実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第834回】チャラ田は必要悪の巻(泉里香『高嶺のハナさん』第12話)


試合情報】このたび、11月21日(日)に行われる「2021明治安田生命J3リーグ第28節 vs.カマタマーレ讃岐」に、小松彩夏さんの来場が決定しましたのでお知らせいたします。





■小松彩夏さんコメント

大好きな【いわてグルージャ盛岡】のホーム戦の応援に参加させて頂くことになりました小松彩夏です。
久しぶりの生での観戦!本当に楽しみにしています。残り4試合!サポーターのみなさんと一岩となって私も全力で応援したいと思います!
11/21(日)は北上総合運動公園北上陸上競技場でお待ちしてます!

いわてグルージャ盛岡公式サイト



 岩手では「一丸となる」と言わずに「一岩となる」って言うのかな、なんてことはともかく、これ先週のニュースでした。やばい。最近いろんなことが遅れ気味で、昨日も、なんかブログ書いている途中でまた寝オチしてしまった。歳のせいかなあ。というわけで今回はさっさと本編に行きます。



 弱木とあこがれのライン交換ができたうえに、「よかったらオススメの漫画お貸ししましょうか?」のメッセージまで届いて会社でもルンルンの華(泉里香)。その様子を不審に思ったチャラ田(猪塚健太)は、画面を盗み見てしまう。






 そして次の土曜日、華は弱木を訪問することになった。アパートには行ったことがあるし、一晩過ごして弱木に膝枕したこともある。しかしそれはチャラ田とイチゴ(香音)も参加したタコパナイト(第6話)でのこと。こんどは一人で訪問。二人きりの部屋である。いよいよ部屋の前でドキドキ。前へ行ったり後じさりしながらついにノック。そしてそんなハナさんを密かに見張るチャラ田。




 というところまでが前回だった。そしていよいよ最終話、第12回である(2021年6月26日、BSテレ東、原作:ムラタコウジ/脚本:岡庭ななみ・内藤亮瑛/照明:丸山和志/撮影:神田創/監督:内藤亮瑛/プロデューサー:瀧川治水・清家優輝)。それにしても弱木(小越勇輝)のセンスは分からないし、それを可愛いというハナさんも分からないといえば分からない。



弱 木「はい」




弱 木「高嶺さん、おはようございます」



 華 「おはよう」



 華 (ファイト? どういうメッセージ?)



 華 (チンアナゴ? かわいい~)



弱 木「お待ちしてました どうぞ中へ」



 華 「おじゃまします」




 いやな奴だねえ。原作のチャラ田もロクなもんではなかったが、もうちょっと能天気で、こんなにねたみ深くストーカーみたいな真似をすることはなかった。でもドラマのチャラ田は、このあたりからどんどん邪悪キャラになる。そのへんがイチゴとの分岐点、って話は前にしたが、前回、第11話にはこんな象徴的なシーンがあった。商品企画部に移り、意欲満々でプレゼンの自主トレをするイチゴと茶化すチャラ田。もちろん原作にはこんな場面は出てこない。



 莓 「商品企画部の天井苺です」



 莓 「本日はお忙しいなか、ありがとうございます」



 莓 「商品企画部の天井苺です。新商品の提案をさせていただきます」



 莓 「食事に関しての悩みを……」



更 田「すげえな」




更 田「弱木を振り向かせるために、転属までするとはな」



 莓 「違いますよ」



更 田「はっ?」



 莓 「自分のためです」




 莓 「ドア、閉めてもらっていいですか」




 莓 「男女500人にアンケートを取った結果、一番多かった回答が」



 莓 「献立を考えるのが大変!」


 素敵な笑顔ですね。可愛いにヤル気が加わって、イチゴちゃん絶好調。それに較べてチャラ田はもうダメダメ。




 話を弱木とハナさんに戻す。弱木は冷蔵庫からコーラを出す。お子ちゃまの弱木は、普段は家でジュースを飲んでいて、シュワシュワしたコーラなんか、ビールと同じオトナの飲物と思っているんだけど、本日は高嶺さんをおもてなしするので、ちょっと背伸びしてコーラである。





 一瞬、いつもジュースを飲む前みたいにペットボトルを振ってしまいそうになり、はっと気づいて止める。




弱 木「どうぞ」
 華 「ありがとう」


 さっそく弱木が本棚から取り上げたのは、神無月愛菜『薔薇の女王』(KOHARUBIYORI COMICS)というマンガ。やっぱり趣味がよくわかんないね。こんなの読んで、自分に重ねて喜んでいるのか弱木は。ちょっと変態だぞ。



弱 木「僕がいま一番ハマってるのがこれです」



 華 (『薔薇の女王』?)



「愛の惨劇」「愛の憎悪」「愛の闘争」「愛の病巣」「愛の再来」……



 華 (こっ、これは)



「オレ……この会社もう辞めます」



「お前なんか辞めちまえ!!!」



「な……何するんですか……?」



「草木……これでも辞めるのか」



 華 (開始2ページでキスしたんですけど)



 華 (弱木くんって、こういうのが好きなの!?)



 華 (休日に弱木くんの部屋で、弱木くんと2人きりで漫画を読んで)



 華 (夢なのかなぁ……)



ドンッ



 華 (ひぃ~つ)



「6度目のキスはないぞ」



 華 (またキスした~)



「あっ」
……2巻へ続く……



 華 (私には刺激が強すぎる……)



弱 木「あっ、すみません」



弱 木「すぐにお注ぎします!」



 華 「あっ、もういい……」



弱 木(振りながら)「すぐお注ぎするので」



 華 「あっ、危な……」





 サービスショットにしても意味不明な展開だが、ここは原作どおりである。たぶん、別にエロティックな意味はないと。少なくとも原作には。






弱 木「もももも、申し訳ありません!」



弱 木「オレンジジュースを飲むときのクセでつい!」



弱 木「あっティッシュティッシュ!」



 華 (いつもオレンジジュース飲んでるもんね!)
弱 木「大丈夫ですか? 高嶺さん!」


 で、コーラまみれなので、近所の銭湯へ行って身体を洗って、それからコインランドリーで服を洗濯して、という話になる。



 ただしドラマではこのシーンは省略されていて、次のカットでハナさんはいきなり銭湯から出てきている。が、それでは納得いかないみなさんもおられるでしょうから。『ゲキカラドウ』第6話(2021年2月10日深夜)から画像を補填しておきます。どうです、良心的なブログでしょう。




 そういうわけで、お風呂を出たら弱木の服に着替えて、銭湯のおとなりにあるコインランドリーに向かって弱木を待つ。



 ロケ地は中野区の「千代の湯」。ドラマ好きな人にとっては、『ドクターX』大門美知子の行きつけの銭湯として有名である。かどうかは知らないが。



 華 (弱木きゅんまだかな?)



 華 (粗相した側が待たせるんだ。ウフッ)


 なぜ待たせるかというと、おわびに「ガリガリ君」を買いに行ったのだ。風呂上がりのアイス。だが、ここで原作にはない場面が割り込む。弱木のアパートを監視していたチャラ田が、ついに辛抱たまらず弱木に干渉してくるのである。卑怯だぞチャラ田。



更 田「弱木」



弱 木「チャラ田さん。どうしたんですか?」



更 田「週明けまでに高嶺とまとめなきゃいけない案件があってな」



弱 木「えっ?」



更 田「高嶺がどうしても外せない用事があるっていうから、今晩やるんだ」



更 田「それで迎えにきたってわけ。たぶん徹夜になるだろうな~」



更 田「お前、これ以上、高嶺困らせるな」



更 田「努力したところで、お前なんかが高嶺にふさわしい男になれると思ってんの?」


╳    ╳    ╳



弱 木「お待たせして済みません」



弱 木「こちらお詫びのしるしです」





 華 「粗相した側なのに、自分もちゃっかり銭湯入ったんだね」



弱 木「あっ……」



 華 (そういうとこがかわいいんだよな~)



 華 「アイスで許されると思ったんだ?」



弱 木「いや……」



 華 (許しちゃう! 許しちゃう!)



 華 「自分もちゃっかり アイス食べてるし」



 華 (一緒に食べられて幸せが過ぎる~!)



 華 「何か言いたいことあるの?」



弱 木「仕事だけじゃなく、プライベートでも迷惑かけてばかりですみません」



 華 「ホントそうね」



 華 (いいんだよ~!)



弱 木「僕……」



弱 木「高嶺さんをあきらめます!」



 衝撃の発言。そして弱木はスタスタと立ち去ってしまったのだ。本当は今日、チャラ田はハナさんとアポなんかないのに、さっきの発言を聞いて、弱木はチャラ田がハナを呼びに来ると思って、身を引いたのだろう。



 幸福の頂点から一転して不幸のどん底へ。すべての原因はドラマ版オンリーのチャラ田の性格にある。そのためこのシーンは、原作とはまったく違う流れになってしまった。










 真逆になっちまったじゃないか。私は原作の方が好きだね。
 まあしかしドラマはここまでが最終回の前半なので、ここでいったん別れさせて、後半のクライマックスに行かなければならない。そのために悪役に回されたという意味では、チャラ田にも同情の余地がある。では今回はこんなところで。