実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第664回】DVD第4巻:Act.15の巻(3)


1. ジョージを探せ、里奈を探せ

 
 渋江譲二が出るというので『ブラックペアン』の第1話を観た。二宮和也がブラック・ジャックやドクターXみたいな「はぐれ者の天才外科医」を演じるお話である。非常にウェルメイドに話が進んで、気がついたら終わっていた。あれっ?渋江くんはどこに出ているの?
 困ったなあ、と思っていたら本人がツイッターでヒントをくれていた。クイズかよ。
 


見つからなかった人続出のため解説。

・岡田浩暉さん演じる横山先生オペレーションの第二助手(二宮さん演じる渡海先生初登場)
・合同カンファレンス前列

くらい、だった、かな、、?


 本人からわざわざ教えてくれるなんて、偉いな渋江譲二は。
 ツイッターによると渋江くんは、AVソムリエとしてAV女優さんにインタビューする仕事なんかもしているそうで、びっくりして大家さんに問い合わせたらもちろんよくご存じだった。ますます感心してしまった。で、本人からもらったヒントを参考にしてオペのシーンを見たんだけど、これかな。



 何しろメガネもマスクもフル装備なので背格好から類推するしかないが、右端の助手が、これが渋江君ではないだろうか。この人ね。



 次はカンファレンスの場面。これは一列目だったのでわりとすぐにわかった。分かったんだけど、さらにその前に内野聖陽とか志垣太郎とかの大物が座っているもんだから、渋江君にはピントが合わない。




 私もそろそろハズキルーペでも買おうかなあ。
 ともかく渋江譲二は見つかったんだが、依然として見つからないのが小池里奈。ときおり消息をおってみるが、以前お知らせした「ニュージーランドへと遊学中らしい」というところから先は不明(ここ)、やはり正式な表明なしで引退もしくは長期休養と考えるべきであろうか。ひとまずせんさくするのはやめにします。
 一方で、特に探していなかったのだが、しばらく前にたまたま発見してしまったのが松元環季。実写版セーラームーンAct.34で、水野亜美の子供時代を演じた美少女である。




 その後『仮面ライダー電王』のコハナ役でブレイク、映画『20世紀少年』でもユキジ(常盤貴子)の少女時代を演じるなど、一気に人気子役として注目を浴びたけど、2011年、学業専念のためあっさり芸能界を引退された。



 それが大学に進学した昨年あたりから、ツイッターとかインスタグラムとかに姿を現すようになって、昨年夏の「ミス明治学院大学2017」では最終候補に残ってDHC賞を受賞、あと雑誌にも載ったり、『電王』のブルーレイボックス発売に絡んだイベントで、久しぶりにファンの前に姿を見せたりもした。



 いまのところ芸能界に復帰するつもりもないらしい。国際学部の国際キャリア学科で勉強中で、CAを目指しておられるとのことなので、ブログに取り上げるのもどうかなと思ったけど、その後はそんなに目立った活動もないようなので、そおっと載せてみた。がんばって夢をかなえてほしいですね。
 それでは本題です。

2. ダーク・キングダム


 昨夏以来、実写版本編DVDのレビューに戻る。Act.15です。なお台本はすでに全文公開済みなので(ここ)、そっちとも比較しながら見てゆきたい。で、どこまでやったんだっけ。
 アイドル愛野美奈子の家に泥棒が侵入して、宝石類が盗まれたという。美奈子の正体がセーラーVであることを知っている地場衛は、この騒動が「幻の銀水晶」絡みのものであると推測しているが、誰がどういう狙いで動いているのかが分からない。




 衛 「……セーラーVか」





 衛 「セーラームーンたちに聞けばなにか……でも…」



うさぎ「ちょっとは、ありがとうって言うか……」



 衛 「あいつのことは、これ以上……」


 これ以上深くかかわると本気でうさぎを好きになってしまう(もうなっているけど)。陽菜という婚約者がいる自分にはそれは許されない(まだ陽菜は出てきていないけど)。いろいろ悩みは尽きない。
 一方、ダーク・キングダムでは、クンツァイトとネフライトがベリルに召喚されている。ネフライトとしては、新参者のくせに傍若無人、しかもセーラー戦士との初戦に敗退したクンツァイトを何とか凹ませてやりたいのだが、軽く返されてしまう。



ベリル「クンツァイト、セーラー戦士のエナジーを集めるのではなかったのか?」



クンツァイト「そう、なかなか元気のある小娘たちでした。いずれまた狙ってみましょう」



ネフライト「ふん、何がいずれだ。あれだけ大口を叩いておいて、よく手ぶらで戻れたな」



ネフライト「お前はしょせん復活しそこなった失敗作。おとなしく元の巣に帰ってろ!」



クンツァイト「ネフライト! 失敗作、失敗作とうるさいが、つまり私を作られたベリル様が間抜けだと言っているわけだな」



ネフライト「なっ……」



ネフライト「そうではないっ、私はお前が……」
ベリル「もうよい!」
ネフライト「はっ」



ベリル「クンツァイト…、お前はエナジーを集め続けよ。わらわはいつまでもこのような所で燻ぶっているつもりはない」



クンツァイト「お任せを…」



クンツァイト「知ってるか? プリンセスが大切な宝石を盗まれたとか」



ネフライト「何っ?…まさか、幻の銀水晶?」



クンツァイト「可能性はあり、だな。コソ泥に先を越されるとは、お前もよくよくツイていない」




ネフライト「バカなっ! 妖魔をつけておいたのに」


 「妖魔をつけておいたのに」って、愛野美奈子の自宅に妖魔を張り込ませて、結局ネフライトは何をしたかったのだろう。いずれにせよ、この時点で本当のプリンセスがセーラームーンだと気づいているのは、たぶんクンツァイトだけだ。そういう意味でクンツァイトは、ネフライトはおろかベリルのことも腹の底で馬鹿にしているののである。
 で、本編はここまででカットされているのでベリルの心中は明かされないが、台本はもう少し続いていて、そこを読むとベリルもまた露骨にネフライトを馬鹿にしていることが分かる。



ベリル「ネフライト」
ネフライト「はっ」



ベリル「クンツァイトを斥けたくば、幻の銀水晶を早く手に入れよ」



ベリル「間抜けなわらわに代わってな」



ネフライト「ベリル様、申し訳ありません」



ネフライト「クンツァイトめが!」


 よってたかってみんなに馬鹿にされるネフライト。ちょっと可哀相ですね。

3. ジェラスガール(って馬がいるらしい)



 一方こちらは十番中学、朝の登校時間である。今日は遅刻せず、みんなと一緒に登校するうさぎ。友達が多くてみんなに「おはよう」って言っていると、なるちゃんが後ろから追いかけてくる。



な る「うさぎ、おはよう」



うさぎ「おはよう! ねえ聞いた? 美奈子の話」
な る「ああ、あれねぇ」



うさぎ「ひどいよね、売ってお金にしちゃうんだよ、きっと」
な る「ウチのママが言ってたんだけど、宝石のオークションで、たまに盗まれたものが’こっそり出品されてたりするんだって」



うさぎ「そんなことがあるの? 信じらんな〜い!」



な る「でもオークションは面白いよ。すっごい宝石いっぱいあるし」



な る「あした土曜日だよね、ちょうどやってるけど行く?」



うさぎ「え、入れるの?」



な る「ママの名前でね」



うさぎ「さすが有名デザイナー、かっこいい!」



 なるはここで「あした土曜日だよね」と言っている、ということは、この日は実際のオンエア日の前日、2004年1月16日(金)という設定のはずだ。
 前回(Act.14)クンツァイトのせいで意識不明になったうさぎを、亜美が(たぶん)自作の健康管理ソフトでメディカル・チェックする場面があって、パソコンの画面の左上には(小さくて見えにくいと思うが)「2004/01/10 16:34」という表示が出ていた。




 つまり新年パーティーが開かれ、うさぎが倒れ、衛がうさぎを亜美の家に担ぎ込み、やって来たなるを亜美が追い出す、という一連の物語は、2004年1月10日土曜日の午後から深夜にかけて起こっている。そしてこれからはじまるお話の日付は2004年1月16日金曜日ってことだね。ほとんど一週間経っている。そう考えると、亜美となるの接触が、まるであの時以来始めてみたいに描かれているのは、ちょっと日が空きすぎてないうか、という気にもなるのだが、そのへんはまあしょうがない。



 うさぎとなるが話している手前、浮かない顔の亜美がフレーム・イン。それに気づいたうさぎがあいさつして、いよいよ河辺千恵子の発する「私を見て光線」が攻撃ビームとなって亜美に突き刺さる。




うさぎ「あ、亜美ちゃん、おはよう!」




亜 美「……おはよう……」



╳    ╳    ╳



な る「ちょっと!」



亜 美「うさぎちゃん、寝てるの。嘘だと思うなら思ってくれていい。私のいじわるだと思ってくれてもいいから」



亜 美「だから、お願い」


╳    ╳    ╳






な る「ねぇうさぎ、放課後ひさしぶりにカラオケ行かない?」



うさぎ「え? うん、じゃ亜美ちゃんも一緒に行こ。きょう塾休みの日じゃなかったっけ?」



亜 美「……うん……」




亜 美「あ、でも私はいい」



うさぎ「えぇ〜」



 このころの河辺千恵子は、上昇志向とか、成功への野心とかけっこうギラギラしいて、いつも「私を見て」というオーラを葉全身から発散していた。それが彼女の若さと美しさを際だたせてもいたが、さすがに最近は丸くなったのか、それともそういうのを抑える技術を磨いたのか、ブログの千恵子さんはだいぶ落ち着いた大人の風情である。何かいろいろ事業を立ち上げては撤退していたけど、ここ2年ほどはピラティストレーナーで落ち着いてるみたいだし。ただ最近ブログなどに「娘に会った」という記事を見なくなったのがちょっと心配だ(何を心配しているんだ)。



 一方、元夫の方も、最近はブログがめっきり短くなって、子供の話題がでてこなくなったが、大丈夫なのか? まあ、あいかわらずイクメンプロジェクトとかに絡んでいて、新しいタイプの保育園のブランディングとかしているみたいだからいいんだろういけど(だから何を心配しているんだ)。
 まあ今回はこんなところにしておきます。ではまた。