実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第491回】DVD第3巻:Act.12の巻(6)


泉里香さん、1988年10月11日生まれ、26歳


沢井美優さん、1987年10月23日生まれ、27歳


 おくればせながら、今年もご無事にお誕生日を迎えられましたこと、そして戦士のみなさんが毎回きちんと集結されましたことを、心よりお慶び申し上げます。

1. 諸行無常


 ひさしぶりにWikipediaで「泉里香」の項目を見たら、スノーラビッツ所属時(浜千咲時代)の誕生日表記について「何らかの手違いで生月と生日が逆になり1988年11月10日になっていた」と書いてあった。事務所の人がうっかり書き間違えたかのようなニュアンスだが、それはちょっと違うと思う。なんてこと、古くから読んでくださっている方には周知の事実であるが、このブログも始めてからだいぶ経つので、改めて記しておく。
 どういうことかというと、実写版セーラームーン放送当時、戦士たちが公式ページに「美少女日記」というのを交替で書いていたのだが、その2003年11月10日のところを見てみると、月曜日担当の沢井美優がこんなふうに書いている。



 今日は千咲の誕生日(>_<)♪パチパチ〜☆みんなも心の中でお祝いしてあげてください(*^_^*)(笑)
 今日はひよこを食べた(^―^*)ピヨ×2(おまんじゅう)


さらに11月19日には、水曜日担当の浜千咲その人がこう書いている。



 11月10日は私の誕生日でした(^O^) その日はマーキュリー撮影日で、別の部屋でメイクを直してる間にドッキリな企画が!!メイク室から現場に行ってみると『パッッ(*o*)』って急に電気が消えて、びっくりして明かりのある方に走っていったら、うさぎちゃんがバースデーケーキを持って立ってて……そこで私にスポットライトが!(>_<)なんかスゴイドッキリだったけど、こんなに大きなパーティーをやってもらえるなんて思ってなかったからスゴク嬉しかったデス!!!他のセーラー戦士やスタッフの方々に沢山プレゼントももらっちゃって☆(>_<)☆15歳になったので、色んな事に挑戦したいです(^_-)-☆


 15歳の泉里香は、26歳の今よりたくさん文章を書いているじゃないか。
 ということはさておき、つまり「1988年11月10日生まれ」という情報は、「何らかの手違い」で事務所の資料に誤記されたという程度の話ではなくて、本人も周囲の人たちもそれで了解していたのだ。要するに、泉里香が「浜千咲」という架空の人物を演じるにあたって設定された架空の誕生日ではないか、というのが名古屋支部の推定である。
 ちなみに上の「美少女日記」は、CBCの公式サイト内で今でも読める(沢井さんのがここで、里香さんのがここ)。たんに放置されているだけ、という気もするが、何にせよ10年経った現在も、ちゃんと残っているのが素晴らしい。
 それにくらべて東映公式は、いつのまにか古い番組のホームページを大幅にリストラして、あの充実した実写版美少女戦士セーラームーン東映公式サイトは、もはやネットの露と消えてしまった。たいへん残念です。

2. プリンセスの逃亡


 さて、2014年も残すところ2ヶ月となってしまった。ながらく放置したままだった本編のDVDレビュー、せめてAct.12は年内に終わりまでいきたい。で『みをつくし料理帖』のレビューを開始する前に、どこまで話が進んだかというと、えーと【第467回】だな。
 愛野美奈子が事務所の社長に襲われる。社長には妖魔に取り憑いていたのだ。




 何とかその場を切り抜け、病院内を逃走する美奈子。そこへ出くわしたのが、またしても女医に変装して病院に潜入したうさぎ。前回サインをもらったのに、そのノートを忘れてしまったのに気づき、取り戻そうとやって来たのだ。




 うさぎはとっさに、クリスマスのイベント用のコスプレでサンタに扮装し、美奈子をつかまえてプレゼント袋にかくまう。これでうまいこと妖魔の社長をだませそうだったが、やはり見抜かれてしまう。






 再び逃走、病院の外で間一髪、タクシーを拾った二人は、ようやく追っ手を逃れたのであった。




 って、だいたいこのあたりまで来たんだった。じゃ少し続きを観てみよう。



うさぎ「はぁ、逃げられたぁ」





うさぎ「あ、あの……」



うさぎ「どうも」
美奈子「どうしてあそこに?」
うさぎ「私、サインしてもらったノート忘れちゃって……。取りに来たら、ちょうど……」



美奈子「社長に、怪しい気配を感じたわけね」



うさぎ「え? 気配とかじゃなくて、よくマンガとかでアイドルが脱走するのありますよね。自由な時間欲しくて。あれかなぁって」




うさぎ「一緒に体験できるなんて、もう感動です!」




美奈子(あれだけ強い気配だったのに、妖魔かどうかもわからないなんて……信じられない)



うさぎ(信じらんない、美奈子と二人っきりだよ!お礼にお食事とか言われたらどうしよう)


 某国の王女とかハリウッドスターとか、特別な立場のセレブなお嬢様が、一般ピープルと庶民的なひとときを過ごす、というお話は、『ローマの休日』(1953年米国、ウィリアム・ワイラー監督)から『ノッティングヒルの恋人』(1999年米国、ロジャー・ミッシェル監督)まで、けっこう心惹かれるものがある。
 東宝の『三大怪獣 地上最大の決戦』(1964年、本多猪四郎)なんか、『ローマの休日』と怪獣映画が合体した話で、どっちも大好きな私なんか、観てすごく得した気分になれた。ちなみにオードリー・ヘプバーンの役どころは若林映子、グレゴリー・ペックは夏木陽介が演じた。いやマジでこれがなかなか良いんだよ。若林映子、良いなあ。






 14歳のうさぎが『ローマの休日』を観ているかどうかはわからない。「よくマンガとかでアイドルが脱走するのありますよね。自由な時間欲しくて。あれかなーって」というセリフからすると、観てないか。でもとにかく、うさぎは美奈子の逃避行を、そういう物語として理解しているわけだ。まあ普通、逃亡を手助けするのは男性で、ここで「身分違いの恋」が発生するのがパターンなんだけど、それはまあいい。問題は、実はここで本当のプリンセスはうさぎだなんだけど、その設定がイマイチ活きていないということに尽きる。ただ、どう活かせばいいのかは、私にもちょっと思いつかない。
 美奈子はたまたま『ローマの休日』っぽい展開でうさぎと逃避行することになってしまった。でもちっとも楽しそうでない。楽しそうでないのは、実は彼女がニセのプリンセスだからである。その証拠に、本物のプリンセスは庶民の生活を満喫している。そのことがいっそう美奈子を苛立たせる。……けっこう複雑ですごく面白いシチュエーションだと思うんだ。
 このAct.12は「プリンセスと影武者が、互いの立場を入れ替えた関係で対面する」という基本設定をキモにした話である。そこをもう少し膨らませて欲しかったなぁと、10年後のいま観ていてもつくづく思う。しかしこういうことを書くと、担当が高丸監督なので、また「タカマルのせいだ」とか言われちゃうかな。さすがにそういう人はもういないか。
 といったあたりで、時間も来たので今回はこれまで。
 あ、次にダーク・キングダムのシーンが入るので、それだけちょこっと観て終わりにしようか。

3. ネフライトの結婚



ネフライト「ゾイサイト、なぜセーラー戦士どもを追い込みながら、途中で引き上げた?」
ゾイサイト「あの瞬間、何かを思い出した……」


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ゾイサイト「あれは……」



ネフライト「プリンセス潰しも、お前には荷が重すぎるのではないか?」
ゾイサイト「ならばお前がやればいいだろう。……出来るかどうかは知らんがな」



 そういえば、この夏、本当は「小松彩夏まつり」をやりたかったって話は書いたよね。こまっちゃんの出演作品を色々と観直したわけだが、そこで初めて『Miss ZOMBIE』(ミス・ゾンビ)のキャスト一覧に、松本博之の名がクレジットされていることに気づいた。たいして出演者が多い映画でもないのに、ネフライトが出ていることに気づかないなんて、不覚であった。
 それでもう1回、『Miss ZOMBIE』を観直したんですが、う〜ん、どの場面に出ているんでしょう。
 小松彩夏のゾンビが、ほんのわずかの間、幸せだった人間の日々を思い出すシーンがある。新婚で、おなかの中にはもうすぐ誕生する新しい生命が宿っていて、幸せなドライブ。そのドライブの最中に、ゾンビに襲われてしまったのである。
 ……というここで小松さんのダンナを演じているのが、これがネフライトかな?ホントに2、3カットしか映っていないのでよく分からないのだが。









 いずれにせよ、いままで気づかなかったなんて、実写版ファンとして恥ずかしい。ひょっとして、どなたかのご指摘があったのかも知れないが、それも見落としていたことになる。すみません。
 てことでまた次回。