実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第345回】たまには軽くつぶやくだけにしておくの巻

ひと月ほど前「今年の私の仕事のピークは10月末くらいまでで、11月半ばに入ってしまえば、こっちのもんだ」なんて豪語していた。でも自分の処理能力に対する見通しが甘かった。現在もけっこうな数の書類を抱え、すでに過ぎ去った提出期限日に向かってバック・トゥ・ザ・フューチャー。悪いのは自分であるが。

そしてそのまっただ中で自宅のノートパソコンが壊れた。こういうときにはこういうことが起こるものだ。
で現在は、非常用のサブマシンを引っ張り出して、この文章を書いているが(仕事をしろよ)、あくまで非常用なので、ちょっとハードに責めるとすぐに「もうダメ」と失神する。特に画像関係に弱い。余裕があるときにメモリを増設しておいてやればなんとかなってたのにな、と後から思うのはいつものことである。私も進歩が無い。


愚癡が多くて済まぬ。そういうわけで今回のブログは短い小ネタ集。たぶん、ツイッターなみの短さと中身の無さである(当社比)。いやツイッターというものが、中身があるのかないのか、私はやったことも見たこともないので知らないが。

1. Dark Side of the Moon


   

ホログラム

ホログラム


くどいようだが、去る11月23日、木村桃子役の清浦夏実のシングルがひさびさに出た。NHKのアニメ『ファイ・ブレイン 〜神のパズル』のエンディング曲「ホログラム」である。何度か聴くと、歌手・清浦夏実の静かな成長ぶりが分かる。何度か聴かないと分からないのは、私の側の問題かも知れないが。
テレビサイズより、フルコーラスのシングルバージョンの方が、世界観というかスケールの広がりが違う。しかし個人的には、カップリング曲の「月の裏側」がさらに沁みた。何しろ「月の裏側」である。ピンク・フロイドに、そういう原題のアルバムがあった。実際、後半のコーラス多重録音(清浦合唱団と呼ぶらしい)とドラムスの大盛り上がりはまさにプログレ。
こういう、1970年代の洋楽、あるいは「まだJ-POPという名前がなかったころの日本のニューミュージック」を連想させる音の肌合いは、たぶんフライングドッグの音楽ディレクター、福田正夫のものだろう。でも決してお仕着せ的ではない。歌詞だって清浦夏実が自分で書いているし。
ただ歌っている本人に、当時の洋楽やニューミュージックについてのまとまった知識は、たぶん無い。そういう状態で歌っているところに「記憶にはないんだけどノスタルジック」という奇妙な味わいが生まれる。ごちゃごちゃ書いたが要するに、福田正夫はとても大切に清浦夏実を育てている。正直、チャートアクションに直結する派手さはないが、良いシングルです。でもジャケットはちょっと大人っぽくしすぎ。




2. 劇中のサワイホームという会社名は特に関係ないらしい


続いて沢井美優が「みさわ幼稚園」の先生役で出演した『家政婦のミタ』第7話。視聴率はさらに上がって23.5%。沢井美優の出演したドラマが視聴率23.5%で、北川景子の出演したドラマが視聴率14.9%というのは、プリンセスと火星の戦士の関係からして順当なところであろう。でもこのドラマについては、『M14の追憶』のレビューで、私の言いたいこともほとんど言い尽くされているので、とくに書くことはありません。なので詳しくはそちらで(こちら)。
そもそも沢井美優にとって、松嶋菜々子はあこがれの女優であった。木村陽子役を演じた『キッズ・ウォー5』公式ホームページのアンケート企画で「尊敬する女優:松嶋菜々子さん」と答えている。これは2003年の夏に書かれたものなので、すでにセーラームーンのキャスティングは決定後であろう。たぶんそういうこともあって、一番目の「自分を動物にたとえると?」という質問には「うさぎ」と答えている。



それから8年後、『家政婦のミタ』第1話において、「うさぎ」のエプロンで松嶋菜々子と共演する機会を得たのだから、感慨もひとしおであろう。女優人生の一つの節目と言ってもよい



今度の第7話は、松嶋さんはその場に居合わせない。残念だ。でもモンスターペアレントの佐藤仁美は前回同様、沢井さんに文句を言っている。




佐藤仁美さんといえば、岐阜県恵那市の郷土おこし映画『ふるさとがえり』で渋江譲二と共演された方である。ひろみんみんむしさんのブログを読むまで、すっかり失念していたけどね。だいぶ印象が違う。



ついでに、ひろみんみんむしさんのブログ(ここ)で知ったのだが、渋江マスターは最近、事務所を移籍したそうだ。ブログ『矛盾の男』にも(彼にしては)珍しくマジメな移籍の挨拶が出て、「ジャパン・ミュージック・エンターティメント」傘下の株式会社イーコンセプトの所属タレントのところに、名前がでている。マスターの近作は、12月9日(金)午後7時より日本テレビ系で放送されるスペシャルドラマ『らんま1/2』だそうである。


一方、プリンセスの今後のご予定としては、(1)12月3日(土)午後9時よりテレビ朝日系で、ABC創立60周年記念スペシャル『境遇』にご出演、年が明ければ、(2)2012年2月2日(土)から2月 5日(日)までの3日間、シアターグリーン BIG TREE THEATERにて舞台『悲しき天使』(ボックスコーポレーション企画、ストレイドッグプロモーション制作)がある。そのくらいでよろしかったですか。万丈。

3. 〆は恒例のやつ


最後は『謎解きはディナーのあとで』第6話。



毎回お決まりのフォーマットに従いつつ、必ずどこかでその一部を崩す変則パターン、お嬢様の麗子に一目惚れしてしまった風祭警部の恋の行方はどうなるか、という引き、そして何よりも、櫻井翔、北川景子、椎名桔平の持ち味を最大限に活用したキャラクターの立て方、いやもう、恐れ入りました。第1話でつまらないなんていった私が済まなかった。


今回の事件は、大きなお屋敷のバラ園で、美女がバラの花に囲まれて死んでいた、という話。原作の方は、「犯人はなぜ屍体をバラの花で飾ったのか」「深夜に目撃された、車椅子による屍体運搬と思われる光景は、実際は何であったのか」という二つの謎を合理的に解釈すれば、容疑者はおのずと一人に絞られる、という話。動機は不明なまま犯人を確実に特定できるので、彼女が殺された真の理由については、影山も最後に想像で語るのみ。
でもドラマ版では、犯行動機についても、捜査中の手がかりから推理できるように脚色されている。かつ全体に「国立七不思議のひとつ、紅バラのたたり」という都市伝説をからめて、怪談仕立てにしているところがポイントである。
ラストはいつもの車中の会話ではなくて、麗子の寝室という変則パターンになっている。しかし、これも唐突ではなくて、ひとつの必然である。



例えば冒頭シーンを順番に見ていくと、第2話は、麗子のお目覚めのシーンがあって、ここで寝室が紹介される。次は第4話、冒頭で影山がノックもなく麗子の寝室に入ってくる。このままだと、影山がお嬢様の部屋にずかずか入ってくるような不作法な執事であることになってしまうが、第5話では、逆に麗子がノックもなく執事の部屋に入ってきて、熱心にマンガを読みふける影山をとがめる。これでイーブンである(そうなのか?)。こんなふうに麗子と影山は、だんだんと、お互いの部屋に勝手に出入りするような関係になるわけで、普通だとちょっと「できちゃったのか」的な感じになるのだが、そこは世間知らずのお嬢様と、ちょっといわくありげな執事というありえない設定が効いて、たしかに意識はしているかもね、ていどの雰囲気にとどまっている。
エンディングにおける、二人の距離の縮まり方は、こういう冒頭の展開とほぼ正確に対応している。第2話で、影山はいったん車を止めて、後部座席のドアを開けて両親のポストカードを麗子に手渡す。第4話の麗子は、いつものようにリムジンの最後部の座席ではなく、向かいの座席、つまり運転席の影山とシートを隔てて背中合わせになるような格好で座る。そして第5話では、二人で車を降りて、自転車に乗る練習を始める。





こういう流れを見ていけば、今回の第6話のエンディングが、リムジンを離れて麗子の寝室になるのも不思議ではない。第1話の段階では見えなかった色々な仕掛けが見えてきて、どんどん良くなっているんだけど、こういうのはじっくり観ていないと分からないから、ひょっとすると視聴率はもう少し落ちるかも知れない(おいおい)。




あと前々から思っていたのだが、ジャニーズ事務所は肖像権にウルサイので、なかなか映像とか画像とかの流用が難しいという問題があるよね。たとえば将来、トーク番組のゲストに北川さんが呼ばれて、『ブザー・ビート』の話題になって、「じゃあちょっとなつかしいシーンを観てみましょうか」なんてことになっても、山Pが映っていてはいけない、となると、たいした場面は使えない。
けど、このドラマはそのへんを上手にクリアできているね。つまり、今後なにかのトーク番組に北川景子さんや椎名桔平さんが出て、話題が『謎解きはディナーのあとで』に及んでも、捜査シーンだけにしておけば、不自然な編集なしに櫻井翔の顔をパスして番組のワンシーンを紹介することができる。便利といえば便利だ。


というわけで、本日はツイッターなみに短いってことで、これにて終了。またね。


最後は、前回コメント欄の万丈さんからのいただきで。



影 山「ほかの花にはなくて、バラにだけあるものと言えばなんでございましょう?」



麗 子「ほかの花にはなくて、バラにだけあるもの……」



麗 子「……わかった!情熱よ!!」



マーズ「炎と情熱の戦士、セーラーマーズ!」


P. S.
本編で北川さんたちが履いている靴とか、色々なグッズを知りたい方、このブログが便利ですよ。