実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第738回】幸せをつかもう、の巻(『庶務行員 多加賀主水』)


 前回書いたように、2019年11月16日よみうりランド「日テレらんらんホール」に行ってきました。3時間近い長尺を中だるみもせず、客席を魅了し続けた素晴らしいライブであった。無理して行って良かった。ラストでグループ改名発表というおまけ付き。



 さてみなさまご案内のとおり、わずか3日たらずで終了したIndeed新CMのユニット「えりかりか」。現在えりかの方は、仕事探しもままならない状況に。そしてNHKの大河ドラマは急遽、代役探し。2019年11月20日付の『FRIDAY DEGITAL』より。


「満島ひかりさん、多部未華子さん、栗山千明さん、中には芸能界を引退した堀北真希さんや産休中の上戸彩さんの名前も出ています。ただ彼女たちはいずれも人気女優で、急にスケジュールを抑えるのは難しい。まだ正式オファーを出せていない状態のようです。さらに決定には大御所の意向を聞かなければなりません。脚本家の池端俊策さんです。『麒麟がくる』は池端さんのオリジナルストーリーですから。主人公・明智光秀役に長谷川博己さんが抜擢されたのも、池端さんの意向が多分に働いたと言われています」(芸能プロ関係者)


 満島ひかりさん、多部未華子さん、栗山千明さん、堀北真希さん、上戸彩さん。さてクイズです。このなかで仲間はずれは誰でしょう。(すかさず)答え。満島ひかりさんと小松彩夏さんは『ダンドリ娘』でがっつり共演しているし、栗山千明さん(『秘密諜報員 エリカ』第9話)、堀北真希さん(『クロサギ』第6話)、上戸彩さん(『絶対零度』第1話)の主演もしくはヒロイン作品にも小松彩夏はゲスト出演している。下は『秘密諜報員 エリカ』第9話(2011年12月)より、潜入捜査でメイドカフェ店員になったエリカ(栗山千秋)とキャリアの長い人気メイドの莉沙(小松彩夏)。



 でも多部未華子さんだけは小松彩夏さんとの共演歴がない。なので正解は多部さんです。



 2003年、セーラームーンミュージカルでセーラースターヒーラーを演じていた多部未華子さん。この人のダンスのキレの良さはもっと知られていいと思う。以上、世界一どうでもいいクイズでした。
 話を戻すと、結局、代役は『謝罪の王様』で沢尻エリカ役を演じた川口春奈で落ち着いたようだ。『探偵の探偵』で北川景子さんと共演した川口春奈さん。



 私は実写版『桜蘭高校ホスト部』を大傑作と評価する(たぶん数少ない)人間なので、川口春奈ならそれはそれで納得するが、でも若過ぎるし時代劇の経験もない(納得してないじゃん)。私はNHKが代役を探し始めてから、ずっと「沢井美優しかいない」と確信していた。年齢的にも近いし、ドラマ主演経験はあるし、時代劇の経験もあるし、日舞もやっているし、姫を演じた経験もある。



 『素浪人 月影兵庫』第2話(テレビ朝日、2007年7月)で松方弘樹を相手にゲストヒロインを演じた沢井美優さん。最近は「戦士の会」で(少しは)名前も知られてきたし、スケジュールはなんとでもなる。欠けているのは大河ドラマの経験だけ。ただ不安だったのは井上真央。私はこの代役、井上真央か沢井美優だと思っていた。だから井上真央の動向だけを気にしていたのだけれども、世間はこの二人にかすりもしなかったし、大家さんにまで一笑に付された。まったくもって納得がいかないね。



 というグチは措いて本題。これまたすでに告知どおり、先日の日曜の夜(2019年11月17日21時~)テレビ朝日系で高橋克典主演の「庶務行員 多加賀主水」シリーズの最新作がオンエアされた。第1作目が『庶務行員 多加賀主水が許さない』(2017年10月) で第2作目が 『庶務行員 多加賀主水が悪を断つ』(2019年2月)、そして今回の第3作は 『庶務行員 多加賀主水』というシンプルなタイトルに替わり、日曜お昼の放送から日曜の夜9時に移動した(原作:江上剛/脚本:李正姫/照明:村澤浩一/撮影:木村弘一/演出:今井和久)。



 今回は第七明和銀行高田通り支店にリストラの危機が訪れる。営業統括部長の浅葉亮平(尾美としのり)が導入した「支店評価システム」で、高田通り支店は最低ランクになってしまったのだ。そこで、浅葉のライバルで「立て直しのスペシャリスト」として知られる山内貴恵(高島礼子)が新たに支店長として赴任してきた。しかし、もし彼女の力をもってしても成績復活がはたされなければ、高田通り支店の存続は絶望的である。



大 門「ああ~ 」



大 門「わざわざ本店から」



大 門「お疲れさまです!」



美由紀「本店から わざわざ支店の朝礼にお出ましなんて」



鮎 子「こんなこと今まであったっけ?」



杏 子「どういうことですかね?」



香 織「さあ……」



貴 恵「それでは浅葉営業統括部長、お願いします」



浅 葉「はい。皆さん おはようございます」



一 同「おはようございます」



浅 葉「え~、銀行を取り巻く経営環境が年々、厳しさを増す中、この高田通り支店にも厳しい目標達成をお願いせねばならず、大変心苦しく思っております」



浅 葉「しかし 半年前 こちらに赴任した支店長の山内くんが、大変優秀な行員であることは、同期である私が誰よりも よく知っております」



浅 葉「支店長の山内くんと力を合わせ、次回こそはノルマを達成し、支店の統廃合の回避をして頂けることと信じております」



杉 谷「もし駄目だったら支店もろとも、俺たちもリストラされるって事ですよね?」
松 橋「おい」



浅 葉「私が そんな無慈悲なこをする人間に見えますか?」



杉 谷「あっ。いえ、あの」



浅 葉「私は、努力をされた方を見捨てるようなことは決して致しません」



岩 瀬「部長 そろそろお時間です」
浅 葉「わかった」



浅 葉「それでは、最後まで力を尽くしてください」



浅 葉「山内支店長、期待していますよ」



貴 恵「期待に添えるよう頑張ります」



浅 葉「よろしく……行こう」


大 門「いや~ 素晴らしかったぁ! お疲れさまでした!」



美由紀「ねえ今の話って、ここが他店舗に統合されても、私たちがリストラされることはない、ってこと?」
香 織「うん……」



難 波「皆さん まもなく開店です。本日も よろしくお願いします!」



一 同「お願いします」


 庶務行員の多加賀主水(高橋克典)、相棒で事務課の香織(夏菜)はもちろん、総務部長の神無月(神保悟志)、事務課長の難波(風見しんご)、秘書室長の新田(葛山真吾)、第1話で営業課長、第2話で庶務課長へ移動、そしてこの第3話で庶務係長に降格となったセクハラ・パワハラ男の大門(コトブキツカサ)、と事務の美由紀(水沢エレナ)と鮎子(安座間美優)、営業の杏子(仲村美海)、それから主水と香織の行き付けの居酒屋の女将(仁科亜季子)、それに事件が起こるとやってくる、主水と旧知の梅沢刑事(加藤雅也)と、かなりのメンバーがレギュラー状態。




 とはいえ、今回は、支店を潰さないためにノルマを挙げるという話だから、ほとんど営業課が舞台で、みゅうみゅうたち事務課の人たちは基本的に画面に出てこない。この冒頭のシーン以外は、あとワンシーンしか出てこなかったんじゃないかな。



 営業課の堀田(湯江タケユキ)が、社宅の使用されていない部屋、通称「開かずの間」に、銀行の貯金箱とかポスターとかトートバッグとかキャラクターグッズとか、販促品を大量にため込み、ネットオークションなどを通じて現金化していた。なんかセコい話だし、それで接待ゴルフ用のゴルフ道具や上司への盆暮れの付け届けの費用を捻出していたと聞くと、かわいそうにすら思えてくるが、横領は横領だ。



 しかも堀田は、この部屋の様子を隠しカメラで撮影されて、脅されていたのである。正体不明の脅迫者の要求は融資。貸し倒れのリスクがある小さな個人事業者への融資計画を無理やり作成して、融資が通るよう細工しろ、そうでなければ銀行グッズを横領をバラす、と脅されていたのである。
 脅迫者はいったい、どうやって「開かずの間」に忍び込めたのか。多加賀主水が首をかしげていると、事務の仲良しグループが声をかけてきた。



鮎 子「お疲れさまです」
主 水「お疲れさまです」



美由紀「堀田さん、うちの販促品売ってたんだってね」



鮎 子「最近 その手の続いてるよね、うちも」



杏 子「本店の女子更衣室の盗撮ですよね?」



鮎 子「ネットで公開して相当、稼いでたって話でしょ?」



美由紀「あれね。まさか盗撮カメラ仕掛けたのが、同じ女子行員なんて思わないよね」



香 織「んっ? 主水さん?」


 本店の女子更衣室で起こった盗撮・動画流出騒動。なかなか犯人が見つからなかったのは、犯人が女子行員だからだった。女子行員が女子更衣室に出入りしても誰も気にも留めない。それで主水はハッとする。社宅には、手先が器用で、水周りの補習や家電の修理などが得意で、みんなに重宝がられ、しょっちゅう修理を頼まれている樋口(水橋研二)という男がいた。彼なら、どの部屋に入ってもだれも不審がらないはずだ! 



 ということだけど、安座間さんの出番は以上ですべてですので、物語は進んでおりませんが、このくらいで紹介を終えさせていただきます。今回はなんといっても高島礼子という大物ゲストを迎えたので、彼女をメインに作ってある。クライマックス、頭取を説得に行く前に高田神社に寄り、成功を祈る高島礼子。それを邪魔しようとする、悪いヤツに雇われたヤクザたち。





 当然ながらこのあと、多加賀主水が現れてヤクザたちをなぎ倒す、という展開になるのだが、でも、どう見てもこれ『極道の妻たち』かなんかのワンシーンで、いざ殴り込みに向かう礼子姐さんと、馳せ参じた子分たちにしか見えないのがご愛嬌である。
 ま、今回はこんなところで。でもあれだね、『リカ』の看護師と言い、この『庶務行員 多加賀主水』といい、実は安座間美優は女優として、非常に良いところにいるのではなかろうか。主演を獲りに行く野心家ではない、自然体の安座間美優だからこそ手に入れられたポジションとも言える。プライベートでもぜひ幸せになってほしい(何を言っているのか)。
 最後に、ちょっと迷ったけど年末だし、今年の重大ニュースのひとつとして記録だけ載せておく。ではまた。