実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第892回】マーズパワー再びの巻(北川景子『ネプリーグSP』)

1. 番宣ではあるのだが



 いやまさか、あれから20年後に、フジテレビのゴールデンタイムで、北川景子がセーラーマーズの決めポーズをやってくれるとは。ていうか、20年前にやっていた実写版の映像を、フジがゴールデンにモロに流してくれるとは。



 2023年1月9日夜7時〜9時、『女神(テミス)の教室 〜リーガル青春白書〜』放送開始直前にやっていたネプチューンのクイズバラエティ番組『ネプリーグSP』は、ある意味で本編の『女神の教室』以上に眼福なプログラムだった。
 そもそも北川さんが『ネプリーグ』に出演するのって久しぶりではないか。2011年と13年に『謎解きはディナーのあとで』およびその劇場版公開に併せて櫻井翔さんと出演、その後は2015年に『探偵の探偵』で川口春奈、ディーン・フジオカらと出演して以来ではなかったか? どうか?




 前回にも述べたように、今週の土・日は私、仕事絡みでいろいろある。なので今回は、更新いつもより早め、画像も多め、採録、文章少なめという省エネ体制でこの『ネプリーグSP』の魅力をざっと紹介しておきたい。御了承ください。

2. 歴代総理を答えろ



 今回「女神の教室」チームは、座長の北川景子以下、及川光博、山田裕貴、南沙良の4名。ここに、まずはネプチューンから原田泰造が加わってスタート。ちなみに及川光博は映画『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』(2015年)で仮面ライダー3号を演じていた。



 『仮面ライダーV3』以前にあった『仮面ライダー3号』の企画をリブートしたという、いかにも白倉伸一郎が思いつきそうな作品であった。山田裕貴は言うまでもなく『海賊戦隊ゴーカイジャー』(2011年)のゴーカイブルーことジョー・ギブケン(岐阜県出身)。日本のドラマは特撮で支えられている。



 南沙良さんは、私はほとんど知らなくて、映画『居眠り磐音』(2019年)で松坂桃李の妹を演じていたのを観たくらいかな。
 


 そして対戦相手は、エグザイルの松本利夫、TAKAHIRO、NAOTOプラス漫才師のアインシュタインというLDH・吉本興業連合チームだ。
 最初は「ノンストップDJ」という形式のクイズ。ターンテーブルに載った解答者たちが回りながらひとりずつ質問に答える。



 先行『女神の教室』チームの最初のお題は「歴代総理大臣の名前を答えろ」である。とくれば、当然、竹下首相の名前は北川さんに当てさせるだろう……と私は思っていた。ところが「竹下登」は、北川さんの前のミッチーが答えてしまった。北川さんに当てられた問題は「森喜朗」。





 なぜだろう。スタッフのミスかな。あるいは、万が一北川さんが答えられなかったら、将来の出馬に向けて(笑)いろいろと問題だ、という配慮かも知れない。いずれにせよ竹下首相の名前ぐらい、北川さんだったら簡単に答えられたはずであるが。

2. 弱点の発覚



 で、次の問題は「アルファベットを並べ替えて果物の名前を作れ」というものだ。たとえば、「rryche」という問題なら、並べ替えて「cherry=チェリー」と答える。



 そうそう。北川さんの初主演映画は『チェリーパイ』だった。だがここで、ファンならよく御存じの、北川景子の弱点が明らかになる。



 この「ノンストップDJ」というクイズは、スクラッチ風のBGMに併せてターンテーブルが回り、解答者は音楽のリズムに乗せて回答しなければいけないのだが、北川さんがリズムに乗れない(笑)。



 次のお題は「rryluebbe」。これを即座に「blueberry」と並べ替えたのは立派だが、いかんせん、発声が音楽と全くズレていて、正解音が鳴らない。何度も「ブルーベリー」と言い直して、力業で正解の「ピンポーン」を鳴らさせる北川さん。




 
 そのあまりの間の悪さに、アインシュタインの河合から「北川さんリズム感だけはない」と突っ込まれてしまう。次の「道具の名称を答えろ」でも北川さんは、お坊さんの道具である「木魚」を、なかなかテンポ良く答えることができず、ピンポンが鳴らない。





 ま、正しくは「リズム感が普通の人とは違う」だけどな。分からない人は「キラリ☆スーパーライブ』や、映画『Dear Friends』(2007年)のクラブでダンスするシーンとかを観てほしい。さて次のターン、画家の道具「キャンバス」も、正しいのに、やはりリズムに乗せて答えられなくて引っかかる。




 点数的にはみごと15ポイントを獲得して勝利、Vサインを出すも、エグザイル&アインシュタイン連合チームばかりか、ネプチューンからも完全にネタにされてしまう。




 原田泰造と交代で回答チームに入ったネプチューンの堀内健(ちなみにこの人は、2008年の劇場版『仮面ライダーキバ』で仮面ライダーアークを演じている)から、「今の気持ちをアルファベット4文字で」と振られて「IRIR、イライラした」と答える。







 いささかベタすぎるものであったが、まあDAI語というのはそういうものかも知れない。

3. 伝家の宝刀


 続いてのクイズは「ファイブリーグ」5人で協力して5文字の穴埋めをするという問題。基本的には、誰かひとりでも間違うとアウトになってしまう。たとえば「トム・クルーズ主演のスパイアクション映画「□□□□□:インポッシブル」ならば「ミッション」の5文字を連携で答えるわけだ。



 東京都練馬区、2020年8月閉園、94年続いた遊園地「□□□□□」とくれば、当然「としまえん」。



 と、このコーナーも快調に飛ばす「女神の教室」チーム。さあそしてお楽しみ問題の登場だ。2020年で生誕30周年を迎えた「美少女戦士セーラームーン」主人公の決めゼリフは「月にかわって□□□□□」。ここで実写版セーラーマーズの変身バンクが、ドン!と大写しになった。思わず顔を伏せる北川景子。




 ここで注意喚起。現在この『ネプリーグSP』はTVerで見逃し配信されている(2023年1月16日月曜日まで)。その後も有料のFODとかで観られるかも知れない。しかしこの20年ぶりの快挙は、配信版では視聴できません。背景の映像が、実写版から近年のリメイク版のアニメに差し替えられている。だから北川さんがなぜ顔を伏せて身悶えて恥ずかしがっているのか、意味が分からない。




 この画像差し替えは、フジテレビとTBS/CBCの権利問題というよりも、おそらく北川さんの事務所からの要請によるものではないかと私は推測しているが、どうかな。あそこは昔から、北川さんのキャリアから実写版セーラームーンを消したがっていた印象があるしな。



 ま、ともかく放送されたほうも、マーズの変身バンク以後はアニメの画像に切り替わり、もちろんクイズの答えは「おしおきよ」で、北川チーム難なく正解である。及川光博はかなり正確におしおきポーズができる。さすがである。



 そしてここでネプチューン堀内健からのリクエストに応え、北川様はなんと「炎と情熱の戦士、セーラーマーズ、火星に代わっておしおきよ!」というセリフとポーズを、フルで再現してくださったのである。



 いやもう、まいりました。ありがとうございます。
 ただ、当然というか、SNSでは「火星に代わってせっかんよ」の間違いではないのか、という声も多かったようだ。そうしたら北川さん自身がきちんと説明をしてくださったという。ていうか、北川さんがツイッターをやっていたなんて、今まで知らなかった。


 

4. 新春おしおき祭


 そんな至れり尽くせりの番組だったわけであるが、しかし、この「おしおき」が番組の流れを変えてしまう
 皮切りはネプチューン堀内で、次の問題「2022年NHK紅白歌合戦でAdoが歌った曲のタイトル」(正解は「しんじだい」=新時代)をしくじると、自らキャプテン北川景子に「叱ってください」と訴え出る。
 

 


 まあ気持ちはわかなくもない。そしてこういうお願いにしっかり応えるのが、我らがアニキ北川景子だ。





 すると堀内と選手交代して控室に引っ込んでいた原田泰造まで便乗して「堀内を送り込んだのは自分の責任です。叱ってください」とおねだりを始める。





 大サービスである。すると次のターンで相手側チームのアインシュタイン稲田までが、解答に失敗して「大間違いしちゃった。情けない」とか言いつつ、北川さんのお叱り待ちの表情。







 嬉しそうな稲田。たとえ人妻になっても、男はみんなセーラー戦士のおしおきが好き。DAIGOや高岸には悪いが、真実だから仕方がない。

5. そしてチャンネルはそのまま



 というわけで、なにしろ夜7時から9時の2時間スペシャル番組なので、ほかにもいろいろなクイズがあったんだが、手短にまとめるつもりだったこのブログ、けっこう時間もかかってしまった。もう本当に終わりにしないと。




 『女神の教室』チームはエグザイル&アインシュタインチームに圧勝して最終コーナー「描き足しリーグ」に挑む。お題として出された写真に欠けているものを描き足して完成させるという、記憶力と画力を問うクイズだ。



今回のお題は「ズワイガニの脚」。北川さんの画力というのは、わりと今まで知られていなかったのではないか? これがなかなのもので。






 他の人と較べてもエキセントリックではなかったかと思う。



 こんな感じでしたね。そして全問題終了後に、北川さんだけに特別問題。テミス像に欠けているものを描き足せ。





 番組のエンドクレジットが流れるなか、北川さんが天秤を描き足し終わる。するとその背景が一瞬、暗転。



 画面はちゃんと天秤のついている本物のテミス像に代わり、女神の顔のアップが北川景子演じる主人公、柊木雫の顔に切り替わって、シームレスで『女神の教室」第1話が始まる。お見事。





 いやそれにしても、こんなに楽しいクイズバラエティが観られるなんて、今年は春から幸先がいいや。それでは今回はこの程度で。