1. ウルトラマンもが
後半シリーズが再開した『ウルトラマンギンガS』。何かと忙しくて見逃した、と思っていたら、なんとYoutubeのウルトラチャンネルで、ちゃんとした画質で随時、無料配信してくれているようだ。よっ、円谷プロ太っ腹。
シリーズ再開のオープニングは草原に寝ころぶもが。青空を見上げながら、前半のお話を復習。カメラはどんどん、もがに寄っていく。
そこへ前シリーズ(『S』抜きの『ウルトラマンギンガ』)のヒロイン美鈴(宮武美桜)が通りかかる。もがを見て行き倒れの人と間違え、介抱したりお水を渡したりカーディガンを羽織らせたり。人間の思いやりに触れて、とまどうもが。
と、敵が登場。美鈴を守って戦うもが。蹴りも掌底もいちだんとサマになってきたように見える。
ヒカルも登場。戦いに加わる。だが、敵の銃がヒカルを狙っていることに気づいたもがは、とっさにヒカルを突き飛ばして、身代わりになる。
で本日のもが終了。自ら進んで故障に行っている気もする。前シーズンで味を覚えて、ドMになったか。
もがのアップやアクション満載で、ここまでで本編を15分以上使って、あとは変身とバトル。どっちかというと『ウルトラマンもが』と題した方がいいような再開第1話であった。小池里奈はどこにいったよ。
こっこれだけか。う〜ん。まあともかく、坂本浩一監督がいよいよ本格的にもがに入れ込んでいることはよおく分かった。
それから、来年春に公開される予定の劇場版の予告。
小池里奈が地底人からUPG隊員にリクルート。たぶん正規雇いではなくパートだろう。時給もよくないし、業務はハードだし、地上の人間のやり手がいないけど、地底人はちょっとした買い物をするお金も必要だしな(推定)。だいたいUPGって人数も少ないし、武器や装備もしょぼいし、科学特捜隊やウルトラ警備隊なんかに較べたら、ほとんどブラック企業みたいなものである。
もがもプログラムを書き換えられてUPGでタダ働きさせられている(推定)。とうとう笑顔まで見せちゃったぞ。
そして劇場版のゲスト、女戦士を演じる小宮有紗。りりしい。
小宮有紗と小池里奈は力をあわせて、坂本浩一監督に「尊敬する先輩の沢井美優さんをぜひ使ってください。お願いします」とプッシュしておくように。「きれいだし気品はあるし演技はうまいしアクションも出来るし、監督好みのマイナーオーラも出ているし、芝居の中で必要とされれば、脱ぐ度胸もあります」とかな。ぜんぶウソじゃないだろ。
じゃそろそろDVDレビューだ。それにしても今日は鼻と喉が痛い。
2. マスター近況
Act.11の戦いで接触した時、何かを思い出しかけたゾイサイトとタキシード仮面。
前回はダークキングダムで思いにふけるゾイサイトだったけど、続いては衛のマンション。彼も彼で思い悩んでいる。
衛「プリンセス、だと思った。でも、どうしてそんな事……」
衛「いったい、誰の事なんだ……」
そういえばマスター渋江譲二は、先月オンエアされた『Nのために』第2話(2014年10月24日金曜日、TBS系)に、ちょこっとご出演されていました。湊かなえ原作のドラマだそうだが、原作も読んでいないし、話はよく分からなかったが、とにかくこんな場面。
「安藤!生きてたのかよ」
「生きてますよ」
(笑顔が急に消え、ダーク・エンディミオン化)
「誰ですかあの人?何か妙に騒がれてませんか?」
「安藤望」「海外赴任から戻っただけですよね」「あいつ10年前、殺人事件に巻き込まれたんだよ」「誰か殺されたんですか?」
「あいつの直属の上司」
「それであいつが出世コースだよ」
あと11月8日(土)には土曜ワイド劇場「人類学者 岬久美子の殺人鑑定」シリーズ第5作目がオンエアされたとのことだが、見逃してしまった。
このシリーズは、北京原人の骨を研究している人類学者の岬久美子(大塚寧々)が、研究費用を捻出するために、警察で死体の骨の鑑定に協力する、という話で、その警察側の担当者が加治川刑事(渡辺いっけい)と守屋刑事(渋江譲二)である。
けっこうちゃんとしたレギュラーだし、初期にはちゃらんぽらんだった守屋刑事が、だんだん仕事に自覚的になってきたりとか、そういうことも少しはあるので、できれば毎回チェックしたいとは思っている。思っているけど、なにしろ土曜ワイド劇場である。年に1作くらいのペースなので、ついうっかり見逃してしまうのである。すみません。
そういえば渋江譲二君が原案を出して企画を立てた自主制作映画『シュールな男』は、2014年内に公開予定ではなかったかな。いったいどういう映画を作るのか楽しみにしているのだが、ニュースが入ってこない。でも私のことだから、知らないうちにとっくに公開済みになっていた、なんてこともありそうだけど、どうなったろう。
3. 今はないモール街にて
実はちょっと風邪気味でちょっと頭がクラクラしているのだが、もうちょっと進めよう。
話はうさぎと美奈子に戻る。妖魔の社長の追っ手を逃れてタクシーを飛ばしたうさぎと美奈子がやってきたのは、横浜。
実際には、これから二人が服を買いに行く店は町田にあって、そのあとうさぎが身代わりになってファンに追っかけられるショッピングモールはさいたま市ということなんだけど、観覧車の印象が強烈なので、全体的にはやっぱり横浜だ。麻布十番からみなとみらいまでタクシー飛ばして、どれだけかかるのかは知らないが。
タクシーを降りた二人がこれから歩くのは、グランモール公園の一部としてかつて存在した横浜ジャックモール。今はもう無い。
もともとこのショッピングモールは、バブル崩壊でみなとみらい開発計画の動きが止まった1999年、暫定的な土地利用事業として、最初から10年の期間限定で建てられたのだという。だから2009年には閉める予定だったのが、このときはこのときでリーマンショックとかあって、その後の利用計画の見通しなどが立たず、結局3年の延長になって、2012年の秋に全館クローズになったということです。ドラマも放送後10年もたつと、街もだいぶ様変りしてくる。でも小松彩夏の可愛らしさは、10年くらいではびくともしないくらい変わらないのだなぁ。
美奈子「それじゃ」うさぎ「え」
うさぎ「あ……」
うさぎ「だよね、せっかく自由になったんだし。あ〜あ」
うさぎ「いや、ダメだって。後なんかつけちゃダメ〜」
うさぎ「後ろ姿もカッコいい……」
美奈子「何か?」
ちょっとここで、昨年リリースされた『ネオン蝶』第二幕から。
ほら、小松彩夏ってホントに、10年経ってもぜんぜん変わっていないでしょう。さ、話を続けよう。
うさぎ「ごめんなさい、なんか足が勝手に……」
美奈子(もうイヤ。ホントにこの子がセーラームーンなの?)うさぎ「あの!」
美奈子「サインなら今度マネージャーに届けてもらうから」
うさぎ「そうじゃなくて、……危ない!」
うさぎ「大丈夫ですか?!」
うさぎ(うわぁ、美奈子もドジ踏むんだぁ)
美奈子「この辺、詳しくなくて。服、替えられるようなお店、あるかな」
うさぎ「ありますあります! すっごく良いとこ!」
この夏から秋にかけて、集中的に小松彩夏の作品を観ていて思ったんだけど、この人はルックスも変わらないけど、セリフ回しとか演技の質も、この頃も今も、まったく変わっていない。そのあたり、例えは変だが、30代の初めから88歳で亡くなるまで、半世紀のあいだ同じような老け役に徹した笠智衆と同じである。笠智衆は、熊本訛りが強くて、どんな役をやっても笠智衆のしゃべり方だった。小松彩夏の場合も、別に岩手弁がどうこうということもないのだろうが、なんか独特のセリフの抑揚がいつも一緒である。しかも物語の決めどころで必ず歌を歌う。それも朗々と歌い上げるのではなく、不安定な、か細い調子で口ずさむ。それがまた印象に残る。
『ネオン蝶』で、銀座のナンバーワンホステスになった彼女が、ふるさとの岩手を思いながら「ケンタッキーのわが家」をハミングする場面にもまいったが、『MISS Zombie』のゾンビまで鼻歌を歌うのには真剣に驚いた。愛野美奈子のころとちっとも変わらない。そして変わっていないというそのことがひときわ心に沁みるのである。ひょっとするとこの人は、デビュー時点で自分の芸風をほぼ完成させていたのかなぁ、とさえ思う。いやマジで。
やっぱりちょっと風邪気味だ。ということで、今回はこのへんまで。