実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第690回】再び里香・里香・景子の巻(『SUITS』『文学処女』『指定弁護士』)



 元セーラーマーズの七木奏音が真っ赤な赤血球を演じる舞台『体内活劇 はたらく細胞』は、2018年11月16日(金)から2018年11月25日(日)まで北千住のシアター1010(センジュ)で公演。演出はきだつよし。特撮ファンに紹介は不要だろうが、セーラームーン関係で言うと、神戸みゆきと渋江譲二を自分の劇団「TEAM 発砲・B・ZIN」(チームハッポウビジン)の舞台『マジヨ』(2006年10月)に起用している。『仮面ライダー響』(2005年)に関しては、プロデューサー交代騒動の影響で、きだつよし氏も前半でメインライターを降りる格好になったが、でもこの二人を自分の舞台に出したというところを見ても、それなりに想いを懐いているということなのだろう。なんにせよ、その『マジヨ』が24歳で夭逝した女優・神戸みゆきの生涯最後の仕事になってしまった。



 しっかし私、なんか最近は休日だと思っても、まずブログをバタバタ書いて画像を加工して更新して、それから風呂の掃除とかして一息ついたらもう夕方で晩飯の支度、みたいな感じで、あとはせいぜいタブレットで映画鑑賞や読書をするくらい。もう少しパワーがあれば映画館とか舞台に出向いていけるのだが。おじさん奏音に会いたいなあ。



 そういえば渋江譲二は、11月あたりから、いま東京MXでやっているイケメンアイドル勢ぞろいの学園バラエティドラマ『メンドル学園』シーズン2「サバイバル・ウォー」に先生役で出演するということだ。これ、生徒として出演するのが「CrownClown」「マッシュアップ」「絶好超団☆LoVe」「XOX」のメンバー……って、ぜんぜん聞いたことがないんだけど、超特急やDISH、ボイメンとかの成功を受けて、こういう男子アイドルも増えているみたいですね。ともかく、みなこれからが大事な若手である。つい取り巻きの女の子にムラムラしてスキャンダルを起こしたりしないよう、AVソムリエの渋江君にAVの上手な活用法を指南してもらうとよいのではないかな。



 さて、前回あまり興味が持続せず、アバンだけ観てやめちゃった『SUITS/スーツ』第1話だけど、まだその後も泉里香の登場シーンがあったというご指摘を受けたので拾っておきます(2018年10月8日放送、フジテレビ・共同テレビ、脚本:池上純哉/照明:田中健一/撮影:大石弘宜・篠田忠史/演出:土方政人)。



 織田裕二と同じ法律事務所でライバルの小手伸也が泉里香と待ち合わせして、織田裕二の手口について情報収集しているとか、そんな場面。




蟹 江「梅宮さん」






╳    ╳    ╳



蟹 江「じゃあ パソコンの中身を誰かに見られた可能性は?」



 茜 「あり得ません。かなり複雑なパスワードにしてるので」



蟹 江「なるほど。やつはメールを見ていないということか」


 これだけ。もう出番なかったよね。まだ取りこぼしがあったら教えてください(自分から観る気なし)。ちなみに小手伸也は、これでセーラー戦士三人との共演を果たした。まず、かつて求人情報会社「アイデム」が制作してウェブで公開した舞台仕立ての長編CM動画『ロミ男とジュリエッ子』(2016年)で沢井様と共演。



ロミ男「地元でほんとうにやりたい仕事を探そう」



二 人「イーアイデムで!」




ジュリ「♪こんな仕事ってあるのね♪」


 その後テレビ朝日の土曜ナイトドラマ『オトナ高校』第1話(2017年)ではお見合いデートのラストで小松彩夏にアタック、みごとに結ばれている。



和田島「あなたに出会えたことは運命です」



和田島「断られても何度でも何度でも、一生死ぬまであなた一人にアタックし続けます」




亜里沙「よろしくお願いします」



和田島「ありがとうございます」


 そして今回、フジの月9『SUITS/スーツ』で泉里香と共演。残すは北川景子と安座間美優。北川さんとはそのうちチャンスがあるかも知れないが、安座間さんはそもそもドラマに出る機会が激レアだからなあ。
 さて続いて『文学処女』第7話(2018年10月22日放送、MBS・ソケット、原作:中野まや花/脚本:下田悠子/照明:渡辺良平・東憲和/撮影:福留章介/監督:戸塚寛人)。あいかわらずベタベタの少女マンガ的展開で、しかしそれが気持ちいいのだが、泉里香の出番はごくわずか。ま、とりあえず観ておこう。



 あとちょっとまで行って結ばれなかった夜からしばらくして、月城(森川葵)のもとに、小笠原瑠奈というフリーライター(伊藤梨沙子)から、加賀屋朔(城田優)にインタビューして語りおろしのフォトブックを出したい、という企画が持ち込まれる。でも朔はその手の、作品執筆に関わりない仕事はもともとしない主義だ。月城はとりあえず電話で直接、本人の意向をうかがう。



鹿 子「いかがですか?」



 朔 「月白君はどう思う?」



鹿 子「私は……先生が良い作品を書くために殻を破る、その一歩になるのであれば」



 朔 「その人に伝えておいて。これから数日間、京都で取材だから、金曜の21時なら時間が作れる、って」



鹿 子「お受けして大丈夫なんですか!?」



 朔 「君も来てくれないかな」



鹿 子「はい 分かりました」
 朔 「じゃあ」



鹿 子「あっ先生」
 朔 「何?」



光稀の声「朔!」
 朔 「どうした?」



鹿 子「あ、いえ また ご連絡します」



光 稀「朔、タクシー来たってば」
 朔 「ああ ごめん」



光 稀「どうしたの?」
 朔 「いや、行こう」



╳    ╳    ╳



鹿 子(有明さん、二人きりのときは「朔」って呼ぶんだ)



鹿 子(っていうか 京都に取材って、それってもしかして 二人で泊まるの?)


 加賀屋はしばらく取材で京都に行くという。しかも光稀が同行する。しかも電話の向こうから「朔」なんてファーストネームで呼んでいるのが聞こえる。京都で泉里香の両親に挨拶するのか、とはもちろん思わなかったろうが、気が気ではない鹿子。



 鹿子は新しく担当になった女子高校生作家の暁里(古賀哉子)と打ち合わせ中、かまをかけられ、その話を打ち明ける。JK作家は大激怒。怒りの声が二人のいる会議室を越えて編集部に響き渡る。



暁 里「朔ちゃん何考えてんの!? 最低!」



鹿 子「暁里さん 声おっきい!」



暁 里「それで 巨乳の女と泊まりで取材!? 絶対 ヤッてんじゃん!」



鹿 子「落ち着いてください!」



暁 里「あぁ〜あ 信じられない!どうでもいい女と適当に遊ぶのは勝手にしてって感じだけど、自分のこと好きな女つかまえて思わせぶりなことして、放置して、巨乳の女と温泉旅行!? ふざけんなよ!」



 「巨乳の女」だそうです。というわけで『文学処女』も次回第8話が最終回だそうだ。これだから「ドラマイズム」は油断できない。この枠は、『咲 -Saki-』は全4話(プラス特別編)、『賭ケグルイ』はしっかり全10話、『マジで航海してます』は、第1シーズンが全5話、第2シーズンが全6話、そしてこの『文学処女』が全8話、なんて感じで、いつクライマックスがくるのか分からない。最後はまた泉里香の出番が多いといいな。
 さあ、というわけで『ドラマスペシャル 指定弁護士』行こう(2018年9月23日放送、テレビ朝日・東映、脚本:櫻井武晴/照明:池本雄司/撮影:関照男/監督:竹園元)。
 国有地払い下げ問題で田金代議士(石橋蓮司)が強制起訴され、いよいよ一ツ木唯(北川景子)が指定弁護士としての活動を始めた。何しろ話題の事件だけにマスコミの注目度も高い。しかも北川景子だから「美人すぎる指定弁護士」としてオヤジ週刊誌もにぎわせている、という設定は別にないか。
 事件の核心となるカネの流れを把握しているのは、田金と一緒に逮捕され、不起訴処分となった会計担当秘書の齋藤(伊藤孝明)である。齋藤の自宅へ事情聴取する唯をマスコミが追いかける。



記 者「先生に今、日本中の国民が期待しています。その期待に応えられそうですか?」



 唯 「ご期待に応えられるよう、精いっぱい頑張ります」



(衝撃音)



記 者「えっ?」
記 者「あれ?」



記 者「キャーッ!」


 なんとこれから面会する予定だった齋藤秘書が、自宅マンションから飛び降りたのだ。自殺か? それとも……。
 せめて秘書の奥さんからでも事情聴取しようと現場に乗り込んだ唯だが、マスコミの通報でさっそく駆けつけた警察に遮られてしまう。いらだつ唯に近づき、話しかける一人の検事(北村一輝)。



 橘 「どうも 一ツ木先生。京都地検の橘です」




╳    ╳    ╳



 橘 「大阪地検特捜部が調べたんです。田金を起訴する証拠なんかもうありませんよ」



 唯 「二度も不起訴にした事件を捜査の素人に調べられるのはプライドが許しませんか?」
 橘 「はい?」



 唯 「だから わざわざ嫌みを言いに来たんですよね」



 橘 「先生は、俺を敵だと思ってるようですが」
 唯 「違うんですか?」



 橘 「俺は指定弁護士のために部屋や備品を用意しろと通達されてる身なんです」
 唯 「はぁ?」



 橘 「見たい資料があるなら見せなきゃならないし、したい捜査があるなら協力しなきゃならない」
 唯 「じゃあ、橘検事は私の協力者?」



 橘 「そう上から命令されてます」
 唯 「嫌々って感じですね」



 橘 「人の気持ちは わかるんですね」



 マスコミを引き連れて現場訪問、通りに出てもにわかファンから握手を求められたりする唯の人気者ぶりに、橘検事は少々あきれ気味である。しかし唯はイケイケでやる気満々。



 橘 「こんなマスコミ連れて歩く弁護士、初めて見ましたよ。今後少し控えたほうがいいんじゃないですか?」
 唯 「連れて歩いてたわけじゃありません」



 橘 「そのばっちりメイクもそのためですか?」




 唯 「あっ」



 唯 「田金、次の衆院選立候補するんですかね?」



 橘 「まあ、するでしょうね。有罪にはならないでしょうし」
 唯 「田金が有罪か無罪かは、まだ分からないはずです」



女 性「やっぱりそうや〜!」
女 性「先生! テレビ見ました」



女 性「応援してます!」
 唯 「ありがとうございます」



女 性「先生、こんなん絶対許したらあきませんよ」
女 性「有罪、よろしくお願いします!」



 唯 「はい、頑張ります」
女 性「頑張ってくださいね!」



女 性「よろしくお願いします」



 橘 「なんか先生が立候補するみたいですね。あ〜あ、どうせ無罪になっちまうのに」
 唯 「だから私たちがそんなふうに思ってちゃいけないはずです」



 橘 「わかってないですね。先生は、我々検察官が起訴を断念したのと同じ証拠で起訴しなきゃいけないんですよ」
 唯 「大変なのは わかってます。でも 私は……」



 橘 「大変じゃなく不可能だって言ってるんです」
 唯 「田金の起訴を望んだのは、国民の代表である検察審査会、つまり一般市民なんですよ」



 橘 「だから厄介なんですよ。素人は証拠じゃなく、感情だけで人を罰しようとする」



 唯 「私は 諦めません」



 橘 「本気なんですか?」



 唯 「ええ」



 橘検事相手に威勢の良いところを見せつけたが、ところがここで事態急変。なんと所属している法律事務所の所長の三塚(中村梅雀)が、田金の弁護を引き受けてしまったというのだ。唯からその可能性を聞かれたとき「俺だって相手選ぶよ」と完全否定していたくせに。ダンナの隆司(えなりかずき)が言っていたとおり「言った事すぐ忘れちゃう星人」なのである。当然、唯は指定弁護士を降りざるを得ない。



 唯 「えっ!? 田金の弁護を?」



三 塚「うん。そういう事だから
 唯 「えっ……どういう事ですか?」



三 塚「だってさ、顧問してる政治家に頼まれちゃってね」
 唯 「だから私が指定弁護士を降りるんですか?」



三 塚「っていうかさ、おれが田金の弁護引き受けたら、たぶん指定弁護士取り消されるかもしれないよ」



 唯 「はあ!?」



三 塚「それにさ同じ事務所内で敵同士って嫌じゃない? あっ、もう先方にはね、一ツ木先生降りるって言っちゃったから、ね」
 唯 「所長!」



 唯 「君が降りてもね、すぐに次の弁護士が指定されるから」
 唯 「所長が私に指定弁護士勧めたんですよ!?」



三 塚「勧めたっけ?」
 唯 「それに所長、田金の弁護、嫌だって言ってましたよね?」



三 塚「言ったっけ?」
 唯 「言いました! 俺にも選ぶ権利があるって」



三 塚「選んだよ。より利益になるほうをね。田金の弁護、かなりいい報酬で受けられそうなんだよ」




╳    ╳    ╳




 唯 「あっあの、お話ししておいたほうがいいことが」



 橘 「じゃあ先生の執務室で聞きます」



 唯 「私の執務室……」



╳    ╳    ╳



 唯 「すみません なんか」



 橘 「あんた、 いや、一ツ木先生のような」
 唯 「いえ。あんたで結構です」



 橘 「あんたら弁護士はいいよな。おれたち検察官が世間に叩かれながら、胃の痛む思いで何度も不起訴にした事件をさんざん引っかき回して、できなくなったら自分勝手に逃げればいい。だがおれたち検察官ってのは、強制起訴からは逃げられない」



 唯 「本当に……すみませんでした」


 橘に対して返す言葉もない唯。しかしこの展開にはいくつか不審なポイントがあって、先に北川景子が指定弁護士を引き受けたのに、後から被告側がその所属事務所の所長を弁護人につける、なんてことが現実にできるのだろうか。もしできるとすれば、裁判引き延ばしの作戦の一環として利用されるのではないか。現に田金はその狙いもあって、三塚に高額で自分の弁護を依頼したのだろうし。
 それに、なんか法律事務所としてのモラルを世間から問われそうな気もする。利益相反する相手サイドの依頼を後から受けたのに、報酬が良いからってそっちに乗り換えるなんて、これだけ世間に注目されている事件なら、どこかのジャーナリズムに書き立てられて、事務所全体が世間の非難を受けそうなものなんだが、どうか。
 あとやっぱり中村梅雀、あれだけ北川さんに指定弁護士を勧めておいて、いくらなんでも物忘れし過ぎだし無責任すぎると思う。なんかこのあたりが、このドラマで最も釈然としない部分であった。
 ていうようなところで今回はこれくらいで。