実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第790回】走れ青春の巻(武子直輝&窪寺昭『ハンサムセンキョ』第10話)

1. 「それでも私たちは実写化をする意味を見つけて、作品を一生懸命に作りあげています」



 いざ出陣『約束のネバーランド』。来週の公開を前に、Yahoo! 映画のユーザーレビューはすでに大荒れの予感。なにしろ「無理やり実写化にはしなくていいです」で星1つ評価の人もいれば、「実写化に対する批判はせめて本編を観てからにしてくれよな」と星5つをつける人もいる。つまりみんな、まだ観てないわけね(笑)。



 そんな喧騒をよそに、でもないけど、浜辺美波が雑誌『ar』2021年1月号(主婦と生活社)に登場した。『ar』はアールと読みポルトガル語で「空気」(エアー)を意味するが、趣旨は分かりません。コンセプトは「自分がキレイになれる新カラダ主義マガジン」だそうです。ますます分かりませんね。ただこう、フェロモン女子というか、わりとセクシー感を前面に出す系統の女子向けファッション雑誌である。だから泉里香も登場している(2020年5月・6月合併号)。



 こんな感じで、おしゃれな女の子ってこういう雑誌を見て美脚の披露の仕方とかを研究するのだろうか。今回「セクシー」「エロ」というカテゴリーからは遠い感じの浜辺美波ではあるが、おみ足や胸元を多少露出気味にして、がんばっておられます。




 ただ、浜辺美波はこの雑誌には、2年ぶり2回目の登場で、前のときの写真(2018年7月号)は、確かに浜辺美波史上最もエロかったんじゃないかと思う。今回は、あれは越えられなかったな。


2. 選挙のルール


 さて、女子の話題はこれくらいにしておいて、今回のお題も武子直輝主演、窪寺昭出演の深夜ドラマ『ハンサムセンキョ』第10話「走れ!」をいきます(テレビ神奈川、2020年12月9日放送、制作:マーベラス・TVK/脚本:三田理恵子・米山和仁/照明:上田政晴/撮影:吉沢和晃/監督:米山和仁)。



 私の場合、窪寺さんの訃報を受けてから、このドラマをYoutube配信で視聴し始めた途中参加組である。最初は人間関係がイマイチ呑み込めていなくて、ようやく分かってきたよ。このドラマって、いちおう武子直輝主演ということになっているが、実質的には、もう一人、一ノ瀬龍もほぼ主演に近い扱いである。



 東京近郊の居住地として人気があり、若い住民も多い新光市。ド素人なのにポテンシャルを見込まれ、市長選に立候補した元小学校教師のフリーター、天童勇樹(武子直輝)は、スカウトした「きらめき新党」の古剛栄進議員(横山真史)が見込んだとおり、「選挙王子」として予想外の支持を伸ばしつつある。



 とはいえ、最有力候補はあくまで、保守党のプリンス白峰誠二(一ノ瀬龍)である。天童と同じく新人ながら、父親は元大臣というサラブレッドで、支援基盤も万全で資金も豊富、おまけにたよれる選挙参謀もいる。



 しかし白峰は、その選挙参謀の秘書、刈安健司(窪寺昭)と反りが会わない。刈安は金とコネと情報操作をフル動員して、手段はどうあれ勝つことのみを重要視している。でも白峰は、街頭へ出て市民の一人一人に訴え、正々堂々と戦って勇樹に勝ちたいのだ。



 刈安と言い争いになって事務所を飛び出した白峰は、気がつけばライバル候補、勇樹のもとを訪ねていた。勇樹はちょうど食事中。それを見て空腹だったことを思い出した白峰も、同じ弁当を買ってきて一緒に食べ始める。



 ここで、選挙活動中に協力者に配れる弁当は定価1.000円以内、1日45食で1週間分、トータル315食のみ、という豆知識が披露される。ふ〜ん。こういう選挙の雑学というか豆知識が、毎エピソード挿入されます。



勇 樹「ごちそうさまでした!」
白 峰「ごちそうさまです」



勇 樹「白峰さんて、お父さん政治家なんですよね」
白 峰「ええ」



勇 樹「すごいなあ、親子で政治家」



白 峰「いや、家で会う時間より、テレビで見る時間の方が長いですから」
勇 樹「でもお父さんにあこがれて政治家めざしたんでしょ?」



白 峰「どうなんでしょうね……僕ね、小さい頃から、お父さまにご迷惑をかけないようにと、ずーっといわれ続けて来ました」



白 峰「でもそのひと言を聞いたら、頭も身体も強制停止するぐらい叩き込まれてきました。だから、周りの人に言われたとおりに、勉強し、進学し、就職し、そして選挙にも出てました」



白 峰「でも、いま僕は本気でこの選挙に勝ちたい」



勇 樹「お父さまのために?」



白 峰「いや、この町に住む市民のために」



白 峰「この町は良い町です。でも、もっともっと良くなる」



白 峰「そのために、僕はこの選挙に勝ちたい」



勇 樹「よかった」



白 峰「え?」



勇 樹「お父さまのために、って言葉が出たら嫌だなぁって」



白 峰(笑)



勇 樹「よし、じゃ走りますか」
白 峰「はいっ」


 全話を観直していないのでよく分からないんだが、これって小学校の一部を間借りして選挙事務所にしているってことなのかな。とにかく学校の廊下で弁当を食って、それから学校の校庭で二人で走り出す。




 スーツ姿で抜きつ抜かれつ、意地の張りあい。青春だなあ。こういうところにも2.5次元ミュージカルのテイストが活きているのかもね。



勇 樹「やりますねえ」
白 峰「あなたこそ」



勇 樹「選挙は負けませんよ」
白 峰「僕もです」



 薫 「勇樹!」


 青春していたところへ、勇樹がこの選挙に出馬するきっかけになった友人、「さわやか新党」秘書の花野薫(深澤大河)が息せききって駆けつけた。いったい何ごとか。

3. クンツァイトの陰謀



 それは根も葉もない勇樹のスキャンダルを書き立てた週刊誌記事だった。勇樹には姉の茜(桜木梨奈)がいる。沢井美優が演じていないのがちょっと残念。茜は弟の選挙戦に全面協力して、運動員を差配し、選挙運動を後押ししている。いまや事務所のムードメーカーである。



 しかしそのお姉さんの本業は建築会社の社長だった。そのあたりを邪推して、公共事業の利権に食い込もうとする姉が、イケメンの弟を消しかけて市長選に出馬させ、強力にプッシュしている、というのがゴシップ記事の内容だった。要するに、勇樹の勢いを怖れるライバルが、フェイクニュースを拡散したのである。しかし、白峰始め対立候補者たちは、みなクセはあるとはいえ、そんな卑怯な真似をする人ではない。



勇 樹「誰がこんな記事を……」



 薫 「考えられるのは……」

╳    ╳    ╳



刈 安「とにかく、すべて私にお任せください。ライバルは存在しません」

╳    ╳    ╳



白 峰「……まさか、刈安さん……」



古 剛「あの刈安ならやりかねん」



白 峰「ご存知なんですか?」
古 剛「昔ちょっとな」



白 峰「確かめてきます」


 自分の事務所に戻って疑惑を確かめる白峰。残念ながら、確かに情報は刈安の差し金で流されたものだった。さわやかな選挙王子として人気急上昇だった勇樹の命運もこれで尽きた。正々堂々と戦いたかったのに。白峰は刈安(窪寺昭)をなじる。



白 峰「あの記事を出させたの、刈安さんですか?」



刈 安「記事を出した出してないは大した問題ではありません。あなたが勝つことが重要なのです」



白 峰「こんなことをして勝っても嬉しくもなんともない」



刈 安「嬉しい嬉しくないは大した問題ではありません」



白 峰「もうあなたの指図は受けません!」



刈 安「あなた独りで」



刈 安「何ができるんです?」




 街頭に立つ勇樹。しかし悪い噂が広まってしまったいま、有権者の反応は追い風から一気にアウェイに。



 一方、白峰は何事かを思い立ち、残る二人の対立候補、カリスマ経営者の牧瑛士(稲垣成弥)とネットを駆使して選挙運動を展開しているキース・篠宮(武藤賢人)を訪問する。





 といったところで続く。1話12分のドラマなので、このくらいで一回が終わる。



「選挙まであと2日」と言うテロップがでているから、年内で完結するのかな。これでとうとう窪寺昭とお別れかと思うと、淋しい。選挙の結末はどうなりますでしょうか。

4. サブリミナル効果


 あっ、それと『35歳の少女』の第9話に沢井さんがまた一瞬だけ出演されていたそうですが、うっかり忘れていたら見逃し配信期間を過ぎてしまっていた。痛恨のミスです。
 で、最終回にあたる第10話(2020年12月12日放送)を観ていたら、ここにも出てきた。第6話では、保険の外交員をやっている主人公のお母さん(鈴木保奈美)のお客さんの役だった。今回は不登校児の母親役。主人公の恋人(坂口健太郎)が小学校の先生なんだけど、クラスに不登校児(石田星空)がいるので、思い切ってその子の家を訪ねる。突然おしかけて来た担任におろおろする母親が沢井美優。セリフはひとつだけだった。



 母 「ちょっと先生!」



結 人「正登君、言っとくけど、今のままだったらどこの学校へ行っても一緒だぞ!」



結 人「君はひとつだけ間違っている、どうして辛いなら辛いって言ってくれないんだよ」



 以上。第6話で鈴木保奈美に保険の説明を受けていた人と同一人物なのかどうかもよく分からない。このドラマは『家政婦のミタ』のスタッフチームによる作品だそうだ。そういえば『家政婦のミタ』にも沢井美優は出ていたね。あと大友加恋が頑張っていたのが印象的だった。



 ていうことで今回はこれまで。


【おまけ】最後のおまけは2021年2月11日公開予定の映画『ファーストラヴ』より、白い北川さんと黒い芳根さん。