実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第426回】DVD第3巻:Act.11の巻(6)

1. カッパの思い出からケータイ小説家復活まで


暑かったりジメジメしたり、なんか最近ボーッとしていて、いろいろと忘れるな。忘れて取りこぼしたネタ画像が、デスクトップにちらほら残っている。忘れるだけあって、大したことのないものばかりだが、ちょっと片付けておこう。
前回とりあげた、沢井美優さんご出演の土曜ワイド劇場。ご承知のとおり、小沢真珠さんが出ていた。若いころ不倫がらみで妊娠して、自分を孕ませた男相手に刃傷沙汰を起こした前科があるので、何かと警察に目をつけられるシングルマザーの役である。でも現在は更生して、子供もしっかり育てている。ところがそこへ父、つまり昔の不倫相手が不意に現れて、子供に会わせてくれ、とか言い出す。あれっ?



この人『悪夢ちゃん』第6話(2012年)の河童じゃん。森下能幸。一時期は北野武映画の常連みたいな感じで(『あの夏、いちばん静かな海』1991年、『ソナチネ』1993年、『キッズ・リターン』1996年、『HANA-BI』1998年など)その後もいろんな監督のいろんな作品に、出番は多くないがちょこちょこ出て来る方。『モップガール』第1話(2007年)の最後の方にも、警官の役で出ていた。



それから、前に紹介した『孤独のグルメ』シーズン2の第6話(2012年、テレビ東京)にも出ている。
この回は、松重豊が仕事で行った京成小岩駅の界隈で美味しいものを探す話。アポの時間に早く着き過ぎた彼がまず入るケーキショップのきれいな店員さんが小松彩夏だった。



私なんか、こんな店員さんがいたらケーキどころではないわけだが、でも松重豊はヤクザ時代にさんざんキレイでセクシーなお姉ちゃんを観ているので動揺しない(ウソ)。小松さんの出番はここで終ったので、以前のレビューではそこまでしか紹介しなかったが(ここ)、実は、それから商談に訪ねる写真店の主人が森下能幸であったのだ。




さらにさかのぼれば、映画『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003年)にも両者は出演している。って言っても、こちらも出てくる場面はぜんぜん別。小松彩夏は冒頭で、吸血鬼騒動に巻き込まれた女子高生役で出演。たぶん二度と見られない、ぱっつん・三つ編みというヘアスタイル。いや、でもバラエティ番組のコントに出るなら、今後もこの髪型はありうるか。



で森下能幸はというと、犯人グループの一人。クライマックスで、深津絵里を撃たない方の犯人ね。



だけど(話を戻します)森下さんと言えば、やはり『悪夢ちゃん』第6話(2012年11月、日本テレビ)の河童である。『悪夢ちゃん』の夢に出てきた想像上の生物って、西洋物がほとんどだったけど、この回だけはなぜか和風に河童。お話は『ブラック・スワン』のパロディみたいな、バレエ教室の発表会をめぐる少女たちの確執。なんとなく印象に残る話だったよね。そしてビジュアル。悪いけどこれ以降、森下能幸がテレビや映画の画面に出てくるたびに、私は「カッパ」とつぶやくようになってしまった。



というわけで森下さんは、北川さんとは2回、テレビで共演しているってことになる。一応(一応って……)。そして同一シークエンスではないが、小松さんとも2作品に出演。さらに、土曜ワイド劇場『100の資格を持つ女(7)』(2012年6月、テレビ朝日/ABC)で、沢井美優と同じ作品にご出演。
しかも、泉里香さんが出演されている『クリアネス』(2008年)にも、森下能幸の名前がクレジットされている。すごいぞ森下能幸! なんでだ森下能幸!!



ただ私、そのうちDVDを取り寄せようとか思いながら、結局いまだに『クリアネス』を観ていない。
『クリアネス』は2008年2月に松竹から公開された。原作は十和、主演は杉野希妃で、当時はそういうケータイ小説の映画化がはやっていた。2007年2月にはYoshi原作、北川景子主演の『Dear Friends』(東映)、9月にはChaco原作、清水由紀主演『天使がくれたもの』(パル企画)、11月には美嘉原作、新垣結衣主演で『恋空』(東宝)が公開された。でも新垣結衣と三浦春馬の『恋空』が39億円という大ヒットを記録した以外、興行的には不発で、翌2008年に公開された『クリアネス』も、たいして話題にならないまま終った。結局『恋空』のヒットだけが特殊例みたいなもんだったわけだ。それでケータイ小説の映画化は一気に下火になった感じで、あとはメイ原作、南沢奈央主演の『赤い糸』(2008年松竹)が11億円の収益を上げたくらいではなかったでしょうか。そして、我らが『Dear Friends』の原作者にして元祖ケータイ小説家のYoshiも、2007年『LAST LOVE』あたりを最後に消息が聞こえなくなる。
と思ったら、なんと昨年2012年12月、向こう6年ぐらいまったく更新のなかったYoshiの公式サイトに動きがあった!ていうか、この音信不通のあいだ何をやっていたかを綴るブログが始まった。そして、新たな試みとして「ブログ小説」なるものを現在連載中である。『Deep Love』シリーズで名を馳せた元祖ケータイ作家の5年ぶりの新作のタイトルは……『新Deep Love』だって(ここ)。ちなみに私が6年前に書いた映画『Dear Friends』のレビューはこちら。我ながら自分を誉めてやりたいくらいの大絶賛ぶりだ。

2. 私服の少女たち


さ、というわけで本題なんだが、今回はあんまり解説することがない。ママから愛野美奈子の入院している病院の名前を聞いてしまったうさぎは、居ても立ってもいられない。まこともついていって、プンプン怒るレイと、まあまあとなだめる亜美。
戦士のみなさんも、もうそれぞれの役柄が板についていて、セリフまわしはところどころ硬いながらも楽しげにさざめきあっている。そういう姿をオジサン目線で観ていればいいだけの場面で、とても楽しい。みんなほんとうに美少女だね。



レ イ「愛野美奈子のお見舞い?」



うさぎ「って言っても、こっそり病院見るだけ」



ル ナ「うさぎちゃん、今日はプリンセスかもしれないセーラーVを捜すことになっていたでしょ」



うさぎ「だからぁ、ちょっとだけ」
ル ナ「もう!」
まこと「ふーん、愛野美奈子か」



レ イ「まこと、まさか行くつもり?」



まこと「いやほら、うさぎだけじゃ、なんか心配だから」



レ イ「もう、なに考えてるのよ!もうちょっと戦士ってことを自覚したら?」



うさぎ「分かってるけど、お願い!まこちゃん、行こ!」



レ イ「ちょっと、うさぎ、まこと」



まこと「悪い、すぐ戻る」
うさぎ「ごめんね〜!」



レ イ「まったくもう」
亜 美「でも、うさぎちゃん、いつも通りで安心したかな」




レ イ「いつも通りすぎ!」



というわけで、ホントに、特に書くこともないや。ただ、以前も書いたように、このエピソードをきっかけに、うさぎに対するまことの立ち位置が確立する点には、注意しておくべきかもしれない。すでにAct.7の後楽園デートで気を利かせ、パートナーをチェンジして元基とうさぎを組ませてあげたまこと。そのまことが、ここでは美奈子ファンとしてうさぎと行動を共にする。恋の相談とか美奈子のこととかに関しては、うさぎはこれまで、なるちゃんを相手にしていた(はずだ)。でも戦士の仲間にまことという理解者を得たせいで、今後のなるは、Act.15で、地場衛とうさぎのデートを仕組んだのを最後に、表舞台から姿を消して行く。ちょっと残念である。
そういえば、このあいだ越智千恵子さんは、娘さんとお台場に行った時に、高木ナオさんと偶然に会ったんだって。ブログにツーショットが載っていて、コメント欄では「ミュージカルのマーキュリーとウラヌスだ」って約一、二名が盛り上がっていた(ここ)。これもセーラームーンミュージカル復活が決まったことで発生した、いわゆるひとつの何かであろう(何かって何?)。
あと、この場面を久しぶりに観ていて思ったんだが、こういう素朴な味わいの北川景子の芝居って、もう観ることはできないかも知れないですね。

3. ナースの時間


というわけで病院にやってきたうさぎとまこと。外から美奈子の無事回復を祈るだけのつもりだったけど、結局ミーハー精神と、テレティアSの変身能力の誘惑に負けて、看護婦にコスプレして病院の奥まで潜入。
この病院は、外観も、エントランス・ホールの待ち合い椅子や吹き抜けの感じからしても、全面的に川崎市立川崎病院で撮影されたものであろう。わりとよくドラマや映画の撮影に使われる病院らしい。というか、川崎市自体が「映像のまち・かわさき」を標榜して、ロケの誘致をしているようだ。最近では、高視聴率を呼んで話題となった米倉涼子主演の『ドクターX』の舞台にもなっていた。


『ドクターX』最終回より


ところで、さっき思い出したんだけど、映画『Dear Friends』の終わりの方で北川さんは、実は難病だった本仮屋ユイカさんのために、看護師の道を目指す。だからちょっと珍しい白衣の北川さんを観ることができる。また、小松彩夏さんも『感染列島』で勇気ある看護師さん役を演じている。また舞台『ライトフライト』でも、ナースのコスプレを披露してくれる。


映画『Dear Friends』で看護師のタマゴを演じた北川景子
映画『感染列島』で勇気ある看護師を演じた小松彩夏
舞台『ライトフライト』でコスプレする小松彩夏


そしてここでは、沢井美優と安座間美優のナース姿にお目にかかれるわけだ。



となると「里香は?」と思う。思いますよねみなさん。どうだったっけ。私の記憶には泉里香のナース姿というものがない。唯一、思い出せるのは「Special Act」で、白衣でダッシュする亜美の姿だが、これは女医さんであってナースじゃないしな。



私は雑誌方面の泉里香さんの仕事ぶりをほとんど追っていないんだが、どうでしょうみなさん。里香さんのナース姿って、ご覧になったご記憶はありますか?まさか『Ray』とかでそういう仕事をやっているとは思えないけど、もしご存知の方がいたらぜひご一報ください。



うさぎ「ここかぁ」
まこと「こんな大きいんじゃ、どこらへんか見当もつかないな」



うさぎ「美奈子、早く元気になってね」



うさぎ「もうちょっとだけ、中に入ってみる?」
まこと「だな。いくらなんでも、ここじゃね」


╳    ╳    ╳



うさぎ「ここに美奈子がいるんだぁ!」
まこと「シーッ」
うさぎ「同じ建物にいる8階から上か…」


╳    ╳    ╳


まこと「こんなとこまで来るなんてやり過ぎだよ」
うさぎ「まこちゃんが言い出したんだよ」
まこと「私はうさぎが行きたいかと思って……」



うさぎ「まこちゃんが行きたいんでしょ」
まこと「うさぎでしょ」
うさぎ「まこちゃんでしょ」
まこと「うさぎ」
うさぎ「まこちゃん」


とか言っているうちにサックリAパート終了。今回はここまで。