実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第352回】明けましておめでたの巻(沢井美優 in『相棒 ten』第10話)


*すべてはバラしていないつもりですが、随所にややネタバレがありますので、閲覧される方はその点ご注意下さい。



『相棒』もシーズン10か。
最近うちのチャンネル権は完全に女房子供に握られていて、韓流とジャニーズと子供アニメと特撮以外のものを滅多に観ていないような気がする。『相棒』なんて、だいぶご無沙汰だなぁ。でも沢井美優が出るというなら、たとえセリフのない一瞬のチョイ役であっても、これは万難を排しても観ねばなるまい。
なんて思っていたらとんでもない。出番は決して多くないが、沢井さんに振られたのは物語の展開上なかなかに重要な役なのであった。安定した人気を誇る『相棒』の元日スペシャルでこれだけの役を演じられるとは、正月から縁起が良いことだ。あまりにめでたいので、今回は沢井さんの出てくるシーンをもれなく再現しちゃいたい。よろしく。

1. 発端


2011年も年の瀬。
平野亮太(遠藤雄弥)は20歳の青年。若いが、身重の妻を抱え、夜間清掃のアルバイトに精を出す日々。なにせ妻の秋穂(沢井美優)の出産予定日はもう間もない。遠藤雄弥と沢井美優。テニミュのリョーマとセーラームーンのうさぎちゃん、初共演ではないかな。どちらも神奈川県出身。


  


秋 穂「ありがと」


  


亮 太「大丈夫?苦しくない」
秋 穂「ぜんぜん平気」


  


秋 穂「それより亮ちゃん、今夜は夜間清掃のバイトが入っているんでしょ。まだ行かなくていいの?」
亮 太「うん……予定日は明日だし、休もうかなあって思って」


  


秋 穂「なに言ってるの。一度やりますって引き受けたんだから、ちゃんと行かなきゃ」
亮 太「そうだけど、俺、居た方が良くない?」


  


秋 穂「私なら大丈夫、ほら(マフラーを渡し)今日はどこの清掃?」


  


亮 太「うん。いろいろ回るんだと思う。オペラハウスの前にマイクロバスが迎えに来てくれることになっている」


  


秋 穂「そう。じゃあ気をつけてね」
亮 太「うん……それじゃあ、明日の朝また来るから」


  


秋 穂「うん」


自分の子供が生まれるなんて経験のないことだから心配でしょうがないけど、当の妻に説得され、年の瀬の夜もバイトに出ることにした。



オペラハウス(ロケ地は松戸市の「森のホール21」)。今宵の演目はレオンカヴァッロの『道化師』。
ホールに向かう着飾った観客たちを背に駐車場を探すと、メールで指示があったとおりの青いマイクロバスが停まっていた。亮太は「このバスか」と乗り込む。



でもそれは清掃業者が手配したバスではなく、託児所「キッズクラブ」の送迎バスだった。キッズクラブはオペラハウスと契約して、親がオペラを鑑賞している間、その子供たちを預かるサービスを行っていたのだ。
しかもその日、バスは子供たちの誘拐を企む犯罪者たちによってハイジャックされていた。「おはようございまーす」と乗り込んだ亮太は、がらんとした車内の奥に座る男に気づき、その危ない雰囲気に、すぐさま「すいません」と降りようとする。だが銃を突きつけられ、否応なしに着席させられる。



その後すぐ、本来の客である、オペラ鑑賞の客の子供たち7人が「わーい」と元気よく乗り込んできた。
しかし、いちばん年長で頭の良さそうな少女、島村加奈(大橋のぞみ)は、いちはやく異変を察知して「先生」と不安げに振り返る。



引率者であるキッズクラブの保育士、高野恭子(比企理恵)も異常に気づき、子どもたちを降ろそうとするが、誘拐犯たちにあっさりブロックされてしまう。



そこへいきなり姿を見せたのは警視庁特命係警部補、神戸尊(及川光博)。別件でオペラハウスを訪問中、このバスに不審を感じ、職務質問をかけようと乗り込んできたのだ。鋭い刑事のカンだったが、犯人グループに挟まれて手が出せず、囚われの身となる。



というわけで7人の子供とキッズクラブの高野恭子、バイトの平野亮太と警部補神戸尊、それにバスの運転手という総勢11名を拉致してマイクロバスはその場を立ち去る。
しかし警視庁特命係係長、杉下右京(水谷豊)は、神戸が証拠品を返却にオペラハウスに向かったまま連絡を絶ったことをいぶかしんで現場に直行、ただちに事件の痕跡をかぎつけるのでありました。


2. その翌日


翌朝、犯人グループは、某所に監禁された子供たち(と大人たち)の様子を収めた動画をネットにアップして、同時に、犯行声明と自分たちの要求を公表する。極秘捜査は公開捜査に切り替えられ、テレビは一斉にこの大事件を報道する。


  


アナウンサー「現在、犯人グループのリーダーと見られているのは、草壁彰浩容疑者、42歳です」


  


アナウンサー「動画の内容によると、身代金として、20億円の現金、指定する受刑者5名の釈放、およびヘリコプターを、今日午後10時までに、江東区の東京シティヘリポートに用意するよう、警察に要請しています……」


  


産婦人科の病室でテレビを見ていた平野秋穂は不安におちいる。


アナウンサー「子供たちが連れ去られたと見られるオペラハウスは、犯行時、およそ1,000人の人々がオペラの公演に訪れておりましたが、犯行の有力な目撃情報はまだ……」


  


アナウンサー「乗っ取られたマイクロバスは……」


         ╳    ╳    ╳


  


亮 太「……オペラハウスの前にマイクロバスが迎えに来てくれることになっている……」


         ╳    ╳    ╳


看護師「検温の時間です……はい、平熱ね」


  


看護師「そういえば、今日は旦那さまはまだ来てないのね」


  


その日の午後、杉下右京が秋穂の病室を訪問する。杉下は独自の調査で、平野亮太が拉致グループのなかにいる可能性を推理し、捜査一課巡査部長の伊丹(川原和久)を連れて事情聴取に来たのである。


  


秋 穂「そうですか。アパートの大家さんからここを」
杉 下「夜分、このような時にすみませんね」
伊 丹「ご主人の亮太さんは」


  


秋 穂「……電話は、ずっと繋がらないし、メールも返事が無くて、夜間清掃を請け負っている会社に問い合わせてみました。そしたら、昨晩は良ちゃんに仕事を頼んでないって……」
伊 丹「頼んでない?」


  


秋 穂「亮ちゃんは休もうとしたんです。なのに私が無理に行かせたから……」


  


杉 下「大丈夫ですよ。ご主人は僕たちが見つけます。あなたはまず、お腹の赤ちゃんのことを」
秋 穂「ありがとうございます……」


秋穂の言葉を聞いて、杉下たちはさっそく清掃会社に赴くが、確かに社長は、平野亮太に当日バイトなど依頼してはいないと証言する。
つまり亮太は、バイト先の会社を装ったメールでマイクロバスに乗るよう指示されていたわけである。たまたま間違ったバスに乗り、誘拐事件に巻き込まれたのではなく、計画的に子供たちと一緒に拉致されたのだ、だが20歳のバイト青年をいったい何のために?
杉下はその謎のなかに、児童誘拐事件に偽装されたこの事件に潜む、犯人たちの真の狙いを見いだした。

3. 感想


本レビューの目的は「元日から沢井美優さんが、きちんとした役で人気ドラマに出演した」ことを紹介する点にありますので、あらすじ紹介はこのくらいで締めくくらせていただきます。見逃した人もいるでしょうが、しばらくしたら全国のレンタルショップで簡単に借りられるようになるでしょ。なにせ、あの『相棒』のスペシャルですものね。
全体としてドラマ自体がとてもよく出来ていた。土曜ワイド劇場時代から数えると優に10年、まったく調子を落としていないのはすごいことだ。今回は『ダイ・ハード』シリーズや『スピード』なんかにも通じる一種のノンストップ・サスペンス仕立てになっていて、火薬やアクションこそ大幅節約だが、二転三転するひねりの利いた筋運び、犯人側と警察側の追いつ追われつのサスペンス、身代金の受け渡し方法と、どれをとっても、最近のハリウッド映画よりもしっかりアイデアが練られている。ハリウッドにも昔はこういう感じの、体力よりも頭脳勝負の佳作があったんだよな。ジョセフ・サージェントの『サブウェイ・パニック』とか。
そんな脚本を手がけたのは太田愛。確か『ウルトラマンティガ』でデビュー、以来、『ウルトラマンダイナ』第20話「少年宇宙人」とか、『ウルトラマンガイア』第29話「遠い町・ウクバール」とか、あと『ウルトラマンマックス』第26話「満島ひかりのクリスマス」(タイトル違うだろ)なんかを手がけ、東映特撮に小林靖子がいれば、円谷特撮には太田愛がいると言われたあの人である。いや言っているのは私か。
なんて、そのわりに最近ちゃんと仕事をフォローしていなくて、なおかつ最近『相棒』を視聴する機会もなかったものだから、彼女がしばらく前からシリーズのローテーションに加わっていたことすら知らなかったよ。ますます良い仕事をされているんですね。
小林靖子先生も、東映の刑事ドラマとか手がけてくださらないでしょうか。丸山真哉プロデューサーに期待しましょう。



犯人たちも良かった。元自衛隊幹部候補のテロリスト、吉田栄作。知らないうちに実にいい具合に潰れて、男の顔になった。若い頃より味があると思うよ。



吉田栄作が立てた計画に乗った、と見せかけて誘拐作戦に加わるが、それぞれ腹に一物もっている犯人グループの若者たちが3人。(画像左から)『ウルトラマンメビウス』のクゼ・テッペイ隊員こと内野謙太、『クローズ・ゼロ』の遠藤要、そして『ロボゲイシャ』の斎藤工。今回は特に斎藤工が主役級で、実に素晴らしかった。『ロボゲイシャ』では悪のボス、志垣太郎の息子役でむちゃくちゃやっていたくせに、今回は黒澤明の『野良犬』の木村功や、『天国と地獄』の山崎努なんかを思い出させる屈折した犯罪者像を演じきっている。余計なお世話だが、黒澤にオマージュを捧げる『踊る大捜査線 THE MOVIE』シリーズの最大の弱点は、こういう「悪の色気」を感じさせる犯人役が、青島のポジに対する深みのあるネガのキャラクターを造形する、ということがないところにあると思う。キョンキョンには悪いが。



誘拐される側では、やはり大橋のぞみが抜群だね。芝居の上手い子役に感じてしまう「ちょっと上手すぎる」感も多少はあるが、やはりたいした才能である。早くも「子役」というより「女優さん」という感じ。4月から中学生ということで、馬鹿な大人が芸能界卒業とか引退とか勝手に騒いでいるけれど、気にしないようにね。勉強をきちんとやりながら、将来のことをゆっくり考えれば良いだけだ。



こういう実力派のゲストに加え、いつものレギュラー陣ももちろん快調。とくに、今回はタイトルロールの「相棒」こと神戸尊(及川光博)が誘拐犯側に拉致される話なので、杉下右京の捜査に同行する「相棒」役は、ご存じ捜査一課七係の伊丹憲一(川原アポロガイスト和久)に振られている。これが大正解。しばらく観ていなかった視聴者としては(ひょっとすると元日スペシャルなので、そういう私みたいな人がけっこういたかも)寺脇康文も高樹沙耶も岸部一徳も出てこない『相棒』はちょっと寂しいので、こういう古株の人を積極的に出してもらえるとホッとする。

4. 大団円


と、もう実に芸達者な役者たちが目白押しのこの『相棒』スペシャルで沢井美優が受け持ったのは、冒頭に書いたように、出番は少ないながら、けっこう重要なパートであった。
先ほど触れたように、秋穂(沢井美優)の若い夫、亮太(遠藤雄弥)は、最初は間違って児童誘拐に巻き込まれたように描かれているのだが、後半になって、実は彼も用意周到な計画のもとに呼び出されていることが明らかになる。むしろ彼こそ、この犯罪計画全体のキーパーソンでもあるのだ。つまり彼がもし、清掃会社からのバイト依頼を装ったメールの指示に従っていなければ、そもそも計画は根底から成り立たなかった。
犯人グループも、彼に身重の妻がいることは知っていたが、その胸中までは思い至らなかったのかもしれないし、赤ん坊なんて、そう出産予定日通り産まれてくるものでもない。しかし彼はまだ20歳で、妻は初産で、両親は事故で死んでいて、沢井美優のもとにも「実家のお母さん」は来ていなさそうだ。予定日の前日だったら、バイトは休んで夜通し妻に付き添おうと思ったとしてもおかしくはない。そして実際、彼はバイトを断ろうとしていた。練りに練られた、盤石な作戦に思われたこの犯罪は、実は土台のところに、かなり危うい要素を抱えていたのである。
沢井美優演じる妻の秋穂だって、若くて初めての出産で不安だったろう。でもけなげにも夫の立場を思いやり「なに言ってるの。一度やりますって引き受けたんだから、ちゃんと行かなきゃ」「私なら大丈夫」と夫をバイトに送り出してしまった。この時点で今回の事件はスタートしたのである。今回のエピソードは、沢井美優の病室から始まる物語なのだ。
そしてラストも、沢井美優の病室で終わる。まあ連続ドラマなので、本当はその後も、解放された大橋のぞみちゃんたち人質の安堵の表情とか、レギュラーメンバーの年越し風景がエンドロールと共に流れて、最後は主役の水谷豊と及川光博のツーショットで終わる。でも今回のエピソードとしてのエンディングは、沢井美優の寝ている産婦人科の病室と見なしていいだろう。オープニングとエンディング、そして物語後半の転調を導くキーワード、これだけの重要な役割が沢井美優に振られているので、『家政婦のミタ』で沢井美優に注目した人がどれだけいるかはかなり怪しいが、今回はかなり印象づけられた視聴者も多いのではないだろうか。では能書きが長くなったが、そのラストシーン。


  


  


秋 穂「亮ちゃん!」


  


亮 太「秋穂」


  


秋 穂「よかった。心配した」


  


亮 太「ごめん」


無言で首を横に振る秋穂。
そこに姿を見せたのは、亮太の祖父、朝比奈源一郎(大林丈史)であった。 この人がなぜここに出てくるか、という事情は、まあドラマをご覧になって確認して下さい。


  


亮 太「じいちゃん」
秋 穂「おじいさん」


  


朝比奈「お前が産まれたときも、こんな風だったんだぞ」


  


  


  


2012年、沢井美優は元日早々とっても良い仕事をした。おめでとう。これを弾みに、今年は大活躍の年になりますように。いつだって美貌と才能は有り余っているのだ。



【作品データ】『相棒 ten』第10回(新春特別拡大版元日スペシャル)「ピエロ ―オペラ公演中にバスジャック誘拐道化師が微笑む夜に、最悪の事件が始まる―」2012年1月1日(日)21時00分〜23時30分放送/制作:東映、tv asahi
<スタッフ>ゼネラルプロデューサー:松本基弘(tv asahi)/プロデューサー:伊東仁(tv asahi)、西平敦郎・土田真通(東映)/脚本:太田愛/撮影:会田正裕/監督:和泉聖治/編集:只野信也/音楽:池頼広/照明:稲嶺司/照明助手:川名和宏、石原充/録音:舛森強/録音助手:山本弘樹、金地宏晃/美術:近藤成之/スクリプター:目黒亜希子/V E:石川友一/F O:宮崎悟郎、二藤部武男/C A:竹岡昌彦/装飾:山崎正一(東京美工)/装飾助手:片岸雅浩、岩上衣里子/持道具:市川清美、高桑純(東京美工)/装置:紀和美建/セット付:望月寿久/衣裳:深野明美(東京衣裳)/スタイリスト:斎藤真喜子/ヘアメイク:山北真佐美、相澤千明、秋山直美(WEST FURIE)/助監督;近藤一彦、滝本重之/進行主任:松原剛/進行:山崎敏允/選曲:辻田昇司(アウルサウンドワークス介/音響効果:大野義彦/MA:藤沢信介/EED;谷内和正/編集助手;菊地史子/MA助手:船生美沙子/EED助手:小川淳子/ポスプロデスク:久保沢祥子/CG合成:KUROFUNE PRODUCTS(平興史、北村利恵、露木祐治、藤中修一)/カースタント:アクティブ21(海藤幸廣、大谷奈津江、橋本充吾)/殺陣:二家本辰巳(日俳連・アクション部会)/ガンエフェクト:納富喜久男(BIG SHOT)/特機:木本秀一(宗特機)/特殊効果:船越幹雄(ライズ)/技術営業:友枝祐治/プログラミング:高山元勝/看護指導:石田喜代美/スチール:阿部昌弘/タイトルバック:イイノ・メディアプロ/ヘリポート統括:志田信幸/劇用車:インペリアル(鈴木恭二)/車両:ストロングワーク(石井正和、野村俊彰、森山勝)/演技事務:清水亜紀/制作デスク:藤並俊一郎/宣伝:西尾浩太郎・冨田裕美(tv asahi)/編成:西山隆一・尾木晴佳(tv asahi)/コンテンツビジネス:村上弓・水谷誠也(tv asahi)/ホームページ:越沼真理子・古里真理(tv asahi)/助監督:安養寺工/制作担当:金井光則/ラインプロデューサー:今村勝範/仕上協力:東映ラボ・テック、東映デジタルラボ/技術協力:アップサイド/美術協力:高津装飾美術


<キャスト>【レギュラー】杉下右京(警視庁特命係係長):水谷豊/神戸尊:及川光博/伊丹憲一(警視庁刑事部捜査一課七係員):川原和久/三浦信輔(警視庁刑事部捜査一課七係員):大谷亮介/芹沢慶二(警視庁刑事部捜査一課七係員):山中崇史/米沢守(警視庁刑事部鑑識課員):六角精児/角田六郎(警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策5課長):山西惇/大木長十郎(組織犯罪対策5課員):志水正義久/小松真琴(組織犯罪対策5課員):保田龍吉/内村完爾(警視庁刑事部長):片桐竜次/中園照生(警視庁刑事部参事官):小野了/大河内春樹(警視庁警務部監察官):神保悟志/【ゲスト】平野亮太:遠藤雄弥/平野秋穂(亮太の妻):沢井美優/朝比奈源一郎(朝比奈警備保障会長、亮太の祖父):大林丈史/馬場宗助(朝比奈の部下):須賀友之/草壁彰浩(犯人グループ):吉田栄作/速水智也(犯人グループ):斎藤工/智也の父:坂田雅彦/吉田猛(犯人グループ):遠藤要/夏目陽一(犯人グループ):内野謙太/島村加奈(10歳、誘拐被害者):大橋のぞみ/加奈の父:佐藤旭 / 加奈の母:加茂美穂子/東城天音(5歳、誘拐被害者):大庭愛未/木嶋ひより(8歳、誘拐被害者):澤田萌音/山口真美(9歳、誘拐被害者):清水らら/子供たち(誘拐被害者):杉浦諒祐、木村聖哉、寺尾歩武/高野恭子(キッズクラブ所長、子供たちの引率者):比企理恵/清水由紀(キッズクラブ保育士):吉田エマ/大友重雄(警察庁警備局課長):目黒祐樹/原子嘉和(警視庁公安部長):大出俊/三奈瀬恭介(公安課長補佐):崎山凛/古田幸雄(清掃会社社長):若林哲行/山辺辰夫(バス運転手):吉澤健/小川洋(コーヒー屋台の店員):伊藤友樹/佐伯陽子(公演の炊き出しボランティア):萬井真代/斉藤ミツ(アパート管理人):星野晶子/広田刑事(速見の父の身元確認をした刑事):柳東士/山田と鈴木(神奈川県警の警官): ザブングル(松尾陽介・加藤歩)/橋本孝雄(オペラハウス支配人):吉川勝雄/オペラハウス案内係:田村直子/看護師:柳下李里/眼鏡店の店員:天野勝弘/刑事:河本タダオ/捜査員:五十嵐明/警官:菊地真之/八巻博史/ピエトロ・クリスト/新虎幸明/麻生潤也/鈴木雄一郎/増田雄二/石塚初美/水津亜子/テアトルアカデミー/芸優/汎マイム工房/グループエコー/アルファコア