実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第465回】まだまだ制服が似合いますの巻(小池里奈『セーラーゾンビ』第1話)


関心があるんだがないんだか、自分でもよく分からなかったけど、やっぱり「踊り」が気になって、おぢさんちょっとネットを検索してしまいました。ドキドキ。で見つけたファイルがこれ。ダウンロードして、ちょっと編集しました。

 

 

 今年に入って二度も骨折したことをネタにした自己紹介が受けている。この子たちはまだまだ頑張れそうだ。
問題の北川さんの「踊り」はですね、結局、ステップするときの独特のリズム感が10年前と変わらなかった。だけど、かえって嬉しかったですね。やっぱりこの人は、ただの美人女優として、涼しい顔をしていられるような人じゃないんだよ。もうこれからもずっとファンです。10年前をご存知ない方のために、現物をアップしておきましょう。

 

 

あと、最近かなりインパクトのある「アイドルの歌と踊り」を見てしまったので、これくらいなら、今回の北川さんだって全然だいじょうぶだ、と思ってしまった、ということもある。

 

 

 というわけで『セーラーゾンビ』第1話「転校生」レビュー(えっ?)。
 このドラマについては、M14さんのレビューをアテにしていたんだが、師匠は第1ラウンドで戦意喪失による試合放棄。なので、とりあえず見逃した第1話をネットで押さえて、第2話以降はマジメにテレビで観よう……と思ったら、なんとテレビ愛知では放送されていないのである。どっちかというと名古屋で人気が出そうな番組なのだが。
 主演はAKBの人。と言っても、大和田南那、川栄李奈、高橋朱里と、聞いたことのない名前ばかり(私が知らないだけかも知らないが)。でも大丈夫。

 

 

 「テレビ東京・深夜枠・AKB48」と三拍子そろったユルいドラマといえば、かれこれ6年も前の『メン☆ドル 〜イケメンアイドル〜』(2008年の10月〜12月)を思い出す。これは多岐川華子が出ていたので大家さんもしつこくレポして、面白いセリフを紹介してくれたものだから(「私を極上のキャビアとすれば、あんたなんかチョウザメのウンコよ」とか)私もつられて何回か観てしまった憶えがある。テレビ愛知でもやっていたのだ。
 主演の三人のメンドルを演じていたのは、小嶋陽菜、高橋みなみ、峰岸みなみ。当時はあまり知らなくて、せいぜい『山田太郎ものがたり』に出ていた小嶋陽菜に見覚えがあったくらいだったけど、でも今ではみんな、AKBのなかでもトップクラスの人たちばかりだ。

 

 

 

だから今回のセーラーゾンビのみなさんも、きっと5年もがんばればチームリーダーやれるくらいになっているよ。
物語の舞台は、藤美(フジミ)女子高。学祭準備の合宿中、世界が急激にゾンビにあふれて、多くの先生は生徒を見捨てて逃げてしまった。かろうじて生き延びた三十人あまりの女子高生と若干の先生、それと近所から避難してきた家族が校舎に篭城している。つまりロメロの『ゾンビ』のショッピングモールが女子高になったと思えばいい。校舎の外にはゾンビがウロウロ。

 


そんな学校からほど遠からぬ(だと思う)どこかの道端で、自動車が車線を外れて小屋に追突していた。運転席には女子高生の舞子(大和田南那)が鼻血を出して失神中。ゾンビに襲われ、そのへんにあった自動車を見よう見真似で運転して逃走したはいいものの、ステアリングをしくじった、といった感じでしょうか。

 

 

 忍び寄るゾンビの影。追突のショックで運転席のドアは半開きになっている。危ない。そこへさっそうと現れた睦美(高橋朱里)は、手にしたシャベルで手際よくゾンビの脳を潰していく。で、それを傍観しているのが百花(川栄李奈)とその取り巻き。

 


睦 美「めんど〜。汗かきたくないんだけど」


洋 子「後ろ来てるよ」


睦 美「手伝ってよ」

 


結局、睦美が一人で舞子を助けて、学校まで連れ帰る。ようやく意識を取り戻す舞子。

 




百 花「あなた、ゾンビの血まみれ定食になる寸前だったの。それを助けてあげたんだから感謝してね」


睦 美「大活躍だったもんねモモ。ゾンビ倒さず見ててくれたし」



中 嶋「その制服、東高だよね。名前は?」


舞 子「乾舞子です。ここは?」
中 嶋「藤美女子高校。世界がこんなふうになってから、みんなで暮らしてる」
舞 子「もう誰も……誰も生きていないと思ってました……だから嬉しいです、今とっても」





百 花「意識もどって良かった。さ、早く出てってもらお」


玲 子「そうね、百花の言うとおり。私たちも長生きしたいの」
百 花「やめて捨てられた仔犬顔。だって一緒に暮らしましょうなんて誰も言ってない」


中 嶋「百花さん……いいじゃん」
百 花「はぁ?そんな余裕ない」


百 花「あれぇ、あんたバカだっけ?」


中 嶋「生徒会長の中島です。よろしくね」

 


 生徒会長の中嶋さんって子を演じている相葉香凛は、スターダストプロモーションからスカウトされた期待株のようである。憶えておくべきかも知れない。『中居正広の金曜日のスマたちへ』で、筆談ホステスの斉藤里恵さんが取り上げられた際、再現フィルムで筆談ホステスさんの中学生時代を演じたというし、あと『LADY 〜最後の犯罪プロファイル』(2011年1月〜3月)で、北川景子の高校時代を演じている。今後もなにか北川さんと絡みがあるのではないか。

 

 

 

 

 さて、そういうわけで、この学校に流れ着いたヒロイン舞子、受け入れ容認派のファイター睦美、受け入れ拒否派のおしゃれ番長百花、というだいたいの人物の構図が明らかになったわけだが、小池里奈はそのどちらにも属さない。いちおう睦美寄りで、舞子にも好意を寄せているように見えるが、どこか距離を置いている。
 彼女はいつも写メを撮りまくっていて、このゾンビに囲まれた終末世界に自分自身もいるくせに、まるで写真の中の出来事であるかのように客観視している。しかも、妙な予知能力があるらしいのだ。

 


中 嶋「この二ヶ月どうしてたの?」
舞 子「ゾンビが怖くてずっと家にいた」


田 淵「えっ?ずっと家?じゃ食べるもんとかどうしてたの?」
舞 子「それがね、お母さんが間違えて注文した大量の納豆ビスケが屋根裏に隠してあったの。でもそのおかげで命救われて」


睦 美「おいしいの?納豆ビスケ」
舞 子「うん飽きない。ちゃんとネバネバするんだよ」
田 淵「やだネバネバ」
舞 子「いいじゃんネバネバ」
睦 美「ネバネバ身体に良いからね。一回食べてみたいな」
舞 子「でね、三週間前に食べきってからが大変で、お父さんスーパー見に行くっていって、それっきり帰って来ないし、ずっと家にはいられないから外に出たら、そこでお母さんも襲われて……」

中 嶋「……見たの?……」


舞 子「痛そうだったな」


アリナ「お待たせでーす。見て見てラテアート」


舞 子「可愛い!これアリナさんですか?」


アリナ「アリナに見える?残念、伊豆田莉奈ちゃんです」



アリナ「はい、舞子ちゃんもチーズ」



アリナ「舞子ちゃんは……救世主になる気がする」


舞 子「救世主?」


アリナ「うん。昨日そういう夢をみたら、今日舞子ちゃんが来たの。ね」


舞 子(その時の私は、ゾンビたちのアイドルになる日が来るなんて、思ってもみなかった)

 


アリナ(小池里奈)の予言、そして、ヒロインが「ゾンビたちのアイドルになる」とはどういう意味か。
 その晩、舞子は「助けてくれ」という声を聞きつけ、校舎の一角に幽閉されていた教師、鍋島を解放してしまう。

 

 

鍋島は「死にたくない、死にたくない」とわめきながら廊下を駈けぬけ、ゾンビのうろつく夜の校庭に飛び出していく。

 


中 嶋「外に出ちゃった」
舞 子「助けてっていう声が聞こえて……」
アリナ「鍋島はね、悪魔に取り憑かれているから危険なの」
舞 子「悪魔?」


中 嶋「ううん違うの。現実を受け入れられなくてパニックを起こしているだけよ。もう何度も外に出て、何度も死にかけている」
睦 美「あ〜あ、舞子、責任とらなきゃね。外出したんだし」


アリナ「睦美ちゃんも責任とれば?舞子ちゃん連れてきたんだし」
睦 美「え私?」

 

 

ということで、連帯責任で、二人はそれぞれシャベルとフライパンを手に、ゾンビを退治して鍋島先生を連れ戻すというミッションを遂行することになった。

 


睦 美「めんど。汗かきたくないんだけど」
舞 子「ゴメンね」


睦 美「倒し方わかる?」
舞 子「倒し方?」
睦 美「頭ねらって脳を潰す」
舞 子「脳? NO〜 !!無理無理無理無理」

 


とかいいながらも、二人はシャベルとフライパンで、襲いかかってくるゾンビの脳を潰しながら、自動車にしがみついて「死にたくない」と叫んでいる鍋島先生を見つけ出す。

 

 

ところが、ゾンビたちがわらわらと押し寄せてきて、自動車のルーフに上って身動きとれない状態になってしまう。

 

 

 もはやこれまでか、と思われたところで、校内放送のスピーカーから音楽が流れ出す。不定期放送の音楽番組は少女たちの数少ない娯楽なのだが、生徒たちがラジオの奪い合いをしちゃうので、いつ放送が始まっても、全校生徒が音楽を楽しめるように、教頭が放送室のマイクの前にセットしたところだったのだ。
 ところが音楽がかかるや否や、ゾンビたちは一斉にマイケル・ジャクソンのMV風ダンスを踊り始めるのだった。

 

 

 もう舞子や睦美には目もくれず踊りまくるゾンビ。そのすきに、二人は鍋島先生を連れて、無事に校舎まで戻ってきたのでありました。

 

 

 

 翌朝、この藤美女子高の「転校生」として、みんなと一緒にやっていくことに決めた舞子は、睦美からもらった「死んだ先輩」の制服に着替える。そしてクラスに受け入れてもらうために、パフォーマンス入り自己紹介をするのでした、というところで、上に貼った動画に戻ってください。

 

 で、これで第1話は終わりかと思ったら、えらいオチがついていた。ゾンビに襲われてこの学校に逃げ込んできた近所のやんちゃな兄弟、勇気くんと元気くんが、血まみれの足首をもって教室に乱入したのだ。

 


勇 気「これ誰のおとしもの?」


元 気「これ誰の左足?」


アリナ「中嶋さんじゃない? ここにいないし、朝から見ていない」

 


 小池里奈は冷静だが、私は思わず「ひぇーっ」となったよ。この終末世界に生きる女子高生たちの中で、視聴者にとっては唯一、感情移入できるというかマトモなキャラクターだった委員長の中嶋さんが、第1話のラストでゾンビに食われて退場しちゃったのだ。次回から誰を支えにこのドラマを観たらいいのか。

 

 

 というわけで今回はこれまで。たぶん、舞子の歌と踊りが、ゾンビをコントロールできるようになって、新時代の救世主になっていく、とかそういう展開なんだろうけど、よく分からない。
 小池里奈は達者にやっている。さすがセーラームーンから数えてキャリア10年、ベテランの風格だ。
 と誉めたたえたいのはヤマヤマだが、正直、演技力を計測するモノサシというか、比較対象にできるような役者が周囲にいないので、彼女の女優としての成長度がさっぱり見当つかない。荒野のなかで一人芝居をしているようなものである。とか、これ以上続けるとAKBのファンの方々にお叱りを受けそうなので、そろそろやめておく。
 繰り返しますけど、『メン☆ドル』のテレビ東京制作だ。今回のメインキャスト3人はきっと将来、小嶋陽菜、高橋みなみ、峰岸みなみさんみたいに、ビッグになって、パンチラをしたり丸坊主になったりするんじゃないかと思う。がんばれ。
 レビューしようなんて気を起こさなければ楽しいドラマです。