実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第382回】DVD第3巻:Act.10の巻(1)



松岡修造がロンドンに行って、少しは猛暑が緩和されるかと思ったけど、相変わらず暑い日が続くね。


ところで、私は長いこと「はてなダイアリー」を無料で利用させていただいていたのだが、今月から、無料利用者のブログには、自動的に広告が載ることになった。
そういうのは嫌なので、このたび有料会員(といっても月300円弱)になって、広告は消させてもらった。そうしたら、ブログのデザインが、無料の時より自由にできるようになった。
そこでヘッダをちょっといじって、ページトップの「はてなダイアリー」のバーを消し、あわせて過去記事一覧へジャンプするボタンを下に作ったりしてみたのだけれど、いかがでしょうか。機能的には変わっていないはずだが、読んでくださっているみなさんが使いづらいということであれば、元に戻します。
あと、有料サービスの一環として、うちのブログに検索でアクセスしてくる人が、どんなキーワードで訪問してくださるのかも、少しは分かるようになった。ときどきM14さんがネタにしているヤツね。まだ有料サービスを始めて24時間もたっていないんだけど、たとえば昨日の検索ワード数をグラフ化すると、こんな感じ。



1位の「丸田聡美」さんは、『謎解きはディナーのあとで』の番組内特撮ヒロイン「ロイヤル戦士クイーンQ」の中の人をやっていた女優さん。あと「タキシード仮面」で検索した人も意外と多いね。戦士ばかりでなく男性陣の情報も少しずつ増やしていった方がいいのかな。


というわけで、今回から、Act.10のDVDレビューを始めたいと思います。

1. アバン・タイトル かぐや姫


Act.10はレイとうさぎの話。うさぎがつまらないことでママとケンカして家を飛び出す。仲間のところに転がり込もうと思ったんだけど、戦士のみなさんも、それぞれ忙しそう。でも意外なことにレイが、あとさき考えずに家出したうさぎを叱りもせず、快く神社に迎えてくれた。
お返しに、神社で開かれる子ども会の準備を手伝っていたうさぎは、「かぐや姫」の紙芝居の画を塗っていたのがきっかけで、レイの幼少期を知ることになる。そういえば、Act.4では亜美、Act.8ではまことという順で、レイの孤独な魂に触れているのだが、うさぎにはまだ、そういう機会がなかったですね。
まずはアバン・タイトル。前回のあらすじから。


  


うさぎ「タキシード仮面が幻の銀水晶のことをマスコミに話したせいで、レイちゃんたちまで、完全にタキシード仮面を敵って思っちゃった」


       ╳    ╳    ╳



  


セーラームーン「どうして幻の銀水晶のこと、教えちゃったの?」
タキシード仮面「どうしても幻の銀水晶を手に入れたかった」


  


タキシード仮面「俺が何者であるかを知るために」



       ╳    ╳    ╳


うさぎ「タキシード仮面にも、何か事情があるみたい。でも、そういえば、私たちだって、自分たちセーラー戦士のこと、あんまり分かってないかも……」


ここから後、タイトルまではセリフが一切ない。レイは深夜も巫女さんのコスプレをしたまんま。



紙芝居の下絵を描くレイ。



ふと顔をあげ、少女時代を回想する。



片付けられた病院のベッド。



ベッドの上に置かれた『かぐや姫』の絵本。



少女レイの横顔。



その横顔が、現在のレイにオーバーラップする。


このとき少女時代のレイを演じていたのは水黒遥日さん。「ハルヒ」なんて旬な名前だが、ドラマへの出演は、2006年3月のスペシャル版『女王の教室 エピソード1 〜堕天使編〜』を最後に途絶えている。現在はジュネス企画にも所属していないみたいだ。1994年4月生まれだからいまごろ18歳、まあ人生これからだ。
ジュネス企画って事務所もよく分からないや。私でさえ知っているくらいメジャーな子役は、みんなよそに移籍してしまった。実写版『まるまるちびまる子ちゃん』(2007年〜2008年)のまる子(伊藤綾夏)は現在アミューズ所属で、「おはスタキッズ」のあーりん(佐々木彩夏)はスターダストに移籍して、今や「ももいろクローバーZ」メンバーである。男性陣では『轟轟戦隊ボウケンジャー』のボウケンブラック(齋藤ヤスカ)がいたけど、彼もいまは独立して、タレントと並行して写真家としても活躍しているらしい。


2. もうひとりのレイと教会問題再び


ところで、少女時代のレイ役がもう一人いることについては、これまでも何度か触れたとおりだ。後にAct.33とAct.34とで、再びレイの過去が取り上げられるとき、回想シーンに出て来たのはまったく違う女の子だった。田中明。



こちらの田中明さんは、当時の所属はキリンプロだったが、現在はトヨタオフィスに移籍してタレント活動中。しかも作文も上手らしい。以下は、「タウンニュース」という神奈川のローカルニュースサイト(ここ)に出ていた横浜市緑区のニュースです。


市作文コンクールで教育長賞  鴨居中2年 田中明さん
「1リットルの涙」の読書感想で578点から選ばれる


 『平成22年度横浜市立中学校作文コンクール』(市立中学校教育研究会国語科部会主催)で区内鴨居中学校2年生の田中明さんが『教育長賞』を受賞した。同賞は各学年で選ばれた最優秀賞の作品から選ばれるもの。先月27日には横浜市立中央図書館で表彰式が行われた。
 今回、田中さんは木藤亜也さん著書『1リットルの涙』の読書感想を応募。同作は、著者が難病により全身の運動機能が失われていく中で、家族などとの衝突や絆が書かれた内容。田中さんは、脳梗塞で右半身麻痺の後遺症が残った祖父と、家族との実体験を交えて読書感想文を書き、今回の受賞となった。特に今回、田中さんの作品が評価されたのが、実体験をもとにした点。選考にあたった国語科部会の担当者は「2年生の中で、ずば抜けてよかった。作文は、適切に自分の考えが述べられているかが大事ですが、田中さんの作品は、中学生らしいわかりやすい言葉で自分の考えが表現されていたところが素晴らしかった」と作品を評価している。
 田中さんは「先月の表彰式で賞状を頂き、大きな賞だと改めて感じています。このような賞を初めて頂き今は嬉しさでいっぱいです」と話し、笑顔で受賞を振り返った。(2011年1月13日)


さすが、火野レイの少女時代を演じただけのことはありますね。でも『1リットルの涙』を読んだからといって、エリカ様みたいにならないでください。なるわけないか。


どうして、Act.10とAct.34の「子供の頃のレイ」が違う子役なのかについては【第251回】で考察した。ざっとおさらいすると、今回、Act.10の少女時代の記憶は、実はだいぶ歪曲されている。本当のレイは、ママが死んだとき、Act.34のように泣きじゃくって、「パパ、パパ」とパパの姿を探し求めていた。でもパパは来なくて、しかも自分を神社に預けた。そのショックから、最愛のパパへの思いは憎しみに変わった。レイは父親への思慕を胸のうち深く封印し、ママが死んだときも、自分は「ママは死んだんじゃなくて月に帰ったの」と思い込んで、自力で悲しみを乗り越えた、という物語をでっちあげたのだ。だから今回の水黒遥日が演じた幼い日のレイは捏造された記憶で、Act.34の田中明のレイの方が本物に近い。そういうことですね。


ご存じのとおり、火野家に関しては他にも謎が多くて、なかでも【第237回】で触れた「Act.17とAct.34では、なぜ母親の墓が違う教会にあるのか?」という大問題がある。たしか当時の特撮雑誌かなにかで、Act.34のときには、Act.17の時のロケ地を確保できなかった、という記事を読んだ記憶がある。
Act.17のママの墓があった教会は「ウエディングパーク高崎」のリュミエール・チャーチで、つまりいわゆる結婚式用の教会の外にお墓のセットを持ち込んで撮影されている。ここの礼拝堂はステンドグラスがキレイで、それは本編でも、美奈子が祈りを捧げるシーンで観ることができる。



一方、Act.34のロケ地は、東京都文京区目白台の「和敬塾本館」(旧細川侯爵邸)だそうである。たぶん、Act.34の撮影の時に、ウェディングパーク高崎は結婚式の予定が詰まっていて、墓場のセットを持ち込んでロケするの断られたんじゃないですかね(笑)。たんなる想像ですが。

3. 北川さんの新作に食べるシーンはあるのか?


さあ、もう少し先に進もう。
廊下の掃き出し窓を開け、夜の月を見上げるレイ。その月が三日月になって、タイトルだ。




そういえば、北川さんの新作は、宝塚市出身の高田郁のベストセラーのドラマ化『みをつくし料理帖』である。監督が片山修なので、すごく期待しちゃってます。片山修も、北川さんと組むのはけっこう久しぶりではないか。私も、相葉雅紀が主役を好演した『バーテンダー』以来、この人の仕事をきちんと観る機会がなくて、こんどはしっかり鑑賞したい。楽しみですね。


なお『みをつくし料理帖』は、テレビ朝日系で来月放送されるということだが、詳細は不明。名古屋支部的には、北川さん情報はcypさんの『keiko缶』で常時アップデートされることを推奨します。


話を実写版に戻して、いよいよ本編。ママとうさぎの低レベルなケンカから始まります。
言い争いになると、分割画面になって、ママとうさぎが画面ごと押し合いをする。この演出で、クレジットを見なくても、鈴村展弘の監督回であることが分かります。


  


うさぎ「もう最低。ママってばいっつもそうだよ。自分の意見ばっかり押しつけて」
マ マ「いつママが押しつけたの。うさぎが何でもママの言うことに反対するんでしょ」
うさぎ「してないもん。私の意見なんか聞いてくれないくせに」


  


マ マ「いっつも聞いてるでしょ〜。うさぎのワガママにはもうママうんざり」


  


うさぎ「私だってママなんかうんざり!」


  


マ マ「あっそう。じゃこれからはもう、うさぎには何にもしてあげなくていいわね。お洗濯も食事も全部やりなさい。あー助かるわぁ」


  


うさぎ「何よ!私だって……もう!」(飛び出していく)


  


進 悟「あれは家出パターンかな」


進悟を演じていた武子直輝くんも、1993年3月生まれだから来年は20歳である。



北川景子に認められただけあって、立派なイケメンに成長したのぉ。
それではエリカちゃんを演じた小池彩夢さんは今どうなったのか。それはまだちょっと先の話にとっておこう(実はまだ調べていないんだけど)。ということで今回はこのへんで。