はい。前回のブログで取り上げた少女アイドルグループukkaのメンバー脱退騒動ですが(まだ引きずるか。推してたから引きずるよそれは)その後、当事者からネットで発信された、控えめな、でも長い話を聞いて、だいたいの事情が理解できて、改めて「う〜ん……」という感じだ。
その内容については、ええとこれは5ちゃんねるかな? に投稿された的確な要約があるので、紹介しておきます。
249 名無し募集中。。。2021/03/26(金) 10:30:05.280
昨晩の元ukka水春のインスタライブざっくりまとめ
・歌いたいし踊りたいけど今はもうその機会が無いのがつらい
・自分からグループを辞めるつもりは全くなくフィーチャー曲や振り付けする予定の曲もあったしukkaでやりたかった事はたくさんあったのでこうなってしまった現状は悔しい
・ツアー北海道第一部の特典会で傷つけるようなことを無自覚に言ってくるお客さんが一名いてその方に悪気は無いのはわかっていながら気持ちを立て直せずに二部の特典会が怖くなってお休みしてたくさんの人を落胆させてしまったのは自分でもムカついている
・その事で後日運営と揉めてお互い感情があってその人とは合わなかった為にぶつかってしまいその日の内に辞めることになってしまった
・残ったメンバーやukkaに対する言及が全く無いことを言ってくる人がいるけど6年間頑張ってきたのを突然辞めさせられた心情的にそれは…言えないよね(だけど「彼女達を応援しないで!」なんて気持ちは微塵も無いし頑張ってほしい気持ちに嘘はない)
・他のメンバーとはLINEの文面でやりとりしただけで直接話してはないから運営からこの件についてどんな説明を受けているのかはわからない
・しばらくは事務所に在籍することになっていて在籍している間は詳しいことは話せない(私はべつに言ってもいいと思っている)
・これを聞いて推測で誰かを攻撃するようなことは絶対にダメ
付け加えることがあるとすれば、特典会でトラブルになってしまった理由として、コロナでファンとの接触が長く途絶えているうちに「私たちも久しぶりだし、みなさんも久しぶりだから、前の気分とはちょっと違ってしまった」ことを挙げている点くらいか。
そういう意味では、これもやっぱり、コロナの一年が生んだ不幸のひとつなのかな。いずれにせよ、一回協議しただけで即日脱退発表という案件では、決してありえないように思うが。そのことへの疑念も含めて、本人の言葉を採録しながら、しつこくしつこく、前回のブログを大幅に書き換えました。良かったらお読みください。(ここ)
さて政見放送がカオス化した千葉県知事選も終わり、森田健作知事の後任も決まったようだ。すごかったなあ。「千葉県全体を夢と魔法の国にする党」代表の河合悠祐候補。小池百合子にプロポーズすると公約した人もいたし、こりゃ愛知県もうかうかしてられませんよ。(何を競っているのか)
なぜこの話題を出したかというと、先日、久しぶりに息子と映画館へ行って『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』を観たんです。ウチの息子も、もうすぐ一人暮らしです。小学生の頃から休日は一緒に映画館に行って、お気に入りのカレー屋でカツカレー食わせて、それから、小さい頃はゲームセンターに行ったり、最近は本屋に行って好きな本を買ってやってたけど、そういうのも、もうこれが最後かなあ、なんて少し感傷的な気持ちでもありました。
が、『シン・エヴァンゲリオン』のクライマックス、三石琴乃演じるミサト艦長の宇宙戦艦が敵地に突っ込んで行く場面で、いきなり『惑星大戦争』のテーマが高らかに響いたので大笑い。いや、いま映画館で声を出しちゃいけなかったんだけど。本当に『惑星大戦争』のテーマですからね。エンドクレジットのサントラ確認したくらいですよ。息子には知る由もない。
1977年夏、全米では『スター・ウォーズ』が予想外の大ヒット、日本公開は翌年と決まり、東宝が『惑星大戦争』(1977年、監督:福田純)、東映が『宇宙からのメッセージ』(1978年、監督:深作欣二)をそれぞれ大急ぎで制作した、という話は、オタクには有名だからご存知の方は多いだろう。どちらを好きかでその人の性格がわかるとも言うが、大抵の方はどちらにも興味ないし、興味ある人はどちらにも興味ある。でもまあ、私の場合は『惑星大戦争』派だ。
『惑星大戦争』というタイトルは、もともと『スター・ウォーズ』の日本公開題名になる予定で、1976年ごろから『ロードショー』誌や『スクリーン』誌のニュース欄までチェックしていた目ざとい特撮映画ファンにはおなじみだった。
ただタイトルこそ『スター・ウォーズ』のパクリだが、ビジュアルはどちらかといえば1977年に日本国内で異例の大ヒットを記録した『宇宙戦艦ヤマト』に近い。しかもそのメインの宇宙戦艦「轟天」のデザインが、1963年の東宝映画『海底軍艦』の轟天号を宇宙船に改造しただけ、という、とにかく突貫工事で作られた作品である。なにしろ脚本が完成したのが10月に入ってからだというのに、12月17日には映画が全国公開されているのだからすごい。
で、その主演が千葉県知事の森田健作であった。もともと松竹の人だし、当時28歳なのに七三分けだったし、どっちかというと宇宙服とレーザーガンより防具と竹刀の似合う彼がなぜ主演に抜擢されたのか、スケジュールの都合だったのか何なのかはよく分からない。
健全な森田健作とは対照的に、ヒロインの浅野ゆう子は当時17歳とは思えないフェロモンを出しまくって、敵の侵略宇宙人に拉致されたときのボンデージ・ファッションは自前だったという。
ともかく『惑星大戦争』からの『宇宙戦艦ヤマト』、『ヤマト』へのオマージュ満載だった『不思議な海のナディア』、それにテレビ版『エヴァ』『彼氏彼女の事情』の自己模倣と、後半は最新映像技術を駆使しつつ、いかにも1970年代少年マンガ的な全部乗せの大団円で、楽しい映画だったと思う。公開2週間あまりで、すでに興行収入50億円を越えたんですか。みんなそんなに70年代が好きか?
森田健作とエヴァが『惑星大戦争』経由で頭の中で結びつき、なんか変なことを延々と書いてしまった。すまない。さて本日のお題は、最近ルームウェアかなんかのブランドを立ち上げた小松彩夏(あまり関心ないのがまるわかりだな)。私は昨年の『アンサング・シンデレラ』最終回を見逃したので、女優のお仕事をレビューするのは2年前のクリスマスシーズンに放送された『騎士竜戦隊リュウソウジャー』第39話(2019年12月22日)以来、1年以上ぶりだ。
『遺留捜査』第10話「最終回…糸村vs偽りの名探偵! 200年前の骨の謎」は何か、ヒッチコック映画みたいな画面から始まる(2021年3月18日、テレビ朝日・東映、脚本:真部千晶/照明:東田勇児/撮影:日下誠/監督:長谷川康/チーフプロデューサー:佐藤涼一)。また最終回か。『正義のセ』も最終回(2018年6月13日)、『アンサング・シンデレラ』も最終回(2020年9月24日)と、地味な歩みで「最終回ゲスト女優」の地位を不動のものにしつつある。
この『遺留捜査』は東映側のプロデューサーに丸山真哉の名前があり、前回コメント欄で教えていただいたとおり、今シーズンは特に東映特撮関係、特にスーパー戦隊を多くゲストに読んでいる。そもそもレギュラーに永井大がいるし、第1話が山谷花純、第2話が兵藤功海、第3話が綱啓永、第4話が工藤遥と中村優一、第5話が尾崎真花、第6話が葛山信吾と小野塚勇人、第7話が岸田タツヤ、第8話が高梨臨と大幡しえり、第9話が橋本淳、そして大トリの第10話が小松彩夏ということです。他にも見落としがあると思う。ヒロインとリュウソウジャーが、わりと多めな気がするね。
以下ネタバレのミステリドラマ紹介です。
人捜し専門の探偵として知られる西野伸太郎(片桐仁)が、事務所で背中にペーパーナイフを突き立てられ死んでいた。
第一発見者はテレビ局のプロデューサー相沢(岡嶋秀昭)。先日放送した情報番組で西野のことを取り上げたところ、おかしなメールが届いたので、そのことで問い合わせに来たのだそうだ。
テレビのN「西野伸太郎。彼は 家出人捜しを専門に請け負う探偵である」
西 野「ひと目でわかるよ、ああ この子は家出中だなって」
西 野「で、そういう子たちを犯罪者も狙ってる。だから犯罪に巻き込まれる前に家族の元に戻す。それが俺の仕事」
佐 倉「で この放送後にテレビ局に匿名のメールが送られてきた」
西野という探偵は詐欺師だ金だけ取って実際には家出人探しをしてない
メールを送った主は会社員の福井(えのもとぐりむ)と判明する。彼の主張によれば、西野は引き受けた仕事もせず調査料だけ騙し取る詐欺師だという。
福 井「3カ月前、妻の真衣がいなくなりました」
福 井「心配で、心配で」
福 井「家出人専門の探偵がいるってネットで知って、西野さんに依頼しました」
福 井「でも一向に連絡も来ないので、こっちから会いに行ったんです」
╳ ╳ ╳
福 井「なんの情報もないなんて、本気で捜してるんですか?」西 野「捜してません」
福 井「ちょっと待ってください、着手金、30万も払ってるんですよ」
西 野「女房に逃げられるアンタが悪い」
福 井「えっ?」
西 野「契約解除されても構いませんよ。ただし返金はできません」
西 野「その条件で、あなたサインしてますよね?」
╳ ╳ ╳
福 井「あの人は詐欺師ですよ。なのに堂々とテレビなんか出やがって」
福 井「だから本当の事を世間に知らせなきゃと思ってメールしたんです」
事件当日の被害者の足取りは、油小路の本光寺でタクシーを降りたところで途絶えている。捜査一課特別捜査対策室の糸村(上川隆也)と神崎(栗山千明)は、周辺地域の聞き込みにまわる。
「シラエ理容室」という看板が目に入り、気になって入って行くと、そこにいた白江夏希(福田ユミ)は、なんと西野探偵の元カレだというから大当たりだ。
神 崎「すみません」夏 希「いらっしゃいませ」
神 崎「京都府警ですが、この男性がおとといの日曜日に、ここに来ませんでしたか?」夏 希「ああ……あの、伸太郎さんの事件の捜査ですか? 殺されたってニュースで見て 驚きました」神 崎「西野伸太郎さんとはどういうご関係で?」
夏 希「元カレです」
╳ ╳ ╳
夏 希「この前、たまたまテレビに彼が出てるのを見て、連絡してみたんです」
夏 希「私は実家に出戻り。ハハハッ!まあね。そっちは?」
夏 希「あの件、どうなったの?」西 野「まあ電話じゃアレだから……久しぶりに髪切ってもらおうかな。明日ってやってる?」
╳ ╳ ╳
夏 希「そう、8年前に……」西 野「それで全て解決した」夏 希「そっか」西 野「うん」夏 希「切る?」西 野「うん」
夏 希「どうぞ」西 野「はい」
夏 希「えっ!?」
西 野「ちょっと待って!」夏 希「何?」
西 野「捜してる家出人かもしれない!」夏 希「ええ~?」
西 野「ごめん。 また来るわ」
╳ ╳ ╳
神 崎「捜している家出人?」夏 希「はい」糸 村「あの……8年前、何が解決したんですか?」
夏 希「それは……」
8年前の「例の件」というのが謎だが、それはさておき、西野は「探している家出人」が外を歩いているのを認めてシラエ理容室を飛び出し、それが最後の消息となった。彼が探していたその家出人とは誰か? 神崎は防犯カメラのデータを特対に持ち帰り、解析した映像を佐倉(戸田恵子)、沖田(戸塚純貴)、雨宮(永井大)たちとチェックする。
神 崎「西野さんが店を飛び出した直前の防犯カメラ映像です」
佐 倉「この女性を追いかけていったの?」
神 崎「はい」
神 崎「別の防犯カメラにも映っていました」
神 崎「女性の顔を拡大鮮明化したのがこれです」
沖 田「おっ!」
沖 田「これ福井の妻ですよ」
沖 田「家出中の福井真衣を西野は見つけたんだ」
雨 宮「いやでも、福井には捜してないと言ってたはずだけどな」
佐 倉「とにかく、福井真衣を見つけて事情聴取!」三 人「はい!」
ということで、福井真衣(小松彩夏)の知り合いを片っ端から洗っていった雨宮と沖田は、中学時代の名簿をたよりに同級生を30人訪ね続けて、ついに館林加代(森山くるみ)のもとに身を寄せていた真衣にたどりついた。
加 代「はーい」沖 田「こんにちは」
雨 宮「突然 すみません」雨 宮「あの、 福井真衣さんを捜してるんですけども」
加 代「警察? な……何で?」沖 田「えっ? いるんですか?」
加 代「いや……」
雨 宮「あ、すいません。 失礼します」加 代「ちょっ、ちょっと」
╳ ╳ ╳
佐 倉「旦那から逃げてたの?」
佐 倉「もしかして暴力を受けていた?」
真 衣「毎日、毎日……もう耐えられなくて逃げ出しました。なのに……」
╳ ╳ ╳
西 野「すみません!」
西 野「ご主人に頼まれた探偵です」
西 野「あなたをずっと捜してました」
╳ ╳ ╳
西 野「座っててください」
真衣の声「夫の元に連れ戻されたら、また……」
真 衣「やめて!」
真衣の声「戻りたくない」
真 衣「やめて! ううっ!」
真衣の声「もうあんな地獄には戻りたくない」
╳ ╳ ╳
佐 倉「西野さんは、あなたを旦那の元に帰すつもりはなかったと思うよ」
真 衣「えっ…?」
雨 宮「家出した原因は福井にあると、彼は気づいてたんでしょう」
西 野「捜してません。女房に逃げられるあんたが悪い」
沖 田「出演していたテレビ番組で、西野さんがこんなことを言っています」
西 野「家庭内暴力や虐待から逃げている家出人もいます」
西 野「そういう人たちこそ早く見つけてあげて、保護してくれる団体や、シェルターを紹介して守ってあげるべきなんです」
佐 倉「彼があなたを捜していたのは、安全な場所に連れていってあげたかったからなのよ」
以上。これだけ? こんなのミステリーになってないじゃない、って思うでしょ。そのとおり。実は今回はふたつのお話が錯綜する構成になっていて、もうひとつ、人捜し探偵の西野が、頼まれもしないのにある家の人捜しを自主的に手伝う、という話が絡まっている。偶然見つけた家出娘を連れ戻してあげて、報酬も要らないという。その一方で報酬だけもらって仕事もしないケースもある。いったいこの殺された西野という探偵は何者なんだ。という興味で途中まで引っ張っておいて、後半、実は善意の人であることが判明してくる。殺されたのは、その善意を小松彩夏が誤解してしまったからであって、家出娘を勝手に連れ戻したのも、「8年前」に解決したある案件が関わっている。それは、そもそもなぜこの男が人捜し専門の探偵になったのか、という問題とも直接つながってくる。
そういうわけで、ドラマ内で起こる唯一の殺人事件の犯人でありながら、正味42分のドラマの30分過ぎたところで事件は解決、片桐仁の過去が明らかになってくるメインの話には絡んでこない。というへんな立ち位置になっちゃった小松彩夏であるが、でもふりーになっても、こういうドラマの仕事がちゃんと来るってことは、みんなから好かれている証拠じゃないかな。丸山Pとか、『鉄神ガンライザーNEO』で小松彩夏と共演した片桐仁とか、岩手県出身の戸塚純貴とか、みんな小松彩夏のことを好きだと思う。私も。芸能の世界って、常にプライバシーを削られるリスクを伴う業種だと思う。
でも、だからといって、芸能人がみんな鉄の心臓をもったプロフェッショナルばかりでは魅力がない。普通に弱い心や傷つきやすい心、あまり前に出て行かないタイプの人、引っ込み思案の人がそのまま芸能の世界を志してもいいじゃない、と私は思うんだ。
これ以上話すとまた話がアッチの方へ戻ってしまうので、やめておくけど、これからもがんばれ小松彩夏ってことで、今回はこれまで。次回はゲキカラドウの総まとめかな。