実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第785回】DVD第5巻:Act.17の巻(10)


大阪都構想やアメリカ大統領選挙のようなビッグイベントに隠れてしまった愛知県知事のリコール戦。でも名古屋駅前ではけっこうやっていた。熱く語る河村市長



 ついでにこれもね。数年前のコスプレサミットの河村市長。どっちもマスクで顔がよくわからないかな。



 人気怪獣のカネゴンとモデル・女優の黒木ひかりが、4日発売の『別冊ヤングチャンピオン』12月号(秋田書店)の表紙を飾った。カネゴンが漫画誌の表紙をモデルとの共演で飾るのは、53年ぶりの“珍事”となる。



 黒木はテレビ東京系で放送中の『ウルトラマンZ』(毎週土曜 前9:00)に天才科学者のオオタ ユカ役で出演中。本編では共演は果たされなかったが、表紙&巻頭グラビアで実現した。さらに、巻中カラーで黒木の水着グラビアも掲載される 。
(『オリコンニュース』2020年11月3日


 半世紀ぶりだそうですよ。しかしカネゴンと黒木ひかりの水着グラビアって最強ですね。



 そういえばこの前の『ウルトラマンZ』にウルトラマンエースがゲスト出演したんですよ。それで「私がお前の名付け親だ」とか言い出したんで驚いた。戦いのない平和な宇宙をもたらして最後の勇者になるように、という願いを込めて、地球の言葉で「最後」という意味もある「Z」と名づけたんだと。シリーズがもうこれで終わるということなのかなあ。次のウルトラマン、名乗り難くしているようなんだが。



 さて今回も短めに、Act.17レビューを締めくくりたい。
 私の保管している実写版台本コレクションにAct.17はない。佐藤健光の初監督回なだけに、本編と比較できないのが残念だ。とはいえ、街頭ロケでヘンなものばかり画面に映り込むのは、まさか台本にそんなこと指定されていないだろうし、おそらくセリフもたいして変更されていない。



 台本と比較したいポイントはふたつ。ひとつは終盤にカットされたシーンがあるのか。これはよく分からない。ただ「衛と陽菜にばったり出会って心が死んでしまったうさぎ&寄り添うまこと」「戦闘中のヴィーナス&マーズ、見守るアルテミス」の二組の間を「うさぎたちの代わりに戦いの現場に向かう亜美&ルナ」が一回くらい媒介してもいいと思うんだが、ていうかそれがないとちょっとつながりが悪いような気がするんだ。



 もうひとつ気になるのは後半のト書き。まず、作品では強引に教会の施設に見立てた体育館は、台本ではどのような設定になっていたのか、そしてアクション。小林靖子はアクションシーンの描写がけっこう細かいし、戦士それぞれの属性もよく考慮されている。たとえば前回Act.16の最後のアクション・シーンなんかは、実写版のマーキュリーが「頭脳プラス素早さ」での人あることを強く意識して構成されている。常に先きを読み、瞬時に先回りして翻弄するのが必勝パターンなのだ。だから決めゼリフが「逃げても無駄よ」「こっちよ」になる。



 で、今回のアクションで理解できるのは、強気に見えるヴィーナスが体調不良なこと。マーズがそれを知らないこと。だからわりと余裕で見守っている……というところまでは分かるんだけど、そこから先もひとつ、もともと台本にどう書いてああって、それを佐藤監督がどう映像化したのか、ほぼ見当がつきません。



  まずは復活したジェダイトが出入り口から覗き見。Act.1の初登場から、実写版のジェダイトはわりと覗き見キャラですね。だから手を出そうとはしない。



ジェダイト「思いがけない収穫だな……プリンセスが見つかった…」


 その「プリンセス」ことセーラーヴィーナスとマーズは、妖魔を挟んで睨み合い。妖魔も身動きとれない感じで、いつのまにか日が暮れてしまった。





 マーズはノーガード気味。自分から仕掛けず、ヴィーナスが動いたら対応できるよう待ちの姿勢である。それに呼応してヴィーナスが動く。





ヴィーナス「たー」





 ジャンプするヴィーナスを真下から撮ったあと妖魔が見上げるショットが入るので、撹乱されるというより覗いているだけのように見えてしまいますね。で、ここから指先をキツネにしてヴィーナスビーム!








 つまりあれかな、最初の状態でビームを放つと、妖魔がそれを避けたとき、背後にいるマーズを直撃しかねないので、ジャンプして位置を変えた、と。
  マーズはAct.12で、ヴィーナスがこの光線でゾイサイトを一撃に倒した場面を目撃しているので、特に手を出さずに見守るっていた。ところが、妖魔は結界を張るというか、目に見えないエネルギーシールドのようなものを作り出し、ヴィーナスのビームを吸収する。そしてそのエネルギーを自分の槍に充填して、返り討ちにしてしまう。






 ヴィーナスは紙一重のテクニックで投げ槍攻撃を避けたが、狙いを外した槍が背後で全エネルギーを放出し、大爆発を起こしたたために、身体ごと吹き飛ばされる。



ヴィーナス「うぁ」



アルテミス「あっ」



ヴィーナス「あ……あ」



マーズ「プリンセス、大丈夫!?」


 走り寄るマーズ。ここで不思議なんだけど、妖魔はそのまま、吹っ飛んだヴィーナスを一瞥しただけで、トドメも刺さず、逃げ出すようにその場を出て行くのである。




 反撃したのはよかったけれど、それでだいぶ消耗して、しかもまだマーズがいるから、戦いきれない、ということかなあ。



ヴィーナス「いいから……早く妖魔を、妖魔を追って!」
マーズ「でも、でも大丈夫?」



ヴィーナス「何してるの? 妖魔を逃がすなんて」



ヴィーナスっかりだわ」



ヴィーナス「戦士として、ちっとも成長してないじゃない!」






 ここらへんの緊迫感も最高ですね。ヴィーナスは、自分が影武者として、こうやって妖魔のターゲットになっているのだから、ほかのメンバーには妖魔対治に集中して欲しい、と思っている。ただ、自分が影武者だと言うわけにはいかないので、せめて戦闘隊長のマーズには、そのへん何となく察して、私をプリンセス扱いしないで妖魔対治に行ってくれよ、という気持ちなのかも知れない。でもマーズが駆けつけたのは「ヴィーナスがプリンセスだから」ではなくて「仲間だから」なのだ、本当は。そういう態度はうさぎがプリンセスと判ってからでも変わらない、ていうかますますはっきりしてくる。



ヴィーナスとマーズの対立には、実にいろいろな背景事情があるのだが、もうぜんぜん時間が足りないので、今回はここまで。