でもまあいや。
特撮系でデビュー、もしくはブレイクした女優さんのうち、毎年何人かは、いろいろあって芸能界を去って行く。昨年は『魔法戦隊マジレンジャー』のブルーの中の人(甲斐麻美)が一時休業を発表(復帰の具体的予定なし)、今年は『ウルトラマンマックス』(2005年)のミズキ隊員(長谷部瞳)がスターダストとの契約切れを機に休業状態に入り、その後一般男性との入籍を報告、そして『獣拳戦隊ゲキレンジャー』(2007年)のイエローの中の人(福井未菜)の名前とプロフィルがホリプロのサイトから消えた。それからどうなっちゃっているのかはさっぱり分からない。それに較べるとダーブロウ有紗はすごいな。今年、奇蹟の復活だ。
とにかく沢井さんがボックスに所属してくださっているだけで私は幸せです。そうやってじーっと待っていれば、その希有な才能を輝かせることのできる人に出会えるはずだ。いや田崎竜太監督がまた使ってくださるなら、もちろん願ったりですが。
さて、有紗の名前が出たついでに、Act.30でうさぎが黒木ミオ(有紗)と一緒に「愛野美奈子プライベート・ライブ」を企画する場面を紹介しておこう。
ロケ地は所沢の航空公園。駆けつけた香奈美(平井愛子)と桃子(清浦夏実)も楽しそうだ。平井愛子は2010年11月2日(火)から7日(日)にかけて、アイピット目白で上演される劇団「素顔♪音符」の第3回公演『ポンポン島』にご出演だそうである。清浦夏実は最近、買ったばかりの愛車(自転車)を盗まれて、とても可哀想である。でまあ、ここが今回のレビューでもメイン舞台となる。Act.7のBパート、最初のカットは、所沢航空公園の屋外ステージを見下ろすレイの後ろ姿である。というわけでAct.7レビューを続行しますね。
1. 狙われた高井
前回でAパートが終了した。オンエアならここでCMが入って、後半Bパートというところである。ここからドラマは、うさぎ、まこと、レイが合流して変身、そしてアクション、と一気に加速度を増していく。このレビューもぐっとスピードを上げ、一気呵成でフィニッシュへ持っていく所存である。気持ちの上では。
そういえばこの屋外ステージって、他のロケ地と同様、戦隊ものやライダーで、スタッフにはお馴染みの場所のようである。今年も『天装戦隊ゴセイジャー』第26話(2010年8月15日OA)に使われていた。このエピソードの監督は実写版の「理科の加藤先生」こと加藤弘之さんでありました。
いやまた脇道にそれました。とにかく、あたりは閑散として、悲鳴ひとつ聞こえない。レイは「気のせいか」とつぶやきその場を去る。
すると入れ違いにやって来たのが高井君。レイを追って来たらしいのだが、この人の考えていることは、山本ひこえもん並みによくわからない。どうなんだろう。(a)本当はカメにしか関心がないんだけど、しゃっくりが止まったことを報告するためにレイの後を追ってきた、(b)やっぱり綺麗なレイさんが目当てで、しゃっくりが止まったので、ようやくちゃんとしたデートできると喜びいさんでやって来た。
まあ、どっちでもいいか。高井は去って行くレイの後ろ姿を見つけ、嬉しそうに「レイさん!」と声をかけ、後を追おうとする。が、その肩に手がかかり、引き戻される。妖魔だ。こいつの呼び名については【第256回】でごちゃごちゃ書いたように、納豆とか藁とか色々あるが、今回は「伊賀〜」とセリフを言っているので「伊賀妖魔」としておこう。
それにしてもよく分からないのは、ここでなぜ、この妖魔が高井くんに憑依したか、ということである。
2. おまけ 廻転するジュピター
……と思いましたが、もう今日は中日ドラゴンズがシリーズ優勝して、出先でもだいぶ飲んじゃったので、寝ます。でもあとちょっとだけ。
このブログが始まったのが2006年、この年、ドラゴンズは日本シリーズを制覇。当時は、ちょうどそれと重なるようにして、旧北川景子ブログ(現在は閉鎖)で、セーラー戦士の再結集が報告され(ただし当時は芸能活動休業中だった泉里香をのぞく4人)我々を驚喜させた。まだ20歳になったばかりの北川景子の文体も、いまと較べるとだいぶ跳ねている。
今日は仲良し4人組で遊びましたー!カフェで5時間しゃべりっぱなして本当楽しかった♪やっぱガールズトークは楽しいね!あ。あと今日ニョッキを食べてハマりました!ってかなんで今まで食べたこと無かったんだろう?笑さーて、明日から新しい一週間だー。早いなぁ一週間って…学校張り切っていかなきゃ!(「北川景子のBlog♪Blog♪Blog♪」2006年10月29日より)
しかしながら(話を野球に戻す)この年、パ・リーグのチャンピオン日本ハムファイターズにはSHINJO(新庄剛志)がいた。この年のシーズン開始早々に「今年いっぱいで引退します宣言」をしたほか、派手なパフォーマンスと実質的な活躍の両面で、チームに貢献した希代のトリックスターであった。そしてそのせいばかりでもないだろうが、日本シリーズは日ハムの圧勝で、ドラゴンズの印象なんて、どこかにいっちゃった。当時の熱狂の名残りは『周回遅れの記録』のこの日の記事などで伺うことができる。
その翌年2007年には、クライマックスシリーズを制して日本シリーズに進出、優勝したものの、セ・リーグのペナントレースは逃した。爾來、中日ファンの間には、いまいちスッキリしない空気が残り続けていたのである。
要するに、落合ドラゴンズは未だ「リーグ優勝→CS勝ち抜け→日本シリーズ優勝」という黄金パターンを経験していない。そして今はいよいよその日が近づきつづある。そういう独特の緊張感が、私の職場を含め、ここ数日、あたり一面にみなぎっている名古屋であります。
で、ドアラのバク転だ。ドアラは中日ドラゴンズのマスコットキャラクターであり、7回攻撃前にバク転をやるのが恒例だが、そのときの着地具合が試合の勝ち負けに響く、というジンクスがあって、名古屋のファンの間では有名である。言い出しっぺは、つぼイノリオさんだったと記憶するが、ともかくドアラのバク転は、名古屋的にはかなり重要な関心事である。
で、最近ドアラのバク転を見るとつい連想するのが、このAct.7でのジュピター登場の場面(そうなのか?)。ジュピターのバク転が、正面から鑑賞できる最初のシーンである。
と思ったんだが、これ「バク転」ではない。たぶん「側転」と呼ぶのだな。すみません。でも話を続けます。
しつこく分析的に観察すれば、代役の人の廻転から安座間美優のアップへと、けっこう大胆にカットをつないでいるのだが、普通に観る分にはスムースで不自然さはない。田崎竜太監督は、Act.1とAct.2のひらひらバレエ風アクションを、この機会に、よりリアルかつハードな方向に矯正したかったのだろう。その気持ちはわりとよく分かる(つもりだ)。
というわけで、例によって何だかまとまりも結論もない記事になりましたが、力尽きてしまったのでまた来週。みなさんお元気でね。