実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第728回】最後は笑顔でお別れの巻(沢井美優『騎士竜戦隊リュウソウジャー』第22話)


 桜エビ〜ずのセカンドアルバム(画像はブックレット付きの初回限定版)。まだインディーズのアイドルなので、入手できる店も限られている。私はスターダストの通販サイトで注文した。でも音源はみんな聴くことができると思うよ。



 桜エビ〜ずが8月21日にニューアルバム「octave」をリリースする。
 2015年に私立恵比寿中学の研究生ユニットとして結成され、現在はエビ中の“妹分的存在”として従来のスターダストプロモーションのグループとは異なる「カッコいいアイドルになること」を目指して活動している桜エビ~ず。昨年6月に12カ月連続で新曲を配信リリースする企画がスタートすると、毎月届けられる楽曲のクオリティの高さが話題を呼び、アイドルファンの間でじわじわと注目度を高めている。通算2枚目のアルバムとなる「octave」には、Have a Nice Day!の浅見北斗が手がけた「リンドバーグ」やONIGAWARA提供の「それは月曜日の9時のように」など連続リリース企画で発表されたナンバー12曲に、新曲「せつないや」を加えた全13曲を収録。この1年間の桜エビ~ずの軌跡が詰め込まれている。(「音楽ナタリー」取材・文: 近藤隼人/撮影:佐々木康太)


 上に引用させていただいた記事のとおり、全13曲中12曲までは、昨年6月からの12ヶ月連続配信リリース企画で発表されているので、曲だけならサブスクリプションの音楽配信サービス(Apple Music とかSpotifyとかAmazon Prime とか)に入会していれば聴ける。何ならYoutubeで大半の曲は聴ける。「灼熱とアイスクリーム」「それは月曜日の9時のように」「ねえローファー」そしていまやライブの切り札となった「リンドバーグ」といったあたりをお試しいただけると嬉しい。もう全曲が素晴らしくて、久しぶりにハマっています。



 さて、前回の最後の方に書いた浜辺美波主演、じゃなくて神木隆之介主演の東宝映画『屍人荘の殺人』の第1弾予告編が公開された。





 原作は予備知識なしに読み始めると、途中であっと驚く仕掛けが用意されている。面白いことに、Amazonのブックレビューなどを読んでも、だいたいみんな律義にそのメインのサプライズ(っていうのもヘンだけど)は伏せている。私が読んだなかで思いっきりネタバレを書いていたのは『M14の追憶』(ここ)くらい(笑)。


(字幕で見えにくいがこの浜辺さんはかなりの変顔)


 とはいえ、2018年度の主要な国内ミステリランキングで首位をかっさらった評判の作品なので、もうそこらへんはネタバレ解禁状態かな、とも思ったのだが、予告編を見る限り、まだ伏せなきゃいけないらしい。



 『カメラを止めるな!』の時も思ったけど、最近のユーザーは守秘義務を真面目に守るね。もっともその反動か、今年の劇場版『名探偵コナン』の公開初日に犯人の名前をSNSで拡散するような確信犯もいるらしいが。



 で、予告編を観た限り、脚本は蒔田光治で監督は木村ひさしという、堤幸彦組というか『トリック』一派なので、やはり前回も書いた通り、NHK総合で放送された『ピュア! ~一日アイドル署長の事件簿』(2019年8月13日~15日)の姉妹編って感じである。



比留子「この屍体、エレベーターの外に出してくれる?」



葉 村「僕がですか?」



比留子「やってくれたら、キスさせてあげる」



葉 村「やりますっ!」


 脇を固めるキャストのなかに、浜辺美波とは『咲 -Saki-』やガーナミルクチョコレートのCMで共演している山田杏奈や、『君の膵臓を食べたい』『センセイ君主』『賭ケグルイ』の矢本悠馬の名前が見えるのも楽しい。ちなみに山田杏奈の役は、予告編では「スマホを落としただけ女」となっている。



 傑作とかそんなんじゃなくて、フツーに楽しめるウェルメイドなミステリコメディとなるでしょう。年の瀬の「13日の金曜日」に公開予定。



 そして『騎士竜戦隊リュウソウジャー』第22話「死者の生命!?」(2019年8月18日、テレビ朝日/脚本:山岡潤平/撮影:大沢真吾/照明:堀直之/監督:加藤弘之)。



 この世とあの世の境界線に亀裂が入り、そこから死者が次々に戻ってくるという物語。マスターピンク(沢井美優)と再会できたリュウソウピンクは大喜びだけど、実は死者が甦ったぶん、生きている者があちら側の世界に吸い込まれているのだった。混乱を防ぐためには、この現象を引き起こしている敵キャラ「ネクロマンサーマイナソー」を倒さなければならない。



 マイナソーというのは、『禁断の惑星』に出てきた「イドの怪物」みたいなもので(ちょっと違うか)人間のマイナス思考から生まれる幻獣である。そして今回のネクロマンサーマイナソーの生みの親は、マスターピンクだった。この世に残してきた弟子を心配するマスターの思いが、この世の生命とあの世の生命を入れ替る怪物を作り出し、マスター自身をこの世に甦らせたのだ。前回は、デパ地下へ行ったりタピオカミルクティーが飲んだりしたくて生き返ったとか、とぼけたことをいっていたマスターだが、弟子に詰め寄られて真実を告げる。



アスナ「マスター」



アスナ「マスターはどうして生き返ったんですか?」



マスター「あれ、デパ地下って言わなかった?」



アスナ「はぐらかさないでください。マスターが冗談言うときって、決まって何か重要なことを隠してた」



マスター「……実はあのマイナソーは私から生まれた」



アスナ「え?」



マスター「誰かの生命を犠牲にして生き返るなんて、いやな能力だよね」



マスター「あのマイナソーとは私が決着をつけるつもり。あなたたちには迷惑……」



アスナ「だめです!」
マスター「え?」



アスナ「今は私がリュウソウジャー。マイナソーを倒すのは私たちの役目です」



マスター「……アスナ……」


 翌日、秩父ミューズパークで「50000人(ごまんと)フェスティバル」というイベントが開かれる。どういうイベントかはさっぱり分からないが、ここに集まった50000人の生命を死者と入れ替えてしまうというのが敵の狙いだ。




 そうはさせまいと、リュウソウジャーたちは、みんなが集まれないよう会場までの道案内をすべて隠してしまってから、会場に乗り込んで行く。






 戦士が揃い踏みで変身。空がぱりっと割れて、ヤプール人みたいに登場するマイナソー。けっこう強い。そこへ駆けつけるのが、もちろんマスターピンクである。



マスター「シャインラプターとシャドウラプター、二つの力をひとつにするの」



ピンク「マスター!」



マスター「光と闇をひとつにして、あのマイナソーを倒して」


 マスターのアドバイスで無事に敵を倒す。でもこのマイナソーを倒せば、当然ながら還ってきた死者たちはみんな消えてしまう。もちろんマスターも。でもマスターピンクの表情は穏やかだ。もうこれでアスナにリュウソウジャーを任せて大丈夫、という確信が持てたからだ。




アスナ「マスター」



マスター「アスナはね、私の弟子の中でもいちばんダメな子だったのよ」



アスナ「え?」



マスター「でも、誰にも負けないものがひとつだけあった」



マスター「それはね、強い心」



マスター「あなたは絶対に弱音を吐かないし、どんなときでも笑顔を絶やさなかった」



マスター「だからリュウソウジャーをあなたに託したの」



アスナ「はい」



マスター「アスナならきっとできる」






 なんか最後にすごいこと行って去って行くマスターですが、最後の笑顔は沢井さんならでは。ただ、このエピソードで「あっちの世界」が存在することが描かれたから、あと最終回あたりにもう一回、三人のマスターが揃い踏みする可能性もでてきたんじゃないかな、と思います。


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 てことで、次回から久しぶりに本編行こうかね。本編というのはこのブログのメインコンテンツ、実写版セーラームーンのDVDレビューなんですけど、昨年5月の【第667回】以来、すっかりご無沙汰でした。



 どこまで話が進んでいたかというと、Act.15の真ん中へんまでです。うさぎが「クラウン」で地場衛とばったり出会い、どぎまぎする。どうしてかというと、うさぎは前回、新年会の途中で倒れてしまって、衛におんぶしてもらったから。



 それで妙に意識するようになった。まだ当人たちですら気づいていない恋の芽生えだ。それをいち早く察知したのが大阪なる。



 そこでナルちゃんはさっそく「ワールドジュエリーオークション2004」なるイベントにうさぎを誘い、衛にも声をかける。いつものように香奈美、桃子、それにうさぎとなるの四人組だと思っていたら。香奈美と桃子は来ていない。



 なるも「がんばれ」と言い残して帰っちゃって、うさぎは衛と二人きりで置き去りにされる。どうしよう、というあたりまでであった。
 ま、次回このあたりから本格的に再開することにしますか。ではまた。