」(2003年2月放送)。【4】『美少女戦士セーラームーン』「Act.3」巫女役(2003年10月18日放映)。【5】「水曜女と愛とミステリー」の「人気作家シリーズ5 夏樹静子サスペンス 訃報は午後二時に届く・お父さんを殺したのは誰? 東北田沢湖に消えた男からの謎の声」(2003年12月10日放送)。【6】火曜サスペンス劇場「街の医者 神山治郎・6 整形依存の女」(2004年1月20日放送)で高橋かおりの少女時代。【7】『乱歩R』第9話「怪人二十面相 前編」(2004年3月8日放送)。【8】『ヴァンパイアホスト −夜型愛人専門店−』最終話「LAST EPISODE 魔女の復讐殺人・解決篇?」(2004年6月27日)で「女子高生1」。これ特撮俳優度の高いドラマだね、【9】『相棒3』第11話「ありふれた殺人〜時効成立後に真犯人自首!?」(2005年1月19日放送)被害者の女子高生、坪井里子役。【10】『ドラゴン桜』第5話「泣くな!お前の人生だ!」(2005年8月5日)。【11】『Pinkの遺伝子』第10話「choose me baby(後編)」(2005年12月12日放送)女子生徒役。この番組は小松彩夏がヒロインをやった『ドリフト』のトルネード・フィルムの制作だ。前編には黒木マリナが出ている。以上です。ふう。
 すごいなあ。言いたくはないが、実写版セーラームーンの主役の子は、『キッズ・ウォー』と『美少女戦士セーラームーン』と『女刑事みずき 京都洛西署物語』と『拝み屋横丁てん末記』と『素浪人 月影兵庫』と、あわせて5本だ。まあ堂々たる主役がひとつあるが、いや、やはりあまり比較したくはない。比較はしないでくれ。


 本当は今回の日記で、あとタキシード仮面とセーラーVについてもう少し再考して締めくくるつもりだったんですが、時間がなくなってしまいました。次回をAct.3DVDレビューの最終回にしたいと思います。
 しかし、すべてを投げ打って『眠れる森の美女』を追いかけ続けているみなさんもいらっしゃれば、ネタがないネタがないとぼやきつつ毎日ブログを更新される方もいらっしゃる。それに引き替え私と来たら、日記の更新も週一回がなんとかという現状で、ほんとうにお恥ずかしい限りです。唯一の取り柄が、日記のネタがまだまだ沢山ありすぎて困っているというぐらいのことだが、しかしそれもほとんどの方が知りたいとも思わないような情報ばかりとなると、どうもなあ。